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第二十九節「静乱の跡 懐かしき場所 苦悩少女前日譚」
~その者の心 愉快~
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勇達が東京の空を駆け巡った日から翌日。
その日の朝と言えば……いつもと変わらぬ青空が広がる、なんて事の無い様相だった。
だがその時、日本全土は驚愕の声に包まれていた。
当然だろう……人々が起きてすぐに目にしたニュースが余りにもセンセーショナルだったのだから。
その見出しと言えばこうだ。
『小嶋由子総理大臣、緊急逮捕!! 捕まえたのは元魔特隊、藤咲勇!!』
厳密に言えばそのニュースは小嶋由子が確保されてから数時間後、深夜帯からテレビで騒がれていた。
一体どこから手に入れたのか……報道機関が見出しに使ったのは勇が小嶋を確保するシーン。
彼等は決まって同じ写真、同じ映像を使用し、この前代未聞とも言える騒動劇をこぞって余す事無く伝えたのである。
それから夜が明けた今も、報道関係者は寝る間も惜しんであらゆる情報網から事件の一端を伝えて続けていた。
そしてそこで初めて国民は知る事となる。
小嶋由子は【救世同盟】の一員だったのだ……と。
報道機関にその情報をリークしたのは当然、福留だ。
勇達が行動を終えた後、頃合いを見た福留が自身の持つ情報をあらゆる報道機関へと提供したのである。
彼の息が掛かった者も、そうでない者も……彼から提供された証拠を元に一斉に報道したという訳だ。
福留から提供された動画を撮った者が誰かは明かされる事は無かった。
だが、小嶋が国外へ逃亡しようとしていた所や、勇が追い詰める所、小嶋が銃を乱射する所までもがハッキリと映されており、それがもはや言い逃れ出来ぬ証拠であるのは言うまでもない。
まるで彼等がそこに現れる事を知っていたかの様に……映像は刻々鮮明に撮られていたのだから。
この騒動はそれだけに留まらない。
『藤咲勇が小嶋由子を逮捕』
この情報は日本の政財界に潜む【救世同盟】のメンバー達にも大きな衝撃を与えた。
小嶋は総理大臣という立場であり、【救世同盟】をテロリスト認定した一人者でもある。
それは彼女達の影を隠すための隠れ蓑に過ぎなかったが、そんな表向きのスタンスが事情を知らぬ者達から疑いの目を取り払ったのは事実だ。
最も安全圏に居たはずの小嶋が真っ先に捕まったのだ、動揺しないはずがない。
そしてそれを成したのが勇だったからこそ。
ミシェルが予見した通り……デュゼローを制した勇の存在感は余りにも大きかった。
彼等は動画を通し、勇の人知を超えた力を初めて理解する。
小嶋を追い詰めた爆発的な行動力、アスファルトすらいとも簡単に砕く身体能力……。
それらを目の当たりにした殆どの【救世同盟】メンバー達はそんな彼の力を多大に恐れた。
もう逃げられない……そう悟らせるには十分過ぎたのだ。
その後、たった半日で【救世同盟】の関係者達は一斉に検挙される事となる。
決め手となったのは……この日早々に起きた緊急記者会見の内容だった。
早朝。
一般的に言えば、登校・出勤などが行われる時間帯。
総理官邸前では既に多くの報道陣が列挙し、会見執行者が現れるのを静かに待っていた。
予め記者会見が行われる事を通達されていたのだろう。
多くの報道陣はよりクオリティの高い情報発信が出来る様にと重装備を固めた者達ばかりであった。
今か今かと待ち焦がれる中……突如その一角で、「ワッ」と声が上がる。
その時、報道陣の前に姿を現したのは一人の老人だった。
ぴっちりとした着付けの灰色のスーツを着込む、白髪の男。
歩みはもはや政治家とは思えない程にゆったりとした足取り。
その腹と言えば小太り……いや、もはや大きく膨らんだその様は大柄か。
腹に伴って頬もシワを浮かべた膨らみが目立つ。
