【本編完結済】白豚令嬢ですが隣国で幸せに暮らしたいと思います

忠野雪仁

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第二章

その夜 美しくも魅惑的な女王が焼くおにく そんなの常識 一日目⑤

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B・B・Q!!
B・B・Q!!

Beauty Body  Queen
美しくも魅惑的な女王が焼くおにく
それが、BBQ
そんなの常識
たったたらリラなのである。

いつもなら脳内でガチョピンと踊りまくっているリーナは
現在今一つ乗り切れていない

『リーナ珍しくおとなしいわね』
『珍しいってなによ、でもそうかな・・・
ほらみんなに今日の夜はBBQよって言っちゃたじゃん
それなのにやってる事はいつもと同じで
肉を焼いて塩をかけて食べるだけだし・・・
せめて醤油が今あれば良いんだけど』
『サクラから貰えば良いじゃない』
『サクラさんにはお願いしてるけど、
届くのに二週間位はかかるって言われた』
『それって定期的に送ってもらう分でしょ?
今使うぶん位はサクラの格納スキルで
持ってるに決まっているじゃない』

『分かってたんなら、早く教えてよ!!』

『ほら、こんな素敵な人の為にお肉にお塩を振り掛けたい。
かなり恥ずかしいけど、この人の為にいつもより頑張りたいの
お塩を振りかけるわ、おいしくなーれ!!
とか思っているかと思ってたし』

『・・・泣くぞ、今回はガチで泣くからな、泣いたらあやせよ・・・』

TVショッキングの特典にガチで泣かされる、そんな転生聖女
やっぱり私だった

駄菓子菓子、私はめげない
脳内でうずくまった私にガチョピンがそっと手を差し伸べてくれた。
Shall we ダンス?
yes I  am!

そうと決まれば善はいそがないと
サクラさんに醤油を貰って私はノリノリで焼肉のタレを作っていった

なんちゃって照り焼き風
なんちゃってオロシ大根ぽい和風
普通のお塩、おいしくなーれ、やけである
豚肉といえば定番、少し強めに焼いた豚肉にかける柑橘系を絞った汁

うん、時間がない割には、良いものが出来た。

まだ外は春のちょっと前だけど、
真夏の昼の拷問の様なBBQよりは、ずっと良い

春は夕暮れ、やうやう焼き上がる脂身のお肉は、ほどよく焼けて
したたる油はうまくお口の中でまいあがる

おあがりよ!!

ハインデルク家のお庭を借りて
マキとか網とかを男どもに用意させ
私とサクラさんは、お肉と野菜を切ったり洗ったりしていた。
もちろん、舞舞茸も準備してある

準備も出来て皆んなに簡単にBBQの作法と焼き肉のタレの説明をした。

「「「「ウマッ!!」」」」

前回のパンさんの感想がうつったのか、
今回は全員口を揃えて褒めてくれた。
良いチームワークである、非常に嬉しい。

皆んなでおしゃべりをして
お肉を食べながら過ごす時間。

もうそろそろ春だから、皆んな誘ってお花見もしたいな

夏になったら、花火も楽しそうだな、作れるかしら?
パンさんとか調子に乗ってジーク様に怒られそう

ああ、楽しいな

少し前までは、白豚令嬢とか影口を言われてたのに
いまの自分の周りは、こんなにも優しい

リーナちゃん、私たち少しづつ
幸せになっているよ
転生したてで、まだ思いが一つになれなくて
泣いていたリーナちゃん
今、二人で一人、まるで花が咲く様に笑っていた。

そんなリーナを優しく見るジークの碧眼はとてもとても優しく輝いていた。

次の日からも色々あって、
最終日には、ドキ 湯けむり温泉聖女 のぼせ事件!!ポロリはないよとか
王都のジーク様のお家に帰った後も
目的をあらかた果たしたから、ゆっくりとしようかと思ったら
女神様の誘惑に負けてリアルちゃんの甘言に乗って
ロストダンジョンに何故か潜ったり
ジーク様との距離が縮まったり
サクラさんの結婚式の準備をしたり
色々あったけど、それは置いといて

ついに来ました、学園生活!!











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