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28.魔具の行方
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「終わってみればあっけないものでしたね」
テオは床に転がるダークロードの亡骸を見下ろし、空しく呟いた。
もう一人いた女奴隷はどこかに逃げたのか姿を消している。
衛兵たちの姿も見えない。
ダークロードが死んだことを知り逃げたのだろうか。
「ああーーーーっ!」
しばらくの静寂の後、ルーシーが叫んだ。
「こやつから魔具のありかを聞き出してないではないか!」
「そう言えばそうでしたね」
「そう言えばそうでしたね、ではないわ!そもそもここに来たのはなんのためかわかっておるのか!」
髪をかきむしり、地団駄を踏むルーシー。
「宝物庫の場所なら俺が知ってる。ついてこい」
そう言ってアラムが走り出した。
テオたちも慌ててその後を追う。
「とは言え、もう遅いかもしれんがな」
アラムが呟いた。
一行は地下へ地下へと降りて行った。
「ここだ」
アラムが指差したのは地下のの最下層にある巨大な扉だ。
しかしその扉は既に開いている。
「まさか、まさかな……」
冷や汗を流しながらルーシーがその中に入り、テオたちも後に続いた。
テオのライティング魔法で照らされたその巨大な空間は……ほぼ空だった。
床には幾つかの木箱や武器などが転がっているだけだ。
「流石は盗賊都市だな~。ダークロードが死んでほんの数分でこれかよ」
のんきに辺りを見渡しながらキツネが感心している。
「ふ、ざ、け、る、なあああああああっ!!!」
地下室にルーシーの絶叫が響き渡った。
「人が苦労してここまで来たのにこれだと!ふざけるのも大概にしろっ!」
叫びながら壁に拳を叩きつける。
石を組み上げた地下室が揺れ、天井からばらばらと漆喰が剥がれ落ちてくる。
「クソ共め!この街の連中はみなクソだ!今まで見逃してきてやったがそれもこれまでだ!我自らがこの街を灰燼にしてやる!」
壁に拳を、足を叩きこむたびに地下室が破壊されていく、
やがて天井から梁や床材に使っていた石まで落ちてくるようになってきた。
「や、やべえぞ!」
キツネがひきつった顔で叫んだ。
「どうどう、盗られてしまったものはしょうがないですよ。一旦落ち着きましょう」
「離せっ!こんな街、こんな街!」
テオに羽交い絞めにされながらルーシーは手足をじたばたさせている。
◆
しばらく経った後、ようやくルーシーは落ち着きを取り戻した。
「テオの言う通りよな。盗られてしまったものは仕方がない」
「分かってもらえて何よりです」
「だが、それとこの街をどうするかは別の話だ。この街を一つずつ潰していけばやがて盗まれた魔具も手に入る、そうは思わぬか?」
「いやいや、冷静になってください」
「いーや、我は冷静だ。手始めにこの屋敷から潰していこうかの」
そう言うルーシーの目は完全に座っている。
「まままま、考えてもみてください。そもそもここにあなたの魔具がどれだけあったのかもわからないのですよ?アラム、あなたは知っていますか?」
テオの問いにアラムは首を横に振った。
「俺があの首輪を付けられたのは別の場所だったし、この中に入るのは初めてだ」
「むうう……」
ルーシーは尚も釈然としないようだ。
「それに一人一人に問い詰めていくとしてもどれだけの時間がかかることか。それよりももっといい方法がありますよ」
テオは話を続けた。
「ここが盗賊都市である以上、盗んだ者もその魔具そのものよりもその魔具の持つ金銭的価値に興味があるものがほとんどだと思います。ならばいずれ売りに出されるだろうし、買い集める者が出てくるはずです。回収するならそれからでも遅くはないのでは?」
「う……む、それはそうかもしれぬな……」
「そ、そうだぜ!言っちゃあなんだが、この街に散らばっちまったら探して見つけ出すのはほぼ不可能だ!だったら大金をちらつかせて買い集めるか、そいつを買い集める人間が出てくるのを待つのが一番だ!」
