断罪された悪役令嬢はそれでも自分勝手に生きていきたい

たかはし はしたか

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聖女マノンの場合

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「聖女マノンの聖女資格を剥奪する」
王太子が宣言すると議会はざわついた。
聖女マノンは来月一杯で退任して、王太子の第二妃として王室に入ることになっていた。
先代の聖女がそうであったように。
それは聖女を務めた女性への褒賞の意味合いもある。
また、最も高貴な乙女である聖女の名誉を保つためでもあった。
それが、姦通で聖女が資格を剥奪されるなど、あってはならないことだった。
議会はざわついた。
聖女マノンの処刑論さえでるほどであった。

聖女マノンはその功績を鑑み、国外追放となった。

何が断罪よ。
聖女は生涯乙女でなくてはならないなんて、誰が決めたの。
聖女とは能力だ。
乙女であるかどうかなど関係ない。
それを役職と勘違いしているものが多過ぎる。
しかもそれを任命する権利があると勘違いしている王族や聖職者。
ほんと迷惑。
ただただ能力のある女性を囲い込んでいただけじゃない。
聖女は大体幼い頃から能力を発現させる。
子供の頃から聖女として扱われてきたら世間知らずにもなる。
生活力のない聖女も多い。
だから騒ぐのは慎んだの。
いいこと、アリアナ。
あなたに会えるのはこれが最後だから、もう一度言うわ。
しっかり周りを見なさい。
聖女という身分に縛られないで。
どう生きていきたいのか。
そのためには何が必要なのか。
家族がとか言い訳にしないの。
まず自分はどうしたいの。
あなたが聖女に認定される前から、あなたの家族の生活は成り立ってきたのよ。
そうよ、乙女でなくても聖女であり続けられるわ。
そもそも私、結婚してから聖女の能力に目覚めたもの。
そうニールは私の夫よ。
教会によって結婚は無効なかったことにされてたけど。
それなのに姦通なんて、ふざけてる。
さて、そろそろ行くわ。
国境でニールが待ってるの。

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