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第二十一節「器に乗せた想い 甦る巨島 その空に命を貫きて」
~謎に満ちて、空に現れし黒点~
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戦闘員全員が会議室に集まり福留を待つ。
彼も鉄人とはいえ老人……敷地内に来たからといってすぐに駆け上って来れる程足腰が強い訳でも無い。
魔剣使いが競争相手なのであればなおさらである。
間も無く駆ける足音が廊下に響き、福留と平野が会議室の入り口へと姿を現した。
「ハァ……ハァ……皆さんもう……揃っていますね。 申し訳ありませんねぇ……いやはや歳には勝てないもので……」
息を切らせた福留はいつもの笑顔でそんな冗談を吐くと、勇達の笑いを誘う。
だがすぐさま会議室の奥へと足を延ばすと、途端真面目な顔へと表情を変え……素早い手つきで会議室の画面に資料を投影させた。
総員が息を飲む中……福留がゆっくりと口を開く。
「さて、早速ですが本題に入らせて頂きます。 一昨日、ニュージーランド近海上空で旅客機が姿を消したのは皆さんご存知ですね?」
「はい、機体が行方不明になったっていう……どこかに墜落したんじゃないかって」
その事は先日ニュースで大々的に報じられ、世界中に伝えられた。
当然勇達もそれを知っており、大事件なのだという認識はあった様だ。
「世間向けの情報ではそういう事になっておりますが、事実は異なります」
「えっ!?」
勇達が驚きの顔を見せるが、福留はそれに反応する事も無く言葉を連ねる。
「その件でニュージーランド政府より極秘の情報が入りまして、彼等の協力の下に徹底的な調査を行った結果……今回の一件はどうにも『あちら側』関連の話が絡んでいると思われます」
「飛行機を落とした魔者が居る……?」
「いいえ……一旦これを見てください。 これは事件が起きる前の洋上の地図です」
会議室のプロジェクターに映されたのはニュージーランドとオーストラリアが表示された世界地図の拡大図……地理疎い勇達もそれを見た時は何が何だかわからなかった。
だが、次の写真が表示された時……勇達の目を大きく見開かれる事となる。
「これが……先日衛星より映し出された映像です」
間を置いて福留より提示された画像は明らかに何かが違っていた。
異なる点……それはニュージーランドより僅かに離れた東部海域。
そこ異様な程に黒い何かの点が浮かび上がっているのがハッキリと映し出されていたのだ。
「先日行方不明になったNZ91便は丁度この黒点を跨ぐ様に航空ルートを飛行していました。 そして彼等が行方不明になる直前……この様な言葉を残したそうです。 『なんで空に島が』……と」
「空に……島!?」
「ええ……機体の信号は衛星通信を通してなお黒点の位置にあり、その情報を元にニュージーランド政府はこの黒点周囲を徹底的に調査しました。 その結果……その信号周辺上空に、アルライの里などの隠れ里を覆う幻影に似た結界が展開されている事がわかったのです」
「なんだって!?」
彼等が驚くのも無理は無い。
空にある結界……それはまるで空に浮かぶ隠れ里。
だが『あちら側』に空を飛ぶ技術など存在しない……あるとしてもジョゾウの様な空を飛ぶことが出来る種族のみ。
先程挙げられた名前の中にジョゾウが含まれていたのは、彼が今回何かしらの関連の可能性を秘めていると福留が予感したからである。
「また、この黒点外周部には大変大きな乱気流が吹き荒れており、結界に入った途端嵐に見舞われるそうです。 この点に関しては現代技術でどうにかなりますが……内部まではまだまだ未知数な部分が多く、そこで我々魔特隊の力が必要だという結論に至った訳です」
他の者達がその話を受けて納得する中……勇とレンネィだけは疑問を拭えなかった。
何故なら……例え高速で旅客機が飛んでいるとはいえ、結界の中へ「容易に」入れた事が余りにも不自然に思えたからだ。
「福留さん、質問いいですか?」
「はい、勇君どうぞ」
「その結界ですが……押し返されたり等の抵抗等はあったのですか?」
福留が頭を抑え考える……ニュージーランド政府の話を思い出しているのだろう。
だが暫く考えると首を横に振って応え、勇がそれを確認すると……自身の思いをぶつける。
