追放王子と出奔魔法使いの一冬の話

ブリリアント・ちむすぶ

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特技は毒入り紅茶作り

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 シャオ・グランチェは苛立っていた。
 伸びた爪が歯で削られる。見るも無惨な状態になった時、ちょうど湯が沸く。
 鍋から湧き出る沸騰音がシャオの心と連動した。
 殺す、殺す、殺す、殺す――。

「殺す!」

 そう叫んだシャオの顔は醜悪に歪んでいた。
 その状態でも手を洗い、主のために紅茶を用意する姿はさすが主アランの忠臣と言うべきだろう。
 紅茶の香りが厨房内に充満する。だが、その香りにもシャオの心は晴れることはなかった。
 理由は簡単。シャオの敬愛する主アランとの幸福な生活の中に1匹、人の形をした異物が紛れ込んだからである。
 その異物はあらかじめ敷いていた探知魔法に引っかかったのは良いものの、『いつも通り』掃討すべくやってきたシャオに対し、逃げるどころか突っ込んできたのだ。
 もちろんシャオもただ見ていた訳ではない。
 異物を追いかけ、魔法弾を異物に向かって投げ続けたが明らかに訓練された異物の動きに翻弄され、気がつけばシャオと主が暮らす屋敷に着いてしまったのである。

――私がもっと早く異物を追っていれば、魔法弾の生成が早ければ、当たってたら、今頃明日の食事を準備していたと言うのに!!
 
 今、あの異物は主と客間にいる。主を独り占めしている異物。それだけでも苛立ちは止まらない。
 だが、今度は逃さない。
 ネズミのようにちょこまかと逃げ切ったあの異物の息の根を今度こそ止めてやるのだ。

「ふふっふふふはッははァ……!」

 ツッコミを入れる者はいないのを良いことにシャオ笑い声をあげながら赤と青のカップにそれぞれ別の鍋から煮出した紅茶を注ぎ入れ、主が待つ客間に向かう。
 先程の邪悪な顔を引き締め、やり慣れた余所行きの笑顔を貼り付けるのを忘れずにドアをノックした。

「入れ」

 扉の向こう側で主の声が聞こえ、入室する。
 扉を開けると部屋の中に居たのは主のアランと人の形をした異物の1人と1匹だった。
 シャオは視線をアランに移す。
 アランはシャオの主だ。
 赤の血のように滑らかで美しい髪はアランの背中を覆い、暖炉の火に照らされて陽の光とはまた違った魅力を発揮している。銀の煌びやかな瞳は顔の中で最適解という位置にはめ込まれ、まるで神が作ったのかと見倣う造形美をしていた。
 眉目秀麗、という言葉がピッタリなシャオの敬愛する主である。
 その主の美しさは動きやすい室内着を身につけていても変わらない。
 美しさに見惚れてしまい給仕が疎かになるのに気をつけながら赤のカップをアランの前に置いた。

「どうぞ、紅茶です」

 そう言いながら残りの青のカップをアランの目の前にいる異物の前に置く。
 シャオの顔を見た異物は何か見てはいけないものを見てしまったかのような素振りで目をそらすが、明らかにシャオを意識している。
 シャオもその異物の顔を盗み見る。伸ばしっぱなしの黒髪を無造作に一纏めにした全体的に汚らしい姿ではあるが、よく見るとそれなりに見える顔立ちである。
 ならばシャオのように外見を磨けばよいのに、しないということはそれ程度の人物ということなのだろう。
 こんな人間を主は屋敷に入れてしまうなんて。我が主の人好きにも困りものである。
 本音を言えばさっさと追い出したいところだがアランの忠実なる下僕として、主が招いた者は心底丁寧に対応しなければいけない。
 異物は紅茶を置いたシャオに対し頭を下げる。

「初めまして。ルカといいます。王宮で王宮魔法士をしております」
「ルカさん――、姓は?」
「……あいにく、平民なもので」
 
 暗に性は無いと困ったかのように笑うルカを見てシャオは浮かべた笑みを保ったまま再度頭を下げた。

「これはこれは、申し訳ございません。私はシャオと申します。ルカさんと同じ魔法士です」

  魔法士というのはその名の通り、魔法を使う人間の事だ。
 魔法とは魔法の元である魔素を操ることで様々なことを行う特別な力のこと。その魔素を操れる人間は限られており、血の繋がりで生まれるようなものではない。
 魔法士が多く存在する一族でも魔素を操れない人間はいるし、今まで魔法士など出てこなかった平民でも魔素を操れる人間が現れることがある。
 国の強さはその国にいる魔法士の量で決まると言われるほど、魔法士という存在はこの世界には重要なものだ。 
だから、ルカのような平民の王宮魔法士がいるのは至極当たり前のことだった。

「……知っています。その、お久しぶりです」
「おや」
  
 シャオの自己紹介に対し久しぶりと言ったルカにシャオはわざとらしく目を見開く。そのまま会話の主導権を握るために言葉を続けた。
 
「私のことは知っていらしたとは、どこかでお会いしたことが?」
「2年前、僕たち平民の新米魔法士に魔法を見せていただいたことがあります」
「……あぁ、懐かしいですね」
 
 確かそれくらいの時、頼まれて平民の新米魔法士に魔法を披露したことがある。
魔法など分からない、という平民に対して貴族の魔法士がデモンストレーションで魔法を披露するのはよくある事だ。

「僕は後ろの方にいたので、シャオ様は分からなかったかもしれませんが、それでもシャオ様の実力に昔は衝撃を受けました」
「お褒めの言葉ありがとうございます。あの時のまだ魔法を使った事ののないような方があんな精巧な浮遊魔法をなさるとはこちらも驚きました。さすが、王宮魔法士ですね」
 
王宮魔法士はその名の通り国の政を行う王宮に認められた魔法士の事だ。
政治にも関わることもあるこの役職ゆえに求められる力量は高い。
そのため、ルカのような明らかな平民でも油断ならない。
    たとえ平民だろうとも雑な扱いは出来ぬとシャオは丁寧な振る舞いを心がけた。

「先程は追いかけ回して申し訳ありません」
「……別に、黙って来たこちらも悪いので」
「最近、この辺りをうろつく輩がいたので気が立っておりまして。我が主になにかあったら、と思うと、平常ではいられませんから」
「そうですか」

 ルカの頭の悪そうなま伸びした声。魔法士であれど何も考えてない馬鹿だ。王宮にいた頃はこういった馬鹿の相手もシャオの役目だった。
 このまま話しても馬鹿が移るだけ。さっさと紅茶を飲んで帰ってもらおう。
 トレーを持っていない方の手でシャオは紅茶に指を指す
 
「ぜひ1口。体が温まりますよ」
「シャオ」

 ルカに紅茶を飲ませようとした時、アランのシャオを呼ぶ声が遮る。
 主の言葉に勢いよく振り向いたシャオにルカが驚きの声をあげるがそんなこと気にしてられない。

「はい!」
「茶を入れ替えろ」
「……はい?」
「茶を入れ替えろ」
 
 主からの聞き捨てならない言葉にシャオの顔が一瞬歪んだ。
 アランは変わらない。いつも通りの冷静で沈着で、美しいシャオの主だ。
 普通の命令なら二つ返事で実行していただろう。だが、いれたばかりの紅茶を入れ替えろという命令はそう易々とうなずけるものでは無かった。

「入れ替えろ。客人のをだ」
  
 固まるシャオにアランはもう1度、今度はハッキリとした口調だ。

「……なぜ?」

 それに負けじとシャオはにこやかな笑みはそのまま、ルカかいることを承知で主と対峙する。
 いくら主であろうとも、なんの非も無しにせっかくいれた紅茶を入れ替えることはしたくない。そういった気持ちを込めて聞き返すがアランはその質問には答えることなく、シャオの顔をじっとみつめている。
 どんな宝石にも勝るアランの銀の瞳に見つめられるという幸福に思わずにやけてしまうが、今はその時じゃない。空気を読んで口元を引きしめた。
 互いに見つめ合うアランとシャオの両者を見て挟み合いになったルカが困惑の表情を浮かべる。
 
「あの……、僕は、このままでも大丈夫です。別にゴミも入ってないですし」
「ほら、お客様も言っています」

 いいタイミングでルカが発言してくれた。シャオは会話を切り上げる意図を込めて2人に背を向けた。
 その時、アランの声がシャオの背に聖水のようにかかる。

「……なら、俺が客人の紅茶を飲んでも問題ないな?」

 そう言われた途端、シャオは顔色を変え勢いよく振り向いた。
 アランはシャオに見せつけるようにルカの分の紅茶を手に取り、口に運ぼうとしていた。

ーーやばいッ!

中身の紅茶が口に入る前に、シャオはアランに飛びかかった。

「やめてください!」

 シャオはアランが飲もうとした紅茶をカップごと手で弾いた。
その弾みで床に落ち割れて粉々になるカップと蒸気音をたてみるみる内に蒸発する紅茶『らしきもの』の姿ーー。それをシャオ、アラン、ルカの3人はその水がが蒸発しきるまで見届けた。
  
「……」

 引きつった表情のルカがシャオを見る。いたたまれなさに顔を逸らすシャオと平然とした顔で自分用の紅茶を飲むアラン。
アランは紅茶を1口飲み、なんでもない様子で言った。

「客間が汚れてしまったな。新しい部屋を用意しろ。もちろん、客人用の新しい紅茶もな」

 主の言葉にシャオはなんとも悔しそうに、ルカの方を睨みつけながら黙って頷いた。
 

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