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6話 決着の時

謎の男

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メルちゃんが私に牙を向いた…だと!?
出会って数時間の関係なのに

「メルちゃん目覚まして アンタはそんな男に屈するやつじゃないはず (知らんけど多分)」
「…貴女は誰ですか? 貴女なんて知りませんが?」

あの男私に関する記憶を洗脳で消し去ることも出来るのか?
だとしたらアイツやばいな……ある意味。

「おいデブ 洗脳解けって言ったよな? 日本語わかるか?おお?」
「フン! 解くとは言ったけど今すぐになんて言って……ぐふぉっ!」

「チッ!  (本当にどうするか…いくら私には状態異常体制のが着いていても洗脳を解くという解呪なんてないぞ?
ということはやっぱりこの男を…)」

「マサト様に何するんですか!!」

メルちゃんは私に向けてファイアーボールを売ってきた
うん、こういう技ますますどっかのゲームで見た事あるぞ?

「(完全に殺しに来てる気が……あれ?
でもおかしいな…殺しに来てるんだったら当ててるハズ…
出会って早々の時 的確にまおうぐんの雑魚数隊を漏れなく当ててた…………。

もしかしたら洗脳を自力でとこうとしている? だとしたら攻撃が当たらないのも納得だ)」

仮にも私はチーターどんな能力を持っているか自分でも未知だから下手にメルちゃんに攻撃できない


「(万事休すか…)」


軽く諦めかけていた次の瞬間


パリーン!!


この部屋の窓ガラスが割れる音がし、振り返るとそこには黒いロングコートを着た黒髪のイケメン男子が立っていた。

「……………」

「な、なんだお前!」
「は? お前こそ何? 勇者がこの国全域に何催眠と洗脳の魔法かけてんだアホがバカがおかげで解くのに苦労したわ 」

洗脳を解く…?
てか解けたの!? こいつ只者じゃねぇ…

「おい、そこのお前も勇者の端くれなら解こうとする努力くらい見せろ」
「無茶言うなし 私には異常状態耐性がついてて…」
「言い訳はこいつをぶちのめしてから言えや」

「ひっ!」

「それもそうだな」

ポキポキと指をならしデブに近づく私とイケメン男子



「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ーーーーー!!」

デブの断末魔が城中に響いたそうな
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