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第1部
その47 王子の言葉は偉大だね、え?そうでも無い?
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海だ!山田!あ、違った山だ!林間学校だ! そして~
極悪ヒロインがすごい目で私を睨んでくる~。
さて、ここは私の演技力が試される時だ。
「なんですの? 先程から私を睨んでらっしゃいますが失礼ではありませんこと?」
「はん! いい子ちゃんぶったってそうはいかないんだから! あんたの化けの皮剥いで名誉も地位も落としてやるんだから!」
「言っている意味がわかりませんが名誉はまだございませんし地位はあなたよりは上かと。」
「うるっさいのよ! ヒロインの方が立場的には上なんだから!こういう時無礼者って言うのよね!」
と、ふふんと嫌味たらしく言うがお前の方が無礼だわ、これ普通に訴えたら名誉毀損で訴えれるわ。
どうしようか言おうかな、でもまだその時じゃねぇし肝心のルッソは未だに自分をおかしくしたコゼットの捜査をこっそりと行っているがなかなかしっぽを掴めてはいないみたいだし…そもそもどうやってこの女はルッソや会長(はまだ分からないけど)を魅了したんだ?
まさかアイテム? 確か攻略キャラに好感度をあげるアイテムがあって、それを渡すと徐々に上がったり下がったりがあって…………そう言えばたまに運良くショップで好感度を一気にMAXまであげるレアアイテムまたの名をチートアイテムが売ってるって情報を聞いて寝ずにそのアイテムを探したけど結局は見つからず終いでそのアイテムがなんなのか拝めることが出来なかったな…。
あとであの二人に聞いてみるか。
「ちょっと!聞いてんの!?」
あ、お前の存在忘れてた。
「あらごめんなさい、と言うよりまだ居ましたの? 平民は暇人揃いで困ったものですわね、暇なら勉学に勤しんで欲しいですわ、ああそうそう暇なら小枝か薪を拾ってきてくださいな暇なのでしょう?」
「はぁ!? なんでヒロインであるこの私がそんなことしなくちゃなんないのよ!」
「ヒロインは関係ないのではなくて?」
「大ありよ!ここは乙女ゲームの!」
「乙女ゲームの世界ではなく現実ですわよ? 前にも私は言いましたわよね?お忘れですか?」
コゼットが「乙女ゲーム世界」と言いかける前に私は被せるように否定しそのあとで「この単細胞が」、と言いたいのをここはぐっと抑えた偉いぞ私。
「うるさいうるさい!悪役は正義のために働け!私が正しいんだから! あんたごときに命令される筋合いはないんだから!」
「ああ、ならルッソ様になら命令されれば動くんですのね?」
「あんたよりはマシよ!」
そうかそうかそれならお望み通りに。
「ルッソ様 少しよろしいですか?」
「なんだいリリアナ」
「マーブルさんがルッソ様のためなら身をこにして働きたいと仰っておいででしたわ」
「え、は?え?」
「それは素晴らしいね、でも女性に無理を強いらせられないし……そうだね今は林間学校で1年は誰もが通る道だし僕も去年先輩たちにこき使われたしね」
はいここで言いたいことはお察しの通り。
「マーブルさん頑張って働いてね」
と綺麗な笑顔でルッソはそう言ったそうな。
(悪魔かなこいつ…自分で誘導しといてなんだけど)
「え、でも私…重いものは…」
「あら、私は去年合宿の際に使うキャンプファイヤーの薪を他の誰よりも多く集めましたわよ?
まさかあなたには出来ないんですか? 私にできてあなたに出来ないこと…ないですわよね?マーブルさん」
「わ…分かりました!やります!やりますよ!」
やけくそになりコゼットはずんずんと森の中に入って行った。
「これでしばしの平和が保たれますわねルッソ様」
「そうだね。」
悪魔はひょっとしたら私かもしれない。
極悪ヒロインがすごい目で私を睨んでくる~。
さて、ここは私の演技力が試される時だ。
「なんですの? 先程から私を睨んでらっしゃいますが失礼ではありませんこと?」
「はん! いい子ちゃんぶったってそうはいかないんだから! あんたの化けの皮剥いで名誉も地位も落としてやるんだから!」
「言っている意味がわかりませんが名誉はまだございませんし地位はあなたよりは上かと。」
「うるっさいのよ! ヒロインの方が立場的には上なんだから!こういう時無礼者って言うのよね!」
と、ふふんと嫌味たらしく言うがお前の方が無礼だわ、これ普通に訴えたら名誉毀損で訴えれるわ。
どうしようか言おうかな、でもまだその時じゃねぇし肝心のルッソは未だに自分をおかしくしたコゼットの捜査をこっそりと行っているがなかなかしっぽを掴めてはいないみたいだし…そもそもどうやってこの女はルッソや会長(はまだ分からないけど)を魅了したんだ?
まさかアイテム? 確か攻略キャラに好感度をあげるアイテムがあって、それを渡すと徐々に上がったり下がったりがあって…………そう言えばたまに運良くショップで好感度を一気にMAXまであげるレアアイテムまたの名をチートアイテムが売ってるって情報を聞いて寝ずにそのアイテムを探したけど結局は見つからず終いでそのアイテムがなんなのか拝めることが出来なかったな…。
あとであの二人に聞いてみるか。
「ちょっと!聞いてんの!?」
あ、お前の存在忘れてた。
「あらごめんなさい、と言うよりまだ居ましたの? 平民は暇人揃いで困ったものですわね、暇なら勉学に勤しんで欲しいですわ、ああそうそう暇なら小枝か薪を拾ってきてくださいな暇なのでしょう?」
「はぁ!? なんでヒロインであるこの私がそんなことしなくちゃなんないのよ!」
「ヒロインは関係ないのではなくて?」
「大ありよ!ここは乙女ゲームの!」
「乙女ゲームの世界ではなく現実ですわよ? 前にも私は言いましたわよね?お忘れですか?」
コゼットが「乙女ゲーム世界」と言いかける前に私は被せるように否定しそのあとで「この単細胞が」、と言いたいのをここはぐっと抑えた偉いぞ私。
「うるさいうるさい!悪役は正義のために働け!私が正しいんだから! あんたごときに命令される筋合いはないんだから!」
「ああ、ならルッソ様になら命令されれば動くんですのね?」
「あんたよりはマシよ!」
そうかそうかそれならお望み通りに。
「ルッソ様 少しよろしいですか?」
「なんだいリリアナ」
「マーブルさんがルッソ様のためなら身をこにして働きたいと仰っておいででしたわ」
「え、は?え?」
「それは素晴らしいね、でも女性に無理を強いらせられないし……そうだね今は林間学校で1年は誰もが通る道だし僕も去年先輩たちにこき使われたしね」
はいここで言いたいことはお察しの通り。
「マーブルさん頑張って働いてね」
と綺麗な笑顔でルッソはそう言ったそうな。
(悪魔かなこいつ…自分で誘導しといてなんだけど)
「え、でも私…重いものは…」
「あら、私は去年合宿の際に使うキャンプファイヤーの薪を他の誰よりも多く集めましたわよ?
まさかあなたには出来ないんですか? 私にできてあなたに出来ないこと…ないですわよね?マーブルさん」
「わ…分かりました!やります!やりますよ!」
やけくそになりコゼットはずんずんと森の中に入って行った。
「これでしばしの平和が保たれますわねルッソ様」
「そうだね。」
悪魔はひょっとしたら私かもしれない。
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