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地味すぎる転生悪役令嬢爆誕
42: ☆地味令嬢のお願いと弱点、お疲れヤンキーの癒しタイム。
しおりを挟むコト…。 パサッ
コツ、コツ、コツ………カタン。
空気が動く気配と、抑えた物音に、ゆるゆる意識が浮上する。
いつの間にか上掛けが掛けられていた。
ゆっくり起き上がると、コーヒーの薫り。
「おはよう御座います。アレックス様、お帰りなさい。」
目をこすり、挨拶してから顔を背けて大あくび。グーンと伸びをする。
「おはよう。……ただいま、フェリシア。」
「お茶飲んで課題してる途中で転た寝したんだろうが、なぜ下着姿だったんだ?」
「楽にしろって手紙に書いてあったので。」
「成程……。」
呆れた顔でそういうと、アレックスは冷えた炭酸水を一杯差し出す。
有り難く飲み干すと、今度はコーヒーとチョコトリュフが出てきた。わーぃ♪
コーヒーを飲みながら、課題を仕上げる。
因みに、起きたら、
適当に置いた制服は壁に掛けられ、課題は綺麗に重ねられ、万年筆は蓋をして課題の横に置いてあった。
わーい、好き!
アレックスは少しお疲れなのか、ストレッチしながら、時々、私が課題を進めるのを見ている。
特に問題なく課題を終え、話を切り出す。
ちょっと前からお願いしたかったこと。
「認識阻害と気配遮断を教えてほしい……?」
「そうなんです。この眼鏡みたいに弱ーい術式を組み込むことは出来るんですけど、アレックス様みたいに即興で使えるようになりたいんですよね。…自分でやってみたんですけど、持って3秒で………。」
「成程、それは精神力と魔力の放出が一定に保ててないからだ。良いだろう。教えてやるよ。」
「本当ですか?ヤッタ!ありがとうございます♪」
嬉しくてニッコリ微笑んでアレックスを見ると、えっらい凶悪な顔で笑っていた。
あ、れ?
ーー
ーーーー
ーーーーーーーーー
悪い予感は当たるもので。
私は今、ベッドに座ったアレックスの胡座の中に座らせられている。
後ろから伸びた手が私の目の前で綺麗な魔力の線を作っている。
人差し指から人差し指へと、
綺麗な線が一本、ネオンみたいに薄紫に光ってる。
一方、私が真似すると、小さな稲妻みたいなのがふるふる揺れている。
こーゆーオモチャあったよね。
「アレックス様みたいに綺麗に出来ない…。」
「それを綺麗に出す訓練だ。最初はそれで良い。」
アレックスがおもむろに私の両手首を掴んで離す。線が少し伸びて消える。
「手が離れても線を消さないように調整しろ。」
頷いて線を復活させる。と、今度は両手首をぐいっと近づけられて、指がくっつく。
バチッ!「!」
途端、小さな火花と音がして、静電気みたいな痛みを感じた。
「こうならないようにも気を付けろ。じゃあ、始める。俺が集中を乱すから、フェリシアは線を作り続けろ。線作るのをサボったら、後でその回数分お仕置きする。さあ、作れ!」
「ぇ、ぇ、ええっ?!」
怒涛の説明に困惑するが、お仕置きとか言われて慌てて線を作る。
取り敢えずこれを維持……
「あっ?! んん"…」
「線が消えたぞ、3秒以内に作らないとお仕置きだ。」
いきなり耳を舐められて線が消えた。
身を捩る暇もなく、お仕置きと脅され慌てて作る。
「ピチャッ……ちゅっ……はぁっ……耳…弱いんだな…。フフッ……ちゅっ」
「んんっ、んぅ~~……ゃ!ぁ、ぁ、…ふぐっ! わ!わーー!…んぎぎぎ……!」
耳を舐められ、キスされ、息吹き掛けられ、耳に唇が触れる状態で囁かれ、もう、わ"~~~~!ってなる。
身を捩りながら頑張って線を作り続けるが、集中してられない。もう、わー!わーー!
「はぁっ……まぁ、頑張れよ……ちゅっ……ちゅっ…フフッ…俺は…ペロ……中々…はぁっ…楽しめてるから……」
「ぅ"う"~~~!ぁ、ぁ、んっ……んぁっだ、…めぇ~~もう!あ"ーーー!!」
線を作っていた手を止め、ガシガシと耳を擦り、ペシペシと背後のアレックスを叩く。
ギッと睨むもアレックスは指を折りながら、それはそれは楽しそうな顔でハハハッと笑っている。
「その、耳に口くっ付けてコショコショ話すの止めて!!」
「そういう事言うのは、自分から弱点を晒す行為だ。オススメはしないな。………後、この指折ってやってるの気付いてるか?フェリシアのためだぞ?」
良く判らなくて指を見つめる。ひとつ、ふたつ、と指が折られていく……。はっとして慌てて線を作る。
くつくつと喉を鳴らして可笑しそうにアレックスが笑う。
「36秒だから、今のところお仕置きは12回だな。」
「さて、後、何回増えるかな?」
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