6 / 74
本編
5.誤解の解消
しおりを挟む
ラッキーだ、棚ぼただ
私が素直にこの幸運を受け入れれば
かなり状況は好転する。
何と言っても我がお義兄様は
家族としての色眼鏡無しで一番優秀なのである。
王国筆頭魔術師は伊達ではない
基本魔術の火風土水を高位レベルまで習得している。
高い戦闘力は勿論だけど
無人島に必要な火、水を簡単に用意できて
土によりある程度の建造物も作れるだろう
風魔法は何に使うかわからないけど。
普通に可愛いらしく受け入れて
その恩恵を甘受すれば良いだけ
だけど私の口から出た言葉は酷く子供っぽく
少し攻める様な口調だった。
「私は契約魔術によって聖女に近寄れませんよ。」
「むしろメリットだろう、あの馬鹿女も近寄ってこれ無いのだから
ああ、心配しなくても良いよ
私の魔術なら、ルシエルを側で守りながら遠距離から魔法攻撃を撃てば
あの女を一方的に始末出来る。
まあ、王太子もそこそこ魔法を使えるし、
呪文を唱えるのに多少の時間がかかるから
脳筋のダンも近寄られたら面倒だが」
何だろう、話が通じている様で通じてない感じだ。
「私が申し上げたいのは、お義兄様の大好きな
聖女リリーナ様の側にいられなくなりますよって事なんですが」
「成る程考えもしなかったよ、君がそんな誤解をしてるなんてね。
大好きな?やめてくれ、一度でも君にそんな事を言った事があるかい?
私は、魔術師だぞ言霊に知性を込めて現象に至らしめる者だ
男であればみさかいなく、甘ったるい声で甘えて来る女を好き?
流石に冷静ではいられないな、今日の夜はお仕置きかな」
ごめんなさいお義兄様怖いです
確かにあの何処から出しているのか分からない様な声は
私も苦手でしたが、殿方はああゆうのが好みかと思ってました。
真顔でお仕置きとか勘弁して下さい。
本気を出した筆頭魔術師のお兄様から逃げ切れる自信が全くありません。
「・・・私はこの通りに不細工ですし・・・」
「正直なところ、私は派手な化粧もキツイ香水も苦手なのは事実で
最近のルシエルの格好は好みでは無かったね。
だけど、それを言うならあの聖女も同じだろう
派手な化粧、鼻が曲がる様な香水、歓楽街の娼婦が切る様な胸元が空いた服
聖女?性女の間違えだろう。
香水の匂いがキツすぎてあの女が通った後は
姿が見えなくともハッキリわかるんだぞ、虫か!」
すいません、流石にここまで嫌っているとは思いませんでした。
後、お口が悪すぎます。
「それに化粧していた時のルシエルはともかくとして
今の君はまるで天使様の様に可愛い、あの女と比べるべくも無い」
お義兄様、急にお義兄様への信頼度が下がりました。
自分の容姿がどの様に言われいたかは十分存じ上げてます。
「お兄様は、私に優しくありませんでした。」
「何度注意しても全く私の話しを聞いてくれなくて
それでも攻める様な事はせずに、根気よく注意して来た私の評価が優しく無いか。
本当に勉強になるよ、対応を改めよう。」
ごめんなさい、お義兄様、やっぱり怖いです。
転生して冷静に客観的に自分を評価した場合、確かにあの頃の自分は最悪です。
使用人に辛く辺り、追い出して人生を台無しにしてしまった事もあります。
もし戻る事があれば心の底から謝罪して、償いたい。
「私が酷い女だったのは認めます、
自業自得だったのもわかります。
でも、周りの皆にいくら酷い言葉で罵られようと
お義兄様から一言でもたった一言だけでも良かったから
優しいお言葉を頂ければ、私はそれだけで良かったのです!!」
私は声を荒げ、泣いてしまった。
自業自得で理不尽な事は重々承知だ。
だけど望んでもいないのに勝手に生まれ変わり
償う暇も無く身に覚えもないつみで周り全ての人間から責められる
それは理不尽では無いのか。
勿論、お義兄様がそんな事情を知らなかったのは分かっている
でも少しだけでも良いから甘えさせてほしくて、泣いてしまった。
「すまない、言い訳がましいが
王太子も決して愚かな男では無かった
むしろ私がつかえても良いと思うくらい優秀だった。
あの場であんな暴挙に出ると思っていなかったので
裏で手を回す事も出来ずに後手に回ってしまった。
あの場で下手に庇えば、連座で父上も母上も処罰されかねなかった。
とりあえず、あの場は静観してルシエルと同じ船に乗り
冤罪が解けるまでは、君の身を隠そうかと思っていたら
あの馬鹿女が急にバカンスとか言い出して、何処までめでたいんだあの女は。
と言うか、国王陛下が海外におられる時に
王太子がバカンスで王城を離れるとか気が触れているのか」
確かに私の記憶を思い出しても
王太子は自他共に厳しい人でしたが
優秀な人だと思います。
あの聖女と出会うまでは。
やはり怪しい本当に聖女なのだろうか?