これ以上暴れられたくないのかキツネも賛同してきた。
「……そうか、そうかもしれぬな。……癪ではあるが、ここはひとまず待った方が得策のようだの」
「分かってもらったようで何よりです」
テオは息をついた。
「とりあえず、まだ何か残っていないか見てみましょう」
◆
「何もねえぜ」
がらんとした宝物庫で落ちている小銭を拾いながらキツネがぼやいた。
あれからみんなで宝物庫を探し回ったのだが、やはり宝や魔具の類はあらかた持ち去られていた。
残っているのは僅かばかりの小銭や織物、こまごまとしたものばかりだ。
「盗人ども、ご丁寧にハンマーまで持ってきやがったのかよ」
そう言って床に落ちていた古びたハンマーを拾い上げた。
普通の金づちを三回りほど巨大にしたような、柄に装飾が施されたハンマーだ。
「待て」
ルーシーがそのハンマーを見てキツネから取り上げた。
「これは……大地の巨人の槌ではないか!」
「それって凄いものなのか?」
ルーシーの言葉を聞いて鼻息を荒くするキツネ。
「これは大地の巨人の力が込められた我の持っていた魔具の一つでの。これを振るうだけで大地の精霊の力を自在に操れるという逸品よ」
そう言ってルーシーはそのハンマーをテオに投げてよこした。
「使ってみよ。今の貴様になら使い方はわかるはずだ。我にその知識はなくなってしまっているでの」
「これは……」
テオはそのハンマーをまじまじと見つめた。
持っているだけで胸の汎魔録晶からその大地の巨人について、このハンマーについての知識が流れ込んできた。
この世界の大地を作り出したこの巨人は地母神の夫でもあり、この地より生まれた全てのものが彼の子供だ。
故に大地の巨人は土と土より生まれ出でし全てのものを操る事ができ、大地を作り出す時に使ったのがこの大地の巨人の槌だ。
このハンマーがあれば大地の巨人の力の一部を行使することができる。
テオは大地の巨人の槌を頭上に掲げた。
頭の中で大地の精霊の力を思い描く。
すると、先ほどルーシーが破壊した石材がゆっくりと動き始めた。
「これは?」
ヨハンが驚いて辺りを見渡す。
石材だけではない、梁や漆喰までもが命を持ったように動き、浮き上がっていく。
やがて破壊されたすべてが元の状態に戻った。
まるで何も起きなかったかのように。
詠唱を唱える必要すらなかった。
「す、凄え……」
キツネが息を漏らした
「どうやら一つは回収できたようだの」
嬉しそうにルーシーがテオに抱きついてきた。
「それは貴様のものだ。自由に使うがよい」
「良いのですか?」
「我が持っていても金づち代わりにしかならんからの。武器にするなら……こっちの方が良いわい」
ルーシーが手に持っているのは巨大な大鎌だった。
農夫が収穫に使うような大鎌だが、刃渡りは一メートル以上ある。
「それもあなたの魔具ですか?」
「いや、これは我とは関係ない。だが、なんらかの魔力がこもっておるな。かなりの業ものだぞ」
そう言って嬉しそうに振り回す。
凄まじい速度で刃の軌跡すら見えない。
「こやつには名前が必要だの。刈り取るものではちともの足りんな……収穫者とでも名付けようか」
ルーシーはすっかり機嫌を良くしたようだ。
それから一行は尚も宝物庫の中を探して回ったが、目ぼしいものは見つからなかった。
やがて探索を諦め、屋敷の外へ出る事にした。
テオたち一行が出た時、屋敷は既にもぬけの殻だった。
「おい、あんたたちか!ダークロードを倒したってのは?」
屋敷を出たテオたちを待っていたのは屋敷を埋めるように集まっていたロバリーの住人たちだった。
「え、ええ、その通りですが?」
「おおっ!本当にあんたたちがやってくれたのか!」
不安げなテオの返答を住人たちの歓喜の叫び声が包み込む。
「あんたたちはこの街の英雄だ!」
「あのダークロードって野郎は本当にいけ好かない奴だったんだ!」
「俺たち住民を奴隷くらいにしか思ってない野郎でよ!面は良いから女どもはホイホイついていくし、おっ死んでせいせいしたぜ!」
「こっちに来てくれ、祝杯をあげようじゃねえか!」
