【完結済】サバイバル奮闘記 転生悪役令嬢の逆転劇

忠野雪仁

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70.島から脱出の試み

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島からの脱出の試み。
聖女リリーナの不安も無くなった為、
冬が来る前に一度島からの脱出を試みる事になった。
デュークとルシエルは遠いとは言え親戚だ。
聖女も結婚するか怪しいので、今後自分達の子供ができた際に、
どうしても血が濃くなってしまう。
そもそもデュークとルイードの子供が男女一人ずつ生まれるかどうかも怪しい。

今回の島からの脱出は、デュークとダンで行くことになった。
イカダを作ってギリギリ行けるところまで行って、
そこからは、それ以上進む事ができなかったら、
デュークの飛行魔法で力ずくで飛んで行く。
脱出以来王太子が遭難したのに、一向に捜索に船が来ないどころか、
他国の船も見かけない。
もしかしたら、この海域に何かしら船が近づけ無い原因があるのだとしたら、
当然出る事も出来ない可能性があったからだ。
当初はルシエルも頑なに付いて行く事にこだわったが、
ルシエルの話では、ルシエルの世界ではバミューダトライアングルという海域があり、
船が行方不明になってしまうらしいので遭難が長くなった場合にルシエルの格納の能力があれば、
食べ物が腐る心配も無くなる、デュークの魔法鞄は容量こそ多いが時間停止が出来ない為に、
腐らい程度の食料しか持って行けない。
ルシエルをそんな危険な場所に連れて行けないし、
ルシエルが居なくなったらルイードが一人者になってしまう。
異常事態があったら無理をせずに引き返す条件で、
何とかルシエルを説得した。

「何をしてるんだルシエル?」
デュークはルシエルが何をしたいのか全くわからなかったので不思議そうな顔で聞いてきた。
「燻製?」
「鱗と内蔵を取った魚を塩で揉みつけて、
先日デューク義お兄様に土魔法で作って頂いた穴の空いたブロックに魚を差して、
ブロックに差して煙が逃げ無い様に石で蓋をして煙で炙るんです、
少しだけ塩辛いかも知れませんが、比較的長い間保存が効きますので持って行って下さい」
「そうかありがとう」
「絶対に無理はしないで無事に帰って来て下さいね」
「分かったよ、今回は初回の様子見なんで無理はしないよ」
ルシエルは、まだ多少不安な顔はしていたが、渋々納得した様だ。

ルシエルが燻製を作っていた日に、ダンとルイードとデュークの三人とイカダを作っておいた。
ハーレックには今回の事は秘密にしている、王太子なので国に帰りたい気持が強いのと思うので、
無理にでも付いてきたがるだろうか、正直あまり役に立たず足手まといが増えるだけだで付いて来ても困る。

天気が良く暫らく雨が降りそうで無い日に、初回の脱出を試みた。
ルシエルは当日になっても心配そうな顔をしていたが、散々説得されいた為に渋々納得していた様だ。

「悪いなダン、危険な立場役目をやらしてお前はそこまで国に帰りたい訳じゃなだろ」
デュークは、島を出て直ぐに
「いや構わない、ハーレック殿下を国に帰してやりたいからな」
「そうか」
魔法力を温存したいので行ける所まではオールで漕いでいった。
流石にダンの体力は一番あり、日の方向を見てある程度方角を確認しながらいかないと、
船があらぬ方向に曲がって行ってしまいそうだった。
波は穏やかだったがオールで漕いでいると体力が尽きてしまいそうであった為に、
途中休憩をはさみながら一時間程漕いで行くとイカダで進む速度が全く進まなくなってしまった。
「何だこれは、波がある訳でも無いのに何故進まなくなる?」
デュークは、不思議そうな顔でそう言った。
「嫌俺にも分からない」
ダンは体力一辺倒なのでデュークが分からないものが分かるはずも無かった。
そもそもとしてデュークもダンに尋ねたのでは無く、
思わずに出た独り言ではあったのだが。
「これから飛行魔法で強引に進んでみる」
「ああだが無理はするなよ、お前に何かあったら俺がルシエルさんに恨まれてしまうからな」
「ああ分かった」
そう言ってデュークは、飛行魔法で飛び立った。
飛行魔法で強引に飛べば進めはしたが、本当にゆっくりしか進まずに、
魔法力が尽きるまでにこの抵抗が終わるのかわらなかった為に、
仕方なく断念して戻る事に決めた。
「無事で何より、どうだった?」
帰って来たデュークにダンはそう尋ねた。
「途中魔法力が尽きるまでに帰る事にしたよ」
「そうか、まあ今回は初回の様子見だからな別の方法を考えよう」
ダンはそう言ったがデュークには、これ以上の手が思い浮かばないので、
初回も何も初回だけで終わりそうだ、唯一魔力回復薬はあるので強力な薬を作れば、
あまり強力な魔力回復を飲むと魔力酔いになってしまうので、
あまり効果は期待出来なかった。

帰りは来た時よりも比較的に島に戻ったルシエルが海岸で待っててくれて、
ルシエルが無事を心底喜んでくれた。

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