声にならない声

〜日常〜

-----なんでこうなったのか、どうしておけば良かったのか。
何が正しくて、何が間違っているのか。
過去を振り返ってばかりで前に進めず、気がついたら僕は三重県の山奥で満点の星空を眺めていた。-----

 遡ること6年前。
小学校4年生の頃だった。毎日に学校へ行き、休み時間は友達と外でドッチボール。
サッカー部に所属しており、小学2年から続けていたこともあったので経験があり、副キャプテンを任されたり。
自宅に帰れば母がご飯を作ってくれ、出来るまでの間は弟と遊び、暗くなった頃に父が帰ってくる。

楽しく平凡な毎日を過ごしていた。


ある時、僕は塾に入った。
仲の良かった同じサッカー部の友達2人がその塾に入ったから自分も入りたいと親にお願いしたからだ。

入った塾は地域の公民館でやっている、ちっちゃな塾。
駅前にあるようなメジャーなものではない。

そこでその塾を運営兼、教えることもしていた先生に出会った。