困惑するテオたちは住民たちに囲まれ、あれよあれよという間に宴会が始まってしまった。
テオは床に転がるダークロードの亡骸を見下ろし、空しく呟いた。
もう一人いた女奴隷はどこかに逃げたのか姿を消している。
衛兵たちの姿も見えない。
ダークロードが死んだことを知り逃げたのだろうか。
「ああーーーーっ!」
しばらくの静寂の後、ルーシーが叫んだ。
「こやつから魔具のありかを聞き出してないではないか!」
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「そう言えばそうでしたね、ではないわ!そもそもここに来たのはなんのためかわかっておるのか!」
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そう言ってアラムが走り出した。
テオたちも慌ててその後を追う。
「とは言え、もう遅いかもしれんがな」
アラムが呟いた。
一行は地下へ地下へと降りて行った。
「ここだ」
アラムが指差したのは地下のの最下層にある巨大な扉だ。
しかしその扉は既に開いている。
「まさか、まさかな……」
冷や汗を流しながらルーシーがその中に入り、テオたちも後に続いた。
テオのライティング魔法で照らされたその巨大な空間は……ほぼ空だった。
床には幾つかの木箱や武器などが転がっているだけだ。
「流石は盗賊都市だな~。ダークロードが死んでほんの数分でこれかよ」
のんきに辺りを見渡しながらキツネが感心している。
「ふ、ざ、け、る、なあああああああっ!!!」
地下室にルーシーの絶叫が響き渡った。
「人が苦労してここまで来たのにこれだと!ふざけるのも大概にしろっ!」
叫びながら壁に拳を叩きつける。
石を組み上げた地下室が揺れ、天井からばらばらと漆喰が剥がれ落ちてくる。
「クソ共め!この街の連中はみなクソだ!今まで見逃してきてやったがそれもこれまでだ!我自らがこの街を灰燼にしてやる!」
壁に拳を、足を叩きこむたびに地下室が破壊されていく、
やがて天井から梁や床材に使っていた石まで落ちてくるようになってきた。
「や、やべえぞ!」
キツネがひきつった顔で叫んだ。
「どうどう、盗られてしまったものはしょうがないですよ。一旦落ち着きましょう」
「離せっ!こんな街、こんな街!」
テオに羽交い絞めにされながらルーシーは手足をじたばたさせている。
◆
しばらく経った後、ようやくルーシーは落ち着きを取り戻した。
「テオの言う通りよな。盗られてしまったものは仕方がない」
「分かってもらえて何よりです」
「だが、それとこの街をどうするかは別の話だ。この街を一つずつ潰していけばやがて盗まれた魔具も手に入る、そうは思わぬか?」
「いやいや、冷静になってください」
「いーや、我は冷静だ。手始めにこの屋敷から潰していこうかの」
そう言うルーシーの目は完全に座っている。
「まままま、考えてもみてください。そもそもここにあなたの魔具がどれだけあったのかもわからないのですよ?アラム、あなたは知っていますか?」
テオの問いにアラムは首を横に振った。
「俺があの首輪を付けられたのは別の場所だったし、この中に入るのは初めてだ」
「むうう……」
ルーシーは尚も釈然としないようだ。
「それに一人一人に問い詰めていくとしてもどれだけの時間がかかることか。それよりももっといい方法がありますよ」
テオは話を続けた。
「ここが盗賊都市である以上、盗んだ者もその魔具そのものよりもその魔具の持つ金銭的価値に興味があるものがほとんどだと思います。ならばいずれ売りに出されるだろうし、買い集める者が出てくるはずです。回収するならそれからでも遅くはないのでは?」
「う……む、それはそうかもしれぬな……」
「そ、そうだぜ!言っちゃあなんだが、この街に散らばっちまったら探して見つけ出すのはほぼ不可能だ!だったら大金をちらつかせて買い集めるか、そいつを買い集める人間が出てくるのを待つのが一番だ!」
これ以上暴れられたくないのかキツネも賛同してきた。
