129 / 159
羽ばたきの時
126話 空前絶後のハイマニューバ
しおりを挟む
高速で飛び掛かってくる黒い巨体をラウンドシールドで受けるてみせるオーディン。
空中という踏ん張りの効かない中でも受け止められているのは、スラスターによる強引なホバリングによるものだ。
「喰らえッ!」
ラウンドシールドで受け流したその0.2秒後、目にも止まらぬ疾さでグングニルを突きだす。
突撃の勢いこそ無いものの、打ち出される杭打機のごとし一撃は、ダークホークの横腹を強かに捉える。
強烈な反撃を喰らい、ダークホークは慌てたように翼をはためかせて距離を取ろうとする。
追撃を仕掛けようとするがしかし、途端にオーディンのスラスターの蒼炎が弱々しく明滅し、その高度を落としていく。
「えぇぃ、やはりオーバーヒートは避けられんか」
せっかくの好機を、と歯噛みしながらも潔くスラスターを切り、オーディンはその場から落着する。
元々、二次元的な地上戦に特化したマギアアームドでありながら、単純なバーニア出力だけで強引に飛行していたのだ、当然それだけ早くオーバーヒートも起こしてしまう。
けれどダークホークを怯ませるほどの一撃を与えたこと大きい。
そこへ、フェルテは火属性の魔法陣を顕現していた。
「――貫き穿て爆炎よ、焼き尽くせ――『バーンストライク』!」
宝剣の切っ先から放たれるのは、ファイアボールよりも大きく鋭い、『炎の銃弾』。
しかもその軌道は、距離を取ろうとするダークホークの後ろへ回り込むように。
距離を取ろうと思えばいきなり炎が下から襲いかかってくるのだ、ダークホークはこれもすぐに反応、バーンストライクの爆発を躱すために前へと飛び下がり、
そこへアロウとルナ、さらに加勢したカノラの三人が射撃の波状攻撃を仕掛け、多数の光弾や銃弾がダークホークの翼や羽毛を焼く。
翼を傷付けられて、ダークホークは一瞬飛行のバランスを崩すものの、すぐに立て直す。
まだ与えられたダメージは低いかもしれないが、それでも攻撃は効いている。
アロウとルナは距離を詰めるべく接近し、カノラは強化魔術の重ねがけを行うために一度下がる。
ダークホークは追撃をかけるアロウとルナの攻撃を振り切ると、詠唱を開始したカノラへ一気に迫る。
「まずいっ、カノラさん!」
「えっ?」
カノラが標的にされていると察したアロウは、注意を促すものの、詠唱に集中しようとしていた彼女は反応が遅れ、
気が付いた時には、ダークホークの後脚が目の前に広がり――派手に蹴り飛ばされてしまった。
「ッ、ぅ、あっ……!?」
その勢いのまま壁に叩き込まれ、カノラはスタン状態に陥ってしまったのか、落下していく。
「カノラッさん……!」
ルナは即座に反転して落下していくカノラを追い、どうにか受け止めるが、もつれ込んで地上にまで落下してしまう。
二人が回復してから、あるいは地上でスラスターを放熱しているオーディンが援護に来るまで、時間がかかるだろう。
それまでは、アロウ一人でダークホークを相手にしなければならない。
空中という踏ん張りの効かない中でも受け止められているのは、スラスターによる強引なホバリングによるものだ。
「喰らえッ!」
ラウンドシールドで受け流したその0.2秒後、目にも止まらぬ疾さでグングニルを突きだす。
突撃の勢いこそ無いものの、打ち出される杭打機のごとし一撃は、ダークホークの横腹を強かに捉える。
強烈な反撃を喰らい、ダークホークは慌てたように翼をはためかせて距離を取ろうとする。
追撃を仕掛けようとするがしかし、途端にオーディンのスラスターの蒼炎が弱々しく明滅し、その高度を落としていく。
「えぇぃ、やはりオーバーヒートは避けられんか」
せっかくの好機を、と歯噛みしながらも潔くスラスターを切り、オーディンはその場から落着する。
元々、二次元的な地上戦に特化したマギアアームドでありながら、単純なバーニア出力だけで強引に飛行していたのだ、当然それだけ早くオーバーヒートも起こしてしまう。
けれどダークホークを怯ませるほどの一撃を与えたこと大きい。
そこへ、フェルテは火属性の魔法陣を顕現していた。
「――貫き穿て爆炎よ、焼き尽くせ――『バーンストライク』!」
宝剣の切っ先から放たれるのは、ファイアボールよりも大きく鋭い、『炎の銃弾』。
しかもその軌道は、距離を取ろうとするダークホークの後ろへ回り込むように。
距離を取ろうと思えばいきなり炎が下から襲いかかってくるのだ、ダークホークはこれもすぐに反応、バーンストライクの爆発を躱すために前へと飛び下がり、
そこへアロウとルナ、さらに加勢したカノラの三人が射撃の波状攻撃を仕掛け、多数の光弾や銃弾がダークホークの翼や羽毛を焼く。
翼を傷付けられて、ダークホークは一瞬飛行のバランスを崩すものの、すぐに立て直す。
まだ与えられたダメージは低いかもしれないが、それでも攻撃は効いている。
アロウとルナは距離を詰めるべく接近し、カノラは強化魔術の重ねがけを行うために一度下がる。
ダークホークは追撃をかけるアロウとルナの攻撃を振り切ると、詠唱を開始したカノラへ一気に迫る。
「まずいっ、カノラさん!」
「えっ?」
カノラが標的にされていると察したアロウは、注意を促すものの、詠唱に集中しようとしていた彼女は反応が遅れ、
気が付いた時には、ダークホークの後脚が目の前に広がり――派手に蹴り飛ばされてしまった。
「ッ、ぅ、あっ……!?」
その勢いのまま壁に叩き込まれ、カノラはスタン状態に陥ってしまったのか、落下していく。
「カノラッさん……!」
ルナは即座に反転して落下していくカノラを追い、どうにか受け止めるが、もつれ込んで地上にまで落下してしまう。
二人が回復してから、あるいは地上でスラスターを放熱しているオーディンが援護に来るまで、時間がかかるだろう。
それまでは、アロウ一人でダークホークを相手にしなければならない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
2週目の人生ですが、生きていた世界にファンタジーがあるとは思ってなかった
竹桜
ファンタジー
1人で生きていた男はある事故に巻き込まれて、死んでしまった。
何故か、男は生きていた世界に転生したのだ。
2週目の人生を始めたが、あまり何も変わらなかった。
ある出会いと共に男はファンタジーに巻き込まれていく。
1周目と2週目で生きていた世界で。
名もなき民の戦国時代
のらしろ
ファンタジー
徹夜で作った卒論を持って大学に向かう途中で、定番の異世界転生。
異世界特急便のトラックにはねられて戦国時代に飛ばされた。
しかも、よくある有名人の代わりや、戦国武将とは全く縁もゆかりもない庶民、しかも子供の姿で桑名傍の浜に打ち上げられる。
幸いなことに通りかかった修行僧の玄奘様に助けられて異世界生活が始まる。
でも、庶民、それも孤児の身分からの出発で、大学生までの生活で培った現代知識だけを持ってどこまで戦国の世でやっていけるか。
とにかく、主人公の孫空は生き残ることだけ考えて、周りを巻き込み無双していくお話です。
ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる