59 / 126
第59話 花は泥臭くとも咲き誇る
しおりを挟む
「やっと夏休みだーっ! あっそぶぞーっ!」
なんとか期末テストを乗り切り、待望の夏休みがやってきた。
今日は部活も攻略情報も無いという事なので、つくしと一緒に帰ることに。
この河川敷を二人で歩くのはもう何度目だろうか。
テスト自体はちょっと不安だったけど、結構よい結果に終わった。
ダンジョン攻略で授業が遅れる中でもよくやれたと思う。
おかげで休み中はゆっくり軒下魔宮を周回できそうだ。
「まぁつくしは追試があるんだけどな」
「そうだった! えっへへー……」
「ま、俺もどうせ夏休み中は毎日学校に行かないとだし、勉強とか対策には付き合えるよ」
「ホント!? やったぁ~! 一人で補習とか受けるの寂しくてさぁ~!」
とはいえ、俺だけは毎日学校に赴かなければならない。
ダンジョン発生時に対応できないと困るしな。
家にいるとスマホも電波が通じないのは以前に証明してしまったし。
まぁ別に苦とは思わないけど。
特に七月中なら、期末テストをしくじったつくしが補習と追試のために来る。
一人より二人なら退屈せずに済みそうだしな。
「数学苦手だろ? だったら俺が教えようか?」
「おおー助かるぅー! 彼方先生よろしくお願いしま――あれ、なんか飛んで……」
「むっ!?」
なんだ!? 何かが来る!?
いきなりすごい勢いで何かがこっちに向かって飛んできた!?
あ、あれは――フナだ!
大きなフナが川の方から空を飛んでくる! なんで!?
咄嗟に身構え、つくしを腕で制する。
すると俺達の前にフナが落下し、そのままビッチビッチと跳ね始めた。
「魚、だねぇ」
「うん、魚だ」
「魚って空飛ぶの?」
「しらん!」
「いけないいけない、つい力を入れ過ぎてしまいましたわ~」
「「えッ!?」」
しかもその直後には近くの茂みが揺れ、人影が姿を現す。
それもあろうことか、見た事のある面影の人物が。
「あっ!? あなた達は間宮彼方に虹岡つくし!」
「んなあっ!? ま、まさか司条、遥……!?」
「ええその通りですわ! ここで会ったが百年目ですわオーッホッホッホ!!!」
「ウ、ウソーッ!?」
このアホみたいな高笑い……本物だ。
本物の司条遥が俺達の目の前にいきなり現れた! フナを追って。
それでもってフナの尾を掴み上げて得意げな笑みを向けて来る。
だがなんだ!? 以前のあいつと全然違うぞ!?
服はグチャグチャのボロボロだし、肌も泥塗れで黒かったり茶色かったり。
自慢のドリルロールは一応残っているけど毛がハネハネですごくワイルド!
そして臭う! 離れているけど異臭がすごい!
雨の日の翌日に牛乳を拭いてそのままにした雑巾の臭いがするぞ!?
「うふふふ、まさかあなた達とまた会える日が来るとは思いもしませんでしたわ」
「うぶっ、ごのにおい、やば、喉にぐる!」
「た、耐えるんだつくし!」
「オーホッホッホ! わたくしのかぐわしい香りに耐えられぬなど、腑抜けてしまったのですか、宝春学園は?」
な、なんなんだ別のベクトルで進化してないかこいつ!?
性格は以前と変わらないのに別の意味で攻撃力を増しているぞ!?
俺も結構キツい! 耐えられるのか!?