「……そうか、そうかもしれぬな。……癪ではあるが、ここはひとまず待った方が得策のようだの」
「分かってもらったようで何よりです」
テオは息をついた。
「とりあえず、まだ何か残っていないか見てみましょう」
◆
「何もねえぜ」
がらんとした宝物庫で落ちている小銭を拾いながらキツネがぼやいた。
あれからみんなで宝物庫を探し回ったのだが、やはり宝や魔具の類はあらかた持ち去られていた。
残っているのは僅かばかりの小銭や織物、こまごまとしたものばかりだ。
「盗人ども、ご丁寧にハンマーまで持ってきやがったのかよ」
そう言って床に落ちていた古びたハンマーを拾い上げた。
普通の金づちを三回りほど巨大にしたような、柄に装飾が施されたハンマーだ。
「待て」
ルーシーがそのハンマーを見てキツネから取り上げた。
「これは……大地の巨人の槌ではないか!」
「それって凄いものなのか?」
ルーシーの言葉を聞いて鼻息を荒くするキツネ。
「これは大地の巨人の力が込められた我の持っていた魔具の一つでの。これを振るうだけで大地の精霊の力を自在に操れるという逸品よ」
そう言ってルーシーはそのハンマーをテオに投げてよこした。
「使ってみよ。今の貴様になら使い方はわかるはずだ。我にその知識はなくなってしまっているでの」
「これは……」
テオはそのハンマーをまじまじと見つめた。
持っているだけで胸の汎魔録晶からその大地の巨人について、このハンマーについての知識が流れ込んできた。
この世界の大地を作り出したこの巨人は地母神の夫でもあり、この地より生まれた全てのものが彼の子供だ。
故に大地の巨人は土と土より生まれ出でし全てのものを操る事ができ、大地を作り出す時に使ったのがこの大地の巨人の槌だ。
このハンマーがあれば大地の巨人の力の一部を行使することができる。
テオは大地の巨人の槌を頭上に掲げた。
頭の中で大地の精霊の力を思い描く。
すると、先ほどルーシーが破壊した石材がゆっくりと動き始めた。
「これは?」
ヨハンが驚いて辺りを見渡す。
石材だけではない、梁や漆喰までもが命を持ったように動き、浮き上がっていく。
やがて破壊されたすべてが元の状態に戻った。
まるで何も起きなかったかのように。
詠唱を唱える必要すらなかった。
「す、凄え……」
キツネが息を漏らした
「どうやら一つは回収できたようだの」
嬉しそうにルーシーがテオに抱きついてきた。
「それは貴様のものだ。自由に使うがよい」
「良いのですか?」
「我が持っていても金づち代わりにしかならんからの。武器にするなら……こっちの方が良いわい」
ルーシーが手に持っているのは巨大な大鎌だった。
農夫が収穫に使うような大鎌だが、刃渡りは一メートル以上ある。
「それもあなたの魔具ですか?」
「いや、これは我とは関係ない。だが、なんらかの魔力がこもっておるな。かなりの業ものだぞ」
そう言って嬉しそうに振り回す。
凄まじい速度で刃の軌跡すら見えない。
「こやつには名前が必要だの。刈り取るものではちともの足りんな……収穫者とでも名付けようか」
ルーシーはすっかり機嫌を良くしたようだ。
それから一行は尚も宝物庫の中を探して回ったが、目ぼしいものは見つからなかった。
やがて探索を諦め、屋敷の外へ出る事にした。
テオたち一行が出た時、屋敷は既にもぬけの殻だった。
「おい、あんたたちか!ダークロードを倒したってのは?」
屋敷を出たテオたちを待っていたのは屋敷を埋めるように集まっていたロバリーの住人たちだった。
「え、ええ、その通りですが?」
「おおっ!本当にあんたたちがやってくれたのか!」
不安げなテオの返答を住人たちの歓喜の叫び声が包み込む。
「あんたたちはこの街の英雄だ!」
「あのダークロードって野郎は本当にいけ好かない奴だったんだ!」
「俺たち住民を奴隷くらいにしか思ってない野郎でよ!面は良いから女どもはホイホイついていくし、おっ死んでせいせいしたぜ!」
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