65 / 159
勇気ある者達
63話 Dランクへ昇級
しおりを挟む
デゼルト砂漠の広大な砂漠地帯に、巨大な岩石の拳が叩き付けられ、波のような砂柱が巻き上げられる。
余裕を持ってその拳の一撃を躱したルナは、反撃にエナジーライフルを連射する。
放たれる光弾は、その岩石の巨人へ次々に着弾し、削り取っていく。
積み重なったダメージが功を奏し、砂色の巨人――『ゴーレム』は大きく仰け反る。
「いいぞ、もう少しだ!」
ルナとは逆サイドから、アロウもエナジーライフルを構え、ゴーレムの損傷が重なった部位を狙い撃ち、カノラのライトサブマシンガンの銃弾が後押しする。
仰け反りながらもどうにか体勢を立て直そうとするゴーレムだが、その懐にメイプルが飛び込む。
「せぇー、のっ!!」
両腕のラプタスクロウズを大きく振り下ろし、亀裂の広がるゴーレムの左上腕へ勢いよく叩き込めば、亀裂を中心にゴーレムの左腕を粉砕する。
片腕を失い、いよいよ形振り構わず暴れまわるゴーレム。
そこへ、
「――風の刃よ――『ウインドエッジ』!」
緑色の魔法陣を顕現していたフェルテから、刃のように圧縮された風が吹き荒び、ゴーレムの胴体へ突き刺さると、着弾部位を中心に大きく砕ける。
その一撃が致命打となったか、ゴーレムは砂の上へ崩れ落ちる。
頭部の単眼(モノアイ)が弱々しく点滅し、やがて機能停止する。
ゴーレム、撃破。
機能停止と同時にゴーレ厶の巨体が消失し、大量の素材アイテムを落とす。
「よぉしっ、クリア!」
目標達成に、アロウはグッと拳を握ってみせる。
「これで、私達もDランクに昇級ですね」
安堵に一息つきながら、ルナも頷く。
「でも、意外と楽に勝てたね」
上空にホバリングしていたカノラも降りてくる。
今回、アロウ達が受けていたのは、Dランクへの昇級クエストで、デゼルト砂漠にて『ゴーレム一体の撃破』というクエストだ。
初心者の登竜門と言われるクエストで、「頑強な岩石の巨体が繰り出す攻撃は脅威であり、防御力も高いため長期戦覚悟で挑め」と攻略サイトでは表記されている。
しかし、それは一般的なゲーム進行を行っているプレイヤーから見た場合であり、それよりも先にベヒーモスという強敵を倒してみせたアロウ達にとっては、『強いと言えば強いが、そこまで苦戦もしない』程度のもの。
射撃と魔術攻撃で地道にダメージを与え、ゴーレムの巨体が文字通り崩れ始めたところを攻めかかる。
序盤の守りの硬さを乗り切れば、あとは一気に倒せるものだ。
「ボクも一度はこのクエストをやったけど、あの時は野良同士で組んでたから、けっこう苦戦したよ」
ゴーレムとの戦闘経験のあるメイプルは以前に、ゴーレム戦で頭打ちになってしまったプレイヤー達で即席パーティを組んで、連携も何も無かったが、手数で強引に押し切ってどうにか倒せた、という。
「うむ。我らが力を合わせれば、そう容易くは敗れまい」
宝剣を鞘に納めるフェルテは、この順調な勝利をメンバー達の連携力が為した結果だと頷く。
昇級クエストを受けるために、いくつかのクエストをこなす必要があるのだが、そのついでにアロウ達五人は出来るだけパーティプレイでクエストを受け、互いの動きや攻撃パターンなどを確認しあっていた。
この調子であれば、Cランクの昇級もすぐにクリア出来るだろう。
素材アイテムを拾い集めてから、アロウ達は帰還した。
余裕を持ってその拳の一撃を躱したルナは、反撃にエナジーライフルを連射する。
放たれる光弾は、その岩石の巨人へ次々に着弾し、削り取っていく。
積み重なったダメージが功を奏し、砂色の巨人――『ゴーレム』は大きく仰け反る。
「いいぞ、もう少しだ!」
ルナとは逆サイドから、アロウもエナジーライフルを構え、ゴーレムの損傷が重なった部位を狙い撃ち、カノラのライトサブマシンガンの銃弾が後押しする。
仰け反りながらもどうにか体勢を立て直そうとするゴーレムだが、その懐にメイプルが飛び込む。
「せぇー、のっ!!」
両腕のラプタスクロウズを大きく振り下ろし、亀裂の広がるゴーレムの左上腕へ勢いよく叩き込めば、亀裂を中心にゴーレムの左腕を粉砕する。
片腕を失い、いよいよ形振り構わず暴れまわるゴーレム。
そこへ、
「――風の刃よ――『ウインドエッジ』!」
緑色の魔法陣を顕現していたフェルテから、刃のように圧縮された風が吹き荒び、ゴーレムの胴体へ突き刺さると、着弾部位を中心に大きく砕ける。
その一撃が致命打となったか、ゴーレムは砂の上へ崩れ落ちる。
頭部の単眼(モノアイ)が弱々しく点滅し、やがて機能停止する。
ゴーレム、撃破。
機能停止と同時にゴーレ厶の巨体が消失し、大量の素材アイテムを落とす。
「よぉしっ、クリア!」
目標達成に、アロウはグッと拳を握ってみせる。
「これで、私達もDランクに昇級ですね」
安堵に一息つきながら、ルナも頷く。
「でも、意外と楽に勝てたね」
上空にホバリングしていたカノラも降りてくる。
今回、アロウ達が受けていたのは、Dランクへの昇級クエストで、デゼルト砂漠にて『ゴーレム一体の撃破』というクエストだ。
