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恋人が自分の事を好きじゃないと勘違いして最後の思い出を作ろうとする話
攻めに告白されて付き合う事になったが、その告白が本気ではなかったと勘違いした受けが、攻めに媚薬を飲ませてセックスしてもらおうとする話。
大学生 美形×平凡
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恵琉は幸せの絶頂にいた。
同じ大学に通う、密かに憧れていた先輩。藤井湊に告白され、付き合う事になったのだ。
嬉しくて、夢のように幸せな日々。時間が合えば一緒に大学に行き、寄り道しながら一緒に帰る。休みの日はデートをして、家にいる時は他愛のないメッセージのやり取りを繰り返す。呼び方も「先輩」から「湊さん」に変わった。
彼の笑顔を見るだけでドキドキして、彼の恋人でいられる事が幸せだった。
彼と付き合いはじめて一月以上が過ぎた。
幸せの絶頂にいた恵琉は、あっさり不幸のどん底へと突き落とされる事になる。
大学の教室から聞こえてきた会話。ドアは閉まっているので姿は見えないが、湊の友人達の声だった。もしかしたら湊も中にいるのかもしれない。だったら出てくるのを待ってようかと、そう思ってドアの傍に立っていた。自然と、室内の声が恵琉の耳に届いた。
「まさか、あの二人がホントに付き合うとはなー」
「そりゃ、藤井はイケメンだし、告白されて断るヤツは少ないだろ」
「あーあ……。俺、『付き合えない』方に賭けてたんだよな。やっぱ男相手でも藤井の魅力には抗えないかー」
「藤井が本気出せば、男だろうとイチコロって事だな」
「俺はそれを見越して『付き合える』方に賭けてたからな。藤井に感謝だぜ」
楽しそうな笑い声が恵琉の耳に木霊する。
ぐるぐると、会話の内容を頭の中で反芻する。
ゆっくりと、時間をかけて理解した。
湊は恵琉に告白し、付き合えるかどうかを友人達と賭けていたのだという事を。
どうしてだろう、とは思っていた。
だって、湊は美形で、優しくて、頭もよくて、人気もあって、非の打ち所のない完璧な人だ。
対して恵琉は取り立てて優れたところもない、至って平凡な人間だ。
そんな恵琉を、どうして湊が好きになってくれたのか。ただ同じサークルの後輩なだけで、他に接点もなかった。
湊は引っ込み思案な恵琉を気遣い、よく声をかけてくれた。そんな湊の優しさに惹かれ、彼を好きになっていた。
湊は誰にでも優しいのだ。彼の優しさは恵琉だけに向けられるものではない。
わかっていたのに、自分は彼の特別な存在なのだと勘違いしてしまった。
告白されて、疑問も抱かずに舞い上がって。二つ返事で受け入れて。思い上がりも甚だしい。
恵琉への告白は本気ではなかった。賭け事。遊びだったのだ。
悲しいけれど、納得できてしまう。
平凡な自分が、あんな素敵な人の特別になれるわけがない。
恵琉はその場から立ち去った。
だから、その後にどんな話が交わされてたのかなど知らなかった。
「でも、勝手に賭けてたことバレたら藤井に怒られるよなー」
「だよな、藤井は本気で好きなんだし」
「怒られるどころか殺されるんじゃね?」
「藤井のヤツ、かなり必死でアピールしてたもんな。ありゃ、相当好きなんだろうな」
続く会話を聞いていれば、彼の告白が本気ではなかったのだと誤解する事もなかったのだが。
既にその場から離れていた恵琉が、自分の勘違いに気づく事はなかった。
あの告白が本気のものではなかったのなら、そのうち恵琉はフラれるのだろう。もう結果は出てるのに、どうして一ヶ月以上も付き合ったままでいるのだろう。賭け事だったのだと恵琉にバレないようにするためだろうか。
わからないけれど、遠くない未来に湊との別れがやってくるのは間違いない。
