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第三十七節「二天に集え 剣勇の誓い 蛇岩の矛は空を尽くす」
~獣に揚、集に抑揚の闘域~
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剣聖達が落ちたのは南米北部、コロンビアのカリブ海岸沿い。
北端港湾都市バランキジャから東へおおよそ一〇〇キロメートル離れた地点である。
水ある所に人里在り。
海岸沿いともなれば、生活の糧を求めて拠点を構える者も少なくはなく。
点々とではあるが、都市以外にも小さな町程度の規模で軒を連ねている。
不幸にも、そんな人の多そうな場所に剣聖は立っている。
理性を失って暴走し、猛り狂うラクアンツェを前にして。
「ガフッ!! ガハッ!! ウゥオオオーーーーーーッ!!」
「おめぇ一体どうしちまったんだ……ラクッ!!」
その姿はまるで獣だ。
二本足で立ってはいるが、呼吸する様は前のめりで。
続く叫びは、折れ曲がらんばかりに身体を反り上げて咆え猛る程に荒々しい。
しかも理性が無いにも拘らず、その身にこれでもかという程の命力を滾らせている。
まさに本能の赴くままに。
長い年月で鍛え上げられ続けた所為か、力の漲り方さえ無意識で。
それを成せてしまう今のラクアンツェはもはや、そこらの魔者よりもずっと危険だ。
それこそ、瞬時にアルクトゥーンを破壊してしまいかねない程に。
それを鑑みれば、穴を開けて放り出した剣聖の判断は正しかったと言える。
ただ、落ちた場所がここでなければ、の話だが。
そう、ここは人が多い―――はずの地域。
人が多いという事はつまり。
剣聖に敵意を向けるのが、ラクアンツェだけではないという事だ。
剣聖がふと周りを見回してみれば。
周囲から多くの魔者達が叫びを上げながら走り込んできているではないか。
しかも全周を囲う様にして。
それはまるで、匂いに誘われた蟻の様に。
その数はもはや尋常ではない。
百か二百、いずれも理性を失った者ばかりで。
しかし衣服を身に纏っている所は、やはり融和勢という事か。
でもその服にはいずれにも血のりが浮かび、既に惨劇の後である事を示すかのよう。
その中には魔剣を持つ者すら居る。
理性を失っても、闘争本能が武器を持つ事を選んだのだ。
という事は、ラクアンツェも同じなのだろう。
己の体が不完全である事など関係は無い。
体が魔剣であり、本能が力を滾らせる事に馴れているならば。
後はその力を奮うべき相手に、敵意を向けるだけだ。
「そうか、そういう事かよぉ……ったく、面倒な状況じゃあねぇか」
そんな状況を前に、剣聖は何かに気付いた様だ。
魔者達とラクアンツェの状態が酷似している事。
いずれもが理性を失いながらも力を滾らせている事。
そして自身に惹かれて一直線に敵意を向けている事。
でも自分が冷静でいられるという事。
その全てから導き出される答えなど、答え合わせをする必要も無いくらいに単純。
「どうやらおめぇの暴走はその体が原因らしいな。 アルトランの野郎に何か仕組まれたか」
その答えこそ、命力である。
それも〝命力の質〟という、根底に根付いた問題が故の。
人間と魔者の持つ命力は、実は似ている様で全く違う。
敢えて名で例えるなら、人間の命力は【生命力】、魔者の命力は【星命力】である。
基本的にはどちらも星から借りているという事に違いは無いが、出所が異なれば質も変わる。
魔者は生まれつき命力を有し、使い方を自然と覚え、望む様に使えるもので。
対して人間は、魔剣を奮う事で命力の使い方を覚え、知識と感覚で覚えていくものだ。
だから魔者は魔剣を手に取ればすぐにでも使いこなせるようになる。
魔剣が命力を通して使う物であり、己の体に馴染みやすいから。
だから人間は命力の才能という物が存在する。
己の体に定められた力量を感覚的・数値的に認識出来るから。
それが質の差。
本能と知性の違い、という事である。
ただ、その質にも例外が存在する。
それが剣聖達だ。
彼等は長い年月を経て己の体と感覚を鍛え続けて来た。
その成果もあり、今では本能的に力を操作する事が可能となっている。
だからラクアンツェは暴走した今でもこの様に力を放出出来るし、魔者の様に操られていて。
おまけに体が中性的な魔剣製とあって、洗脳され易い体質が故にこうなってしまったのだろう。
では、なぜ剣聖には影響が無いのだろうか?
