【完結済】サバイバル奮闘記 転生悪役令嬢の逆転劇

忠野雪仁

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69.日常生活 〜リリーナ

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ルシエルさんが教えてくれた竪穴式住居という建築方式は斬新だった。

自分は侯爵令嬢とは言え、聖女としても活動していた為に、
野外でテントに泊まる経験も何度かあったが、
恒常的に屋外で過ごす知識は無かった。

何故穴を掘るかを尋ねたら、地下の方が気温の変動が少ないらしい。
動物が冬眠する際に穴を掘るのと一緒だと言うお話だった。

確かに夏も終わり、少しずつ涼しくなって来てはいるが、
まだ、残暑の厳しい日もある中で住居の中は比較的に過ごしやすかった。

冬の寒い間と防虫対策として炉も作って貰えた。
ただ防虫に関しては、簡易結界ランプ程度の結界であれば、
定期的に聖魔法で結界を張れるので問題は無かったので、
その様に伝えると感心された。

一応天井にあそびがあり、空気を循環させているけど、
あまり煙が出ると対処できないらしくて、
料理はルシエルさんと一緒に外のコンテナで調理する事になった。

何より嬉しかったのが、わざわざ住居を二つ作って貰えた為に、
一人になりたい時や寝る時や着替える時に、カーペットで閉ざして自分用の住居で過ごせる事だ。
前の小屋では、二人がいない時間を狙って着替えや諸々の事をしていたのだけど、
やはり気の休む時間は、あまり取れなかった。

昨日はルシエルさんと二人で、久しぶりに温かいお風呂で湯浴みが出来たのは嬉しかったのだけど、
デュークさんは、ルシエルさんと入りたかったらしくて少しだけ拗ねていたのが意外だ。
王国にいた時は、あまり感情を見せる人では無かったのに、
人間らしいと言うと変だけど、素直な感情を出せるのは良い事なので、
今日からは、私一人で入る事にしよう。

後は簡易トイレも感動した。
聖女として活動していた時も苦労したのに、
まさか無人島でこんなに便利な道具があるとは思わなかった。

自分の意識がない間に聖魔法があまり使えず無理をしていたので、
かぶれやアザなど肌が酷い状況だったのだけど、
聖魔法と美容や健康に良いとオレンジ色の干した木の実を食べさせて貰ったので、
完全に以前と同様な状況まで戻せた。

ルシエルさんに私が持っている下着を羨ましそうに言われたので、
少しだけ分けようかとも思ったのだけど、
ルシエルさんの後ろで、デュークさんとルイードさんが首を横に振っていたので、
なだめて諦めて貰った。
私の力が至らなくてごめんなさい。
愛されていると言う事で我慢して欲しい。

私の恋愛事情に関しては、大きな変化こそ無かったのだけど、
ハーレック殿下が少しずつ優しくなって来ている様な気もする。
聖女は清らかで無いと聖女の力を失うと思われていたのだけど、
あくまでも精神の清らかさの問題で男性と行為をするのは問題無い。
他国には結婚して子供もいる聖女様もいるのだから。
ただ、ルシエルさんみたいに二人の旦那様は無理なので、
もしお付き合いするにしても、ハーレック殿下かダンさんのどちらかになるだろう。
あんなに愛狂わしい容姿で二人の旦那様を相手にしているルシエルさんは、
素直に凄いと感心するけど、そんな事は流石に言えなかった。

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