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第四節「慢心 先立つ思い 力の拠り所」
~生命を願う~
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フェノーダラ王国での報告も済み、勇達が福留に送られてようやく自宅へと帰還を果たした。
家に辿り着いたのは結局夕方の五時過ぎ。
もはや登校もへったくれも無い時間である。
結果的に二人共学校をサボる事となった訳だが、そこは勇の両親の機転があった様で。
勇とちゃな共に病欠という事で話を通したとの事。
ちゃなの方は少々難儀したらしいが、母親が自慢(?)の演技力で事無きを得たのだそうな。
とはいえ、ご両親共々勇とちゃなの行動にはやはり不満がある模様。
「今回も無事で良かったけどな、勝手にホイホイと戦いに行くはどうかとお父さんは思うぞ」
「勇君もちゃなちゃんも、もう危ないのはよして欲しいの……」
二人の心配も無理は無い。
福留のたっての願いで動いたとはいえ、相談も無しの勝手な行動だったのだから。
勇も自分の判断で動きたいと願ってやまない年頃だ。
今まではこんな心配などただただ鬱陶しいだけであったのだが―――
幾度かの戦いが勇の心を大きく成長させた。
戦いを経て、命を知り、恐怖や悲しみを知って。
それに立ち向かう勇気を知ったから。
その成長が気付かぬ内に「鬱陶しい」と思わせる感情を拭い去っていた。
「わ、わかってるよ、反省だってしてる。 とはいってもさ、俺と田中さん以外にやれる人が居ないんじゃ仕方ないじゃないか」
その勇気が心に馴染んだ時、こうしてハッキリと言葉を返せる様に成っていて。
気の乗った勇の一言を前に、両親も驚きの唖然を見せてならない。
「それに、今度からは福留さん達が正式に協力してくれるっていう話だし、心配要らないよ」
「「ううーん……」」
それでもやっぱり息子が死地に向かうのは納得がいかない様で。
父母共に腕を組んで揃えた唸り声を上げるばかりだ。
福留の正式な協力。
それはすなわち、政府および自衛隊が後ろ盾になるという事に他ならない。
話だけしか知らない母親ならともかく、当事者として事情を知る父親としてはその話の信憑性に否定を突きつける事は出来ない。
何せ国がバックに付くという事なのだ。
そのスケールの大きさは、一介のサラリーマンである勇の父親には計り知れないのだから。
たちまち頭を抱える二人。
安心と不安の境目で考える余りに膨らむ頭が今にもパンクしてしまいそうである。
そんな二人に、踵を返した勇がそっと呟く。
「誰だって死にたくはないよ。 死ぬ気はないから……生きて帰ってくるよう願っててくれよ。 それしか出来ないのは辛いかもしれないけどさ、それだけ願ってくれるだけで俺達は嬉しいから―――」
勇がそう言い残し、リビングを去っていく。
その時見せた彼の背中は今まで見た事が無い程に堂々としていて。
良く知る両親も、殆ど知らないはずのちゃなも。
落ち着きを伴った背中と一言を前に、不思議と安らぎを抱いていたのだ。
まるで黒く染まった心の淀みを、穏やかな緑の風が優しく吹いて消したかの様に……。
自室へ向かう足取りは重く鈍く。
ようやく辿り着くと、半ば倒れ込む様にして椅子へと腰を落とす。
下げてきた鞄も今となっては「ズシリ」とした抵抗を腕に与えていて。
「余計な物持ってき過ぎたかな……」
鞄にはなおも、出る時に詰め込んだ薬品がどっさりと入っている。
「こんな物などいっそフェノーダラ王国の人達にあげれば良かった」などと思わせる程に。
机上に上げる気力も無く、半ば放る様に鞄が足元に転がっていき。
代わりに体から外した魔剣ホルダーを「ドカリ」と置く。
先程の堂々さも見る影無い、そんな疲れ果てた姿を晒していた。
緊張の戦いが生んだ倦怠感がまだ続いてる様にも感じていて。
張り詰めた気がこうして自室に帰る事で解かれ、疲れを一気に噴出させたのだ。
眠気すら呼び込む中、勇がふとズボンのポケットへと手を伸ばす。
取り出したのはスマートフォン。
しかし今度は無事と行かなかった様で、画面に僅かな亀裂が浮かぶ。
あれだけ暴れていたのに亀裂だけで済んだのはまだ幸いであろうが。
壊れてはいない様で、軽く操作をすれば難なく画面が動きを見せ。
思わず安堵の溜息が「フゥ」と漏れる。
しかし……そんな幸いとは裏腹に、予想外の展開が勇を待っていた。
「あれ、心輝の奴……こういう時、すぐメッセージ入れてくるのに」
先日は鬼の様にメッセージを送り続けて来た心輝も、不思議と今日は音沙汰無し。
余計な面倒が無いとすれば、これも勇としては幸いな事ではあるが。
返事も必要無し、それはもう勇を留めるモノは何も無いという事。
そう悟った勇が満を辞してベッドへと飛び込んだ。
食欲よりも、何よりも、ただただ疲れを取りたくて。
途端、布団の柔らかな心地に吸い込まれるかの様に……意識が眠気に囚われていく。
「そう言えば……福留さんはあの魔者、別に何もしてなかったって言ってたな」
途端に重くなった瞼が瞳を覆い始め。
薄れた意識がそんな呟きを無意識に誘う。
「話も通じてたし……本当はあの魔者、戦う必要なかったんじゃないかなぁ……」
瞼が遂に閉じ、視界が暗闇に包まれ。
声に換えていた想いも次第に掠れていった。
「俺……本当は無実の……酷い事しちゃったかな―――」
その一声を最後に、勇の意識が闇へと落ちる。
戦いで生まれた高揚も、憤りも、後悔ですらも、全てを心の底に放り込みながら。
纏わり付いたその疲れをも削ぎ落さんと、望むがままに身を包む安らぎを受け入れたのだった。
勇がこの時抱いた魔者への同情はこの後も尾を引いた。
しかしそんな勇に対し剣聖はこう答える。
「あいつらはどうせ力を付けりゃ人に迷惑掛けんだ、そもそも殺ったって誰も気に掛けゃしねぇよぉ」と。
魔者に対してそんな考えを持つ必要は無いと言わんばかりに軽くあしらわれたものだ。
確かに魔者は危険な存在ではあるのだろう。
躊躇い無く人を殺し、脅かし、追いやってきた。
そんな彼等に殺意を抱く人の気持ちは勇にもわかる。
でも、勇はウィガテ王と言葉を交わす事が出来たのだ。
それは相手に話が通じるという事。
もし対話する事で相手と和解が出来るのなら。
もし戦う必要がないのであれば。
もし手を取り合う事が出来るのならば―――
勇の心に……そんな期待の様な感情が密かに芽生え始めていた。
第四節 完
家に辿り着いたのは結局夕方の五時過ぎ。
もはや登校もへったくれも無い時間である。
結果的に二人共学校をサボる事となった訳だが、そこは勇の両親の機転があった様で。
勇とちゃな共に病欠という事で話を通したとの事。
ちゃなの方は少々難儀したらしいが、母親が自慢(?)の演技力で事無きを得たのだそうな。
とはいえ、ご両親共々勇とちゃなの行動にはやはり不満がある模様。
「今回も無事で良かったけどな、勝手にホイホイと戦いに行くはどうかとお父さんは思うぞ」
「勇君もちゃなちゃんも、もう危ないのはよして欲しいの……」
二人の心配も無理は無い。
福留のたっての願いで動いたとはいえ、相談も無しの勝手な行動だったのだから。
勇も自分の判断で動きたいと願ってやまない年頃だ。
今まではこんな心配などただただ鬱陶しいだけであったのだが―――
幾度かの戦いが勇の心を大きく成長させた。
戦いを経て、命を知り、恐怖や悲しみを知って。
それに立ち向かう勇気を知ったから。
その成長が気付かぬ内に「鬱陶しい」と思わせる感情を拭い去っていた。
「わ、わかってるよ、反省だってしてる。 とはいってもさ、俺と田中さん以外にやれる人が居ないんじゃ仕方ないじゃないか」
その勇気が心に馴染んだ時、こうしてハッキリと言葉を返せる様に成っていて。
気の乗った勇の一言を前に、両親も驚きの唖然を見せてならない。
「それに、今度からは福留さん達が正式に協力してくれるっていう話だし、心配要らないよ」
「「ううーん……」」
それでもやっぱり息子が死地に向かうのは納得がいかない様で。
父母共に腕を組んで揃えた唸り声を上げるばかりだ。
福留の正式な協力。
それはすなわち、政府および自衛隊が後ろ盾になるという事に他ならない。
話だけしか知らない母親ならともかく、当事者として事情を知る父親としてはその話の信憑性に否定を突きつける事は出来ない。
何せ国がバックに付くという事なのだ。
そのスケールの大きさは、一介のサラリーマンである勇の父親には計り知れないのだから。
たちまち頭を抱える二人。
安心と不安の境目で考える余りに膨らむ頭が今にもパンクしてしまいそうである。
そんな二人に、踵を返した勇がそっと呟く。
「誰だって死にたくはないよ。 死ぬ気はないから……生きて帰ってくるよう願っててくれよ。 それしか出来ないのは辛いかもしれないけどさ、それだけ願ってくれるだけで俺達は嬉しいから―――」
勇がそう言い残し、リビングを去っていく。
その時見せた彼の背中は今まで見た事が無い程に堂々としていて。
良く知る両親も、殆ど知らないはずのちゃなも。
落ち着きを伴った背中と一言を前に、不思議と安らぎを抱いていたのだ。
まるで黒く染まった心の淀みを、穏やかな緑の風が優しく吹いて消したかの様に……。
自室へ向かう足取りは重く鈍く。
ようやく辿り着くと、半ば倒れ込む様にして椅子へと腰を落とす。
下げてきた鞄も今となっては「ズシリ」とした抵抗を腕に与えていて。
「余計な物持ってき過ぎたかな……」
鞄にはなおも、出る時に詰め込んだ薬品がどっさりと入っている。
「こんな物などいっそフェノーダラ王国の人達にあげれば良かった」などと思わせる程に。
机上に上げる気力も無く、半ば放る様に鞄が足元に転がっていき。
代わりに体から外した魔剣ホルダーを「ドカリ」と置く。
先程の堂々さも見る影無い、そんな疲れ果てた姿を晒していた。
緊張の戦いが生んだ倦怠感がまだ続いてる様にも感じていて。
張り詰めた気がこうして自室に帰る事で解かれ、疲れを一気に噴出させたのだ。
眠気すら呼び込む中、勇がふとズボンのポケットへと手を伸ばす。
取り出したのはスマートフォン。
しかし今度は無事と行かなかった様で、画面に僅かな亀裂が浮かぶ。
あれだけ暴れていたのに亀裂だけで済んだのはまだ幸いであろうが。
壊れてはいない様で、軽く操作をすれば難なく画面が動きを見せ。
思わず安堵の溜息が「フゥ」と漏れる。
しかし……そんな幸いとは裏腹に、予想外の展開が勇を待っていた。
「あれ、心輝の奴……こういう時、すぐメッセージ入れてくるのに」
先日は鬼の様にメッセージを送り続けて来た心輝も、不思議と今日は音沙汰無し。
余計な面倒が無いとすれば、これも勇としては幸いな事ではあるが。
返事も必要無し、それはもう勇を留めるモノは何も無いという事。
そう悟った勇が満を辞してベッドへと飛び込んだ。
食欲よりも、何よりも、ただただ疲れを取りたくて。
途端、布団の柔らかな心地に吸い込まれるかの様に……意識が眠気に囚われていく。
「そう言えば……福留さんはあの魔者、別に何もしてなかったって言ってたな」
途端に重くなった瞼が瞳を覆い始め。
薄れた意識がそんな呟きを無意識に誘う。
「話も通じてたし……本当はあの魔者、戦う必要なかったんじゃないかなぁ……」
瞼が遂に閉じ、視界が暗闇に包まれ。
声に換えていた想いも次第に掠れていった。
「俺……本当は無実の……酷い事しちゃったかな―――」
その一声を最後に、勇の意識が闇へと落ちる。
戦いで生まれた高揚も、憤りも、後悔ですらも、全てを心の底に放り込みながら。
纏わり付いたその疲れをも削ぎ落さんと、望むがままに身を包む安らぎを受け入れたのだった。
勇がこの時抱いた魔者への同情はこの後も尾を引いた。
しかしそんな勇に対し剣聖はこう答える。
「あいつらはどうせ力を付けりゃ人に迷惑掛けんだ、そもそも殺ったって誰も気に掛けゃしねぇよぉ」と。
魔者に対してそんな考えを持つ必要は無いと言わんばかりに軽くあしらわれたものだ。
確かに魔者は危険な存在ではあるのだろう。
躊躇い無く人を殺し、脅かし、追いやってきた。
そんな彼等に殺意を抱く人の気持ちは勇にもわかる。
でも、勇はウィガテ王と言葉を交わす事が出来たのだ。
それは相手に話が通じるという事。
もし対話する事で相手と和解が出来るのなら。
もし戦う必要がないのであれば。
もし手を取り合う事が出来るのならば―――
勇の心に……そんな期待の様な感情が密かに芽生え始めていた。
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