「い、一体何があったんだ司条遥!? というかどうしたらそうなるの!?」
「あぁこれですの? 司条家から勘当されまして、紆余曲折あった結果ドブ川のほとりに住み着く事になりましたのよ」
「紆余曲折の振れ幅がおかしい!」
「うふふっ、最初は戸惑いましたが住めば都。草々の上で寝れば気持ちよいですし、こうして野魚を捕まえて食べればなんと一日のコストゼロですわ! これこそ究極の節約術といえましょう!?」
色々おかしい。何か間違ってる。
効率を重視しているのはわかるけど突き詰める先がまったく理解できない。
「その魚喰うの!?」
「当然ですわ。これは本日のごちそうですのよ。初めて食べた時は泥臭くて食べられたものではありませんでしたが、慣れてみると意外とイケるものですのよ」
「慣れるくらい食べたの!?」
「今では深みあるテイスティを感じられ、もはやコンビニ弁当になど帰れません。このフナこそ高級料理をも超越する至極の逸品ですわぁ!」
この三ヶ月で本当に何があったの!?
もうどん底どころか底を掘り返して深みを目指しているレベルじゃないか!
「そしてわたくしはこのドブ川のほとりに住む事により、真の自由を勝ち得ました」
「自由、だって……!?」
「そう。今まで司条家という名に縛られ、頂点を目指すという目標に囚われ、世間の目というしがらみに惑わされ続けた。しかし今! わたくしはそのすべてから解放され、遂に真の人生を取り戻したのですっ!!」
「お"ッ、もうム、無理ウボロロロロ……」
「あ、つくし! 吐く時は口を手で抑えちゃダメだ!」
なんてこった、あっちもこっちも大変な事になっている。
もう収集がつかないぞ、っていうかどっちもどうしようもない! 大惨事だ!
「ゆえに今のわたくしは司条遥ではありません。ドブ川の女王、ドブ川遥ですわ!」
遥の方に関してはもう完全に手遅れだろう。
どうしたらここまで誇らしく堕ちられるのか教えて欲しいくらいだよ!
知りたくも無いけど!
「な、なんかもうあたし達の知る司条遥じゃないね」
「うん、あれはもう別物だと思う。本物はそう、空の遥かに消えたんだ」
「今ね、ミニ遥が棒高跳びで限界の壁を飛び越えて空に消える姿が見えたよ」
しかし相変わらず高笑いがうっとおしい……ッ!
でも……なんだろうな、不思議と以前のような嫌気を感じない。
それは彼女が底辺に堕ちたからなのか?
「……おかげでわたくし、以前のような物事への執着心が薄れましたのよ。だから間宮彼方、今ではわたくしはあなたにむしろ感謝しているのです」
「えっ……?」
「ここまで堕ちる事で見えるものもある、そう教えていただきましたから」
……なんだか変な話だ。
今のコイツは昔の俺と同じ立場まで堕ちたっていうのに。
それなのに、そのきっかけを作った俺に感謝するなんてさ。
まるでお前を恨んだ俺と真逆じゃないか。
そうもなると、あの時恨んだ事が恥ずかしいと思えて来るようだよ。
「じゃあもうダンジョン攻略には復帰しないのか?」
「したくともできないでしょう? なら今の人生を謳歌するだけですわ。わたくし、今はとても充実しておりますの。お風呂に入らない事さえ気にならない自由を満喫ですわ」
「いや、そこはせめてなんとかしない?」
「この臭いも慣れれば気になりませんし、問題ありませんのよ」
「もう完全に女の子としてのデリカシーさえ失っている!」
「そのしがらみからも解放されたのがわたくし、ドブ川遥ですもの! オーッホッホッホ!!!」
ま、いいか。
今のこいつを見ているとそんな事さえどうでもよくなる。
自由に生きたい……そう願う事に関しては完全に同意だからな。
元気に生きているなら、それでいいさ。
「では再会の記念にこのおフナはいかが?」
「いらん」
「あらもったいない、とてもおいしいですのに。では失礼」
そんな遥は茂みの中に消えていった。
残された俺達は揃って唖然としながら眺めるばかりだ。