「俺、そこで疑問に思う事があるんです。 隠れ里の結界は本来、人を避ける為に造られた物で……簡単に受け入れてしまうのはどこか『違う』って思うんです」
「それは私も同感……今回のはどうにも隠れ里とは思えない何かを感じるわ」
勇とレンネィ……二人の意見を前に、周囲の誰しもが彼等に注目する。
福留もまた、彼等の言葉を受けて静かに頷いた。
「そうですねぇ……では今回の件に関しては慎重に事を運ぶ事にしましょう。 皆さんの他に現地調査員を同伴し、状況を確認しながら動く事にします。 皆さんの負担は増えますが……どうかよろしくお願い致します」
「わかりました。 やってみます」
元よりそのつもりであったのも大きい……勇が真剣な眼差しを向けて静かに頷く。
だがレンネィがおもむろに立ち上がると、勇の言葉に続く様に口を開いた。
「その点には了承しますが、何故赴くのが彼等だけなのか……お教え願えますか?」
レンネィだけでなくアージやマヴォもがその点に疑問を感じており、彼女の問いに対する答えを静かに聞き耳を立てていた。
その問いを前に……福留の瞑る様な細い目が僅かに見開く。
「……それは、バックアップの為です」
「バックアップ……?」
その時……福留の口から飛び出したのは、全員が凍り付く一言であった。
「そうです。 今回、作戦は洋上……つまりは『何かがあった時、リカバリが利かない可能性が大きい』案件となります。 もし仮にそうなった場合……魔特隊全員を失うリスクが発生します。 それだけは避けねばならないと判断したからです」
それは逆に取れば『何かがあった時、勇達だけが居なくなるだけで済む』という事に他ならなかった。
クレバーな判断であり、妥当性もある……戦略で考えるのであれば最も適した「言い訳」なのだろう。
その言葉は信頼を失うにも足る発言。
だが、勇達は敢えてその言葉を聞き入れ、頷く。
それを判断した福留の意思は理解出来ているからこそ、逆のまたその逆説を考えていたのだ。
それは……勇達が必ず成し遂げてくれるという自信と信頼の表明。
だからこそ、福留は敢えて勇達五人を指名したのだ。
最も付き合いが長く信頼し合える五人の仲間達……信頼し合うという意味で言えばジョゾウも、当然他の仲間達も同様ではあるが。
よりベストに近い可能性を考えた結果、彼等六人が選ばれたのである。
「だからといってレンネィさん達には何もさせないつもりはありません。 残る皆さんには現地にて待機してもらい、万が一に備えて頂きます。 今回の作戦はあくまでも、『旅客機乗員達の救助』が最優先となりますので」
「わかりました……皆、聞いた通りよ。 今回はかなり大掛かりになるだろうから心しなさい!!」
「了解!!」
勇ましい声が鳴り響き、仲間達の結束力が形と成る。
そんな様子を見せた時……彼等の背後にゆらりと大きな人影が姿を現した。
「おう、面白そうな事になってるじゃあねぇか……そういう事ならよ、俺も行くぜ」
「えっ!?」
声に反応した全員が振り向いた先に居た人影……剣聖。
「クハハッ、まさか伝説の『アルクトゥーンの空島』にも出会えるたぁな……この世界に成ってから退屈しねぇなぁ!!」
「アルクトゥーンの空島……剣聖さん、何か知ってるんですか?」
自慢げに語る剣聖に勇が問い掛け、全員がそれに頷き彼を見る。
そんな反応を見た剣聖が「ニヤァ」と笑みを浮かべた。
「いんやぁ、何も知らねぇ!!」
「ええー……」
自信満々にそう答える剣聖を前に……落胆と呆れで全員が肩を落としていた。
「だから行きてぇっつってんだろうがぁよぉ……面白そうじゃあねぇか。 もしかしたら、何かわかるかもしれねぇからな」
「……そうか、剣聖さんが知らないのなら……フララジカについて何かがわかるかもしれない!!」
途端、事務所内が大きく騒めきを呼び、その反応を前に剣聖の口角が大きく上がる。
確証は無い。
だがそれでも大きな一歩になるかもしれない。
そう考えた勇達は、今回の作戦に大きな望みを期待せずにはいられなかった。
「剣聖さんが同伴してくれるのであれば鬼に金棒ですねぇ。 ではもう間もなく飛行場へ向かう為のヘリがこちらに到着します。 先ずは勇君の部隊と剣聖さんが出向し、遅れてレンネィさんの部隊が出向く事に成りますので、各々の戦闘準備をよろしくお願い致します」
