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第二章
第48話 プロレーサー入場
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マオから競技の説明を受けつつ、早速と皆で購買所へと赴く。
するそんな時、いきなり周囲の騒ぎが落ち着き始めていて。
「そろそろ選手入場が始まるみたいだよ」
「だからか、なんか途端に静かになったな」
「そりゃここがレースの見所の一つだからさ。ここで選手の状態を見て賭ける人もいるくらいにね」
間も無く伝えられた話で合点が行く。
なるほど、賭けとは高度な情報戦でもあるのだな。
理解したいとは思わんが。
「でもいいのか? マオはもう買ってしまったみたいだが」
「あぁ問題無いよ。一流っていうのはこういう時きちんと仕上げて来るからね。意気込みとかは赤空界新聞で何度もチェック済みさ」
「マオちゃ、紫空界でも新聞読んでたーねー」
「あの忙しい中のどこにそんな余裕があった」
で、マオはその情報戦にも自信があると。
こう語る彼女からは一片の迷いも感じられない。
そうこう話をしていると、空の彼方から何かが飛んでくる。
それも一八という数が等間隔にしっかりと並んだままで。
これだけでもう彼等が相当な腕前だってわかるぞ。
そう、飛んできたのはやはり機空船。
今回出場する選手達だったんだ。
おぉ、確かにどれも俺達の船とそっくりだ。
体が丸く、二つの丸窓があるあのデザインは。
違うのは色や模様、それとロゴシールが貼られている所か。
……にしても先頭の二機がやたらと派手だな。
なんなんだ全身が金と銀って。
なんか無駄な装飾まで付いてるし、これだけで別格だってわかるぞ。
「ほら、先頭を見てごらん。あの二つが今期最強のスカイプリンス、双璧と呼ばれた選手達の船さ」
「双璧? 俺には只の派手好きにしか見えないんだが……」
「あのペイントは言わば強者の証なんだ。それだけの実力と成績を残したからこそあのデザインが許されるのさ」
伊達じゃない事くらいはわかるさ。
少なくとも俺の運転よりは遥かに上手いしな。
けど髭とか要るのか?
頭頂部にはなんかヒレっぽいの付いてるけど??
ますます魚っぽくなってて笑いが込み上げて来るんだが???
おかげでどう見ても違法改造船としか思えないよ。
夜の街上空を集団で飛び回っていそうな勢いだよ。
――この謎文化だけはどうにも馴染めそうにないな。
そう眺めていると、会場中央で演奏団による大合奏が始まる。
それも全域にファンファーレを轟かせるくらいの大音量で。
さすがだなドワーフ演奏団、音楽からして凄くパワフル。
『さぁ今年もやってきましたこの伝統試合。最速の【フライハイアー】を決める今日、その勝敗は一体誰の手に。それでは早速、今回の選手入場と紹介を行っていく事に致しましょう』
それと同時に大音量の音声が場に響く。
音響魔導具を使った場内放送だ。
魔導具本家なだけあって設備も充実しているな。
すると全船が会場前へ、一列となって順々とクラゲの如くゆるりと飛ぶ。
どうやら一人づつ紹介していくつもりらしい。
だからか、敷地内に構えた大型画面には選手の姿が映し出されていて。
『一番、トテモハヤイダー号。操縦士は前々回にも【フライハイアー】となり、幾つもの伝説を創り上げた男ショー=グレーン選手。前回は諸事情で出場出来ませんでしたが、今年は必ず勝つと強い意気込みを見せてくれました』
金色の機体を操縦しているのは面長で整った顔付きの男だ。
ただその服装はと言えば全身金ピカスーツで、ついでに髪まで金色ときた。
その上、観衆に向けて金歯を覗かせた笑みまで見せつけてくるという。
おかげで俺の裏にいるドワーフ女性達が嬌声を上げてウットリしている。
何なの、この意味のわからないパフォーマンス。