ラクアンツェ同じでより【星命力】に近い力を持っているはずなのに。
「ったく、面倒くせぇ状況だなぁ。 しかも『傷付けるな』とか、アイツラなら言い出しかねねぇ。 かったりぃったらありゃしねぇぜぇ。 ムカムカする程によぉ!!」
答えは単純だ。
剣聖の自我が余りにも強過ぎるからである。
何事にも一切周りに流されず、自分の意思を貫き通す。
全てにおいて自分で考え、判断し、答えを導き出し続けて来たからこそ。
例え魔剣で操られようが、気に喰わない事は平気で否定してしまう程に。
だからこの様な妨害波ですら剣聖は操られない。
心の奥底からそういった他者の意思干渉を嫌っているから。
より強く干渉すれば、より強く否定する。
妨害波が余りにも強力だから、それにも勝る否定の意思でねじ伏せる。
それも無意識的に。
故に、本質は人間の【生命力】のまま。
それでいて【星命力】の様に本能に近い力の発現が可能。
これぞ剣聖だけが持つ命力質。
敢えて名付けるならば―――【我命力】と言った所か。
ただ、そんな剣聖でも今の状況は良いとは言えない。
相手はあのラクアンツェなのだ、楽観視など出来るはずもなく。
加えて魔者の大集団というおまけが付けば、これ以上に無く面倒な状況で。
「ちったぁ本気を出さにゃならん様だな。 そのまま待ってろぉラク、本能でわかってるならよぅ」
救いなのは、ラクアンツェが剣聖を前にして未だ佇み続けている事か。
例え理性を失っていても、本能が理解しているのだろう。
〝剣聖と戦うなら一対一で〟と。
ラクアンツェもまたタダでは操られていない様だ。
本能で理解している部分は順応しているらしい。
殺意こそ駄々洩れではあるが、本能がしっかりと抑え付けている。
そうなれば、まず最初に剣聖がやる事は一つ。
その時、剣聖の背からバックパックがズレ落ちて。
するとたちまち、大地が揺れる程の地響きが周囲へと響き渡り―――
「なんてこたぁねぇ。 すぐ終わる」
その一響一声をキッカケに、場が全て―――震えた。
ズズンッッッ!!!!!
凄まじい圧力だった。
周囲を走る魔者達が例外無く、まるで潰れるかの様にして倒れる程に。
木々さえ葉をごっそりと落としてしまう程に。
【闘域】である。
それも圧倒的な範囲と威力を誇るまでの。
高過ぎる威力ゆえに、ラクアンツェまでもが僅かに膝を折る。
その力は凄まじく、影響は広範囲にまで及んでいて。
影響範囲はざっと、半径二〇キロメートル圏内。
範囲内に存在する魔者は全てひしゃげて潰れ、一瞬にして動きを止める。
弱い者の意識や本能さえシャットアウトする程の威力を秘めていたのだ。
もちろん、【闘域】とは命力に携わった者にしか影響は出ない。
となれば、現在進行形で襲われていた一般の人間には何も起きず。
今にも殺されそうだった者も、突然倒れた魔者を前に唖然とするばかりだ。
剣聖がそれをも狙ったかどうかは定かではないが。
「ふぃ……さぁて、御膳立ては整ったぜ。 後はおめぇを止めるだけだ」
「ガフゥ!! ガカッ!!」
間も無くバックパックに下げられた二箱が炸裂し、一人でに二本の魔剣が跳び上がって。
それを見る事も無く掴み取り、その切っ先を相手へゆるりと向ける。
哀愁と、覚悟の強い眼差しを向けて。
「……ラクよぅ、最悪の場合、俺はお前を殺すぜ。 許してくれよなぁ?」
答えは返らない。
でも剣聖もそんな物など求めてはいない。
全ては、彼の心に居るラクアンツェが応えてくれるから。
これは決して独りよがりではない。
この思い切りこそが、剣聖にとっての自分自身と言える存在への在り方なのだ。
如何な事でも信じてくれる者への思いやりを篭めての。
ラクアンツェがもし同じ状況に遭遇したら、彼女もきっとそうするだろうから。
「だから今からお前を救うぜ。 何がなんでもな」
故に剣聖はラクアンツェを救う。
どの様な結末が待っていようとも。
最善を尽くす事が、彼女の望む事なのだから。
北端港湾都市バランキジャから東へおおよそ一〇〇キロメートル離れた地点である。
