【本編完結済】白豚令嬢ですが隣国で幸せに暮らしたいと思います

忠野雪仁

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第二章

暖かい雪

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暖かい雪

太陽も届かない

冷たい吹雪が吹き荒れる極寒の地でも

その身を盾にして新芽を守る

冷たい雪の腕の中は薄暗いかも知れないが

新芽はとても暖かいその腕の中が好きだった

でも暖かい雪の中で新芽は育ってしまうだろう

新芽は育ってしまう、暖かい雪の中で抱かれていられれば
それだけでいいのに

小さな新芽は育ってしまう

小さかった新芽は、ひょっこりと顔を出してしまう

葉を繁らせてしまう

美しい花まで咲いてしまったら誰からも見られてしまうのに

暖かい雪から引き離そうとしてくるのに

でも美しく育った新芽は、決して雪から離れない

私がそばにいれば、貴方は溶けないでしょう?

この地に恵みをこの地に私の子供を

暖かい雪は、どんなんに吹雪こうと

きっと、守ってくれるから

だって、この話は・・・
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