『続いて二番、トバスゾスゴーク号。操縦士は風の様に現れ前回の【フライハイアー】をかっさらっていた神風の男エルカー=バッゾ選手。いつか必ず制して見せると公言する程にショー選手をライバル視。やはり一番を目指す者は意気込みが違います』
その次に銀色の機体が現れた訳だが、これも似たような感じ。
銀色のパイロットスーツに無駄な肩パーツが付いているとかもうね。
お前はそのスーツで一体何から身を守る気なんだ。
そして銀歯を見せつけるのはやめろ。二番煎じだぞ。
クールそうとは思えるんだが、どうにも目立ちたがりにしか見えない。
こんな感じで次々と選手達が紹介されていく。
まぁ一番二番が異様なだけで他はパッとしない感じだったけど。
むしろそのお陰で一番二番がやたら目立っていたとは思うよ。
ただどの選手もやはり凄い操縦をみせつけてくれるんだろう。
プロだけあって技術は一流だろうからな。
『最後は一八番、マルデダメダロン号。操縦士はココウ=ファジョッシ選手。緑空界出身で去年S1へ進出。しかし未だ成績は振るわずランク最下位と低迷中です。それでなぜ本試合に挑んだのかは定かではありませんが、善戦を期待する事に致しましょう』
例えこの最後の者でも腕前なら最高だろうな。
ならいっそこの中から専属操縦士を雇いたい気分だよ。
もしそんなお金があるなら、だけどね。
『それでは各船、スタート位置へと配置へ。間も無くスタートとなります』
「さぁ始まるよ皆。凄いレースが待ってるから期待してていいよ! ついでに一週間くらいのケバブ代もねっ!」
まぁそれでもなかなか面白いものが見れた。
エンターテイメントとしては充分に楽しめたと思う。
さて、それでは肝心のレースの方を楽しませてもらうとしようか。
ついでにプロの運転技術とやらを間近でな。
そしてマオ達の喜ぶ姿を拝むとしよう。
もしそれが観れるなら、正直な所お金なんてどうでもいいのさ。
その為になら今日も【陽珠】に祈ろう。
だから運を少しでも分けてくれよな。
するそんな時、いきなり周囲の騒ぎが落ち着き始めていて。
「そろそろ選手入場が始まるみたいだよ」
「だからか、なんか途端に静かになったな」
「そりゃここがレースの見所の一つだからさ。ここで選手の状態を見て賭ける人もいるくらいにね」
間も無く伝えられた話で合点が行く。
なるほど、賭けとは高度な情報戦でもあるのだな。
理解したいとは思わんが。
「でもいいのか? マオはもう買ってしまったみたいだが」
「あぁ問題無いよ。一流っていうのはこういう時きちんと仕上げて来るからね。意気込みとかは赤空界新聞で何度もチェック済みさ」
「マオちゃ、紫空界でも新聞読んでたーねー」
「あの忙しい中のどこにそんな余裕があった」
で、マオはその情報戦にも自信があると。
こう語る彼女からは一片の迷いも感じられない。
そうこう話をしていると、空の彼方から何かが飛んでくる。
それも一八という数が等間隔にしっかりと並んだままで。
これだけでもう彼等が相当な腕前だってわかるぞ。
そう、飛んできたのはやはり機空船。
今回出場する選手達だったんだ。
おぉ、確かにどれも俺達の船とそっくりだ。
体が丸く、二つの丸窓があるあのデザインは。
違うのは色や模様、それとロゴシールが貼られている所か。
……にしても先頭の二機がやたらと派手だな。
なんなんだ全身が金と銀って。
なんか無駄な装飾まで付いてるし、これだけで別格だってわかるぞ。
「ほら、先頭を見てごらん。あの二つが今期最強のスカイプリンス、双璧と呼ばれた選手達の船さ」
「双璧? 俺には只の派手好きにしか見えないんだが……」
「あのペイントは言わば強者の証なんだ。それだけの実力と成績を残したからこそあのデザインが許されるのさ」
伊達じゃない事くらいはわかるさ。
少なくとも俺の運転よりは遥かに上手いしな。
けど髭とか要るのか?
頭頂部にはなんかヒレっぽいの付いてるけど??
ますます魚っぽくなってて笑いが込み上げて来るんだが???
おかげでどう見ても違法改造船としか思えないよ。
夜の街上空を集団で飛び回っていそうな勢いだよ。
――この謎文化だけはどうにも馴染めそうにないな。
そう眺めていると、会場中央で演奏団による大合奏が始まる。
それも全域にファンファーレを轟かせるくらいの大音量で。
さすがだなドワーフ演奏団、音楽からして凄くパワフル。
『さぁ今年もやってきましたこの伝統試合。最速の【フライハイアー】を決める今日、その勝敗は一体誰の手に。それでは早速、今回の選手入場と紹介を行っていく事に致しましょう』
それと同時に大音量の音声が場に響く。
音響魔導具を使った場内放送だ。
魔導具本家なだけあって設備も充実しているな。
すると全船が会場前へ、一列となって順々とクラゲの如くゆるりと飛ぶ。
どうやら一人づつ紹介していくつもりらしい。
だからか、敷地内に構えた大型画面には選手の姿が映し出されていて。
『一番、トテモハヤイダー号。操縦士は前々回にも【フライハイアー】となり、幾つもの伝説を創り上げた男ショー=グレーン選手。前回は諸事情で出場出来ませんでしたが、今年は必ず勝つと強い意気込みを見せてくれました』
金色の機体を操縦しているのは面長で整った顔付きの男だ。
ただその服装はと言えば全身金ピカスーツで、ついでに髪まで金色ときた。
その上、観衆に向けて金歯を覗かせた笑みまで見せつけてくるという。
おかげで俺の裏にいるドワーフ女性達が嬌声を上げてウットリしている。
何なの、この意味のわからないパフォーマンス。
『続いて二番、トバスゾスゴーク号。操縦士は風の様に現れ前回の【フライハイアー】をかっさらっていた神風の男エルカー=バッゾ選手。いつか必ず制して見せると公言する程にショー選手をライバル視。やはり一番を目指す者は意気込みが違います』
その次に銀色の機体が現れた訳だが、これも似たような感じ。
銀色のパイロットスーツに無駄な肩パーツが付いているとかもうね。
お前はそのスーツで一体何から身を守る気なんだ。
そして銀歯を見せつけるのはやめろ。二番煎じだぞ。
クールそうとは思えるんだが、どうにも目立ちたがりにしか見えない。
こんな感じで次々と選手達が紹介されていく。
まぁ一番二番が異様なだけで他はパッとしない感じだったけど。
むしろそのお陰で一番二番がやたら目立っていたとは思うよ。
ただどの選手もやはり凄い操縦をみせつけてくれるんだろう。
プロだけあって技術は一流だろうからな。
『最後は一八番、マルデダメダロン号。操縦士はココウ=ファジョッシ選手。緑空界出身で去年S1へ進出。しかし未だ成績は振るわずランク最下位と低迷中です。それでなぜ本試合に挑んだのかは定かではありませんが、善戦を期待する事に致しましょう』
例えこの最後の者でも腕前なら最高だろうな。
ならいっそこの中から専属操縦士を雇いたい気分だよ。
もしそんなお金があるなら、だけどね。
『それでは各船、スタート位置へと配置へ。間も無くスタートとなります』
「さぁ始まるよ皆。凄いレースが待ってるから期待してていいよ! ついでに一週間くらいのケバブ代もねっ!」
まぁそれでもなかなか面白いものが見れた。
エンターテイメントとしては充分に楽しめたと思う。
さて、それでは肝心のレースの方を楽しませてもらうとしようか。
ついでにプロの運転技術とやらを間近でな。
そしてマオ達の喜ぶ姿を拝むとしよう。
もしそれが観れるなら、正直な所お金なんてどうでもいいのさ。
その為になら今日も【陽珠】に祈ろう。
だから運を少しでも分けてくれよな。
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