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片眼鏡は満を持して登場する。こうして幕は降ろされた。
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卒業パーティーでマリアは婚約破棄されるというエサをばら蒔いて、愚か者どもをご招待する。
そうして迎えた卒業パーティー、彼女は、彼女を愛するが故に愚か者どもにでっち上げられた数々の罪を断罪され、虎視眈々と彼女を狙う愚か者に囲まれながら、気丈に佇んでいた。
そして、奮闘し、ボロボロになった。
追い詰められていく様は可哀想で、それでも美しくて、今すぐ助けてあげたくて胸が張り裂けそうだったが、ぐっと堪えて、彼女の美しい一挙一動を眼に焼き付けた。
私に泣きながら目ですがり、必死に這い、手を伸ばす様は愛しく、神々しいまでの美しさに溢れていた。
マリアは絶望の表情までもが美しかった。
愛しいマリア、あの時、君の中で確実に育った私への気持ちを垣間見たよ。
私の笑み一つで全ての苦しみを忘れたようなあの顔。
それが恋だと、愛だと、そろそろ気付いてくれたかな。
次逢った時、君と同じスピードで恋をしてあげるね。
男爵令嬢にメロメロになった私は、真実の愛を知り、失恋の痛みを知り、そして君と恋に落ちるんだ。
予想通り、あのパーティーで彼女を手にしたのはバレイの新しい王だった。
銀髪の長身、多大な魔力と戦闘センスでバレイ王国を掌握した若き王。
暗殺文化の発達したあの国で幾多の暗殺を掻い潜り、自分の力だけで玉座をもぎ取った一騎当千の猛者。
バレイの王族の何人かがマリアに執着しているのを知り、興味本位でマリアに近付き溺れてしまった可哀想な犬コロよ。
お前の弱点は、お前の駒がお前しか居ないことだ。
私はマリアに埋め込んだ術式で全て把握していた。
マリアの純潔を守りつつ、マリアに女としての快楽、欲望を自覚して貰うため、適度にバレイ王に触らせ、口説かせてやった。
危うくなれば、バレイ内のマリアに惚れた残党や、西モンテン、リブレーにマリアを奪還させる。
そうやってマリアを奪い合っている間に、第1王子が侵略とクーデターの準備を進める。
何と効率的で美しい日々だったろうか。
自分で書き上げた戯曲の完成度に自画自賛する。
今頃、侵入者の報せを受けて、マリアを大切に隠しリブレーの公爵とモンテンの皇子どもと戦っている頃だろうか。
知っているぞ、バレイ王。
一騎当千のお前と云えどそろそろ限界だろう?
この一年、マリアを手に入れようとしつこくお前に暗殺者を贈る国内の残党どもの相手に、
マリアとの時間を作るための過労気味の政務、
マリア奪取にマリア奪還の戦闘の数々。
休む間も無かったものな。
ふふふ、やっとマリアと繋がれると思った瞬間にマリアを転移させてやった時のお前の顔と言ったら。
ふふふ、
毎回お前はリブレーかモンテンだと思っていたようだが、あれはマリアの中に組み込んだ術式で私がやったんだよ。
バレイ城内のモンテンやリブレーの間者の近くに転移させれば良いだけだから、とても簡単だったよ。
御愁傷様。
思い出し笑いに肩を揺らしながら懐中時計を開き見る。
この片眼鏡を着けなければ見えない情報が目の前に広がる。
モンテンは敗れ、リブレーが善戦しているようだな。
あの中年、ねちっこく厭らしい戦い方をするから、さぞかしバレイ王を痛め付けてくれたろう。
予定通りお互い満身創痍で、ろくに抵抗する力も残ってないから、第1王子達が到着次第制圧されるだろう。
マリアと共に逃げた場合の退路にも、ランスロットとバレイの残党を配置しておいたが、バレイの残党を倒した頃合いでタイソンが到着するから、功績の確認だとか何だとかで時間を稼いでくれるハズだ。
彼には感謝している。
辺境伯家のノウハウでマリアを自衛出来る位には鍛えてくれたし、あの鍛練のお陰で彼女は確実に大人へと成長していったのだから。
おっと、噂をすれば、第1王子達の到着だ。
さて、バレイ王。
この一年、マリアの純潔以外は味わせてやったんだ。
後は惨めに生きるといい。
バレイは素敵な国だな。
素晴らしい景色に名所、異国情緒溢れる寺院にマーケット。
