本編完結【R18】地味すぎる転生悪役令嬢、攻略対象と関わらずに…俺様ヤンキー公爵に絡まれる。Why?

syarin

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地味すぎる転生悪役令嬢爆誕

70: 終業式、地味令嬢の妄想とヤンキー先輩の桃源郷

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今日は朝からアレックス不在で、一人で朝食。
終業式とHRを受けて、午前中で終了となった。

この後、今日の午後から荷造りして、翌日に領地や王都のタウンハウス等に帰るのが一般的な生徒の動向である。

でも、絶対帰らなきゃいけないワケではなく、
食堂も寮も稼働してるので、ヒロインやおうちに居づらい人、研究がある人、領地遠いから学園を拠点に王都を楽しむ人なんかが長期休みでも残る。

後、明日は迎えの馬車でごった返すので1日遅れて出発する子とか。

私は明日さっさと帰る。
アレックスは領地より王都の家が公爵家としての拠点らしく、
その王都のお屋敷と男子寮を普段から行き来していて、夏休みもそんな感じらしい。

はー。都会っ子ー。

HRが終わり、各種提出物の返却がかなりの量なので、まず寮に帰る。

工作物をガコガコ言わせながら部屋に入り、テーブルに荷物を置いた瞬間、
ウォークインクローゼットからアレックスが出てきた。

マジびびる。

何か仕掛けのスイッチでも押したんかと思う位連動してたので、
悲鳴すら出ず、ビクビクゥッと背が跳ねてしまった。

「ふぅー。やっと帰ってきた。」

「………ぁ"ービックリしたぁ!そんなとこで、何してるんですか??」

「いや、用が済んだけど中途半端な時間だったから、こっちで待とうかと。一年は提出物の返却が多くて、大抵先に寮に帰るから。
だろ?」

予定が入ってなけりゃ、荷物持ちしてやれたんだけどな…。と小さく呟くアレックスに思わず赤面する。


教室を出て、わせわせ人気のない廊下を行くと、
柱の影から一学年上の校内で有名なヤンキー先輩が出てきて、
荷物貸せよ、とか言われて…。
荷物渡しながらキスして……

とか。

モッキャーー!
妄想しちった!なんてアオハル!


うーん。凄く残念。
てか、アレックス終業式出なかったって事だよね。
私と居る時は育ち良い面ばかり目立つけど、終業式出ないとか、流石ヤンキー。
前世なら兎も角、貴族集まるこの学園、終業式とHRはサボれる雰囲気じゃないのに。

あ、でも、家の用事ってことは、家からしてこのヤンキー行動を推奨してるんだろうか。

それとも、今回はヤンキーとか関係なくおうちの事情なら仕方ないですねって先生もOKするような感じ??

等々思考がそれる。

アレックスがヤカンを火にかけ、お茶の準備をして戻って来たので思考を戻す。

「でも、何でクローゼットに居たんですか??」

「清掃が来たんだよ。
仕方ないから、クローゼットに気配遮断と認識阻害をかけまくって隠れたんだ。何か出てったと思ったら又違うやつが入ってきたりするから、出るに出れなくて、な。」

あー。角部屋は火曜日に掃除入るからね…。

最近、夜はほぼ毎日ここでお茶飲んでるし、
土日は朝起こしにくるし、
今日も枕元に朝ごはん置いてあったし、

ホイホイ部屋に来すぎて油断してたなー?

男子寮は月曜日の朝イチから、寮の清掃員だけじゃなく、食堂の給仕やら学校内の清掃員や用務員総出で清掃するから知らなかったんだろうけど、
女子寮は火~金に分けて掃除されるのさ。

「成る程。それで乙女の秘密の花園クローゼットの感想はいかがでしたか?」

「………桃源郷だった。」

嫌みだったのに、赤面しながらそんなことを言われてしまい、思わず呆気にとられる。

「ぇ」

「何でクローゼットの95%が下着なんだよ。服は端っこのこんだけじゃないか、こんだけ!」

アレックスが小さく前ならえしてるみたいに手で幅を作り、こんだけ!と言う。
確かに、掛かってるヤツはそんくらい。

「後は畳んで抽斗に入ってますよ。95%も無いです。下着は衣服の中の七割が精々ですね。」

只、趣味だから、前面に押し出してディスプレイしてるけど。

七割も充分おかしい、と言いつつ、
その中の紫と金のデザインのをいつか着けてくれると嬉しい…とか言ってくる辺り、結構楽しんだと見える。 

スケベだ変態だと笑ったら、鼻をギュッと摘ままれて、そのままキスされたから死ぬかと思った。

「フェリシア、この性悪。…気づいてるか?俺に対して大分口悪くなってるぞ。2ヶ月で随分と気を許すようになったよな。」

「アレックス様が甘やかすからですよ。」

嬉しそうに言うアレックスにそう返せば、もっと嬉しそうに笑って口付けてきた。

「単細胞め。
もっと甘やかして、本性を全部晒け出させてからキッチリ躾直してやるから覚悟しとけよ。」

なんやて!?


と、思ったものの、躾はちょっと怖いが、もっと甘やかしてくれるなら…?とか思っちゃう辺り、既に後戻り出来ないかもしれない。

ヒエッ!


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