こうして勇達は福留の指示の元……大急ぎで荷物を整え、空へと旅立っていった。
向かうはニュージーランド……南半球南端に位置する日本と同等の大きさを持った国。
そこで彼等を待ち受けるのは……果たして一体何なのだろうか。
彼も鉄人とはいえ老人……敷地内に来たからといってすぐに駆け上って来れる程足腰が強い訳でも無い。
魔剣使いが競争相手なのであればなおさらである。
間も無く駆ける足音が廊下に響き、福留と平野が会議室の入り口へと姿を現した。
「ハァ……ハァ……皆さんもう……揃っていますね。 申し訳ありませんねぇ……いやはや歳には勝てないもので……」
息を切らせた福留はいつもの笑顔でそんな冗談を吐くと、勇達の笑いを誘う。
だがすぐさま会議室の奥へと足を延ばすと、途端真面目な顔へと表情を変え……素早い手つきで会議室の画面に資料を投影させた。
総員が息を飲む中……福留がゆっくりと口を開く。
「さて、早速ですが本題に入らせて頂きます。 一昨日、ニュージーランド近海上空で旅客機が姿を消したのは皆さんご存知ですね?」
「はい、機体が行方不明になったっていう……どこかに墜落したんじゃないかって」
その事は先日ニュースで大々的に報じられ、世界中に伝えられた。
当然勇達もそれを知っており、大事件なのだという認識はあった様だ。
「世間向けの情報ではそういう事になっておりますが、事実は異なります」
「えっ!?」
勇達が驚きの顔を見せるが、福留はそれに反応する事も無く言葉を連ねる。
「その件でニュージーランド政府より極秘の情報が入りまして、彼等の協力の下に徹底的な調査を行った結果……今回の一件はどうにも『あちら側』関連の話が絡んでいると思われます」
「飛行機を落とした魔者が居る……?」
「いいえ……一旦これを見てください。 これは事件が起きる前の洋上の地図です」
会議室のプロジェクターに映されたのはニュージーランドとオーストラリアが表示された世界地図の拡大図……地理疎い勇達もそれを見た時は何が何だかわからなかった。
だが、次の写真が表示された時……勇達の目を大きく見開かれる事となる。
「これが……先日衛星より映し出された映像です」
間を置いて福留より提示された画像は明らかに何かが違っていた。
異なる点……それはニュージーランドより僅かに離れた東部海域。
そこ異様な程に黒い何かの点が浮かび上がっているのがハッキリと映し出されていたのだ。
「先日行方不明になったNZ91便は丁度この黒点を跨ぐ様に航空ルートを飛行していました。 そして彼等が行方不明になる直前……この様な言葉を残したそうです。 『なんで空に島が』……と」
「空に……島!?」
「ええ……機体の信号は衛星通信を通してなお黒点の位置にあり、その情報を元にニュージーランド政府はこの黒点周囲を徹底的に調査しました。 その結果……その信号周辺上空に、アルライの里などの隠れ里を覆う幻影に似た結界が展開されている事がわかったのです」
「なんだって!?」
彼等が驚くのも無理は無い。
空にある結界……それはまるで空に浮かぶ隠れ里。
だが『あちら側』に空を飛ぶ技術など存在しない……あるとしてもジョゾウの様な空を飛ぶことが出来る種族のみ。
先程挙げられた名前の中にジョゾウが含まれていたのは、彼が今回何かしらの関連の可能性を秘めていると福留が予感したからである。
「また、この黒点外周部には大変大きな乱気流が吹き荒れており、結界に入った途端嵐に見舞われるそうです。 この点に関しては現代技術でどうにかなりますが……内部まではまだまだ未知数な部分が多く、そこで我々魔特隊の力が必要だという結論に至った訳です」
他の者達がその話を受けて納得する中……勇とレンネィだけは疑問を拭えなかった。
何故なら……例え高速で旅客機が飛んでいるとはいえ、結界の中へ「容易に」入れた事が余りにも不自然に思えたからだ。
「福留さん、質問いいですか?」
「はい、勇君どうぞ」
「その結界ですが……押し返されたり等の抵抗等はあったのですか?」
福留が頭を抑え考える……ニュージーランド政府の話を思い出しているのだろう。
だが暫く考えると首を横に振って応え、勇がそれを確認すると……自身の思いをぶつける。
「俺、そこで疑問に思う事があるんです。 隠れ里の結界は本来、人を避ける為に造られた物で……簡単に受け入れてしまうのはどこか『違う』って思うんです」
「それは私も同感……今回のはどうにも隠れ里とは思えない何かを感じるわ」
勇とレンネィ……二人の意見を前に、周囲の誰しもが彼等に注目する。
福留もまた、彼等の言葉を受けて静かに頷いた。
「そうですねぇ……では今回の件に関しては慎重に事を運ぶ事にしましょう。 皆さんの他に現地調査員を同伴し、状況を確認しながら動く事にします。 皆さんの負担は増えますが……どうかよろしくお願い致します」
「わかりました。 やってみます」
元よりそのつもりであったのも大きい……勇が真剣な眼差しを向けて静かに頷く。
だがレンネィがおもむろに立ち上がると、勇の言葉に続く様に口を開いた。
「その点には了承しますが、何故赴くのが彼等だけなのか……お教え願えますか?」
レンネィだけでなくアージやマヴォもがその点に疑問を感じており、彼女の問いに対する答えを静かに聞き耳を立てていた。
その問いを前に……福留の瞑る様な細い目が僅かに見開く。
「……それは、バックアップの為です」
「バックアップ……?」
その時……福留の口から飛び出したのは、全員が凍り付く一言であった。
「そうです。 今回、作戦は洋上……つまりは『何かがあった時、リカバリが利かない可能性が大きい』案件となります。 もし仮にそうなった場合……魔特隊全員を失うリスクが発生します。 それだけは避けねばならないと判断したからです」
それは逆に取れば『何かがあった時、勇達だけが居なくなるだけで済む』という事に他ならなかった。
クレバーな判断であり、妥当性もある……戦略で考えるのであれば最も適した「言い訳」なのだろう。
その言葉は信頼を失うにも足る発言。
だが、勇達は敢えてその言葉を聞き入れ、頷く。
それを判断した福留の意思は理解出来ているからこそ、逆のまたその逆説を考えていたのだ。
それは……勇達が必ず成し遂げてくれるという自信と信頼の表明。
だからこそ、福留は敢えて勇達五人を指名したのだ。
最も付き合いが長く信頼し合える五人の仲間達……信頼し合うという意味で言えばジョゾウも、当然他の仲間達も同様ではあるが。
よりベストに近い可能性を考えた結果、彼等六人が選ばれたのである。
「だからといってレンネィさん達には何もさせないつもりはありません。 残る皆さんには現地にて待機してもらい、万が一に備えて頂きます。 今回の作戦はあくまでも、『旅客機乗員達の救助』が最優先となりますので」
「わかりました……皆、聞いた通りよ。 今回はかなり大掛かりになるだろうから心しなさい!!」
「了解!!」
勇ましい声が鳴り響き、仲間達の結束力が形と成る。
そんな様子を見せた時……彼等の背後にゆらりと大きな人影が姿を現した。
「おう、面白そうな事になってるじゃあねぇか……そういう事ならよ、俺も行くぜ」
「えっ!?」
声に反応した全員が振り向いた先に居た人影……剣聖。
「クハハッ、まさか伝説の『アルクトゥーンの空島』にも出会えるたぁな……この世界に成ってから退屈しねぇなぁ!!」
「アルクトゥーンの空島……剣聖さん、何か知ってるんですか?」
自慢げに語る剣聖に勇が問い掛け、全員がそれに頷き彼を見る。
そんな反応を見た剣聖が「ニヤァ」と笑みを浮かべた。
「いんやぁ、何も知らねぇ!!」
「ええー……」
自信満々にそう答える剣聖を前に……落胆と呆れで全員が肩を落としていた。
「だから行きてぇっつってんだろうがぁよぉ……面白そうじゃあねぇか。 もしかしたら、何かわかるかもしれねぇからな」
「……そうか、剣聖さんが知らないのなら……フララジカについて何かがわかるかもしれない!!」
途端、事務所内が大きく騒めきを呼び、その反応を前に剣聖の口角が大きく上がる。
確証は無い。
だがそれでも大きな一歩になるかもしれない。
そう考えた勇達は、今回の作戦に大きな望みを期待せずにはいられなかった。
「剣聖さんが同伴してくれるのであれば鬼に金棒ですねぇ。 ではもう間もなく飛行場へ向かう為のヘリがこちらに到着します。 先ずは勇君の部隊と剣聖さんが出向し、遅れてレンネィさんの部隊が出向く事に成りますので、各々の戦闘準備をよろしくお願い致します」
こうして勇達は福留の指示の元……大急ぎで荷物を整え、空へと旅立っていった。
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