「行っちゃったね、遥」
「本当に川沿いに住んでるんだな」
嵐のような登場だったから未だ実感がわかない。
前のあいつをよく知っているから夢や虚構とさえ思えてくる。
けどつくしが俺の手を掴んだ事でやっと実感するんだ。
これはまだ現実なんだって。
「お腹のもの全部吐き散らしちゃったし、すごいお腹すいちった!」
「うん、だけどその、それを抑えた手で掴まないで?」
「もうすぐあたしん家だし、せっかくだからお昼ご飯食べてかない!?」
「えッ!?」
「んふふー、実は昨日煮物とカレーを作り過ぎちってさー!」
「煮物はわかるけどカレーは冷凍保存できるって話じゃない? あとどうしてその組み合わせを一緒に作った!?」
「まぁまぁ堅い事は言わずに!」
「お、おう!」
そしてこうしてつくしが手を引いてくれているのも事実。
だから俺はこの夢のような現実を潔く受け入れる事にした。
今の方がずっと楽しくて、最ッ高に青春してるなって思えたから。
なんとか期末テストを乗り切り、待望の夏休みがやってきた。
今日は部活も攻略情報も無いという事なので、つくしと一緒に帰ることに。
この河川敷を二人で歩くのはもう何度目だろうか。
テスト自体はちょっと不安だったけど、結構よい結果に終わった。
ダンジョン攻略で授業が遅れる中でもよくやれたと思う。
おかげで休み中はゆっくり軒下魔宮を周回できそうだ。
「まぁつくしは追試があるんだけどな」
「そうだった! えっへへー……」
「ま、俺もどうせ夏休み中は毎日学校に行かないとだし、勉強とか対策には付き合えるよ」
「ホント!? やったぁ~! 一人で補習とか受けるの寂しくてさぁ~!」
とはいえ、俺だけは毎日学校に赴かなければならない。
ダンジョン発生時に対応できないと困るしな。
家にいるとスマホも電波が通じないのは以前に証明してしまったし。
まぁ別に苦とは思わないけど。
特に七月中なら、期末テストをしくじったつくしが補習と追試のために来る。
一人より二人なら退屈せずに済みそうだしな。
「数学苦手だろ? だったら俺が教えようか?」
「おおー助かるぅー! 彼方先生よろしくお願いしま――あれ、なんか飛んで……」
「むっ!?」
なんだ!? 何かが来る!?
いきなりすごい勢いで何かがこっちに向かって飛んできた!?
あ、あれは――フナだ!
大きなフナが川の方から空を飛んでくる! なんで!?
咄嗟に身構え、つくしを腕で制する。
すると俺達の前にフナが落下し、そのままビッチビッチと跳ね始めた。
「魚、だねぇ」
「うん、魚だ」
「魚って空飛ぶの?」
「しらん!」
「いけないいけない、つい力を入れ過ぎてしまいましたわ~」
「「えッ!?」」
しかもその直後には近くの茂みが揺れ、人影が姿を現す。
それもあろうことか、見た事のある面影の人物が。
「あっ!? あなた達は間宮彼方に虹岡つくし!」
「んなあっ!? ま、まさか司条、遥……!?」
「ええその通りですわ! ここで会ったが百年目ですわオーッホッホッホ!!!」
「ウ、ウソーッ!?」
このアホみたいな高笑い……本物だ。
本物の司条遥が俺達の目の前にいきなり現れた! フナを追って。
それでもってフナの尾を掴み上げて得意げな笑みを向けて来る。
だがなんだ!? 以前のあいつと全然違うぞ!?
服はグチャグチャのボロボロだし、肌も泥塗れで黒かったり茶色かったり。
自慢のドリルロールは一応残っているけど毛がハネハネですごくワイルド!
そして臭う! 離れているけど異臭がすごい!
雨の日の翌日に牛乳を拭いてそのままにした雑巾の臭いがするぞ!?
「うふふふ、まさかあなた達とまた会える日が来るとは思いもしませんでしたわ」
「うぶっ、ごのにおい、やば、喉にぐる!」
「た、耐えるんだつくし!」
「オーホッホッホ! わたくしのかぐわしい香りに耐えられぬなど、腑抜けてしまったのですか、宝春学園は?」
な、なんなんだ別のベクトルで進化してないかこいつ!?
