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梨花!? 梨花!! と、焦る隼人の声を聞きながら意識を失った私だったが、気が付いた時には病院のベッドに居た。
「梨花……!」
最初に聞こえたのは安堵したような隼人の声。
ずっと側に居てくれたのだろうか。
そして最後に聞いた声とは正反対な声に、少し苦笑してしまった。
「梨花、大丈夫か? だいぶ怪我も酷い……何か食べたいものは?」
婚約を一方的に白紙とされたのにも関わらず、隼人は私に対して今まで通りというか、とても優しい。優しすぎる程だ。
私はあんな態度を取ったというのに。
怪我のせいで身体の至る所に痛みが走ったが、私は一番気になっている事があり、それを口にした。
「幼い時にプロポーズ……」
「思い出したのか!?」
前のめりになってくる隼人に少し気圧される。
嬉しそうにしている隼人に申し訳なさを感じつつも、小さく首を横に振ると、少し落胆した顔をするが、すぐ柔らかく微笑んでくれた。
「まぁ梨花はだいぶ小さかったからな……てか、それ……」
「……美和に聞いて……」
ピリッと空気が冷たく張り詰める。
隼人が怒っているという事が、一気に理解できた。
「何を聞いたのか知らないけど、俺は梨花を裏切ってはないから」
「……うん」
「……話、聞いてくれる……?」
信じてもらいたいと、真剣な表情で語っていた隼人だが、聞いてくれる? の時は少し子犬のようで放っておけず、可愛かった。
私は小さく頷くと、隼人は安心しきった顔をして、私の身体に響かないようにと簡単に説明してくれた。
――全ては美和の虚言。
否、虚言というには事実も少し混じってはいる。
隼人の会社で待ち伏せをしていた美和は、隼人と接触して、大地が私を恨んでいて殺そうとしていると言った。
そんな話を私に聞かせて不安にさせるわけにも行かず、とりあえず話を聞きに行ってみれば、色んな所に連れ回された上、何の話も聞けなかったそうだ。
それが……二人を見かけた時の話なのだろう。
隼人も大地がそんな事する気概はないと思ってはいたが、大地の側にずっと居る共犯者的な美和から言われた為に、念の為と思ったらしい。
そして、何故かそこからずっと付き纏われ、でも私とは接触出来なくなった為に唯一の情報源扱いだったとか。
「あいつから梨花が婚約を嫌がっているとか聞かされた時、つい、なんで知って……と口を滑らしてしまったりもしたからな」
自分の失態を恥じて、片手で顔を覆う隼人。
それでも、きちんと私に報告をしてくれる辺り、嬉しさが込み上げてくる。
隼人は……やはり誠実な人なのだと。
「梨花……!」
最初に聞こえたのは安堵したような隼人の声。
ずっと側に居てくれたのだろうか。
そして最後に聞いた声とは正反対な声に、少し苦笑してしまった。
「梨花、大丈夫か? だいぶ怪我も酷い……何か食べたいものは?」
婚約を一方的に白紙とされたのにも関わらず、隼人は私に対して今まで通りというか、とても優しい。優しすぎる程だ。
私はあんな態度を取ったというのに。
怪我のせいで身体の至る所に痛みが走ったが、私は一番気になっている事があり、それを口にした。
「幼い時にプロポーズ……」
「思い出したのか!?」
前のめりになってくる隼人に少し気圧される。
嬉しそうにしている隼人に申し訳なさを感じつつも、小さく首を横に振ると、少し落胆した顔をするが、すぐ柔らかく微笑んでくれた。
「まぁ梨花はだいぶ小さかったからな……てか、それ……」
「……美和に聞いて……」
ピリッと空気が冷たく張り詰める。
隼人が怒っているという事が、一気に理解できた。
「何を聞いたのか知らないけど、俺は梨花を裏切ってはないから」
「……うん」
「……話、聞いてくれる……?」
信じてもらいたいと、真剣な表情で語っていた隼人だが、聞いてくれる? の時は少し子犬のようで放っておけず、可愛かった。
私は小さく頷くと、隼人は安心しきった顔をして、私の身体に響かないようにと簡単に説明してくれた。
――全ては美和の虚言。
否、虚言というには事実も少し混じってはいる。
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そんな話を私に聞かせて不安にさせるわけにも行かず、とりあえず話を聞きに行ってみれば、色んな所に連れ回された上、何の話も聞けなかったそうだ。
それが……二人を見かけた時の話なのだろう。
隼人も大地がそんな事する気概はないと思ってはいたが、大地の側にずっと居る共犯者的な美和から言われた為に、念の為と思ったらしい。
そして、何故かそこからずっと付き纏われ、でも私とは接触出来なくなった為に唯一の情報源扱いだったとか。
「あいつから梨花が婚約を嫌がっているとか聞かされた時、つい、なんで知って……と口を滑らしてしまったりもしたからな」
自分の失態を恥じて、片手で顔を覆う隼人。
それでも、きちんと私に報告をしてくれる辺り、嬉しさが込み上げてくる。
隼人は……やはり誠実な人なのだと。
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