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本編
21.二人目の仲間②
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まだ陽射しも強くこの場で話しを続けると
無駄に体力を消耗してしまうので
場所を拠点の洞窟に移動した。
お義兄様は、少し渋い顔をしながらもルイード様に肩を貸して洞窟内に移動した。
洞窟の内部を見てあまりの事に『王国筆頭魔術師は伊達じゃ無いですね』と
ルイード様が驚いていたが、私もその意見に賛成する。
椅子など上等な物は無いので、一番弱っているルイード様を
洞窟の壁を背もたれとして座らされて
話しが長くなりそうですからと全員に紅茶を入れた。
皆一息着いた頃にルイード様が話しを切り出した。
「とりあえず、具体的な話しをする前に
そのわざとらしく私の目の前でちらかせている眼鏡を返して頂けると嬉しいんですが」
「ほう、この眼鏡はルイードの物だったんだね、気づかなかったよ。
だが、この眼鏡はこの島で拾った物でね、拾得物は詰所に届け出るルールだからね、
勿論こちらのお願いを聞いてくれる様な善人なら、信頼に値するから直ぐに渡しても
問題は無いと思うが」
お義兄様はやはり悪い顔をしてそう言った。
「こんな無人島に詰所なんて無いですし、逆にあったら困るのはそちらだと思うのですが
そもそもこの島に流れ着いた人間で眼鏡をかけてたのは私だけかと思うのですがね」
「お義兄様、ルイード様は実は伊達眼鏡では無いようでして
初めに私を見ても気付かない位に目が悪いみたいですので
交渉がどうであれ返してさしあげて欲しいんですが
流石に無人島で目が見え無いのは辛すぎると思うんです」
「ルイードが君に気づかなかったのは別の理由からだと思うのだが」
「デュークさん、彼女は何故こんな・・・」
「漂流した際に色々素に戻ったんだが、あいにくこの島に持ち込んだ品に鏡がなくてね
私からそれとなく言ってはみたものの、
長年心ない事を言われた事もあって直ぐには難しそうだ。
今までは羽虫もいなかったんで、俺もそこまで急ぐつもりは無かったんだが
そうも言ってられ無い状態になったみたいなんで、
自己防衛に支障をきたさないレベルまでは直ぐに対応するつもりだ。」
「お兄さん」には色々誤解されていそうですが、
まずは、これからの交渉しだいという事もあるので。」
「俺をお兄さんと読んだ時点で交渉の余地は無い気がするが
まあいい、眼鏡は返すよ、向こうのメンバーに戻っても出来れば彼女に危害を加えないで欲しい
俺も出来れば人死には出したくない」
「そのお願いは残念ですが聞けそうにありませんね」
「ほう、ではこの場から離れるまでの安全は保証しよう。
だが、次に見かけた時には容赦しない」
その場の緊張感が一気に増した。
「ああ、勘違いをしないで下さい、
私は向こうのメンバーに戻る気がないという意味ですよ。
その眼鏡はルシエルさんに話した通り、伊達でつけている訳では無く
精神干渉系の魔法、特に相手の瞳からの魔法を遮るコーティングがされています。
国の宰相が他国に操られたら洒落になりませんので、父親から貰った物です。
聖女の側にいたダンがまず可笑しくなり、次に王太子。
魔法耐性が高いあなたとこの眼鏡をしている私が目立った影響を受けていない
そこから推測するに
聖女は魔力特性のある『魅力』系の能力を持っている。
仮にその眼鏡を持っていても周りが全員敵だと
私も傀儡にされてしまう可能性が高い
私が傀儡にされたらそちらも困ると思うのですが、主に国に帰った時にね
とは言え私もこんな環境で一人では生きられそうに無い
さぁ、交渉を始めましょうか」
ルイード様は薄っすらとした笑顔を浮かべそう言いました。
無駄に体力を消耗してしまうので
場所を拠点の洞窟に移動した。
お義兄様は、少し渋い顔をしながらもルイード様に肩を貸して洞窟内に移動した。
洞窟の内部を見てあまりの事に『王国筆頭魔術師は伊達じゃ無いですね』と
ルイード様が驚いていたが、私もその意見に賛成する。
椅子など上等な物は無いので、一番弱っているルイード様を
洞窟の壁を背もたれとして座らされて
話しが長くなりそうですからと全員に紅茶を入れた。
皆一息着いた頃にルイード様が話しを切り出した。
「とりあえず、具体的な話しをする前に
そのわざとらしく私の目の前でちらかせている眼鏡を返して頂けると嬉しいんですが」
「ほう、この眼鏡はルイードの物だったんだね、気づかなかったよ。
だが、この眼鏡はこの島で拾った物でね、拾得物は詰所に届け出るルールだからね、
勿論こちらのお願いを聞いてくれる様な善人なら、信頼に値するから直ぐに渡しても
問題は無いと思うが」
お義兄様はやはり悪い顔をしてそう言った。
「こんな無人島に詰所なんて無いですし、逆にあったら困るのはそちらだと思うのですが
そもそもこの島に流れ着いた人間で眼鏡をかけてたのは私だけかと思うのですがね」
「お義兄様、ルイード様は実は伊達眼鏡では無いようでして
初めに私を見ても気付かない位に目が悪いみたいですので
交渉がどうであれ返してさしあげて欲しいんですが
流石に無人島で目が見え無いのは辛すぎると思うんです」
「ルイードが君に気づかなかったのは別の理由からだと思うのだが」
「デュークさん、彼女は何故こんな・・・」
「漂流した際に色々素に戻ったんだが、あいにくこの島に持ち込んだ品に鏡がなくてね
私からそれとなく言ってはみたものの、
長年心ない事を言われた事もあって直ぐには難しそうだ。
今までは羽虫もいなかったんで、俺もそこまで急ぐつもりは無かったんだが
そうも言ってられ無い状態になったみたいなんで、
自己防衛に支障をきたさないレベルまでは直ぐに対応するつもりだ。」
「お兄さん」には色々誤解されていそうですが、
まずは、これからの交渉しだいという事もあるので。」
「俺をお兄さんと読んだ時点で交渉の余地は無い気がするが
まあいい、眼鏡は返すよ、向こうのメンバーに戻っても出来れば彼女に危害を加えないで欲しい
俺も出来れば人死には出したくない」
「そのお願いは残念ですが聞けそうにありませんね」
「ほう、ではこの場から離れるまでの安全は保証しよう。
だが、次に見かけた時には容赦しない」
その場の緊張感が一気に増した。
「ああ、勘違いをしないで下さい、
私は向こうのメンバーに戻る気がないという意味ですよ。
その眼鏡はルシエルさんに話した通り、伊達でつけている訳では無く
精神干渉系の魔法、特に相手の瞳からの魔法を遮るコーティングがされています。
国の宰相が他国に操られたら洒落になりませんので、父親から貰った物です。
聖女の側にいたダンがまず可笑しくなり、次に王太子。
魔法耐性が高いあなたとこの眼鏡をしている私が目立った影響を受けていない
そこから推測するに
聖女は魔力特性のある『魅力』系の能力を持っている。
仮にその眼鏡を持っていても周りが全員敵だと
私も傀儡にされてしまう可能性が高い
私が傀儡にされたらそちらも困ると思うのですが、主に国に帰った時にね
とは言え私もこんな環境で一人では生きられそうに無い
さぁ、交渉を始めましょうか」
ルイード様は薄っすらとした笑顔を浮かべそう言いました。
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