閉じ込めるばかりで見せれなかったお前に替わって私がマリアに紹介しておくよ。
シャルドネを飲み干し、身嗜みと酔い醒ましの為に浄化魔法をかけると、パチンと音を鳴らして懐中時計を閉じた。
数歩先の鏡の前で服装を整える。
魔法中心の魔剣士なので甲冑などではないかっちりとした軍服に身を包み、長い銀髪を邪魔にならないように結った姿にトレードマークの片眼鏡。
左耳に、彼女を想って作った白金と紅玉のピアスが揺れる。
腰に佩いた剣を一度確認してから、深呼吸。
バレイ城内の一角に転移する。
さあ、お迎えの時間だ。
誰も居ない廊下を靴音鳴らして進み、堅牢な扉に手を掛ける。
バレイの王が苦心してかけた結界と鍵の数々を一つずつ開錠していく。
マリアは今日の服、気に入ってくれるだろうか。
鍵の最後の一つが外れた。
どんな顔を見せてくれるだろうか。
逸る心を抑えて、ゆっくりと扉を開いた。
正面、暗闇の中、光が射し込んでいく。
寝台の上、可愛い人がはっと振り向く気配がする。
「やぁ、やっと見つけたよ。マリア……」
一年ぶりの愛しい人に、私は優しく微笑んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本当に短いギャグにするはずが、どうしてこんなことに。と思いつつも、勢いに任せて楽しく書けたので良しとしました。
これは短編なのか長編なのか、Rをつけるべきなのか、1話の文字数の適量はどのくらいなのか、判断がつかない事だらけで、色々と読み辛い点もあるかと思いますが、読んでくださってありがとうございました。
纏めると、ヤンデレ頂上決定戦は主催者が最後に乱入してきて独り勝ち。
主人公は断罪されて身も心もボロボロ、
断罪した王子と令嬢は次期王&王妃からの臣籍降下するものの、上さえ見なければ楽しく暮らせそうという、全転生悪役令嬢が羨むポジション。
という誰得な小説でしたが、次はもっと面白いものが書けるよう頑張りますので、また見かけたら読んでくださると嬉しいです。
そうして迎えた卒業パーティー、彼女は、彼女を愛するが故に愚か者どもにでっち上げられた数々の罪を断罪され、虎視眈々と彼女を狙う愚か者に囲まれながら、気丈に佇んでいた。
そして、奮闘し、ボロボロになった。
追い詰められていく様は可哀想で、それでも美しくて、今すぐ助けてあげたくて胸が張り裂けそうだったが、ぐっと堪えて、彼女の美しい一挙一動を眼に焼き付けた。
私に泣きながら目ですがり、必死に這い、手を伸ばす様は愛しく、神々しいまでの美しさに溢れていた。
マリアは絶望の表情までもが美しかった。
愛しいマリア、あの時、君の中で確実に育った私への気持ちを垣間見たよ。
私の笑み一つで全ての苦しみを忘れたようなあの顔。
それが恋だと、愛だと、そろそろ気付いてくれたかな。
次逢った時、君と同じスピードで恋をしてあげるね。
男爵令嬢にメロメロになった私は、真実の愛を知り、失恋の痛みを知り、そして君と恋に落ちるんだ。
予想通り、あのパーティーで彼女を手にしたのはバレイの新しい王だった。
銀髪の長身、多大な魔力と戦闘センスでバレイ王国を掌握した若き王。
暗殺文化の発達したあの国で幾多の暗殺を掻い潜り、自分の力だけで玉座をもぎ取った一騎当千の猛者。
バレイの王族の何人かがマリアに執着しているのを知り、興味本位でマリアに近付き溺れてしまった可哀想な犬コロよ。
お前の弱点は、お前の駒がお前しか居ないことだ。
私はマリアに埋め込んだ術式で全て把握していた。
マリアの純潔を守りつつ、マリアに女としての快楽、欲望を自覚して貰うため、適度にバレイ王に触らせ、口説かせてやった。
危うくなれば、バレイ内のマリアに惚れた残党や、西モンテン、リブレーにマリアを奪還させる。
そうやってマリアを奪い合っている間に、第1王子が侵略とクーデターの準備を進める。
何と効率的で美しい日々だったろうか。
自分で書き上げた戯曲の完成度に自画自賛する。
今頃、侵入者の報せを受けて、マリアを大切に隠しリブレーの公爵とモンテンの皇子どもと戦っている頃だろうか。
知っているぞ、バレイ王。
一騎当千のお前と云えどそろそろ限界だろう?