「ごめんなさい、私のわがままでしたね、
でも最後に緊急避難で仕方が無かったですが
船が沈む時に私を助けに来てくれたら、
お義兄様のお嫁さんになりたいくらい、惚れてしまいましたのに」
私は少し重くなった雰囲気を和らげる様におどけて言ってみた。
「糞、本当か、せっかくのチャンスだったのに。
私は勿論君を助けに行こうとしたんだが、
またしてもあの女が邪魔をしてしがみついて来て
王太子も脳筋も邪魔をして船に乗せられたんだが
最後まで暴れたら船が沈んでしまってね
君の姿が見えたんで、飛び込んだんだが、
呪文を唱える暇も無く荒波の中でこの格好では、
私もどうする事も出来なかったんだ。」
確かにお兄様の今の格好は、魔術師のゴテゴテした装備にマントの御姿
水を吸ったらさぞかし動きづらいのは一目でわかった。
何となく自分の近くに流れついた人がお義兄様ではないかと
何処かで確信に近い思いがあったのは
やはり私は彼が私を信じてくれていた様に、私も彼を信じていたんだろう
私が素直にこの幸運を受け入れれば
かなり状況は好転する。
何と言っても我がお義兄様は
家族としての色眼鏡無しで一番優秀なのである。
王国筆頭魔術師は伊達ではない
基本魔術の火風土水を高位レベルまで習得している。
高い戦闘力は勿論だけど
無人島に必要な火、水を簡単に用意できて
土によりある程度の建造物も作れるだろう
風魔法は何に使うかわからないけど。
普通に可愛いらしく受け入れて
その恩恵を甘受すれば良いだけ
だけど私の口から出た言葉は酷く子供っぽく
少し攻める様な口調だった。
「私は契約魔術によって聖女に近寄れませんよ。」
「むしろメリットだろう、あの馬鹿女も近寄ってこれ無いのだから
ああ、心配しなくても良いよ
私の魔術なら、ルシエルを側で守りながら遠距離から魔法攻撃を撃てば
あの女を一方的に始末出来る。
まあ、王太子もそこそこ魔法を使えるし、
呪文を唱えるのに多少の時間がかかるから
脳筋のダンも近寄られたら面倒だが」
何だろう、話が通じている様で通じてない感じだ。
「私が申し上げたいのは、お義兄様の大好きな
聖女リリーナ様の側にいられなくなりますよって事なんですが」
「成る程考えもしなかったよ、君がそんな誤解をしてるなんてね。
大好きな?やめてくれ、一度でも君にそんな事を言った事があるかい?
私は、魔術師だぞ言霊に知性を込めて現象に至らしめる者だ
男であればみさかいなく、甘ったるい声で甘えて来る女を好き?
流石に冷静ではいられないな、今日の夜はお仕置きかな」
ごめんなさいお義兄様怖いです
確かにあの何処から出しているのか分からない様な声は
私も苦手でしたが、殿方はああゆうのが好みかと思ってました。
真顔でお仕置きとか勘弁して下さい。
本気を出した筆頭魔術師のお兄様から逃げ切れる自信が全くありません。
「・・・私はこの通りに不細工ですし・・・」
「正直なところ、私は派手な化粧もキツイ香水も苦手なのは事実で
最近のルシエルの格好は好みでは無かったね。
だけど、それを言うならあの聖女も同じだろう
派手な化粧、鼻が曲がる様な香水、歓楽街の娼婦が切る様な胸元が空いた服
聖女?性女の間違えだろう。
香水の匂いがキツすぎてあの女が通った後は
姿が見えなくともハッキリわかるんだぞ、虫か!」
すいません、流石にここまで嫌っているとは思いませんでした。
後、お口が悪すぎます。
「それに化粧していた時のルシエルはともかくとして
今の君はまるで天使様の様に可愛い、あの女と比べるべくも無い」
お義兄様、急にお義兄様への信頼度が下がりました。
自分の容姿がどの様に言われいたかは十分存じ上げてます。
「お兄様は、私に優しくありませんでした。」
「何度注意しても全く私の話しを聞いてくれなくて
それでも攻める様な事はせずに、根気よく注意して来た私の評価が優しく無いか。
本当に勉強になるよ、対応を改めよう。」
ごめんなさい、お義兄様、やっぱり怖いです。
転生して冷静に客観的に自分を評価した場合、確かにあの頃の自分は最悪です。
使用人に辛く辺り、追い出して人生を台無しにしてしまった事もあります。
もし戻る事があれば心の底から謝罪して、償いたい。
「私が酷い女だったのは認めます、
自業自得だったのもわかります。
でも、周りの皆にいくら酷い言葉で罵られようと
お義兄様から一言でもたった一言だけでも良かったから
優しいお言葉を頂ければ、私はそれだけで良かったのです!!」
私は声を荒げ、泣いてしまった。
自業自得で理不尽な事は重々承知だ。
だけど望んでもいないのに勝手に生まれ変わり
償う暇も無く身に覚えもないつみで周り全ての人間から責められる
それは理不尽では無いのか。
勿論、お義兄様がそんな事情を知らなかったのは分かっている
でも少しだけでも良いから甘えさせてほしくて、泣いてしまった。
「すまない、言い訳がましいが
王太子も決して愚かな男では無かった
むしろ私がつかえても良いと思うくらい優秀だった。
あの場であんな暴挙に出ると思っていなかったので
裏で手を回す事も出来ずに後手に回ってしまった。
あの場で下手に庇えば、連座で父上も母上も処罰されかねなかった。
とりあえず、あの場は静観してルシエルと同じ船に乗り
冤罪が解けるまでは、君の身を隠そうかと思っていたら
あの馬鹿女が急にバカンスとか言い出して、何処までめでたいんだあの女は。
と言うか、国王陛下が海外におられる時に
王太子がバカンスで王城を離れるとか気が触れているのか」
確かに私の記憶を思い出しても
王太子は自他共に厳しい人でしたが
優秀な人だと思います。
あの聖女と出会うまでは。
やはり怪しい本当に聖女なのだろうか?
