極悪ヒロインVS性悪妹の争いは見てて飽きないむしろもっとやれ

第1部

その38 引率者はまじで説得力ある

今日私たちはリチャードの緊急クエ……ではなかったイベントミッションを受けにいざ街に来ては来たものの……

左に私右にメイリンちゃんそして真ん中に何故か･･･アーサー………いやなんでだよ!?

｢あの…兄様？ 何故兄様が我々と一緒におられるのですか？｣

｢え！ リリアナ様が呼んだのではなかったのですか!?｣

｢いえ、呼んではおりません｣

呼べるわけないやろつーかなんで呼ばなかあかんねんこんな鬼畜兄貴を…。

｢可愛い女の子2人だけで街で買い物は危ないと思ったからね、ほら僕これでもなりたてだけど教師だし引率者は居ないよりマシでしょ？｣

説得力あるわ‪、ていうかこいつの口から私含めて｢可愛い女の子｣って言うなんて……台風か嵐来るんじゃない？
それとメイリンちゃんは｢はうぁうぐぁっ｣とか変なうめき声出して悶えてるし…

｢ところで今日はどういう用事でお出かけかな？｣

｢え？ えっと、友人のヤンヌさんとショッピングでもと思いまして～…｣

｢はい！ 私がリリアナ様を2日前から誘ったんですっ！｣

ナイスフォローだメイリンちゃん！ と心の中で親指を立てる。


｢そう 良かったリリアナに休日に一緒に遊んでくれる友人ができてくれて｣

｢え？｣

｢リリアナは昔っから仏頂面が多くて自分が興味あるもの以外は関心を示してくれなかったからね…そのせいで友人がなかなか出来なくて僕や両親も心配していたけど、そうかそうか～ 兄様は嬉しいよリリアナ？｣

………これはアーサーどんな心境で私に｢友達出来て良かったね｣って言ってるの？ 
分からんアーサーの考えてることがマジでわからん。

｢ヤンヌさん買い物が終わったらもし良ければ僕らの屋敷に遊びに来ない？リリアナに友達ができたって両親に紹介したいし。｣

｢ご…ご両親に!? え…そんないいんですか？ 私なんかが赴いてしまって…｣

｢構わないわ、私もヤンヌさんだけなら････大歓迎だもの｣

｢リリアナ様…ありがとうございます！(あなたは恋のキュー〇ーちゃんですよ！)｣ 

なんか心の声が聞こえる気がするし変なこと言われた気がするけどまあ、別にいいか。

リチャードの一件が済んだらヤンヌさんに見せたい本とかいっぱいあるしね。

同じ読書仲間として