この一年、マリアを手に入れようとしつこくお前に暗殺者を贈る国内の残党どもの相手に、
マリアとの時間を作るための過労気味の政務、
マリア奪取にマリア奪還の戦闘の数々。
休む間も無かったものな。
ふふふ、やっとマリアと繋がれると思った瞬間にマリアを転移させてやった時のお前の顔と言ったら。
ふふふ、
毎回お前はリブレーかモンテンだと思っていたようだが、あれはマリアの中に組み込んだ術式で私がやったんだよ。
バレイ城内のモンテンやリブレーの間者の近くに転移させれば良いだけだから、とても簡単だったよ。
御愁傷様。
思い出し笑いに肩を揺らしながら懐中時計を開き見る。
この片眼鏡を着けなければ見えない情報が目の前に広がる。
モンテンは敗れ、リブレーが善戦しているようだな。
あの中年、ねちっこく厭らしい戦い方をするから、さぞかしバレイ王を痛め付けてくれたろう。
予定通りお互い満身創痍で、ろくに抵抗する力も残ってないから、第1王子達が到着次第制圧されるだろう。
マリアと共に逃げた場合の退路にも、ランスロットとバレイの残党を配置しておいたが、バレイの残党を倒した頃合いでタイソンが到着するから、功績の確認だとか何だとかで時間を稼いでくれるハズだ。
彼には感謝している。
辺境伯家のノウハウでマリアを自衛出来る位には鍛えてくれたし、あの鍛練のお陰で彼女は確実に大人へと成長していったのだから。
おっと、噂をすれば、第1王子達の到着だ。
さて、バレイ王。
この一年、マリアの純潔以外は味わせてやったんだ。
後は惨めに生きるといい。
バレイは素敵な国だな。
素晴らしい景色に名所、異国情緒溢れる寺院にマーケット。
閉じ込めるばかりで見せれなかったお前に替わって私がマリアに紹介しておくよ。
シャルドネを飲み干し、身嗜みと酔い醒ましの為に浄化魔法をかけると、パチンと音を鳴らして懐中時計を閉じた。
数歩先の鏡の前で服装を整える。
魔法中心の魔剣士なので甲冑などではないかっちりとした軍服に身を包み、長い銀髪を邪魔にならないように結った姿にトレードマークの片眼鏡。
左耳に、彼女を想って作った白金と紅玉のピアスが揺れる。
腰に佩いた剣を一度確認してから、深呼吸。
バレイ城内の一角に転移する。
さあ、お迎えの時間だ。
誰も居ない廊下を靴音鳴らして進み、堅牢な扉に手を掛ける。
バレイの王が苦心してかけた結界と鍵の数々を一つずつ開錠していく。
マリアは今日の服、気に入ってくれるだろうか。
鍵の最後の一つが外れた。
どんな顔を見せてくれるだろうか。
逸る心を抑えて、ゆっくりと扉を開いた。
正面、暗闇の中、光が射し込んでいく。
寝台の上、可愛い人がはっと振り向く気配がする。
「やぁ、やっと見つけたよ。マリア……」
一年ぶりの愛しい人に、私は優しく微笑んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本当に短いギャグにするはずが、どうしてこんなことに。と思いつつも、勢いに任せて楽しく書けたので良しとしました。
これは短編なのか長編なのか、Rをつけるべきなのか、1話の文字数の適量はどのくらいなのか、判断がつかない事だらけで、色々と読み辛い点もあるかと思いますが、読んでくださってありがとうございました。
纏めると、ヤンデレ頂上決定戦は主催者が最後に乱入してきて独り勝ち。
主人公は断罪されて身も心もボロボロ、
断罪した王子と令嬢は次期王&王妃からの臣籍降下するものの、上さえ見なければ楽しく暮らせそうという、全転生悪役令嬢が羨むポジション。
という誰得な小説でしたが、次はもっと面白いものが書けるよう頑張りますので、また見かけたら読んでくださると嬉しいです。
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わぁ!ありがとうございます!
読んでくださって嬉しいです(((o(*゚∀゚*)o)))
此方こそ!いつもhaaaaaaaaa さんの小説楽しませて貰ってます( 〃▽〃)
次のお話も楽しみにしてますね(*´ω`*)♪
読んでくださってありがとうです♡
面白かったです。
この後の話やバレル国にいる間のマリアsideを読みたいです。
主催者が最後に横から攫うという、なんだろう。「お前か〜い!」というふうに思いました。
…にしても、マリアすごい人気。傾国の美少女かな?
ナヅキさん、感想ありがとうございます(*´∀`)
機会があれば書きたいですねー♪( ´ ▽ ` )ノ
面白かった(^-^)
マリア目線が読みたい!
ミミさん、初感想嬉しいですー!
機会があれば書いてみたいと思います(*´∀`*)