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第1部
その52 手は出てない足なら出してる
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よし、ここは足の痛みを我慢してヒロイントラップを突破だ、そのためには…。
「そこを退きなさい邪魔よ」
そう、悪役令嬢のリリアナを一時的に演じて無理やり押し通るしかない。
「な…何よ!急に強気になって! 出し抜いたつもり!?
そんな足でどこ行くつもりよ!」
こいつは何を言ってんだ? 「どこ行くつもり」ってみんなのとこに戻るだけだけど馬鹿なん?こいつ普通に考えりゃわかるはずだろ…まあ、当然私が動いて瞬間こいつは立ち塞がってんだけどな。
「……なんのつもりですの?」
「行かせるわけないじゃない!」
「聞いていませんでした? 「そこを退きなさい」と命令したはずよ」
「悪役の分際でこの私に命令しないでよ!」
こいつダメだ、私が普段絶対にしない「命令」を聞かずに通せんぼ続けてる。
「………退かなければ武力行使に出ますが宜しいですか?」
「やれるもんならやってみなさいよ!」
ほう、いいんだな? いいんだな? 後でグダグダ文句言うなよ?武力行使は戦争でも用いられてる戦法だから「知らなかった」で済まされんぞ?
でも念の為に。
「そうですね、仮にも女性…顔や見える所に傷を作らせるわけにもいきませんものね」
「傷物になったらあんたのせいなんだからね! まあ?アンタみたいなドブスには私に触れることは難しいと思うし? 私反射神経いいもん!」
へぇ? 「反射神経いい」か、その言葉…忘れんなよ
「では、参ります」
私は痛みを出来るだけ我慢しヒロインに向かって走り出しヒロインは避けることもせずただ目を見開いた状態でただ立ち尽くしていた。
おいおい反射神経どうした? そう思ってる間に私はヒロインにプロレス技をかました。
なるべく自身の足に痛みが出ない程度に。
その名は━━━━━━━━━━━━━━━…
「コブラツイスト」
「あぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!! 痛い痛い痛いぃぃぃ! 放しなさいよ!」
「おいおいまだまだ始まったばっかだぜ?お嬢ちゃん、このくらいで根を上げてんじゃねぇよ、それとも何か?ヒロインは根性無しなのかなあおい?」
「な、なんなのよその喋り方! 調子に乗ってんじゃ……ごぎゃぁぁぉぉぉ!?」
おっと、つい口に出してしまったいかんいかん。
「ふふっ、女と思えない悲鳴ですわね まだルッソの方がいい声上げてましたけど?」
「な!? どういうことよ!」
「言葉通りですよ」
そう、言葉通り 私はルッソと婚約してその数ヶ月後かそこらでルッソが剣士達と手合わせしていた時私は何気なく参加してその後でルッソとも手合わせをして今みたいに違う技だけどプロレス技を………これはまた別の話にしよう、するかどうかは分からんけど。
とりあえず、うるさいから一旦落とすか意識を
えーと確かアデラントさんから教えて貰ったから頚椎7番目を叩く…。
教えてもらったところをトンっと叩くとヒロインは「ガベッ」と変な声を上げ気絶をした。
「ガベッ」ってなんだよ「ガベッ」って、まあとりあえずこのまま置き去りにするのも人として恥ずべき行動だし運んでやりますか。
私はヒロインをお姫様抱っこで抱き抱えキャンプ場へと戻った。
さて、戻ったら伝えるか「コゼットのせいでうちの班のカレーは台無しになった」と……あー、でも正気じゃないんだっけ?
どうしよう…まあ、そんときはそんとき、もしかしたらこいつが嘘を吐いてただけかもしれないし。
「それにしても………この子…普段何を食べて生きてるんだ?女の子にあるまじに重さやぞ…こんなに…こんなにも…」
くっそ重い!少しは痩せろ! と心の中でそう思うだけで口には出さない優しい私。
「そこを退きなさい邪魔よ」
そう、悪役令嬢のリリアナを一時的に演じて無理やり押し通るしかない。
「な…何よ!急に強気になって! 出し抜いたつもり!?
そんな足でどこ行くつもりよ!」
こいつは何を言ってんだ? 「どこ行くつもり」ってみんなのとこに戻るだけだけど馬鹿なん?こいつ普通に考えりゃわかるはずだろ…まあ、当然私が動いて瞬間こいつは立ち塞がってんだけどな。
「……なんのつもりですの?」
「行かせるわけないじゃない!」
「聞いていませんでした? 「そこを退きなさい」と命令したはずよ」
「悪役の分際でこの私に命令しないでよ!」
こいつダメだ、私が普段絶対にしない「命令」を聞かずに通せんぼ続けてる。
「………退かなければ武力行使に出ますが宜しいですか?」
「やれるもんならやってみなさいよ!」
ほう、いいんだな? いいんだな? 後でグダグダ文句言うなよ?武力行使は戦争でも用いられてる戦法だから「知らなかった」で済まされんぞ?
でも念の為に。
「そうですね、仮にも女性…顔や見える所に傷を作らせるわけにもいきませんものね」
「傷物になったらあんたのせいなんだからね! まあ?アンタみたいなドブスには私に触れることは難しいと思うし? 私反射神経いいもん!」
へぇ? 「反射神経いい」か、その言葉…忘れんなよ
「では、参ります」
私は痛みを出来るだけ我慢しヒロインに向かって走り出しヒロインは避けることもせずただ目を見開いた状態でただ立ち尽くしていた。
おいおい反射神経どうした? そう思ってる間に私はヒロインにプロレス技をかました。
なるべく自身の足に痛みが出ない程度に。
その名は━━━━━━━━━━━━━━━…
「コブラツイスト」
「あぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!! 痛い痛い痛いぃぃぃ! 放しなさいよ!」
「おいおいまだまだ始まったばっかだぜ?お嬢ちゃん、このくらいで根を上げてんじゃねぇよ、それとも何か?ヒロインは根性無しなのかなあおい?」
「な、なんなのよその喋り方! 調子に乗ってんじゃ……ごぎゃぁぁぉぉぉ!?」
おっと、つい口に出してしまったいかんいかん。
「ふふっ、女と思えない悲鳴ですわね まだルッソの方がいい声上げてましたけど?」
「な!? どういうことよ!」
「言葉通りですよ」
そう、言葉通り 私はルッソと婚約してその数ヶ月後かそこらでルッソが剣士達と手合わせしていた時私は何気なく参加してその後でルッソとも手合わせをして今みたいに違う技だけどプロレス技を………これはまた別の話にしよう、するかどうかは分からんけど。
とりあえず、うるさいから一旦落とすか意識を
えーと確かアデラントさんから教えて貰ったから頚椎7番目を叩く…。
教えてもらったところをトンっと叩くとヒロインは「ガベッ」と変な声を上げ気絶をした。
「ガベッ」ってなんだよ「ガベッ」って、まあとりあえずこのまま置き去りにするのも人として恥ずべき行動だし運んでやりますか。
私はヒロインをお姫様抱っこで抱き抱えキャンプ場へと戻った。
さて、戻ったら伝えるか「コゼットのせいでうちの班のカレーは台無しになった」と……あー、でも正気じゃないんだっけ?
どうしよう…まあ、そんときはそんとき、もしかしたらこいつが嘘を吐いてただけかもしれないし。
「それにしても………この子…普段何を食べて生きてるんだ?女の子にあるまじに重さやぞ…こんなに…こんなにも…」
くっそ重い!少しは痩せろ! と心の中でそう思うだけで口には出さない優しい私。
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