720 / 1,197
第二十六節「白日の下へ 信念と現実 黒き爪痕は深く遠く」
~忘れてしまいたくないから~
しおりを挟む
茶奈達とギューゼルの戦いが熾烈を極めていく。
目にも止まらぬ猛攻を続ける茶奈達と、それに対し怯む事無く反撃を奮うギューゼル。
そんな彼女達の戦いは既に外から丸見えで。
人間離れした攻防を前に、誰もが絶句する様子を見せていた。
「なんなんだよあれ、人間技じゃねぇ……」
「あれが魔特隊……」
スマートフォンを掲げ、動画を撮る者も少なくは無い。
でも恐らく、そんなちっぽけなカメラで撮れる動画などたかが知れている。
いや、恐らくは報道陣が誇るテレビカメラでさえも全ての事象を捉える事は叶わないだろう。
それも当然か。
肉眼で見ても何が起きているのかわからないのだから。
光と炎が渦巻き、残光が糸を引いて。
爆風と爆音と、衝撃波が耐えず入り口付近を揺らして響かせる。
そう至れる理由がわからなければ、理解する事など到底不可能だ。
「まさかあれほどとはッ!?」
「あのギューゼル殿が……お、押されているのか」
むしろ理解出来る領域に至る者はこの場には居ないだろう。
門番として立ち塞がっていたあの二人の魔者でさえも例外無く。
目の前の出来事を前にして、思わず腰を退かせる姿が。
この二人も間違いなく強者である。
魔者の王と同等レベルの実力者だ。
そんな彼等が今、慄いている。
彼等もまた恐ろしいのだろう。
茶奈達の驚異的な戦闘能力が。
巻き込まれれば間違いなく命は無いのだと。
でも人々はまだ知らない。
この魔者達も知らない。
茶奈達もギューゼルもまだまだ上がるのだという事を。
「オオオオーーーーーーッッッ!!!!!」
その時、突如として叫びが場に響き渡る。
外の喧騒さえ掻き消す程の重く低い雄叫びが。
ギューゼルがまたしても咆えたのだ。
先程茶奈と心輝を跳ね返したものよりもずっと強く。
その身をこれでもかという程に反り返らせて。
ただ茶奈達にこの咆哮はもう通用しない。
放たれた衝撃波に体を乗せて、風に靡く羽根の如くふわりと地面に舞い降りる。
とはいえ、今の咆哮はどうやら攻撃の類では無かったらしい。
「コォォォ~~~ッ!! よくぞここまでやるッ!! だがこれ以上はやらせん!! 俺の全てを賭けてでもおッ!!」
たちまちその身を丸めては両腕を首元で交差させ。
身体から湯気の如き命力を纏いて、周囲を光で覆い尽くしていく。
その表情、阿修羅の如し。
もはや一切のゆとりを殺し、牙さえ剥き出しとさせる。
敵意、戦意、闘志、ありとあらゆる戦闘意思を詰め込んだ―――まさしく鬼の形相である。
その姿を前にして、茶奈も心輝も再び身を引き締めさせる。
ギューゼルの纏っていた空気がガラリと変わったからこそ。
そう、今までの闇雲に反撃していた時とはまるで違う。
腕を、肩を、背を丸め、腰を低く落として動こうとはしない。
完全な防御体勢へと移行していたのだ。
「へへ、第二形態って奴かよ。 燃える展開だねぇ……!!」
「まだまだ終わるとは思えません!! 気を抜かないで!! スゥー―――ッ!!」
その構えの意図はわからない。
もしかしたら起死回生の手段なのかもしれない。
でも、だからといって茶奈達に止まる理由にもなりはしない。
「でも関係ねえーーーーーーッ!! ぶちかますッッ!!!」
「はああッ!!」
だから二人が、再び嵐を巻き起こす。
光と炎が織り成す怒涛の連撃旋風を。
動かないならむしろ好都合。
連続攻撃に拍車を掛けるだけだ。
例えそれが罠だとしても。
それさえも乗り越えて倒そうという鋼の気概が、今の茶奈達にはある。
ドガガガガガッ!!
例え相手が動かなかろうが容赦はしない。
更に加速し、時に威力を上げ、縦横無尽に跳ね飛び叩く。
先程までよりもずっと速く強く激しく。
観衆ももはや驚き慄き声さえ出ない。
動画を撮っている事さえ忘れ、目の前の光景にただただ心を奪われるのみ。
それ程までに強く輝き、瞬き、眩しかったのだから。
「……ッ!!」
一方のギューゼルはその嵐の中でも不動だ。
強靭な体を固めれば、そう簡単には揺らす事さえ出来はしない。
しかしその影では、小さく何かを呟いている。
口元を両腕で覆い隠している所為で茶奈達は気付いていないが。
その様子はまるで数え歌を歌うかのよう。
体へと衝撃が走る度に、唇が、舌が細かく動きを刻み続けていて。
「だぁりゃッ!!」
でもその最中も猛攻は続いている。
肉の壁を打ち破らんとばかりに。
持てる力を振り絞って。
だが、その力は有限である。
例え振り絞ろうとも、根源が尽きれば捻出する事は叶わない。
なんと心輝の命力の底が見え始めていたのだ。
炎や爆発の規模が小さくなり、先程までの速度を維持する事が出来ないという。
それどころか体力の消耗も激しく、突き出す拳にも威力が伴わない。
見紛う事無き完全失速である。
心輝は元々、無駄に体を動かす事が多い。
それが牽制となり、隙を生み出す事にも繋がるからだ。
しかしそれは余計な持久力消耗をも誘発してしまう。
ギューゼルの様な強敵相手ならばなおさらだろう。
その得意の戦術が今、皮肉にも足を引っ張っていて。
「さっさとぶっ倒れやがれえッ!!」
声だけは威勢がいいが、焦りは隠しきれていない。
顔は疲労で歪み、一発一発を刻むごとに苦痛さえ滲む。
そしてその弱った相手を、あのギューゼルが狙わない訳が無い。
「オオオーーーッ!!」
それは心輝がなけなしの命力で殴ろうとしたその時の事。
突如としてギューゼルもが拳を振り上げていたのだ。
それは明らかな反撃。
鈍った拳に合わせた跳ね上げの一撃である。
ドッゴォ!!
「ぐがッ……!?」
ギューゼルは狙っていたのだろう。
弱って隙が生まれるこの瞬間をずっと。
カウントし、力を見極め、タイミングを計って。
その計算から生まれた反撃はもはや、躱す事もままならない。
たちまち巨大な拳が心輝を穿ち、その身体を宙に舞わせる。
それも天地動転する程に激しく暴れさせて。
しかも体の自由を失ったこの時、再び無情が迫り来る。
強引に、豪快に振り被った拳が心輝へと撃ち当てられたのだ。
バッギャオンッッッ!!!!
例え潰された拳であろうとその威力は健在。
殴られた途端、心輝の体が壁へ壁へと打ち跳ねる。
まるで跳ねたピンボールの様に直線的な軌跡を描いて。
その姿にもはや力は無い。
ただただ鮮血と共に宙を舞う。
張りの失った体を揺らめかせながら。
戦意も虚しく、その姿は二階の先へ消え行くのみ。
呻き声一つ上げる事も無く。
「シンさんッ!? くっ!!」
でも茶奈にはもう心輝を心配する余裕は無い。
何故なら、ギューゼルが茶奈へと狙いを付けていたから。
殺意を篭めて輝く眼で、空舞う茶奈を追っていたからである。
その体に滾る命力はもはや闘志そのものと言えよう。
熱気さえも纏う赤く濃い命力がまるで燃え盛っている様にさえ見せつける。
「後は貴様だけだッ!! 【アストラルエネマ】、今ここで潰すッ!!」
「潰されない……私達は負ける訳にはいかないんですッ!!」
だからといって怯む茶奈ではない。
むしろ心を更に昂らせ、身纏う光を更に強く輝かせる。
仲間の意思に報いる為にも、勇の下に向かう為にも。
その強き意思から生まれた闘志は、ギューゼルにも負けない程に強く逞しい。