「ごめんなさい、私のわがままでしたね、
でも最後に緊急避難で仕方が無かったですが
船が沈む時に私を助けに来てくれたら、
お義兄様のお嫁さんになりたいくらい、惚れてしまいましたのに」
私は少し重くなった雰囲気を和らげる様におどけて言ってみた。
「糞、本当か、せっかくのチャンスだったのに。
私は勿論君を助けに行こうとしたんだが、
またしてもあの女が邪魔をしてしがみついて来て
王太子も脳筋も邪魔をして船に乗せられたんだが
最後まで暴れたら船が沈んでしまってね
君の姿が見えたんで、飛び込んだんだが、
呪文を唱える暇も無く荒波の中でこの格好では、
私もどうする事も出来なかったんだ。」
確かにお兄様の今の格好は、魔術師のゴテゴテした装備にマントの御姿
水を吸ったらさぞかし動きづらいのは一目でわかった。
何となく自分の近くに流れついた人がお義兄様ではないかと
何処かで確信に近い思いがあったのは
やはり私は彼が私を信じてくれていた様に、私も彼を信じていたんだろう
11
あなたにおすすめの小説
感情の無い聖女様は、公爵への生贄にされてしまいました
九条 雛
恋愛
「――私など、ただの〝祈り人形〟でございます。人形に感情はありませぬ……」
悪逆非道の公爵の元へと生贄として捧げられてしまった聖女は、格子の付いた窓を見上げてそう呟く。
公爵は嗜虐に満ちた笑みを浮かべ言い放つ。
「これからは、三食きちんと食べてもらおう。こうして俺のモノとなったからには、今までのような生活を送れるとは思わぬことだな」
――これは、不幸な境遇で心を閉ざしてしまった少女と、その笑顔を取り戻そうとする男の物語。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
異世界召喚されたアラサー聖女、王弟の愛人になるそうです
籠の中のうさぎ
恋愛
日々の生活に疲れたOL如月茉莉は、帰宅ラッシュの時間から大幅にずれた電車の中でつぶやいた。
「はー、何もかも投げだしたぁい……」
直後電車の座席部分が光輝き、気づけば見知らぬ異世界に聖女として召喚されていた。
十六歳の王子と結婚?未成年淫行罪というものがありまして。
王様の側妃?三十年間一夫一妻の国で生きてきたので、それもちょっと……。
聖女の後ろ盾となる大義名分が欲しい王家と、王家の一員になるのは荷が勝ちすぎるので遠慮したい茉莉。
そんな中、王弟陛下が名案と言わんばかりに声をあげた。
「では、私の愛人はいかがでしょう」
捨てられた聖女、自棄になって誘拐されてみたら、なぜか皇太子に溺愛されています
h.h
恋愛
「偽物の聖女であるお前に用はない!」婚約者である王子は、隣に新しい聖女だという女を侍らせてリゼットを睨みつけた。呆然として何も言えず、着の身着のまま放り出されたリゼットは、その夜、謎の男に誘拐される。
自棄なって自ら誘拐犯の青年についていくことを決めたリゼットだったが。連れて行かれたのは、隣国の帝国だった。
しかもなぜか誘拐犯はやけに慕われていて、そのまま皇帝の元へ連れて行かれ━━?
「おかえりなさいませ、皇太子殿下」
「は? 皇太子? 誰が?」
「俺と婚約してほしいんだが」
「はい?」
なぜか皇太子に溺愛されることなったリゼットの運命は……。
婚約破棄されたので、隠していた聖女の力で聖樹を咲かせてみました
Megumi
恋愛
偽聖女と蔑まれ、婚約破棄されたイザベラ。
「お前は地味で、暗くて、何の取り柄もない」
元婚約者である王子はそう言い放った。
十年間、寡黙な令嬢を演じ続けた彼女。
その沈黙には、理由があった。
その夜、王都を照らす奇跡の光。
枯れた聖樹が満開に咲き誇り、人々は囁いた。
「真の聖女が目覚めた」と——
追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている
潮海璃月
ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる