時き継幻想フララジカ

日奈 うさぎ

文字の大きさ
1,186 / 1,197
第三十九節「神冀詩 命が生を識りて そして至る世界に感謝と祝福を」

~世界を駆け巡る希望の輪~

しおりを挟む
 茶奈が羽ばたき、勇が薙ぎる。
 そうして邪神の腕が一つ断ち切られた時、世界は突如として震えた。

 希望が生まれたのだ。
 勇達が悪意の根源を倒せるかもしれないと。
 二人の戦いがそれ程までに鮮烈で、示威的だったから。

 更には、その希望が人々の行動論理さえ大きく変化させる事となる。
 まるでより強い希望を求めるかの様にして。





 街中で、一人の少女が逃げていた。
 一緒だったはずの家族からはぐれたままに。

 彼女を追うのは当然、邪神の眷属達だ。
 しかも燃える家の中からも次々と現れ、その数は膨れていくばかりで。

 もう走れない。
 もう逃げられない。
 迫る来る絶望に、顔からは諦めさえ滲んでいて。

 だがその直後、そんな少女の前に巨大な影が立ち塞がる。

「そのまま走れッ!! 振り向くんじゃあないぞッ!!」

 しかし影はそう叫ぶままに、少女と擦れ違い走って。
 途端、小さな耳へと大きく鈍い音が幾つも届く事に。

 その音が気になって仕方なかった。
 影の行く末が気になって仕方無かった。
 だからその拍子に、思わず少女が振り向く。

 そして目の当たりにする事となるだろう。
 あの邪神の眷属達が巨体によって打ち上げられる、その瞬間を。

 その影もまた相手に負けない程に荒々しい。
 獣の様に暴れ、悪魔の様に容赦無く悪鬼達を屠っていたのだから。

 ただ、それでも恐怖は全く無かった。
 それどころか安心感さえ感じてならなかったのだ。

 何故なら、その者は少女に穏やかな微笑みを返していたのだから。

 その青い肌に包まれた背は、雄々しい筋肉を象りて。
 所々に靡く金の体毛が王者の風格さえ示そう。

 その者は紛れも無く強者の―――魔者だったのだ。

「ゼッコォさん!! 西地区で警察が救援要請してる様ですぜッ!!」

「わかった、こいつらを薙ぎ払ったら向かう!! ロトゥレ、そこの嬢ちゃんの保護を頼んだぞ」

 そう、東京共存街のゼッコォ達である。

 彼等が住処を離れ、今こうして命を賭けて戦っている。
 この街で安全に穏やかに暮らさせてくれた人々への恩に報いようと。
 
 いや、恩返しと言えばそれは少し違うか。

 彼等はもう恩などで動いてはいない。
 己に課された使命で動いているのだから。

 確かに街では不遇もあった。
 妙な噂を流されたり、忌避されたり。
 決して全てが気持ちの良い毎日とは言えなかっただろう。

 でもそれ以上に得られた事が大きかったから。

 多くの人々に応援されてきた。
 時には手を取り、協力し合って街を造って。
 同じ種族であるかの様に一緒に笑って。
 同じ食事を食べて、時には一緒に寝たりもして。

 多くを教えて貰った。
 人間が、魔者が、なんて拘っていた事がちっぽけだったと思えるくらいに。
 手を取り合えば誰でも家族になれるのだと。



 彼等は今、家族を守る為に戦っているのだ。
 この東京に住む、自分達を支えてくれた数多の家族達を。

 

 その為ならば、封印していた剛腕さえ再び奮おう。
 あのナターシャとも渡り合ったその拳を。
 グランディーヴァ隊員候補ともなった実力を。

 今度は新しい家族達の為に。

 ゼッコォが咆える。
 ロトゥレ達が支える。
 守るべき者達を救う為に街を駆け抜けて。

 もう人間も魔者も関係無い。
 彼等は今、全ての命を救わんが為に死力を尽くそう。

 だが、魔者達が立ち上がったのは何も東京だけとは限らない。

 アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ―――
 ありとあらゆる地で多くの者達が立ち上がり続けている。
 理由は様々なれど、志はどこも変わりはしない。

 各共存街からの反抗を基点に全てが始まった。
 そこからインターネットなどを介して、多くの里や集落にも奮起の火が灯ったのだ。

 元々戦いに飢えていた者も居たかもしれない。
 ただ自分達の領域を守りたかっただけかもしれない。
 例えそうだとしても、人々は喝采せずにはいられない。

 それだけ、魔者達の戦いは生に満ち溢れていたのだから。

 戦いに明け暮れた日々を誰も忘れはしない。
 故に生に対する執着は現代人よりもずっと高いのだろう。
 誰もが彼等を勇猛果敢と見えてしまう程に。



 だからだ。
 だからその姿は、現代人達にも勇気という名の〝生への渇望〟を与える事となる。
 平和を享受し続ける事で忘れていた生存本能と共に。
 


 同、東京西部にて―――

 池上が尻を突く。
 邪神の眷属達の猛攻を抑えきれず。 
 絶体絶命の危機である。

「やッべッ!? うぅおッ!?」

 例え一匹には勝てても、集団相手となれば訳が違う。
 しかも相手は一撃で人を殺せる怪物なのだ。

 故に、池上にまたしても絶望の表情が浮かぶ。
 いつか勇に刻まれたものと同じ恐怖と共に。 

 だがその直後―――

「人間を舐めるなあッ!!」

 突如として邪神の眷属が顔を跳ね上げる事に。

 なんと一本のゴルフクラブがその顎をかち上げていたのだ。
 それも中太りの大人しそうな中年が、見事に豪快なスイングで。

「俺は課長で!! もうすぐ部長で!! いつか幹部になって社長になるんだッ!! だからこんな所で死んで堪るかあッ!!」

 しかも滅多打ちである。
 相手が怪物だろうが勢いのままに殴り付け、力の限りに叩きのめす。
 例えクラブがへし折れようが構う事も無く。

 その雄姿は池上から恐怖を祓う程に猛々しい。

「君、大丈夫かい!?」

「お、おぉ……おっさんスゲェな!!」

 しかも現れたのはこの男だけではない。
 他にも多くの人々がバットや物干竿やらを持ってやってきていて。
 池上に群がろうとしていた邪神の眷属達を次々に叩きのめしていくという。

 その数、もはや数十人をとうに超えている。

「いや、君の方がもっと凄いさ。 皆、君が救ってくれたお陰で立ち上がれたんだ。 あの戦いが皆に勇気をくれたんだよ。 かくいう私も君に救われた、憶えていないかい?」

「いやァ夢中だったから憶えてねェや、ンハハ」

「そ、そうか。 でも、もう君一人では戦わせはしないよ。 私達も戦うからな!」

 そんな人々が走る中で、男がそっと手を貸す。
 池上がこの程度で終わるなんて思っていないからだ。

 ならあの池上が調子に乗らない訳が無いだろう。

パンッ!!

 大袈裟なくらいに振り被られた手が、男の掌を掴む。
 池上はまだまだやる気満々なのだ。
 むしろ威勢に充てられ、これ以上無い笑みを浮かばせていて。

「おォ!! んじゃ俺達皆でチャンピオンになろうぜェ!!」

「「「おおおーーーッッ!!!」」」

 この惨劇に男も女も子供も老人も関係は無い。
 だからこそ男も女も子供も老人でさえも抗うのだ。

 戦えると思った者が皆、手に武器を持って悪鬼達に立ち向かう。
 決して諦めてなるものかと。
 絶対に生きてみせるのだと。

 感化されたのは人間・魔者に拘らない。
 生きとし生ける者の多くが皆、生へと執着し始めた。

 流されたのではなく、自らの意思で戦う事を選んだのである。



 そしてそのキッカケは決して感化だけに留まらない。
 元から勇気を持っていた者達もまた、自然と戦う事を選ぶだろう。



 これはまた同じ、東京のある場所にて―――

 邪神の眷属達が公道を走る。
 逃げ惑う人々を追って。

ギャギギーーーッ!! ドドォンッ!! ドォン!!

 しかしその最中、突如現れた一台の車が次々と悪鬼達を撥ねていく。
 乗り捨てられた車に擦ろうがお構いなしに。

 ただ、車自体もタダでは済まされない。
 薙ぎ払うままに通り過ぎ、その果てには電柱へと打ち当たって。
 するとたちまち煙を吹いて停止する事に。

 その中で車内から現れたのは―――あの司城夫妻。
 勇への謝罪を経てここまで来た所、たまたま場面に遭遇したらしい。
 そこで思い切って突っ込んだ様だ。

「ううぅ、お前、大丈夫か?」
「ええ、なんとか……」

 共にボロボロだが生きてはいる。
 エアバッグのお陰で目立った外傷は無い、精々打ち身くらいだ。
 元々覚悟も出来ていたから耐えられたのだろう。

 とはいえ、そのお陰で邪神の眷属達が一網打尽に出来た。
 これには逃げていた人々も感謝を隠せない。
 故に、車から這う様に出て来た二人へと駆ける姿が。

「アンタ達無茶するなぁ……でもお陰で助かったよ、ありがとう」

「ええ。 でも礼には及びません。 彼等が必死に戦ってるんです。 なら私達にも何かが出来るハズだ」

 二人が人々の手を借りて立ち上がる。
 でもその瞳はまだ終わりを告げてはいない。
 未だ戦う気で一杯なのだ。

 空に映る勇達の様に。

 絶望は伝搬する。
 だが、勇気もまた伝搬するのだ。

 しかも人々はまだまだ諦めてなどいない。

 ならば掴みたいと願うのは当然、勇気と希望しか有り得ない。
 だからこうして自ら勇気を見せて人々に伝搬する。
 これだけで人は心を打たれ、新たな勇気を得るだろう。

 それは例え戦う力が無くとも。
 それは例え抗う術を知らなくとも。
 危機に陥った今、生命は自ら呼び起こそう。



 それこそが幾百億の時を継がれて育まれた生存本能なのだから。



 その生存本能の形は戦いだけとは限らない。
 願いや想いを勇達に強く送るという形でも働いている。

 より純粋に、より強く願える者から。

 それは北海道北部のとある街にて。
 両親を奮い立たせようとする一人の少女の姿がそこにあった。

「お父さんお母さん、クマさん達を応援しよ! それが私達に出来る事だから!」

 こうやって両親に諭していたのはまだ小学生の少女だ。
 でも彼女は不思議と誰よりも強い意志を抱いていた。

 それは彼女はずっと昔に勇気を貰っていたから。
 幼少の頃に出会った二人の武熊によって。

 そう、彼女はかつてアージとマヴォに救われた少女である。

 あの時はまだ幼稚園児程度でしかなかったが、今でも記憶には強く残り続けている。
 大きく在りながらも優しかったあの二人の事を。
 雪崩に巻き込まれようとしてもなお諦めなかった勇達を。

 だからこそ願うのだ。
 もうきっと会えないかもしれないけれど。
 あの時会って救われて今があるのだとわかっているから。

「頑張れ、クマさん達!! 私は信じてるから!!」

 少女は今、両手を振り上げて叫ぼう。
 勇達と、アージとマヴォの無事を願って。
 彼等が未来を繋いでくれる事を信じて。

 その心にはもう、不安なんて欠片も無い。



 例え生と死を深く知らなくとも、生きたいと願う心に偽りはない。
 窮地を知り、脱したいと願えば願うほど、その想いは強くなるだろう。

 ならば生と死を強く感じた者もまた―――



 中部地方へ続く道に数台のバスが走る。
 空へと向けて応援の声を高らかと上げながら。
 誰もが惜しみなく、祖国の言語で想いの限りに。

「こうして叫んでいると昔を思い出します。 子供達が小さかった頃の運動会での事とかを」

「懐かしいですねぇ。 私も随分と叫んだっけ。 〝勇君頑張れぇ~〟って!」

 そんな中で勇の母親が心輝の母親としみじみと言葉を交わす。
 もう二度と訪れないかつての思い出をも交わしながら。

「あの時とは想いは違うけれど、今また必死に叫べてわかった気がします。 私達にはこの気持ちが足りなかったんじゃないかって」

「園部さん……」

「最初からこう応援していれば誰も死ななかったかもしれない。 あずちゃんも今でも生きていたかもしれないって思えてならないんです」

 例え勇気を持っていても叶わない事はある。
 人の生き死にだけは絶対で、蘇るなんて事は幻想ファンタジーに過ぎなくて。
 きっと今でも、反旗を翻した人々の中には死人が出ている事だろう。

 だからきっと抗えないかもしれない。
 こう後悔しても何も変えられないから。

「でも勇君は言ってくれました。 あずちゃんの死は無駄じゃないって。 なら、私はあずちゃんが繋いだ勇君の想いを応援したい。 喉が枯れるくらいに、もう絶対に後悔しないくらいに」

「えぇ。 私も同じ想いで応援しますから、一緒に叫びましょ? 心輝君が―――皆が生きて帰って来てくれる事を祈って」

 それでも後悔した昨日があったから、今日を精一杯生きられる。
 もう後悔しない様にと、迷い無く必死に訴える事が出来る。

 一度起きた過ちを覆せなくても。
 これ以上無い後悔を抱いていても。
 大人となった今でも、彼女達は子供の様に叫ぶ事が出来るだろう。

 生きたい、生きて貰いたい、と。



 こうして人は、魔者は、世界は叫ぶ。
 命を咆え、魂を奮わせて。

 その中で抗うのだ。
 世界の終わりを迎えない様にと。



 これがヒトの選んだ未来の形なれば。 



 そして戦いはもう一つの、とある世界でも繰り広げられていた。
 多くの者達には気付かれず、それでいて大胆に。

 それも、誰よりも人を救うという結果を残して。

 その世界にて中心となって戦っていたのは一人の女性。
 星の巫女が最も信頼する〝彼女〟だった。


しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

【完結】魔法大戦 〜失われた古代魔法で無双する!〜

加瀬 一葉
ファンタジー
 王立魔法学校。高等部に編入してきた冴えない生徒ラフィト。エリートが集うこの学校で、辺境出身のラフィトは落ちこぼれの劣等生なのだが……。  実は彼は、失われたはずの古代魔法を操る一族の末裔。魔族の脅威が増す時代に、ラフィトは人類を救うことができるのか?  過去と現在が交錯する、魔法ファンタジー。

勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~

名無し
ファンタジー
 突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。  自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。  もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。  だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。  グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。  人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密

藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。 そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。 しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。 過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~

下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。 二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。 帝国は武力を求めていたのだ。 フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。 帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。 「ここから逃げて、田舎に籠るか」 給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。 帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。 鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。 「私も連れて行ってください、お兄様」 「いやだ」 止めるフェアに、強引なマトビア。 なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。 ※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。

処理中です...