「まだ上がるか、アストラルエネマァァァ!!」
故に今、茶奈はその顔を上げる。
強敵と対峙する事を望んだからこそ。
目前に立つ阿修羅を討つまで、幾らでも上がり続けよう。
仲間達の屍を踏み越えてでも。
目にも止まらぬ猛攻を続ける茶奈達と、それに対し怯む事無く反撃を奮うギューゼル。
そんな彼女達の戦いは既に外から丸見えで。
人間離れした攻防を前に、誰もが絶句する様子を見せていた。
「なんなんだよあれ、人間技じゃねぇ……」
「あれが魔特隊……」
スマートフォンを掲げ、動画を撮る者も少なくは無い。
でも恐らく、そんなちっぽけなカメラで撮れる動画などたかが知れている。
いや、恐らくは報道陣が誇るテレビカメラでさえも全ての事象を捉える事は叶わないだろう。
それも当然か。
肉眼で見ても何が起きているのかわからないのだから。
光と炎が渦巻き、残光が糸を引いて。
爆風と爆音と、衝撃波が耐えず入り口付近を揺らして響かせる。
そう至れる理由がわからなければ、理解する事など到底不可能だ。
「まさかあれほどとはッ!?」
「あのギューゼル殿が……お、押されているのか」
むしろ理解出来る領域に至る者はこの場には居ないだろう。
門番として立ち塞がっていたあの二人の魔者でさえも例外無く。
目の前の出来事を前にして、思わず腰を退かせる姿が。
この二人も間違いなく強者である。
魔者の王と同等レベルの実力者だ。
そんな彼等が今、慄いている。
彼等もまた恐ろしいのだろう。
茶奈達の驚異的な戦闘能力が。
巻き込まれれば間違いなく命は無いのだと。
でも人々はまだ知らない。
この魔者達も知らない。
茶奈達もギューゼルもまだまだ上がるのだという事を。
「オオオオーーーーーーッッッ!!!!!」
その時、突如として叫びが場に響き渡る。
外の喧騒さえ掻き消す程の重く低い雄叫びが。
ギューゼルがまたしても咆えたのだ。
先程茶奈と心輝を跳ね返したものよりもずっと強く。
その身をこれでもかという程に反り返らせて。
ただ茶奈達にこの咆哮はもう通用しない。
放たれた衝撃波に体を乗せて、風に靡く羽根の如くふわりと地面に舞い降りる。
とはいえ、今の咆哮はどうやら攻撃の類では無かったらしい。
「コォォォ~~~ッ!! よくぞここまでやるッ!! だがこれ以上はやらせん!! 俺の全てを賭けてでもおッ!!」
たちまちその身を丸めては両腕を首元で交差させ。
身体から湯気の如き命力を纏いて、周囲を光で覆い尽くしていく。
その表情、阿修羅の如し。
もはや一切のゆとりを殺し、牙さえ剥き出しとさせる。
敵意、戦意、闘志、ありとあらゆる戦闘意思を詰め込んだ―――まさしく鬼の形相である。
その姿を前にして、茶奈も心輝も再び身を引き締めさせる。
ギューゼルの纏っていた空気がガラリと変わったからこそ。
そう、今までの闇雲に反撃していた時とはまるで違う。
腕を、肩を、背を丸め、腰を低く落として動こうとはしない。
完全な防御体勢へと移行していたのだ。
「へへ、第二形態って奴かよ。 燃える展開だねぇ……!!」
「まだまだ終わるとは思えません!! 気を抜かないで!! スゥー―――ッ!!」
その構えの意図はわからない。
もしかしたら起死回生の手段なのかもしれない。
でも、だからといって茶奈達に止まる理由にもなりはしない。
「でも関係ねえーーーーーーッ!! ぶちかますッッ!!!」
「はああッ!!」
だから二人が、再び嵐を巻き起こす。
光と炎が織り成す怒涛の連撃旋風を。
動かないならむしろ好都合。
連続攻撃に拍車を掛けるだけだ。
例えそれが罠だとしても。
それさえも乗り越えて倒そうという鋼の気概が、今の茶奈達にはある。
ドガガガガガッ!!
例え相手が動かなかろうが容赦はしない。
更に加速し、時に威力を上げ、縦横無尽に跳ね飛び叩く。
先程までよりもずっと速く強く激しく。
観衆ももはや驚き慄き声さえ出ない。
動画を撮っている事さえ忘れ、目の前の光景にただただ心を奪われるのみ。
それ程までに強く輝き、瞬き、眩しかったのだから。
「……ッ!!」
一方のギューゼルはその嵐の中でも不動だ。
強靭な体を固めれば、そう簡単には揺らす事さえ出来はしない。
しかしその影では、小さく何かを呟いている。
口元を両腕で覆い隠している所為で茶奈達は気付いていないが。
その様子はまるで数え歌を歌うかのよう。
体へと衝撃が走る度に、唇が、舌が細かく動きを刻み続けていて。
「だぁりゃッ!!」
でもその最中も猛攻は続いている。
肉の壁を打ち破らんとばかりに。
持てる力を振り絞って。
だが、その力は有限である。
例え振り絞ろうとも、根源が尽きれば捻出する事は叶わない。
なんと心輝の命力の底が見え始めていたのだ。
炎や爆発の規模が小さくなり、先程までの速度を維持する事が出来ないという。
それどころか体力の消耗も激しく、突き出す拳にも威力が伴わない。
見紛う事無き完全失速である。
心輝は元々、無駄に体を動かす事が多い。
それが牽制となり、隙を生み出す事にも繋がるからだ。
しかしそれは余計な持久力消耗をも誘発してしまう。
ギューゼルの様な強敵相手ならばなおさらだろう。
その得意の戦術が今、皮肉にも足を引っ張っていて。
「さっさとぶっ倒れやがれえッ!!」
声だけは威勢がいいが、焦りは隠しきれていない。
顔は疲労で歪み、一発一発を刻むごとに苦痛さえ滲む。
そしてその弱った相手を、あのギューゼルが狙わない訳が無い。
「オオオーーーッ!!」
それは心輝がなけなしの命力で殴ろうとしたその時の事。
突如としてギューゼルもが拳を振り上げていたのだ。
それは明らかな反撃。
鈍った拳に合わせた跳ね上げの一撃である。
ドッゴォ!!
「ぐがッ……!?」
ギューゼルは狙っていたのだろう。
弱って隙が生まれるこの瞬間をずっと。
カウントし、力を見極め、タイミングを計って。
その計算から生まれた反撃はもはや、躱す事もままならない。
たちまち巨大な拳が心輝を穿ち、その身体を宙に舞わせる。
それも天地動転する程に激しく暴れさせて。
しかも体の自由を失ったこの時、再び無情が迫り来る。
強引に、豪快に振り被った拳が心輝へと撃ち当てられたのだ。
バッギャオンッッッ!!!!
例え潰された拳であろうとその威力は健在。
殴られた途端、心輝の体が壁へ壁へと打ち跳ねる。
まるで跳ねたピンボールの様に直線的な軌跡を描いて。
その姿にもはや力は無い。
ただただ鮮血と共に宙を舞う。
張りの失った体を揺らめかせながら。
戦意も虚しく、その姿は二階の先へ消え行くのみ。
呻き声一つ上げる事も無く。
「シンさんッ!? くっ!!」
でも茶奈にはもう心輝を心配する余裕は無い。
何故なら、ギューゼルが茶奈へと狙いを付けていたから。
殺意を篭めて輝く眼で、空舞う茶奈を追っていたからである。
その体に滾る命力はもはや闘志そのものと言えよう。
熱気さえも纏う赤く濃い命力がまるで燃え盛っている様にさえ見せつける。
「後は貴様だけだッ!! 【アストラルエネマ】、今ここで潰すッ!!」
「潰されない……私達は負ける訳にはいかないんですッ!!」
だからといって怯む茶奈ではない。
むしろ心を更に昂らせ、身纏う光を更に強く輝かせる。
仲間の意思に報いる為にも、勇の下に向かう為にも。
その強き意思から生まれた闘志は、ギューゼルにも負けない程に強く逞しい。
「まだ上がるか、アストラルエネマァァァ!!」
故に今、茶奈はその顔を上げる。
強敵と対峙する事を望んだからこそ。
目前に立つ阿修羅を討つまで、幾らでも上がり続けよう。
仲間達の屍を踏み越えてでも。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】魔法大戦 〜失われた古代魔法で無双する!〜
加瀬 一葉
ファンタジー
王立魔法学校。高等部に編入してきた冴えない生徒ラフィト。エリートが集うこの学校で、辺境出身のラフィトは落ちこぼれの劣等生なのだが……。
実は彼は、失われたはずの古代魔法を操る一族の末裔。魔族の脅威が増す時代に、ラフィトは人類を救うことができるのか?
過去と現在が交錯する、魔法ファンタジー。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる