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第2部
その71 メイリンちゃんのノロケ話
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「リリアナ様知っていますか?」
「知りません」
「そうですか~、知りませんか~…ってバカ! もう!ちゃんと聞いてください!」
ノリいいなメイリンちゃん。
いつになく真剣な眼差しのメイリンちゃん…一体どうしたというのだろうか。
少しだけ緊張が走りメイリンちゃんを見つめる。
「第一章クリアおめでとうございます! 面倒事も残ってますが第2部でも一緒に頑張りましょうね!ヒロインとして!」
「……言いたいことはそれだけです?」
「はい!お祝いの言葉を伝えたくて!」
「無駄に身構えた意味ないじゃない!」
ああ、緊張して損した、まさかそんなこと言われるとは思ってもみなかった。
私は一息つくためにミルクティーを1口…。
「そういえば昨日の星祭でルッソ殿下と祭りを回ったんですよね?」
「ええ、そうよ、休憩がてら一緒にね」
また1口…。
「チューの一つや二つやったんですか~?」
「ブーー!」
私は思わず口に含んでいたミルクティーを吹き出してしまった。
「ゲホッゲホッ! な、なん…!?」
「その反応は……………したんですね?チュー」
「してないし!してない!…………その、手なら繋ぎましたが…」
「ほう!それは恋人繋ぎというものですかい!?旦那ァ!」
「ヤンヌさんあなたの喋り方なんなの…? それになんでそんなに嬉しそうなのよ…」
「だってなかなかリリアナ様のノロケ話聞けないんですもん!あのビチ公が邪魔するから!まじ許すまじですよ!」
ビチ公? ビチ公ってなに?草生える。
「…まあ、とにかく落ち着きなさい人目もあるのだから。」
「そうですね」
メイリンちゃんは「あはは」と言って椅子に座り直し、メイリンちゃんも紅茶を1口。
「そういえば お兄様とはどこまでお進みになりましたか?」
「ブーーー!」
メイリンちゃんの吹き出した紅茶は私の扇子で盾にし私は見を守った。
うん、来ると思ったよ。
そしてなんかデジャブ…。
「ど…どこまでって…!」
「あら、聞かずとも分かりきっていた事ねごちそう様」
「か…からかわないでくださいよう!」
からかうなと言いながらメイリンのその表情はとてもう嬉しそうな顔をしている。
にしても趣味が悪いなアーサーのどこがいいんだか…
あんな鬼畜ドS男…。
「それで? 本当に言いたかったことはなんです?」
「ほえ?」
「だから本題、こんな話をするためにわざわざこんな人気のないガゼボに来たのでしょう?」
「あ~、バレちゃいましたか。」
メイリンは目を逸らしつつ何かを話ずらそうにしていた。
「う~~~~ん…よし! 言う!言うぞ!」
「知りません」
「そうですか~、知りませんか~…ってバカ! もう!ちゃんと聞いてください!」
ノリいいなメイリンちゃん。
いつになく真剣な眼差しのメイリンちゃん…一体どうしたというのだろうか。
少しだけ緊張が走りメイリンちゃんを見つめる。
「第一章クリアおめでとうございます! 面倒事も残ってますが第2部でも一緒に頑張りましょうね!ヒロインとして!」
「……言いたいことはそれだけです?」
「はい!お祝いの言葉を伝えたくて!」
「無駄に身構えた意味ないじゃない!」
ああ、緊張して損した、まさかそんなこと言われるとは思ってもみなかった。
私は一息つくためにミルクティーを1口…。
「そういえば昨日の星祭でルッソ殿下と祭りを回ったんですよね?」
「ええ、そうよ、休憩がてら一緒にね」
また1口…。
「チューの一つや二つやったんですか~?」
「ブーー!」
私は思わず口に含んでいたミルクティーを吹き出してしまった。
「ゲホッゲホッ! な、なん…!?」
「その反応は……………したんですね?チュー」
「してないし!してない!…………その、手なら繋ぎましたが…」
「ほう!それは恋人繋ぎというものですかい!?旦那ァ!」
「ヤンヌさんあなたの喋り方なんなの…? それになんでそんなに嬉しそうなのよ…」
「だってなかなかリリアナ様のノロケ話聞けないんですもん!あのビチ公が邪魔するから!まじ許すまじですよ!」
ビチ公? ビチ公ってなに?草生える。
「…まあ、とにかく落ち着きなさい人目もあるのだから。」
「そうですね」
メイリンちゃんは「あはは」と言って椅子に座り直し、メイリンちゃんも紅茶を1口。
「そういえば お兄様とはどこまでお進みになりましたか?」
「ブーーー!」
メイリンちゃんの吹き出した紅茶は私の扇子で盾にし私は見を守った。
うん、来ると思ったよ。
そしてなんかデジャブ…。
「ど…どこまでって…!」
「あら、聞かずとも分かりきっていた事ねごちそう様」
「か…からかわないでくださいよう!」
からかうなと言いながらメイリンのその表情はとてもう嬉しそうな顔をしている。
にしても趣味が悪いなアーサーのどこがいいんだか…
あんな鬼畜ドS男…。
「それで? 本当に言いたかったことはなんです?」
「ほえ?」
「だから本題、こんな話をするためにわざわざこんな人気のないガゼボに来たのでしょう?」
「あ~、バレちゃいましたか。」
メイリンは目を逸らしつつ何かを話ずらそうにしていた。
「う~~~~ん…よし! 言う!言うぞ!」
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