極悪ヒロインVS性悪妹の争いは見てて飽きないむしろもっとやれ

みさにゃんにゃん

文字の大きさ
61 / 79
第1部

その61 何だこの男共は

しおりを挟む
「とりあえず皆さん落ち着いてください、今この場で彼女の誹謗中傷の言葉を並べても何も解決にはなりませんし、それに彼女の思うつぼです」

「ですが…!」

「まあ、安心をなさい私だって彼女の行動はとても目に余っていたもの、今は彼女を有頂天にさせてその後で皆さんで彼女を地獄のどん底にまでつき落とせばいいのです。
まあ、我慢出来ず私が彼女に手を出すかもしれませんけど、大丈夫暴力はないですよ? ふふふ。」

我ながら凄いゲスい顔してるなと思う、周りの女生徒達息を飲み凄くたじろんでいた。

「流石リリアナ様だわ…」

「ええ。」

「やはりリリアナ様に相談して正解でしたわね」

「これでリリアナ様も我々の仲間になりましたね」

おっと、私がいつ仲間になると言った?
私はただ意見を述べただけで仲間になるなんて一言も言っていない。

勘違いしないでよね?




「おい女ども コゼットちゃんに仕事押し付け自分たちはサボりかよ」

「図々しいな」

なんだ?この男共は…それに「押し付け」?「サボり」?
いやいや言葉は丁寧にトスしてアタックして返すわ

「あら?そういうあなた達だってあと片付けの作業が進んでおりませんが……ああ、コゼットさんといかがわしいことをしたあと片付けで忙しいのですのよね?
ごめんなさい気が利かなくて」

「なっ! バカにするな!この悪役令嬢が! 」

「は?」

なんでモブの口から悪役令嬢なんて言葉が飛び出すわけ? 思わず変な声出ちゃったよ。

「もしここが本の世界ならコゼットちゃんの様な心優しき穢れない可憐な女の子は主人公及びヒロインだけどねお前のように性根が腐っている性格ブスは悪役令嬢だ! どうだ図星だろ! それにお前がコゼットちゃんを虐めてるのなんてみんな知って…」

「言いたいことはそれだけ?」

自分でも驚くくらいの低い声が出た…少し落ち着いたトーンで聞き返したつもりだったが、これじゃあまるでちょっと切れてる人やん。

まあ、ちょびっとムカッとしてるけどね。

「な…他にもあるんだからな! 昨日お前コゼットちゃんを人気のないところにまで呼び出して川に突き落としたそうじゃないか!コゼットちゃん泣いてたぞ!」

アイツ嘘八百言ってんな~。

「あら?それはおかしいですね 私が川に突き落としたならば私は火傷や捻挫はしていないはずですが……それに、昨日みなさんも見ていたはずでは?
私がコゼット・マーブルを担いできたのを。」

その言葉に大半の男子は「言われてみれば確かに…」と口々に言ったがある男子は食い下がらなかった。

「認めない! お前が天使コゼットを虐める悪魔だってことはみんな知ってる!」

「では聞きますが、私が彼女を虐めをしてる現場をご覧になったことがあるのですか? ないのに「虐めてる」というのはそれはもう立派な冤罪ですわよ?
あなた方は多少ながら高位貴族の身ですのに、意味の無い根拠の無い罪をでっち上げるのは犯罪だということをご存知ですか?
下手をすれば貴方達は自分で自分の首を絞めていることに…」

「リリアナ様やめてください!」

人が最後まで言い切るか言いきらないかの時にまたかぶせてきやがって……でも声色でわかった


ヒロインまたお前かしつけぇぞ
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢の末路

ラプラス
恋愛
政略結婚ではあったけれど、夫を愛していたのは本当。でも、もう疲れてしまった。 だから…いいわよね、あなた?

【完結】前提が間違っています

蛇姫
恋愛
【転生悪役令嬢】は乙女ゲームをしたことがなかった 【転生ヒロイン】は乙女ゲームと同じ世界だと思っていた 【転生辺境伯爵令嬢】は乙女ゲームを熟知していた 彼女たちそれぞれの視点で紡ぐ物語 ※不定期更新です。長編になりそうな予感しかしないので念の為に変更いたしました。【完結】と明記されない限り気が付けば増えています。尚、話の内容が気に入らないと何度でも書き直す悪癖がございます。 ご注意ください 読んでくださって誠に有難うございます。

断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます

山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。 でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。 それを証明すれば断罪回避できるはず。 幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。 チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。 処刑5秒前だから、今すぐに!

何やってんのヒロイン

ネコフク
恋愛
前世の記憶を持っている侯爵令嬢のマユリカは第二王子であるサリエルの婚約者。 自分が知ってる乙女ゲームの世界に転生しているときづいたのは幼少期。悪役令嬢だなーでもまあいっか、とのんきに過ごしつつヒロインを監視。 始めは何事もなかったのに学園に入る半年前から怪しくなってきて・・・ それに婚約者の王子がおかんにジョブチェンジ。めっちゃ甲斐甲斐しくお世話されてるんですけど。どうしてこうなった。 そんな中とうとうヒロインが入学する年に。 ・・・え、ヒロイン何してくれてんの? ※本編・番外編完結。小話待ち。

【長編版】悪役令嬢は乙女ゲームの強制力から逃れたい

椰子ふみの
恋愛
 ヴィオラは『聖女は愛に囚われる』という乙女ゲームの世界に転生した。よりによって悪役令嬢だ。断罪を避けるため、色々、頑張ってきたけど、とうとうゲームの舞台、ハーモニー学園に入学することになった。  ヒロインや攻略対象者には近づかないぞ!  そう思うヴィオラだったが、ヒロインは見当たらない。攻略対象者との距離はどんどん近くなる。  ゲームの強制力?  何だか、変な方向に進んでいる気がするんだけど。

彼女が高級娼婦と呼ばれる理由~元悪役令嬢の戦慄の日々~

プラネットプラント
恋愛
婚約者である王子の恋人をいじめたと婚約破棄され、実家から縁を切られたライラは娼館で暮らすことになる。だが、訪れる人々のせいでライラは怯えていた。 ※完結済。

良くある事でしょう。

r_1373
恋愛
テンプレートの様に良くある悪役令嬢に生まれ変っていた。 若い頃に死んだ記憶があれば早々に次の道を探したのか流行りのざまぁをしたのかもしれない。 けれど酸いも甘いも苦いも経験して産まれ変わっていた私に出来る事は・・。

乙女ゲームに転生した悪役令嬢! 人気が無い公園で出歯亀する

ひなクラゲ
恋愛
 私は気がついたら、乙女ゲームに転生していました  それも悪役令嬢に!!  ゲーム通りだとこの後、王子と婚約させられ、数年後には婚約破棄&追放が待っているわ  なんとかしないと…

処理中です...