初心者の登竜門と言われるクエストで、「頑強な岩石の巨体が繰り出す攻撃は脅威であり、防御力も高いため長期戦覚悟で挑め」と攻略サイトでは表記されている。
しかし、それは一般的なゲーム進行を行っているプレイヤーから見た場合であり、それよりも先にベヒーモスという強敵を倒してみせたアロウ達にとっては、『強いと言えば強いが、そこまで苦戦もしない』程度のもの。
射撃と魔術攻撃で地道にダメージを与え、ゴーレムの巨体が文字通り崩れ始めたところを攻めかかる。
序盤の守りの硬さを乗り切れば、あとは一気に倒せるものだ。
「ボクも一度はこのクエストをやったけど、あの時は野良同士で組んでたから、けっこう苦戦したよ」
ゴーレムとの戦闘経験のあるメイプルは以前に、ゴーレム戦で頭打ちになってしまったプレイヤー達で即席パーティを組んで、連携も何も無かったが、手数で強引に押し切ってどうにか倒せた、という。
「うむ。我らが力を合わせれば、そう容易くは敗れまい」
宝剣を鞘に納めるフェルテは、この順調な勝利をメンバー達の連携力が為した結果だと頷く。
昇級クエストを受けるために、いくつかのクエストをこなす必要があるのだが、そのついでにアロウ達五人は出来るだけパーティプレイでクエストを受け、互いの動きや攻撃パターンなどを確認しあっていた。
この調子であれば、Cランクの昇級もすぐにクリア出来るだろう。
素材アイテムを拾い集めてから、アロウ達は帰還した。
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
現代社会とダンジョンの共生~華の無いダンジョン生活
シン
ファンタジー
世界中に色々な歪みを引き起こした第二次世界大戦。
大日本帝国は敗戦国となり、国際的な制約を受けながらも復興に勤しんだ。
GHQの占領統治が終了した直後、高度経済成長に呼応するかのように全国にダンジョンが誕生した。
ダンジョンにはモンスターと呼ばれる魔物が生息しており危険な場所だが、貴重な鉱物やモンスター由来の素材や食材が入手出来る、夢の様な場所でもあった。
そのダンジョンからモンスターと戦い、資源を持ち帰る者を探索者と呼ばれ、当時は一攫千金を目論む卑しい職業と呼ばれていたが、現代では国と国民のお腹とサイフを支える立派な職業に昇華した。
探索者は極稀にダンジョン内で発見されるスキルオーブから特殊な能力を得る者が居たが、基本的には身一つの状態でダンジョン探索をするのが普通だ。
そんなダンジョンの探索や、たまにご飯、たまに揉め事などの、華の無いダンジョン探索者のお話しです。
たまに有り得ない方向に話が飛びます。
一話短めです。
追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら世界中がパニックになってますが?
あとりえむ
ファンタジー
【5話ごとのサクッと読める構成です!】全60話 完結しました。読者の皆様ありがとうございます!
世界を救ったのは、聖剣ではなく「洗剤」でした。
「君のやり方は古いんだよ」 不当な理由でS級クランを追放された、ベテラン清掃員・灰坂ソウジ(38歳)。 職を失った彼だったが、実は彼にはとんでもない秘密があった。 呪いのゴーグルのせいで、あらゆる怪物が「汚れ」にしか見えないのだ。
・神話級ドラゴン
⇒ 換気扇の頑固な油汚れ(洗剤で瞬殺)
・深淵の邪神
⇒ トイレの配管詰まり(スッポンで解決)
・次元の裂け目
⇒ 天井の雨漏りシミ(洗濯機で丸洗い)
「あー、ここ汚れてるな。チャチャッと落としておくか」
本人はただ業務として掃除をしているだけなのに、その姿は世界中で配信され、人類最強の英雄として崇められていく! 可愛い元ダンジョン・コアや、潔癖症の聖女も入社し、会社は今日も大忙し。 一方、彼を追放した元クランは、汚れ(モンスター)に埋もれて破滅寸前で……?
「地球が汚れてる? じゃあ、一回丸洗いしますか」 最強の清掃員が、モップ片手に世界をピカピカにする、痛快・勘違い無双ファンタジー!
【免責事項】
この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜
昼寝部
ファンタジー
2XXX年、X月。
俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。
そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。
その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。
俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。
これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる