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戦士ミア
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戦士と名乗った少女は屈託のない、それでいて挑戦的な笑みを浮かべて烈の前に立っていた。今の烈にはそれが眩しすぎて、ピクリとも動くことができない。
「どうした? もしかして名無しなのか?」
反応のない烈を前に、女はきょとんと首を傾げた。そしておもむろに烈に近づいてくる。
ぱんっ!!
突然の衝撃に、烈はよろめいた。
「な!?」
烈がはっとすると、そこには腕を振り切った女がいた。どうやら張り手を食らわせられたらしい。
「なにをする!?」
烈が当然の抗議を上げると、ミアがまたニヤッと笑う。
「ふむ、あまりにも反応がないから案山子かと思ったよ。それで? 貴様の名前は? 私が名乗ったんだ。貴様も名乗るのが礼儀であろう?」
「ぐっ.......烈......立花烈だ」
「タチバナ・レツ? 変わった名前だな。レツという家名は聞いたこともないが、この辺のものか?」
「ああ、いや。すまない。烈が名前だ。立花は姓になる」
「ほう? どちらにせよ聞いたことない家の名だが、まあいい。改めて礼を言おう。先ほどは助かった」
「......助けなんていらなかったんじゃないか?」
「ふふっ、そう見えたか?」
ミアが悪戯っぽく笑う。
「気配を完全に殺していたことといい、私とこの地面に転がっている連中の技量の差を見破って傍観してたことといい、、その不思議な服装といい只者ではなさそうだな?」
烈はぎくりとした。ミアの前では迂闊にしゃべるのはよくないことだと悟った。
「まあ、いい。それで? 貴様はこのようなところで何をしていたんだ?」
「......わからん」
「わからん?」
「ああ、目を覚ましたらこの近くの遺跡のような場所にいたんだ。ここはどこなんだ?」
「ここか? ここはパラダ街道の外れだ」
「パラダ街道?」
「ん? パルからドイエベルンを繋ぐ交易の大動脈を知らんのか?」
「パル? ドイエベルン?」
「待て待て。この大陸の主要6か国の二つを知らんということはないだろう? どこの田舎者だ」
「わからん。少なくとも俺が知っている国にそのような名前の国はない」
「ふむ......つまり行く当てもないということか?」
「まあ、そうなるな」
「なんだ! それなら私と同じだな!」
途端に、ミアの顔がパァと華やいだ。
「俄然、貴様に興味がわいてきた。どうだ? 私と一緒に近くの村までいかないか?」
右も左もわからぬ烈にとっては願ってもいない提案である。だが......
「この連中は放っておいてもいいのか?」
烈は地面で息絶えている仮面の男たちを指さして言った。
「構わんさ。どうせ物盗りかなにかであろう?」
「この辺ではこんな目立つ格好で強盗をするのか?」
「そうなんじゃないか?」
ミアは今にも口笛でも吹きそうな雰囲気である。どうやらこれ以上詮索しても無駄ということであった。
「はあ。わかった。正直困っているんだ。あんたに同行させてくれ」
「うむ。是非もなし。それと、私のことはミアでいい」
「わかった。ミア。俺も烈でいい」
「ははっ! よろしくなレツ!」
ミアは豪快に笑って。レツの手をぐっと力強く握った。まるで自分のエネルギーを烈に送り込むかのような覇気の強さが、烈には眩しく感じられたのだった。
「どうした? もしかして名無しなのか?」
反応のない烈を前に、女はきょとんと首を傾げた。そしておもむろに烈に近づいてくる。
ぱんっ!!
突然の衝撃に、烈はよろめいた。
「な!?」
烈がはっとすると、そこには腕を振り切った女がいた。どうやら張り手を食らわせられたらしい。
「なにをする!?」
烈が当然の抗議を上げると、ミアがまたニヤッと笑う。
「ふむ、あまりにも反応がないから案山子かと思ったよ。それで? 貴様の名前は? 私が名乗ったんだ。貴様も名乗るのが礼儀であろう?」
「ぐっ.......烈......立花烈だ」
「タチバナ・レツ? 変わった名前だな。レツという家名は聞いたこともないが、この辺のものか?」
「ああ、いや。すまない。烈が名前だ。立花は姓になる」
「ほう? どちらにせよ聞いたことない家の名だが、まあいい。改めて礼を言おう。先ほどは助かった」
「......助けなんていらなかったんじゃないか?」
「ふふっ、そう見えたか?」
ミアが悪戯っぽく笑う。
「気配を完全に殺していたことといい、私とこの地面に転がっている連中の技量の差を見破って傍観してたことといい、、その不思議な服装といい只者ではなさそうだな?」
烈はぎくりとした。ミアの前では迂闊にしゃべるのはよくないことだと悟った。
「まあ、いい。それで? 貴様はこのようなところで何をしていたんだ?」
「......わからん」
「わからん?」
「ああ、目を覚ましたらこの近くの遺跡のような場所にいたんだ。ここはどこなんだ?」
「ここか? ここはパラダ街道の外れだ」
「パラダ街道?」
「ん? パルからドイエベルンを繋ぐ交易の大動脈を知らんのか?」
「パル? ドイエベルン?」
「待て待て。この大陸の主要6か国の二つを知らんということはないだろう? どこの田舎者だ」
「わからん。少なくとも俺が知っている国にそのような名前の国はない」
「ふむ......つまり行く当てもないということか?」
「まあ、そうなるな」
「なんだ! それなら私と同じだな!」
途端に、ミアの顔がパァと華やいだ。
「俄然、貴様に興味がわいてきた。どうだ? 私と一緒に近くの村までいかないか?」
右も左もわからぬ烈にとっては願ってもいない提案である。だが......
「この連中は放っておいてもいいのか?」
烈は地面で息絶えている仮面の男たちを指さして言った。
「構わんさ。どうせ物盗りかなにかであろう?」
「この辺ではこんな目立つ格好で強盗をするのか?」
「そうなんじゃないか?」
ミアは今にも口笛でも吹きそうな雰囲気である。どうやらこれ以上詮索しても無駄ということであった。
「はあ。わかった。正直困っているんだ。あんたに同行させてくれ」
「うむ。是非もなし。それと、私のことはミアでいい」
「わかった。ミア。俺も烈でいい」
「ははっ! よろしくなレツ!」
ミアは豪快に笑って。レツの手をぐっと力強く握った。まるで自分のエネルギーを烈に送り込むかのような覇気の強さが、烈には眩しく感じられたのだった。
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