家出した令嬢は自由気ままに『捕食』する!

116(イイロ)

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令嬢は洞窟に行くようです

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一通り冒険者登録が済んだ私はとりあえず、できそうな依頼を探すことにした。

「なあ、嬢ちゃん、登録は終わったか?終わったよな?じゃあ、俺たちと一緒に組まねえか?」

突然、後ろから3人組のパーティーの1人が話しかけてきた。パーティー全員の見た目は30歳から40歳。1人は190センチ程あり、もう2人は160センチ程だ。
彼らの装備は所々メッキ部分が剥がれている。かなり使い込まれている。冒険者歴が長そうだ。 

「どちら様でしょうか?」
「俺はランクCの冒険者ガルキア様だ!」

そう言って、ガルキアと名乗った男は胸を張り、腰にさげた剣を振り回した。

「ちょっと、待ちなさい、ガルキア。彼女、新人よ。新人いじめをするのは良くないってあれほど…...」

「あぁー、うっせえハニカ。いいだろう?ちょおっとゴブリンの討伐に行くだけだよ」

そんな会話を聞いて、カウンターにいた冒険者たちが噂する。

「あー、彼奴ら、また新米いじりしてる」 

「今月でもう4度目、あいつ覚えているか…あの帽子被ってたちっこい小僧」

一人の男は呟く。

「ああ、覚えている。可愛かったな。で、彼奴がどうなった?」

同じくカウンターに座っていたもう一方の男が楽しそうに訊く。

「それがな…………死んだんだってよ」

男が、溜めて言った。二人は顔を見合わせ、驚いた表情を浮かばせ、その後、

「「…...ぎゃあははははは!!!!!!」」

「あー、おっそろしー。今度はあの嬢ちゃんか」

男たちはそのあとも「彼奴は、うざいとか」人の嫌なところを摘まみだしては笑っていた。

「はあ、お昼から、本当にありえない!酔っ払いすぎにも程があります!!」

頰を膨らませた後、ハニカさんは男2人を睨む。

「っひぃぃぃーー、おい!あっちで飲もうぜ」
「ああ、おっかねぇー。良いじゃねえか。ちょっとくらい…」

一体ハニカさんはどんな顔をしていたんだか。

振り返った時にはもう普通通りだった。

「いつもはこんなに荒れていないんですけどね。サルビアさん、気にしないで同行させてもらったら、どうですか?あの人たちのことは、…きっと…多分大丈夫です!」

ハニカさん、本当に大丈夫なんでしょうか? 

「それに、サルビアさんならなんとかなりますよ。どどーんとやっちまってください!」
「そんな簡単に言われても…」
「まあ、ハニカもそう言っているんだしな!!なぁ、いいだろう?」
「ええ」

何でしょう?口には出しませんが、小物感が漂ってくるんですよね。嫌な予感が……。
絶対大事な処で裏切るタイプのやつですよね。
これは、逆に一人の方が安心なのでは?

ですが、初めてですし…誰かと一緒に入るほど心強いことはないですもの。

「よろしくお願いします…...」

ゴブリン退治…。ゴブリンは、筋肉質ですし。実は、身がしまっていてサシが美しい。
あぁ、想像すると少しよだれがでてしまう。

男3人は私の不自然な様子に気づかぬまま、薄ら笑いを浮かべていた。

これから起こるだろう私の悲劇をほくそ笑みながら…。




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