性格は以前と変わらないのに別の意味で攻撃力を増しているぞ!?
俺も結構キツい! 耐えられるのか!?
「い、一体何があったんだ司条遥!? というかどうしたらそうなるの!?」
「あぁこれですの? 司条家から勘当されまして、紆余曲折あった結果ドブ川のほとりに住み着く事になりましたのよ」
「紆余曲折の振れ幅がおかしい!」
「うふふっ、最初は戸惑いましたが住めば都。草々の上で寝れば気持ちよいですし、こうして野魚を捕まえて食べればなんと一日のコストゼロですわ! これこそ究極の節約術といえましょう!?」
色々おかしい。何か間違ってる。
効率を重視しているのはわかるけど突き詰める先がまったく理解できない。
「その魚喰うの!?」
「当然ですわ。これは本日のごちそうですのよ。初めて食べた時は泥臭くて食べられたものではありませんでしたが、慣れてみると意外とイケるものですのよ」
「慣れるくらい食べたの!?」
「今では深みあるテイスティを感じられ、もはやコンビニ弁当になど帰れません。このフナこそ高級料理をも超越する至極の逸品ですわぁ!」
この三ヶ月で本当に何があったの!?
もうどん底どころか底を掘り返して深みを目指しているレベルじゃないか!
「そしてわたくしはこのドブ川のほとりに住む事により、真の自由を勝ち得ました」
「自由、だって……!?」
「そう。今まで司条家という名に縛られ、頂点を目指すという目標に囚われ、世間の目というしがらみに惑わされ続けた。しかし今! わたくしはそのすべてから解放され、遂に真の人生を取り戻したのですっ!!」
「お"ッ、もうム、無理ウボロロロロ……」
「あ、つくし! 吐く時は口を手で抑えちゃダメだ!」
なんてこった、あっちもこっちも大変な事になっている。
もう収集がつかないぞ、っていうかどっちもどうしようもない! 大惨事だ!
「ゆえに今のわたくしは司条遥ではありません。ドブ川の女王、ドブ川遥ですわ!」
遥の方に関してはもう完全に手遅れだろう。
どうしたらここまで誇らしく堕ちられるのか教えて欲しいくらいだよ!
知りたくも無いけど!
「な、なんかもうあたし達の知る司条遥じゃないね」
「うん、あれはもう別物だと思う。本物はそう、空の遥かに消えたんだ」
「今ね、ミニ遥が棒高跳びで限界の壁を飛び越えて空に消える姿が見えたよ」
しかし相変わらず高笑いがうっとおしい……ッ!
でも……なんだろうな、不思議と以前のような嫌気を感じない。
それは彼女が底辺に堕ちたからなのか?