しかしそんな彼を前に、誰しもが閉口せざるを得なかった。
彼等の前に現れたのが……前総理大臣である鷹峰 雄造だったのだから。
彼が政界から脱してもう三年。
政治とは程遠い場所でゆっくり過ごしていたのだろう、彼の体は以前よりもすっかり丸くなっていた。
性格が丸い所は彼の持ち前の事であるが。
「いやぁ皆さん、お早いお付きで! 本当にお疲れ様です!」
そんな鷹峰から出た第一声は報道陣を労う様な一言。
彼は報道陣に声を掛けながら、彼等の前に立つ演壇へと向けて太い足でゆっくりと歩んでいく。
壇上にある物と言えば、彼の体が隠れきれない程に細い簡素な演説台。
机上にはカンニングペーパーらしきものも無く、マイクが一つあるだけだ。
「なぜ鷹峰氏が……」などといった声が小さく上がる中、壇に立った鷹峰は笑顔を彼等に向ける。
政治家だった頃には見せた事の無い、やんわりとした笑顔だ。
そっと時計に目をやれば、開始時刻よりは僅かに十分程早い時間。
それに気付いた鷹峰は何を思ったのか……ゆっくりとその口を開いた。
「いやぁ~皆さんが戸惑うのは無理もないっ! 今更こんな引退者引っ張り出して、ねぇ?」
その時彼の口から漏れ出たのは……元総理大臣とは思えぬ軽い口調の戯言だった。
思いもよらぬ彼の調子を前に、報道陣からは思わず失笑の枯れた声が漏れる。
「なんかねぇ、こんな会見出来る人が軒並み居なくなっちゃったって!! びっくりだよね!? 会見で話して欲しいって深夜に要請受けたけどさ、もうなんていうか、一気に目が覚めちゃったよ!」
先日起きた問題になど構う事無く……鷹峰はキレのある言い回しで報道陣の視線を奪う。
気付けばそこかしこから小笑いが飛び、ヤジにも似た声が飛び始めていた。
「鷹峰さん、貴方は政治家を辞めてから芸人にでもなるつもりだったんですか?」
記者側から嘲笑交じりのそんな声が飛ぶ。
それはマイペースな鷹峰を制するような為のものだったのだろう。
だがそれを聞いた途端、鷹峰は……口を止めるどころか、万遍の笑みを浮かべて更に調子を上げたのだった。
「それ、それだよ!! そうしたかったもんだねぇ~!! 僕ね、昔は芸人になりたかった時期があったのよ!」
思わず両手の人差し指を揃え、ヤジを飛ばした記者へ向ける。
そんな彼の顔はどうにも嬉しそうで……。
いやきっと、この様な場に立つ事が彼にとってとても嬉しい事なのだろう。
その表情は思い立つ言葉を話したくてウズウズしている様な……はにかみを見せた笑顔だったのだから。
「でもね、気付いたらもうこんな歳になっちゃって! もう頭の隅までカッチカチ! 凝り固まっちゃったって!」
「ハハハ……」
鷹峰節はどうにも止まらず……自虐を交えた話題に、報道陣から笑みが零れ始める。
「もうね? 固まり過ぎちゃって、魔特隊本部の壁ぐらいなら割っちゃうから!」
「じゃあ壁に穴が開いてるのは、実は鷹峰さんが頭突きしたから?」
「あー、んー、あれねっ! あ、やっちゃったっ!!」
その途端、周囲が「ドッ!」とした笑いで包まれた。
当然嘘なのは誰もがわかりきっている事だ。
ただその時彼の見せた表情が余りにもマヌケ過ぎて……笑わずにはいられなかった。
ぺろりと舌を出し、明後日の方向にくるりと視線を向ける……政治家には到底出来ないアホ面だったのだから。
きっと誰しもが、鷹峰の事など知らなかったのだろう。
政治家であった頃は弱みを見せる事など出来ず、凛として対応する必要がある。
今まで表で見せていた鷹峰の姿は言うなれば嘘の姿とも言える。
だからこそ、彼の事を知っていた様で知らなかったのだ。
しかしこの瞬間、誰もが鷹峰の本性を理解した。
目前に立つのは、ただの一人の……愉快な老人でしかないのだという事に。
それを識った時……記者達の口元が漏れなく緩む。
少し前までの硬さは既に影も形も残ってはいなかった。
もし彼が現役の政治家なのであれば、非難轟々は避けられないであろう。
だが彼は事実上、もう引退した身だ。