水ある所に人里在り。
海岸沿いともなれば、生活の糧を求めて拠点を構える者も少なくはなく。
点々とではあるが、都市以外にも小さな町程度の規模で軒を連ねている。
不幸にも、そんな人の多そうな場所に剣聖は立っている。
理性を失って暴走し、猛り狂うラクアンツェを前にして。
「ガフッ!! ガハッ!! ウゥオオオーーーーーーッ!!」
「おめぇ一体どうしちまったんだ……ラクッ!!」
その姿はまるで獣だ。
二本足で立ってはいるが、呼吸する様は前のめりで。
続く叫びは、折れ曲がらんばかりに身体を反り上げて咆え猛る程に荒々しい。
しかも理性が無いにも拘らず、その身にこれでもかという程の命力を滾らせている。
まさに本能の赴くままに。
長い年月で鍛え上げられ続けた所為か、力の漲り方さえ無意識で。
それを成せてしまう今のラクアンツェはもはや、そこらの魔者よりもずっと危険だ。
それこそ、瞬時にアルクトゥーンを破壊してしまいかねない程に。
それを鑑みれば、穴を開けて放り出した剣聖の判断は正しかったと言える。
ただ、落ちた場所がここでなければ、の話だが。
そう、ここは人が多い―――はずの地域。
人が多いという事はつまり。
剣聖に敵意を向けるのが、ラクアンツェだけではないという事だ。
剣聖がふと周りを見回してみれば。
周囲から多くの魔者達が叫びを上げながら走り込んできているではないか。
しかも全周を囲う様にして。
それはまるで、匂いに誘われた蟻の様に。
その数はもはや尋常ではない。
百か二百、いずれも理性を失った者ばかりで。
しかし衣服を身に纏っている所は、やはり融和勢という事か。
でもその服にはいずれにも血のりが浮かび、既に惨劇の後である事を示すかのよう。
その中には魔剣を持つ者すら居る。
理性を失っても、闘争本能が武器を持つ事を選んだのだ。
という事は、ラクアンツェも同じなのだろう。
己の体が不完全である事など関係は無い。
体が魔剣であり、本能が力を滾らせる事に馴れているならば。
後はその力を奮うべき相手に、敵意を向けるだけだ。
「そうか、そういう事かよぉ……ったく、面倒な状況じゃあねぇか」
そんな状況を前に、剣聖は何かに気付いた様だ。
魔者達とラクアンツェの状態が酷似している事。
いずれもが理性を失いながらも力を滾らせている事。
そして自身に惹かれて一直線に敵意を向けている事。
でも自分が冷静でいられるという事。
その全てから導き出される答えなど、答え合わせをする必要も無いくらいに単純。
「どうやらおめぇの暴走はその体が原因らしいな。 アルトランの野郎に何か仕組まれたか」
その答えこそ、命力である。
それも〝命力の質〟という、根底に根付いた問題が故の。
人間と魔者の持つ命力は、実は似ている様で全く違う。
敢えて名で例えるなら、人間の命力は【生命力】、魔者の命力は【星命力】である。
基本的にはどちらも星から借りているという事に違いは無いが、出所が異なれば質も変わる。
魔者は生まれつき命力を有し、使い方を自然と覚え、望む様に使えるもので。
対して人間は、魔剣を奮う事で命力の使い方を覚え、知識と感覚で覚えていくものだ。
だから魔者は魔剣を手に取ればすぐにでも使いこなせるようになる。
魔剣が命力を通して使う物であり、己の体に馴染みやすいから。
だから人間は命力の才能という物が存在する。
己の体に定められた力量を感覚的・数値的に認識出来るから。
それが質の差。
本能と知性の違い、という事である。
ただ、その質にも例外が存在する。
それが剣聖達だ。
彼等は長い年月を経て己の体と感覚を鍛え続けて来た。
その成果もあり、今では本能的に力を操作する事が可能となっている。
だからラクアンツェは暴走した今でもこの様に力を放出出来るし、魔者の様に操られていて。
おまけに体が中性的な魔剣製とあって、洗脳され易い体質が故にこうなってしまったのだろう。
では、なぜ剣聖には影響が無いのだろうか?
ラクアンツェ同じでより【星命力】に近い力を持っているはずなのに。
「ったく、面倒くせぇ状況だなぁ。 しかも『傷付けるな』とか、アイツラなら言い出しかねねぇ。 かったりぃったらありゃしねぇぜぇ。 ムカムカする程によぉ!!」
答えは単純だ。
剣聖の自我が余りにも強過ぎるからである。
何事にも一切周りに流されず、自分の意思を貫き通す。
全てにおいて自分で考え、判断し、答えを導き出し続けて来たからこそ。
例え魔剣で操られようが、気に喰わない事は平気で否定してしまう程に。
だからこの様な妨害波ですら剣聖は操られない。
心の奥底からそういった他者の意思干渉を嫌っているから。
より強く干渉すれば、より強く否定する。
妨害波が余りにも強力だから、それにも勝る否定の意思でねじ伏せる。
それも無意識的に。
故に、本質は人間の【生命力】のまま。
それでいて【星命力】の様に本能に近い力の発現が可能。
これぞ剣聖だけが持つ命力質。
敢えて名付けるならば―――【我命力】と言った所か。
ただ、そんな剣聖でも今の状況は良いとは言えない。
相手はあのラクアンツェなのだ、楽観視など出来るはずもなく。
加えて魔者の大集団というおまけが付けば、これ以上に無く面倒な状況で。
「ちったぁ本気を出さにゃならん様だな。 そのまま待ってろぉラク、本能でわかってるならよぅ」
救いなのは、ラクアンツェが剣聖を前にして未だ佇み続けている事か。
例え理性を失っていても、本能が理解しているのだろう。
〝剣聖と戦うなら一対一で〟と。
ラクアンツェもまたタダでは操られていない様だ。
本能で理解している部分は順応しているらしい。
殺意こそ駄々洩れではあるが、本能がしっかりと抑え付けている。
そうなれば、まず最初に剣聖がやる事は一つ。
その時、剣聖の背からバックパックがズレ落ちて。
するとたちまち、大地が揺れる程の地響きが周囲へと響き渡り―――
「なんてこたぁねぇ。 すぐ終わる」
その一響一声をキッカケに、場が全て―――震えた。
ズズンッッッ!!!!!
凄まじい圧力だった。
周囲を走る魔者達が例外無く、まるで潰れるかの様にして倒れる程に。
木々さえ葉をごっそりと落としてしまう程に。
【闘域】である。
それも圧倒的な範囲と威力を誇るまでの。
高過ぎる威力ゆえに、ラクアンツェまでもが僅かに膝を折る。
その力は凄まじく、影響は広範囲にまで及んでいて。
影響範囲はざっと、半径二〇キロメートル圏内。
範囲内に存在する魔者は全てひしゃげて潰れ、一瞬にして動きを止める。
弱い者の意識や本能さえシャットアウトする程の威力を秘めていたのだ。
もちろん、【闘域】とは命力に携わった者にしか影響は出ない。
となれば、現在進行形で襲われていた一般の人間には何も起きず。
今にも殺されそうだった者も、突然倒れた魔者を前に唖然とするばかりだ。
剣聖がそれをも狙ったかどうかは定かではないが。
「ふぃ……さぁて、御膳立ては整ったぜ。 後はおめぇを止めるだけだ」
「ガフゥ!! ガカッ!!」
間も無くバックパックに下げられた二箱が炸裂し、一人でに二本の魔剣が跳び上がって。
それを見る事も無く掴み取り、その切っ先を相手へゆるりと向ける。
哀愁と、覚悟の強い眼差しを向けて。
「……ラクよぅ、最悪の場合、俺はお前を殺すぜ。 許してくれよなぁ?」
答えは返らない。
でも剣聖もそんな物など求めてはいない。
全ては、彼の心に居るラクアンツェが応えてくれるから。
これは決して独りよがりではない。
この思い切りこそが、剣聖にとっての自分自身と言える存在への在り方なのだ。
如何な事でも信じてくれる者への思いやりを篭めての。
ラクアンツェがもし同じ状況に遭遇したら、彼女もきっとそうするだろうから。
「だから今からお前を救うぜ。 何がなんでもな」
故に剣聖はラクアンツェを救う。
どの様な結末が待っていようとも。
最善を尽くす事が、彼女の望む事なのだから。
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