6人の勇者の中にチーター勇者がいるけどそれ私です

10話 チアルタ鳳凰録(中ノ巻)

天才科学者 オルカ

「ここや」
「なにここ…」
「ラドルグ研究所」
「へー…」

何故か私達は巫女さんに研究所まで連れていかれた。

「なんでここに連れてきたんですか巫女様よォ…」
「属性魔法や加護魔法に詳しいやつがおんねん」
「なるほど」
  
中に入ろうとした時扉に文字が書かれた紙が貼られていた。
しかも日本語で 

「なんやこの歪なけったいな文字は…」
「これは俺らの世界で馴染みの日本語というか文字です巫女様…」
「タクヤがいた世界の名前も確か日本言うてたな、で これなんて書いとるん？」

私達はその文字を読んだ

「【朝は4本足昼は二本足夜は三本足の動物は何か答えよ】？」
「オルカの仕業やな…あいつこういうけったいな問題作るの昔から好きやからなあ…」
「そうなんですね…」
「で、答えわかったんか？」
「あ…それはまだです。」

タクヤ頭硬いなこれはそんな難しく考えなくて単純に考えればわかる問題なんだよな。
まあ、私には答えがわかっている答えは【人間】 朝昼夜は人間の一生を一日で表す問題だからな朝の4本足は赤ちゃんのハイハイ昼の二本足は大人夜の三本足は老人が杖をつくから三本ということになる、ほら単純。

「ツバサもわかったんか？」
「まあな そんな難しくねぇし 「も」ってことはお前はもうわかったのか」
「まあな」

さて問題はブタ━━━━━━━━━━━━…もといマサト、なんか不気味な顔してんだけど気色悪っ！

「お前…その顔何？ 分かるの？分からんの？」
「こんなの簡単だお！ 答えは人間だもの！」

正解だし

「そうなの？マサト君」
「でもなんでそんな答えになるん？」
「だって朝の4本足は赤ちゃん昼の二本足は大人夜の三本足は年寄りだから それにこの問題は人間の一生を一日で表した問題はだから複雑に考えなければ誰でも解けるよ」

などと私と同じ考えを導き出し答えてくれた挙句その言い方は少し悪意を感じた。
なんか腹立つ…。

すると扉がガチャっと開いたと同時にツインテールの女性が立っていた。

「巫女様、勇者様ようこそお越しくださいました。 
私はオルカさんの秘書をしていますナタリア・アンドロアと申しますオルカさんは図書室でお待ちになっておりますのでこちらにどうぞ。」

秘書のナタリアさんの案内で図書室に辿り着くと小さな少女が難しそうな本を読んでいた。

「(あの子がオルカか…)」

「あの問題よく解けたね」
「え、ああ…はい」
「同然だお！」
「まあ、あの程度の問題なら馬鹿でも溶けるよ」

何だこの子初対面で行ってくるじゃねぇかしかもさりげに解けなかったタクヤをディスってるし…

「じゃあめんどくさいけど自己紹介
私はオルカ・ラドルグ・フォールメア 好きに呼んでよ ここでは私はこの世界最強の天才科学者って呼ばれてるから」

読んでいた本をパタンと閉じて不敵に笑いながらそういった