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地味すぎる転生悪役令嬢爆誕
47: 地味令嬢の朝事情とヤンキーのモーニングコール。
しおりを挟む……フェリシア。
起きてフェリシア。宣言通り起こしに来たぞ?
……フェリシア?………可愛い性悪猫、優しく言って起きないなら、起きざるを得ない事をするまでだぞ。
クスクス笑いながら、耳許でコショコショと囁きかける低い声と、耳のむず痒さに意識が深海から引き揚げられる。
取り敢えず、コショコショの原因をバッ!とはたいて耳をガシガシと擦り、腕を伸ばして時計を掴み見る。
「ん"ん"ん"ーー?はぁ!?7時!?7時25分!?はっや!えっ??今日土曜じゃ!?え、金曜?え、ガッコ??」
「土曜だ。」
「あ、アレックス様……。」
途端に力が抜け、ばっふん!とベッドに倒れ込む。なーーんだ、やっぱ土曜じゃーん。もー!枕を抱えてスリスリして入眠準備を整える。
「おい!しれっと寝ようとするな!起きろ。朝だぞ!
……ん?…何だ?…ぅわ!?おい!んむっ」
パンパンと肩を叩いて起こそうとするアレックスが五月蝿かったので、私はちょいちょいと手招きをして、何か喋ってるみたいに口パクする。
案の定、聞き取ろうと前屈みに顔を近づけたアレックスを、胸ぐらグイッとひっ掴んでベッドに引き摺り込んでやった。
ついでに、煩く喚きそうだった悪いお口を唇で塞いでやる。へへーんだ。
「……はぁ…アレックス様、土曜なのにどうしたんですか?てか、まだ早いですよ。もう少し寝ましょ?」
「早いってオマエ……。朝食は一緒に摂るって決めただろ?約束の時間に来なかったから、起こしに来たんだ。そういう約束だっただろ?」
「ぇ?でも今日土曜ですよ?」
「……平日だけだなんて言ってないぞ。」
「始業四十分前に来いって言ったじゃないですか。てことは平日限定でしょ。」
「それは時間を決めただけだ。何だ、イヤなのか?」
「当たり前でしょう?土日に!何で!こんな早朝に!起きなきゃいけないんです?眠い眠い眠い眠い眠い眠い!」
抱き着いたアレックスの厚い胸板にうりんうりん額を擦り付けて訴える。
「……家から離れて弛んでるんじゃないか?令嬢なんだから、7時には起きろ。よって、土日も朝食は一緒に摂る。これは躾だ。」
うりんうりん攻撃効かなかった……。ショボンヌ。
「じゃあ、せめて今日はもう少し寝かせてください……。ね?いいでしょー?」
アレックスの胸に顔を埋めたままそう言えば、頭を撫でながら、仕方ない…。少しだけだぞ。とため息混じりに了承される。よっしゃ!!
「因みに、いつもは何時頃起きるんだ?」
「んー。決まってないですが、大体11時~13時頃でs「馬鹿め。やっぱり今すぐ起きろ!」
「イヤでぷー!はい!もう会話終了!寝るから起こさないでね!」
「……判ったよ。15分で良いか?」
はーー??ふざけてんの??と思ったが眠いし時間無いしどーせそんな寝かせてくれないだろうから
「出来れば1時間寝たいです!30分したら起こして良いですよ。」
と言って寝た。
思ったよりアレックスの胸が心地よくて、あっという間に意識がベッドに呑み込まれていった。
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