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11話 チアルタ鳳凰録(下ノ巻)
タクヤが鳳凰と…
しおりを挟むあの姫様に蹴られてから体に力が入んねぇ、なにこれ姫様チート? んなわけねぇか、ていうかさっき魔力使って蹴り飛ばしてたし。
ていうかこれ弱体化させる力か?もしかして。
ジンさんは姫様にあっけなく勝つし姫様放心状態、そして肝心の鳳凰は水に濡れてるおかげで飛べなくなってるしまとってる炎も青くなってる。
坊ネズミの映画に出てくる悪役で炎の髪したやついたな…名前なんだっけあの映画そこまで好きじゃなかったな……うん、脱線した。
とにかく今のうちだよなこれ以上は想定外のことは起きねぇだろうし
私はゆっくりと立ち上がり鳳凰の元へと歩み寄る。
「気分はどうだ鳳凰………って、言ってもわからんか」
『随分と舐めたことをしてくれたな小娘』
「ぬおっ!? 喋った!」
驚いて少し後ろに1歩下がると鳳凰は呆れたようにため息をこぼした。
『喋ったらダメなのか? 人族は我らが喋らないと思っているその考えがやはり浅ましい。』
なんだろうディスられ…いやディスられてるわ!
「…いや、アンタ水に濡れて飛べなくなってる状態なのに余裕そうだな」
いや、きっと余裕は無いのだろう、さっき【大雨】を使った時体は一瞬乾いたけどその後で【水の丸い球体】を使って今現在に至るまで鳳凰の体は乾いてはいなかったことに疑問を覚えた私はついさっき【水の丸い球体】のスキルを確認のため見ると細かな説明部分ではこう書かれていた。
【炎属性の弱体化及び、加護属性での魔法攻撃、一時的敵の視覚無効、麻痺】
何だこの取ってつけたダメージ投与、ヤバくね?適当に作った魔法がこんなヤバいものになるのは思うまい。
そして今現在鳳凰は視覚無効となってるんだろうな、見てる方向が違うから。
さて、こいつをどう料理してやろうかと悩んでいるとタクヤがこちらに向かって走ってきた。
「ヒトハさん大丈夫!?」
「おお、タクヤか 姫さんは?」
「ジンさんが保護してる」
私はチラリと後ろを見ると姫さんと誰かわからん女の人が一緒に縄で縛られていた。
「あれ保護と言うより捕縛じゃね?」
苦笑いするタクヤは何事も無かったかのように方向に近づき鳳凰の体を撫でた。
「タクヤ?」
「ジンさんに頼まれたんだ このまま封印するよりこのまま契約獣にすればもう悪さはしなくなるかもって」
「そんな上手くいか?」
「現に今鳳凰含めて三体の封印獣が解き放たれてそのうちの一体はとある御屋敷のご令嬢さんが契約を結んでるんだって」
お嬢様がなんちゅーもんと契約交わしてんだ。
「契約って 出来んの?」
「火竜と契約を結んだから鳳凰も同じ炎属性だから出来るよ」
そう言うとタクヤと鳳凰は光に包まれた。
ああいう光の空間でなんか喋ってんだろうな、ていうか某魔法少女も謎の空間にて「魔法少女になって」ってっていう契約を……なんで変な例えを…。
そしてしばらく待つと立っていたのはタクヤだけだった。
その表情はとても穏やかだった。
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