例え演壇に立った身とはいえ、立場の無い人間を責め立てるほど記者達は愚かでは無い。
何より会見予定時刻前の事なのだからなおさらである。
その日の朝と言えば……いつもと変わらぬ青空が広がる、なんて事の無い様相だった。
だがその時、日本全土は驚愕の声に包まれていた。
当然だろう……人々が起きてすぐに目にしたニュースが余りにもセンセーショナルだったのだから。
その見出しと言えばこうだ。
『小嶋由子総理大臣、緊急逮捕!! 捕まえたのは元魔特隊、藤咲勇!!』
厳密に言えばそのニュースは小嶋由子が確保されてから数時間後、深夜帯からテレビで騒がれていた。
一体どこから手に入れたのか……報道機関が見出しに使ったのは勇が小嶋を確保するシーン。
彼等は決まって同じ写真、同じ映像を使用し、この前代未聞とも言える騒動劇をこぞって余す事無く伝えたのである。
それから夜が明けた今も、報道関係者は寝る間も惜しんであらゆる情報網から事件の一端を伝えて続けていた。
そしてそこで初めて国民は知る事となる。
小嶋由子は【救世同盟】の一員だったのだ……と。
報道機関にその情報をリークしたのは当然、福留だ。
勇達が行動を終えた後、頃合いを見た福留が自身の持つ情報をあらゆる報道機関へと提供したのである。
彼の息が掛かった者も、そうでない者も……彼から提供された証拠を元に一斉に報道したという訳だ。
福留から提供された動画を撮った者が誰かは明かされる事は無かった。
だが、小嶋が国外へ逃亡しようとしていた所や、勇が追い詰める所、小嶋が銃を乱射する所までもがハッキリと映されており、それがもはや言い逃れ出来ぬ証拠であるのは言うまでもない。
まるで彼等がそこに現れる事を知っていたかの様に……映像は刻々鮮明に撮られていたのだから。
この騒動はそれだけに留まらない。
『藤咲勇が小嶋由子を逮捕』
この情報は日本の政財界に潜む【救世同盟】のメンバー達にも大きな衝撃を与えた。
小嶋は総理大臣という立場であり、【救世同盟】をテロリスト認定した一人者でもある。
それは彼女達の影を隠すための隠れ蓑に過ぎなかったが、そんな表向きのスタンスが事情を知らぬ者達から疑いの目を取り払ったのは事実だ。
最も安全圏に居たはずの小嶋が真っ先に捕まったのだ、動揺しないはずがない。
そしてそれを成したのが勇だったからこそ。
ミシェルが予見した通り……デュゼローを制した勇の存在感は余りにも大きかった。
彼等は動画を通し、勇の人知を超えた力を初めて理解する。
小嶋を追い詰めた爆発的な行動力、アスファルトすらいとも簡単に砕く身体能力……。
それらを目の当たりにした殆どの【救世同盟】メンバー達はそんな彼の力を多大に恐れた。
もう逃げられない……そう悟らせるには十分過ぎたのだ。
その後、たった半日で【救世同盟】の関係者達は一斉に検挙される事となる。
決め手となったのは……この日早々に起きた緊急記者会見の内容だった。
早朝。
一般的に言えば、登校・出勤などが行われる時間帯。
総理官邸前では既に多くの報道陣が列挙し、会見執行者が現れるのを静かに待っていた。
予め記者会見が行われる事を通達されていたのだろう。
多くの報道陣はよりクオリティの高い情報発信が出来る様にと重装備を固めた者達ばかりであった。
今か今かと待ち焦がれる中……突如その一角で、「ワッ」と声が上がる。
その時、報道陣の前に姿を現したのは一人の老人だった。
ぴっちりとした着付けの灰色のスーツを着込む、白髪の男。
歩みはもはや政治家とは思えない程にゆったりとした足取り。
その腹と言えば小太り……いや、もはや大きく膨らんだその様は大柄か。
腹に伴って頬もシワを浮かべた膨らみが目立つ。
しかしそんな彼を前に、誰しもが閉口せざるを得なかった。
彼等の前に現れたのが……前総理大臣である鷹峰 雄造だったのだから。
彼が政界から脱してもう三年。
政治とは程遠い場所でゆっくり過ごしていたのだろう、彼の体は以前よりもすっかり丸くなっていた。
性格が丸い所は彼の持ち前の事であるが。
「いやぁ皆さん、お早いお付きで! 本当にお疲れ様です!」
そんな鷹峰から出た第一声は報道陣を労う様な一言。
彼は報道陣に声を掛けながら、彼等の前に立つ演壇へと向けて太い足でゆっくりと歩んでいく。
壇上にある物と言えば、彼の体が隠れきれない程に細い簡素な演説台。
机上にはカンニングペーパーらしきものも無く、マイクが一つあるだけだ。
「なぜ鷹峰氏が……」などといった声が小さく上がる中、壇に立った鷹峰は笑顔を彼等に向ける。
政治家だった頃には見せた事の無い、やんわりとした笑顔だ。
そっと時計に目をやれば、開始時刻よりは僅かに十分程早い時間。
それに気付いた鷹峰は何を思ったのか……ゆっくりとその口を開いた。
「いやぁ~皆さんが戸惑うのは無理もないっ! 今更こんな引退者引っ張り出して、ねぇ?」
その時彼の口から漏れ出たのは……元総理大臣とは思えぬ軽い口調の戯言だった。
思いもよらぬ彼の調子を前に、報道陣からは思わず失笑の枯れた声が漏れる。
「なんかねぇ、こんな会見出来る人が軒並み居なくなっちゃったって!! びっくりだよね!? 会見で話して欲しいって深夜に要請受けたけどさ、もうなんていうか、一気に目が覚めちゃったよ!」
先日起きた問題になど構う事無く……鷹峰はキレのある言い回しで報道陣の視線を奪う。
気付けばそこかしこから小笑いが飛び、ヤジにも似た声が飛び始めていた。
「鷹峰さん、貴方は政治家を辞めてから芸人にでもなるつもりだったんですか?」
記者側から嘲笑交じりのそんな声が飛ぶ。
それはマイペースな鷹峰を制するような為のものだったのだろう。
だがそれを聞いた途端、鷹峰は……口を止めるどころか、万遍の笑みを浮かべて更に調子を上げたのだった。
「それ、それだよ!! そうしたかったもんだねぇ~!! 僕ね、昔は芸人になりたかった時期があったのよ!」
思わず両手の人差し指を揃え、ヤジを飛ばした記者へ向ける。
そんな彼の顔はどうにも嬉しそうで……。
いやきっと、この様な場に立つ事が彼にとってとても嬉しい事なのだろう。
その表情は思い立つ言葉を話したくてウズウズしている様な……はにかみを見せた笑顔だったのだから。
「でもね、気付いたらもうこんな歳になっちゃって! もう頭の隅までカッチカチ! 凝り固まっちゃったって!」
「ハハハ……」
鷹峰節はどうにも止まらず……自虐を交えた話題に、報道陣から笑みが零れ始める。
「もうね? 固まり過ぎちゃって、魔特隊本部の壁ぐらいなら割っちゃうから!」
「じゃあ壁に穴が開いてるのは、実は鷹峰さんが頭突きしたから?」
「あー、んー、あれねっ! あ、やっちゃったっ!!」
その途端、周囲が「ドッ!」とした笑いで包まれた。
当然嘘なのは誰もがわかりきっている事だ。
ただその時彼の見せた表情が余りにもマヌケ過ぎて……笑わずにはいられなかった。
ぺろりと舌を出し、明後日の方向にくるりと視線を向ける……政治家には到底出来ないアホ面だったのだから。
きっと誰しもが、鷹峰の事など知らなかったのだろう。
政治家であった頃は弱みを見せる事など出来ず、凛として対応する必要がある。
今まで表で見せていた鷹峰の姿は言うなれば嘘の姿とも言える。
だからこそ、彼の事を知っていた様で知らなかったのだ。
しかしこの瞬間、誰もが鷹峰の本性を理解した。
目前に立つのは、ただの一人の……愉快な老人でしかないのだという事に。
それを識った時……記者達の口元が漏れなく緩む。
少し前までの硬さは既に影も形も残ってはいなかった。
もし彼が現役の政治家なのであれば、非難轟々は避けられないであろう。
だが彼は事実上、もう引退した身だ。
例え演壇に立った身とはいえ、立場の無い人間を責め立てるほど記者達は愚かでは無い。
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