詩集

長谷川 ゆう

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静かな声

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  私の心を砕く声は激しく大きい


  声の中で私はうずくまる


  私の心を包む声は優しく静か


  うずくまって、目を閉じて耳を塞いで怯えてる


   大きな声はいずれ止む


 
 静かな声は、耳を塞いで目を閉じてるのに私の心に響く


   心を砕く声に怯えながら


   そっと瞳を開く、耳を塞いでいた手を緩める勇気をくれるのは


  いつだって静かな優しいあなたの声だ


 
 
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