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第一章
獅子奮迅のプロローグ
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『ピクト、周囲がもう敵対心だらけだよーっ! アッヒャッヒャッヒャ!』
「ああ、こりゃもう一目瞭然だよな……!」
視界の中で、〝へるぱ〟が指で示しながらくるりと楽しそうにくるくる回る。
金髪美少女のキャラ崩壊っぷりはいつ見ても笑えるね。
だが状況はまったく笑えない。
俺たちは謁見の間の中央で兵士たちにすっかり囲まれてしまったようだ。
円の外では国王が玉座の上から口汚く咆えて命令をする姿が見える。
どうやら相当怒らせちまったみたいだな?
「さぁピクト様? ここからどうするおつもりで?」
「よもやアタシらを生贄とするつもりじゃーないわよねン?」
俺の背後からエルフの女王様と筋肉野郎のこんな声が聞こえてくる。
ただ振り向いて表情を見れば半笑いと、俺を信じてくれてはいるようだ。
それなので俺も自信満々の笑顔と冗談で返す。
「ははっ! もしかしたら俺もその生贄の一人かもな! けどまぁ平気だろ?」
まったく、女王様から計画を立案された時はどうなるかと思ったが。
けど悪くない……!
ここを覆せれば俺たちにとって最高のシチュエーションとなるんだからなッ!!!
「流民の小童ごときがあっ! 神聖なる王城を穢した罪は重いぞっ!」
「それは特大ブーメランかい国王さん? アンタの行いそのものが穢れてるってのにさ!」
「ンなにィィィ……!!!?? ええいもういい、やれぇ! やってしまええ!!」
国王が命令を叫び、兵士たちがとうとう槍を突き出して襲い掛かってくる。
しかし動揺は拭えなかったようで出足が揃っちゃいない。
故に、最初に飛び出したのはたった一人の勇敢な青年兵。
その勇気に免じて手加減はしてやりたいね。
だから俺は即座に身構え、彼が来る前に拳を突き出した。
「〝ショーーーック〟ッ!!!」
拳を振り抜いた途端、その先端からトゲトゲの物体を形成、発射。
兵士を刺し、押し返し、軸線状の雑兵をも巻き込み、壁を貫いて外へと退場だ。
「「「な、なんだあれは!?」」」
「「「まさか奴は魔法使いか!?」」」
残念、それ不正解な。
もっとも、正解を話した所でお前たちにゃ理解できないだろうけど。
「よぉしっ! あとは打ち合わせ通りに頼むよっ!」
「わかったわぁン! 来ぃやがれぇいっ!!!」
そう動揺が広がる中で俺は「バッ」と飛び上がり、筋肉野郎が掲げた掌の上へと着地、爪先立ちする。
そして俺もが左腕を頭上に掲げて呼び出すのだ。
「〝エクスクラメーション〟ッッッ!!!」
直後顕現したのは人の五倍ほどもある、その名の通りの巨大な『!』マーク。
そいつが俺の下へ落ち、手へと「ぷにゅん」とくっつく。
「……さぁて、無双実行だッ!」
『かっとばせーっ! ピ・ク・ト!』
あとはそのマークを構え、竜巻の如く思いっきりブン回してやる。
――それだけだ。
たったそれだけで謁見の間は地獄のような大惨事の現場と化した。
マークに打たれた兵士は弾かれ、漏れなく壁へと打ち付けられる。
運悪く引きずられれば床と鎧と共に削られていく。
それもたった数秒という間に、何十人という兵士が一挙にして。
結果残ったのはたった三人の尻餅を突く兵士と、問題の国王だけ。
美しかった謁見の間はもはや見るも無残な荒場と化した。
国王もこの惨状を前にして信じられないといった狼狽えようで。
だから俺は降り立つと、奴に「!」マークを突きつけてニヤリとしてやったのだ。
「最後に忠告してやるよ。粋がるのは事が終わった後にしときな。じゃねーとほら、こんなにも間抜けになっちまう」
「あ、あうあ……」
「っつう訳でチェックメイトだ、国王さん?」
この惨状は決して俺が招いたことじゃない。
国王が暴虐を働きすぎたが故の当然の結末なのだ。
……そう、これは俺が歩むほんの少し未来の話。
異世界転生という出来事を経て刻み始めることとなる、破壊と創造の物語である。
「ああ、こりゃもう一目瞭然だよな……!」
視界の中で、〝へるぱ〟が指で示しながらくるりと楽しそうにくるくる回る。
金髪美少女のキャラ崩壊っぷりはいつ見ても笑えるね。
だが状況はまったく笑えない。
俺たちは謁見の間の中央で兵士たちにすっかり囲まれてしまったようだ。
円の外では国王が玉座の上から口汚く咆えて命令をする姿が見える。
どうやら相当怒らせちまったみたいだな?
「さぁピクト様? ここからどうするおつもりで?」
「よもやアタシらを生贄とするつもりじゃーないわよねン?」
俺の背後からエルフの女王様と筋肉野郎のこんな声が聞こえてくる。
ただ振り向いて表情を見れば半笑いと、俺を信じてくれてはいるようだ。
それなので俺も自信満々の笑顔と冗談で返す。
「ははっ! もしかしたら俺もその生贄の一人かもな! けどまぁ平気だろ?」
まったく、女王様から計画を立案された時はどうなるかと思ったが。
けど悪くない……!
ここを覆せれば俺たちにとって最高のシチュエーションとなるんだからなッ!!!
「流民の小童ごときがあっ! 神聖なる王城を穢した罪は重いぞっ!」
「それは特大ブーメランかい国王さん? アンタの行いそのものが穢れてるってのにさ!」
「ンなにィィィ……!!!?? ええいもういい、やれぇ! やってしまええ!!」
国王が命令を叫び、兵士たちがとうとう槍を突き出して襲い掛かってくる。
しかし動揺は拭えなかったようで出足が揃っちゃいない。
故に、最初に飛び出したのはたった一人の勇敢な青年兵。
その勇気に免じて手加減はしてやりたいね。
だから俺は即座に身構え、彼が来る前に拳を突き出した。
「〝ショーーーック〟ッ!!!」
拳を振り抜いた途端、その先端からトゲトゲの物体を形成、発射。
兵士を刺し、押し返し、軸線状の雑兵をも巻き込み、壁を貫いて外へと退場だ。
「「「な、なんだあれは!?」」」
「「「まさか奴は魔法使いか!?」」」
残念、それ不正解な。
もっとも、正解を話した所でお前たちにゃ理解できないだろうけど。
「よぉしっ! あとは打ち合わせ通りに頼むよっ!」
「わかったわぁン! 来ぃやがれぇいっ!!!」
そう動揺が広がる中で俺は「バッ」と飛び上がり、筋肉野郎が掲げた掌の上へと着地、爪先立ちする。
そして俺もが左腕を頭上に掲げて呼び出すのだ。
「〝エクスクラメーション〟ッッッ!!!」
直後顕現したのは人の五倍ほどもある、その名の通りの巨大な『!』マーク。
そいつが俺の下へ落ち、手へと「ぷにゅん」とくっつく。
「……さぁて、無双実行だッ!」
『かっとばせーっ! ピ・ク・ト!』
あとはそのマークを構え、竜巻の如く思いっきりブン回してやる。
――それだけだ。
たったそれだけで謁見の間は地獄のような大惨事の現場と化した。
マークに打たれた兵士は弾かれ、漏れなく壁へと打ち付けられる。
運悪く引きずられれば床と鎧と共に削られていく。
それもたった数秒という間に、何十人という兵士が一挙にして。
結果残ったのはたった三人の尻餅を突く兵士と、問題の国王だけ。
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国王もこの惨状を前にして信じられないといった狼狽えようで。
だから俺は降り立つと、奴に「!」マークを突きつけてニヤリとしてやったのだ。
「最後に忠告してやるよ。粋がるのは事が終わった後にしときな。じゃねーとほら、こんなにも間抜けになっちまう」
「あ、あうあ……」
「っつう訳でチェックメイトだ、国王さん?」
この惨状は決して俺が招いたことじゃない。
国王が暴虐を働きすぎたが故の当然の結末なのだ。
……そう、これは俺が歩むほんの少し未来の話。
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