「……おかげでわたくし、以前のような物事への執着心が薄れましたのよ。だから間宮彼方、今ではわたくしはあなたにむしろ感謝しているのです」
「えっ……?」
「ここまで堕ちる事で見えるものもある、そう教えていただきましたから」
……なんだか変な話だ。
今のコイツは昔の俺と同じ立場まで堕ちたっていうのに。
それなのに、そのきっかけを作った俺に感謝するなんてさ。
まるでお前を恨んだ俺と真逆じゃないか。
そうもなると、あの時恨んだ事が恥ずかしいと思えて来るようだよ。
「じゃあもうダンジョン攻略には復帰しないのか?」
「したくともできないでしょう? なら今の人生を謳歌するだけですわ。わたくし、今はとても充実しておりますの。お風呂に入らない事さえ気にならない自由を満喫ですわ」
「いや、そこはせめてなんとかしない?」
「この臭いも慣れれば気になりませんし、問題ありませんのよ」
「もう完全に女の子としてのデリカシーさえ失っている!」
「そのしがらみからも解放されたのがわたくし、ドブ川遥ですもの! オーッホッホッホ!!!」
ま、いいか。
今のこいつを見ているとそんな事さえどうでもよくなる。
自由に生きたい……そう願う事に関しては完全に同意だからな。
元気に生きているなら、それでいいさ。
「では再会の記念にこのおフナはいかが?」
「いらん」
「あらもったいない、とてもおいしいですのに。では失礼」
そんな遥は茂みの中に消えていった。
残された俺達は揃って唖然としながら眺めるばかりだ。
「行っちゃったね、遥」
「本当に川沿いに住んでるんだな」
嵐のような登場だったから未だ実感がわかない。
前のあいつをよく知っているから夢や虚構とさえ思えてくる。
けどつくしが俺の手を掴んだ事でやっと実感するんだ。
これはまだ現実なんだって。
「お腹のもの全部吐き散らしちゃったし、すごいお腹すいちった!」
「うん、だけどその、それを抑えた手で掴まないで?」
「もうすぐあたしん家だし、せっかくだからお昼ご飯食べてかない!?」
「えッ!?」
「んふふー、実は昨日煮物とカレーを作り過ぎちってさー!」
「煮物はわかるけどカレーは冷凍保存できるって話じゃない? あとどうしてその組み合わせを一緒に作った!?」
「まぁまぁ堅い事は言わずに!」
「お、おう!」
そしてこうしてつくしが手を引いてくれているのも事実。
だから俺はこの夢のような現実を潔く受け入れる事にした。
今の方がずっと楽しくて、最ッ高に青春してるなって思えたから。
0
あなたにおすすめの小説
底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった
椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。
底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。
ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。
だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。
翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
魔力ゼロの俺だけが、呪いの装備を『代償なし』で使い放題 ~命を削る魔剣も、俺が持てば『ただのよく切れる剣』~
仙道
ファンタジー
現代日本で天才研究者だった相模登(さがみ のぼる)は、ある日突然、異世界へ転移した。 そこは『スキル』と『魔力』が全てを決める世界。
しかし登には、ステータス画面もなければ、魔力も、スキルも一切存在しなかった。
ただの一般人として迷宮に放り出された彼は、瀕死の女騎士と出会う。彼女の前には、使う者の命を瞬時に吸い尽くす『呪いの魔剣』が落ちていた。
武器はそれしかない。女騎士は絶望していたが、登は平然と魔剣を握りしめる。 「なぜ……生きていられるの?」 登には、剣が対価として要求する魔力は存在しない。故に、魔剣はデメリットなしの『ただのよく切れる剣』として機能した。
これは、世界で唯一「対価」を支払う必要がない登が、呪われた武具を次々と使いこなし、その副作用に苦しむ女騎士やエルフ、聖女を救い出し、無自覚に溺愛されていく物語。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
僕に仕えるメイドは世界最強の英雄です1~またクビになったけど、親代わりのメイドが慰めてくれるので悲しくなんてない!!~
あきくん☆ひろくん
ファンタジー
仕事を失い、居場所をなくした青年。
彼に仕えるのは――世界を救った英雄たちだった。
剣も魔法も得意ではない主人公は、
最強のメイドたちに守られながら生きている。
だが彼自身は、
「守られるだけの存在」でいることを良しとしなかった。
自分にできることは何か。
この世界で、どう生きていくべきか。
最強の力を持つ者たちと、
何者でもない一人の青年。
その主従関係は、やがて世界の歪みと過去へと繋がっていく。
本作は、
圧倒的な安心感のある日常パートと、
必要なときには本格的に描かれる戦い、
そして「守られる側の成長」を軸にした
完結済み長編ファンタジーです。
シリーズ作品の一編ですが、本作単体でもお楽しみいただけます。
最後まで安心して、一気読みしていただければ幸いです。
なお、シリーズ第二作目が、現在なろう様、カクヨム様で連載しています。
2月13日完結予定。
その後、アルファポリス様にも投稿する予定でいます。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる