極悪ヒロインVS性悪妹の争いは見てて飽きないむしろもっとやれ

みさにゃんにゃん

文字の大きさ
47 / 79
第1部

その47 王子の言葉は偉大だね、え?そうでも無い?

しおりを挟む
海だ!山田!あ、違った山だ!林間学校だ! そして~
極悪ヒロインがすごい目で私を睨んでくる~。

さて、ここは私の演技力が試される時だ。

「なんですの? 先程から私を睨んでらっしゃいますが失礼ではありませんこと?」

「はん! いい子ちゃんぶったってそうはいかないんだから! あんたの化けの皮剥いで名誉も地位も落としてやるんだから!」

「言っている意味がわかりませんが名誉はまだございませんし地位はあなたよりは上かと。」

「うるっさいのよ! ヒロインの方が立場的には上なんだから!こういう時無礼者って言うのよね!」

と、ふふんと嫌味たらしく言うがお前の方が無礼だわ、これ普通に訴えたら名誉毀損で訴えれるわ。

どうしようか言おうかな、でもまだその時じゃねぇし肝心のルッソは未だに自分をおかしくしたコゼットの捜査をこっそりと行っているがなかなかしっぽを掴めてはいないみたいだし…そもそもどうやってこの女はルッソや会長(はまだ分からないけど)を魅了したんだ?

まさかアイテム? 確か攻略キャラに好感度をあげるアイテムがあって、それを渡すと徐々に上がったり下がったりがあって…………そう言えばたまに運良くショップで好感度を一気にMAXまであげるレアアイテムまたの名をチートアイテムが売ってるって情報を聞いて寝ずにそのアイテムを探したけど結局は見つからず終いでそのアイテムがなんなのか拝めることが出来なかったな…。

あとであの二人に聞いてみるか。


「ちょっと!聞いてんの!?」

あ、お前の存在忘れてた。

「あらごめんなさい、と言うよりまだ居ましたの? 平民は暇人揃いで困ったものですわね、暇なら勉学に勤しんで欲しいですわ、ああそうそう暇なら小枝か薪を拾ってきてくださいな暇なのでしょう?」

「はぁ!? なんでヒロインであるこの私がそんなことしなくちゃなんないのよ!」

「ヒロインは関係ないのではなくて?」

「大ありよ!ここは乙女ゲームの!」
「乙女ゲームの世界ではなく現実ですわよ? 前にも私は言いましたわよね?お忘れですか?」

コゼットが「乙女ゲーム世界」と言いかける前に私は被せるように否定しそのあとで「この単細胞が」、と言いたいのをここはぐっと抑えた偉いぞ私。

「うるさいうるさい!悪役は正義のために働け!私が正しいんだから! あんたごときに命令される筋合いはないんだから!」

「ああ、ならルッソ様になら命令されれば動くんですのね?」

「あんたよりはマシよ!」

そうかそうかそれならお望み通りに。


「ルッソ様 少しよろしいですか?」

「なんだいリリアナ」

「マーブルさんがルッソ様のためなら身をこにして働きたいと仰っておいででしたわ」

「え、は?え?」

「それは素晴らしいね、でも女性に無理を強いらせられないし……そうだね今は林間学校で1年は誰もが通る道だし僕も去年先輩たちにこき使われたしね」

はいここで言いたいことはお察しの通り。


「マーブルさん頑張って働いてね」

と綺麗な笑顔でルッソはそう言ったそうな。

(悪魔かなこいつ…自分で誘導しといてなんだけど)

「え、でも私…重いものは…」

「あら、私は去年合宿の際に使うキャンプファイヤーの薪を他の誰よりも多く集めましたわよ?
まさかあなたには出来ないんですか? 私にできてあなたに出来ないこと…ないですわよね?マーブルさん」

「わ…分かりました!やります!やりますよ!」

やけくそになりコゼットはずんずんと森の中に入って行った。

「これでしばしの平和が保たれますわねルッソ様」

「そうだね。」


悪魔はひょっとしたら私かもしれない。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢の末路

ラプラス
恋愛
政略結婚ではあったけれど、夫を愛していたのは本当。でも、もう疲れてしまった。 だから…いいわよね、あなた?

【完結】前提が間違っています

蛇姫
恋愛
【転生悪役令嬢】は乙女ゲームをしたことがなかった 【転生ヒロイン】は乙女ゲームと同じ世界だと思っていた 【転生辺境伯爵令嬢】は乙女ゲームを熟知していた 彼女たちそれぞれの視点で紡ぐ物語 ※不定期更新です。長編になりそうな予感しかしないので念の為に変更いたしました。【完結】と明記されない限り気が付けば増えています。尚、話の内容が気に入らないと何度でも書き直す悪癖がございます。 ご注意ください 読んでくださって誠に有難うございます。

断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます

山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。 でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。 それを証明すれば断罪回避できるはず。 幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。 チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。 処刑5秒前だから、今すぐに!

何やってんのヒロイン

ネコフク
恋愛
前世の記憶を持っている侯爵令嬢のマユリカは第二王子であるサリエルの婚約者。 自分が知ってる乙女ゲームの世界に転生しているときづいたのは幼少期。悪役令嬢だなーでもまあいっか、とのんきに過ごしつつヒロインを監視。 始めは何事もなかったのに学園に入る半年前から怪しくなってきて・・・ それに婚約者の王子がおかんにジョブチェンジ。めっちゃ甲斐甲斐しくお世話されてるんですけど。どうしてこうなった。 そんな中とうとうヒロインが入学する年に。 ・・・え、ヒロイン何してくれてんの? ※本編・番外編完結。小話待ち。

【長編版】悪役令嬢は乙女ゲームの強制力から逃れたい

椰子ふみの
恋愛
 ヴィオラは『聖女は愛に囚われる』という乙女ゲームの世界に転生した。よりによって悪役令嬢だ。断罪を避けるため、色々、頑張ってきたけど、とうとうゲームの舞台、ハーモニー学園に入学することになった。  ヒロインや攻略対象者には近づかないぞ!  そう思うヴィオラだったが、ヒロインは見当たらない。攻略対象者との距離はどんどん近くなる。  ゲームの強制力?  何だか、変な方向に進んでいる気がするんだけど。

彼女が高級娼婦と呼ばれる理由~元悪役令嬢の戦慄の日々~

プラネットプラント
恋愛
婚約者である王子の恋人をいじめたと婚約破棄され、実家から縁を切られたライラは娼館で暮らすことになる。だが、訪れる人々のせいでライラは怯えていた。 ※完結済。

良くある事でしょう。

r_1373
恋愛
テンプレートの様に良くある悪役令嬢に生まれ変っていた。 若い頃に死んだ記憶があれば早々に次の道を探したのか流行りのざまぁをしたのかもしれない。 けれど酸いも甘いも苦いも経験して産まれ変わっていた私に出来る事は・・。

乙女ゲームに転生した悪役令嬢! 人気が無い公園で出歯亀する

ひなクラゲ
恋愛
 私は気がついたら、乙女ゲームに転生していました  それも悪役令嬢に!!  ゲーム通りだとこの後、王子と婚約させられ、数年後には婚約破棄&追放が待っているわ  なんとかしないと…

処理中です...