そうなる前に、思い出がほしかった。偽りだったとしても、彼の恋人になれたのだ。最後に忘れられない思い出がほしい。
そして恵琉は、湊に媚薬を飲ませ抱いてもらおうと考えた。もちろん悪い事だとわかっている。罪悪感もある。でも、湊だって恵琉に嘘をついたのだ。それくらいは許してほしい。
ネットで見つけた媚薬を購入し、それが手元に届いたタイミングで計画の実行に移る事にした。
大学で湊と二人で食事をしていた時、恵琉は彼を家に誘う。
「湊さん……あのっ、ど、土曜日、今度の土曜日、なんですけど、俺、俺の家に来ませんか……?」
緊張で声は上擦り、吃りまくってしまった。かなり挙動不審だ。怪しまれるだろうか。
ビクビクしていたが、湊はほんのりと頬を赤く染め、キラキラと瞳を輝かせた。
「恵琉の家に……? いいの……?」
湊の声も心なしか上擦っているように聞こえた。
「は、はい……。め、迷惑、じゃなければ……」
「迷惑なんかじゃないよ! すごく嬉しい!」
言葉の通り、湊は子供のように満面の笑みを浮かべている。
彼の友人達の会話を聞いていなければ、本当に喜んでいると思っただろう。でも湊は恵琉の事など好きではないのだから、家に誘われても嬉しくはないはずだ。
演技してくれているのだろうか。今までもそうだ、彼は完璧な恋人だった。彼の告白が嘘だったなんて気づけないほどに。
恵琉が恋人として過ごしていたと思っていた時間は、湊にとっては全部恋人を演じていただけだったのかと思うと悲しくなる。
泣きたいのを堪え、湊が家に来てくれる事を喜んだ。
正直、断られるのではないかと思っていた。今まで互いの家に行った事がない。デートはいつも外で、湊の家に誘われる事も、恵琉の家に行きたいと言われた事もなかった。
今思えば当然だ。恵琉は本物の恋人ではなかったのだから。家に呼びたいとも、家に行きたいとも思わないだろう。
だから、家に誘っても断られてしまう可能性が高いと思っていた。こんなにあっさり了承してくれるなんて、予想外だ。
家に呼び、媚薬を飲ませてセックスしてもらうという恵琉の計画はこうして順調にスタートしたのだった。
そして土曜日。約束通り湊は来てくれた。彼を家に上げ、恵琉の部屋に入ってもらう。
「ここが恵琉の部屋かぁ。なんか緊張しちゃうな……」
湊はそう言ってはにかむ。彼の演技は今日も完璧だ。
「あっ、アレって恵琉の卒業アルバム!?」
湊は本棚を指し声を上げた。
「はい」
「見てもいい!? 見てもいい!?」
興奮気味に訊いてくる湊に頷く。
「お、オレ、コーヒーいれてくるんで! 座ってゆっくり見ててください」
「うん、ありがとう」
湊は嬉々としてアルバムに手を伸ばす。
何故そんなに嬉しそうなのかはわからないが、これでゆっくりコーヒーをいれられる。恵琉は部屋を出てキッチンへと向かった。
普通にコーヒーをいれた後、用意しておいた小瓶を手に取る。ネットで購入した媚薬だ。
説明には、飲み物に一滴混ぜるだけで効果抜群、と書かれている。
緊張に震える手で、小瓶の中身をカップに一滴垂らした。
しかし、本当にこれで効果があるのか不安になる。きっとこれが最後のチャンスなのだ。失敗は許されない。
恵琉は二、三滴追加した。それでもまだ心配で、更に五滴。
これくらい入れればきっと大丈夫だろう。
恵琉は二人分のコーヒーを持って自室に戻る。
「お待たせしました」
ドアを開けると、湊はカシャカシャと卒業アルバムの中身を熱心にスマホのカメラで撮っていた。
「あ、お帰り、恵琉」
こちらに顔を向け、ニコッと微笑む彼の顔はとても満足そうだ。
卒業アルバムの中に面白い写真でも見つけたのだろうか。
まさか彼が中高生時代の自分の写真を何枚も撮っていたなんて、恵琉は思いもしていなかった。
「お待たせしてごめんなさい」
「ううん。お陰でコレクションを沢山増やせたよ。ありがとう」
そう言いながら湊はアルバムを閉じる。
彼の言葉の意味はよくわからなかったが、恵琉は適当に相槌を打っておいた。今は計画の事で頭がいっぱいで、他の事を気にしている余裕はなかった。
「こ、コーヒー、どうぞ……っ」
裏返った声で言いながら、持ってきたコーヒーカップをローテーブルに置く。
緊張で手がぶるぶる震え、中身がテーブルに数滴零れる。
「ひっ、わっ、ご、ごめんなさい……!!」
「大丈夫だよ、落ち着いて」
湊は汚れたテーブルをティッシュで拭いてくれる。
かなり挙動不審になってしまっている自覚はある。こんな調子では、湊に怪しまれてしまう。薬を盛ったのがバレてしまったらどうしよう、と恵琉は焦った。
「す、す、すみません、俺っ、緊張して……。湊さんが、自分の部屋にいるの、ドキドキ、して……っ」
訊かれてもいないのに言い訳を口にする。
余計に怪しまれそうだが、湊は頬を紅潮させ嬉しそうに微笑んだ。
「ふふ……僕も緊張してるよ」
「そ、そんな……湊さんが、緊張なんて……」
「僕だって緊張するよ。好きな子の部屋にはじめて呼ばれたんだから」
「っ……」
湊に甘い視線を向けられて、顔がカッと赤く染まる。
嘘だとわかっているのに、彼の視線と言葉にどうしてもこんな反応をしてしまうのだ。
「顔が真っ赤だね……」
湊の手が恵琉の頬に触れる。
「こんなに震えるくらい緊張しちゃうのに……勇気を出して、僕を家に誘ってくれたんだね」
「は……う……」
「すごく嬉しいよ。ありがとう、恵琉」
「ん……湊、さん……」
「可愛い……。大好き、恵琉……」
ぽう……っと湊を見つめていたら、彼の顔が近づいてきた。
そのまま動かずにいたら、気づけば唇が重ねられていた。
「ンッ……!?」
キスをされているとわかって、恵琉は目を見開く。
どうして? と疑問が浮かぶ。湊は恵琉の事を好きではない。それなのに、どうしてキスをしてくれるのだろう。
困惑していた恵琉だが、その理由に思い当たった。
これは媚薬の効果なのだ。強力な媚薬だから、飲まなくても匂いだけで効果が表れたのだ。多めに入れたから効果も桁外れなのだ。
納得し、恵琉はほっと肩の力を抜いた。目を閉じ、湊の唇を受け入れる。好きな人とのはじめてのキスにうっとりした。
「ん……ふ……」
僅かに唇が離れ、至近距離で湊と見つめ合う。彼の瞳は熱っぽく潤んでいた。美しい彼の顔に恵琉は見惚れた。
「恵琉……もっとしていい……?」
湊の声は緊張しているかのように震えていた。彼はキスなんていっぱい経験しているだろうから、きっと気のせいだ。
「はい……。もっと、したいです……」
恥ずかしくて小さな声しか出なかったが、湊の耳にはしっかりと届いたようで再び唇が重ねられた。
先ほどよりも深く、しっかりと唇が触れ合う。
もっとしてほしくて、手を伸ばし控えめに湊に抱きついた。そうすれば、更に口づけは深くなる。
「んんっ……はっ、ん……っ」
そっと湊の舌が口内へと差し込まれる。抵抗せず唇を開いて受け入れれば、舌は喜ぶように口の中をねぶりはじめた。
湊の両手が恵琉の頬を包み、角度を変えて唇を貪られる。
熱い湊の舌の感触に、恵琉はぞくぞくとした快感を覚えた。恥ずかしくて、嬉しくて、気持ちよくて、頭がくらくらする。
はじめてでどうすればいいのかわからないけれど、拙く舌を動かし懸命にキスに応えた。
「ん、はぁっ……湊さ……」
ゆっくりと離れていく唇を、恵琉は名残惜しむように見つめてしまう。
「恵琉……」
湊は顔を赤くして、僅かに息を乱していた。
「ずっと、恵琉にこういう事、したかった……」
「湊さん……」
「でも、恵琉を怖がらせちゃうんじゃないかって思うと、できなくて……」
湊は恵琉の頬を慈しむように撫でる。
「嫌じゃなかった? 僕の事、怖くない……?」
「……大好きです、湊さん」
不安そうに尋ねられ、恵琉は笑顔で自分の気持ちを伝える。
すると、またキスをされた。
湊は愛おしむように恵琉に触れる。まるで心から恵琉の事を好きでいてくれるかのように。これはきっと媚薬の効果だ。催眠的な、そういう効果のある媚薬だったのだろう。
これだけの効果のある媚薬ならば、計画は成功するはずだ。
「恵琉、恵琉にもっと触れたい、触れていい……?」
「湊さん……」
「あ、でも、ご両親が……」
「帰ってきません」
「え……?」
「両親は、今日は帰ってこないです……」
だからこそ、今日、湊を家に呼んだのだ。
恵琉の言わんとする事に気づいた湊は、顔を更に赤くする。
「だ、だから……もっと、触ってください……」
「恵琉……本当にいいの……?」
「はい……。あの、ベッドに……」
か細い声で促せば、湊はゴクリと喉を鳴らした。
二人でベッドに上がる。
恵琉は仰向けに寝転がるが、ふと湊に伝える事を思い出して上半身を起こす。
「あ、あの……コレ、使ってください……」
恵琉はベッドの横に置いてある小さな棚に手を伸ばす。一番上の引き出しを開ければ、そこには用意しておいたローションのボトルが一本。それにコンドームの箱がぎっしり詰まっていた。
「こ、こんなに……?」
「違っ……。その、サイズとか、色々種類があって、どれがいいのかわからなくて……。湊さんの好きなものを使ってください……」
羞恥に耳まで赤く染める恵琉を見て、湊は興奮に息を荒げた。
「恵琉っ」
「ひゃ、ぅんんっ……」
押し倒されたかと思えば、噛みつくように唇を重ねられる。
「んっんっ、はっ、ぁんっ……ふぁっ」
「嬉しい……恵琉……可愛い、好きだよ」
キスの合間に甘ったるい声で囁かれ、恵琉はキスと彼の言葉に陶然となる。
まるで本当に恵琉の事を好きだと思ってくれているみたいだ。これも媚薬の成せるわざなのだろう。媚薬って本当に効果があるんだ……と恵琉は密かに感心した。
湊の唇が顎から首筋へと移動する。
肌にちゅうっと吸い付きながら、彼は恵琉の服を捲り上げた。胸元まで露にし、湊は顔を上げる。
「はっ……はあっ……恵琉の、おっぱい……」
湊は興奮した様子で恵琉の胸を凝視している。
恵琉の貧相な胸に欲情してもらえるのも、媚薬のお陰だ。
「可愛い……」
「んっ……あっ……」
湊の手が胸に触れた。指で乳首を撫でられ、ピクッと肩が揺れる。
「可愛い……可愛い、恵琉……」
「あんっ、んっ、んん……っ」
指の腹で転がすように乳首を愛撫される。
下腹部がむずむずするような、背中がぞくぞくするようなはじめての感覚に恵琉は身動いだ。
「ふっ、ぅんっ……あっ、湊さん……」
「ああ……固く、コリコリになってきた……。すごく美味しそう……。ねえ、恵琉……恵琉のここ、味わってもいい? この美味しそうな乳首、僕に食べさせて?」
湊はくりくりくりくりと乳首を捏ね回しながら恥ずかしい事を言ってくる。
気持ちよくて、堪らなく恥ずかしい。でも、恥ずかしくて気持ちいい事を湊にしてもらえるのが嬉しい。
「美味しくは、ないと、思いますけど……。た、食べて……ください……」
「恵琉っ……可愛い……本当に、食べちゃいたいっ」
「ひゃっ、あぁんっ」
湊は恵琉の乳首を味わうように舐め上げる。
「んっ……美味し……恵琉の乳首……」
「んぁっ、あっ、あんっ」
はむりと乳輪ごと口に含まれ、ちゅぱちゅぱとしゃぶられた。
甘い快感が走り抜け、ビクッビクッと背中が浮く。
「ひっあっ、湊、さぁっ、んっんんっ」
「はあっ、んっんっ……恵琉の乳首、可愛くて、美味しい……はむっ……ずっとしゃぶってたい……」
湊は夢中で恵琉の乳首を舐めては吸い上げ、味わい尽くしている。
嬉しいのと気持ちいいのとで、恵琉は与えられる刺激にとろとろに溶かされていく。
「んぁっあっ、湊さ、あっ、きもちい……っ」
「ほんと? 乳首気持ちいい? 僕にちゅって吸われるの好き?」
「あっんっ、すき、すきです、あっあっ、指で、くりくりされるのも、すきぃっ」
「っ……可愛いっ、恵琉も、恵琉の乳首もっ……。もっともっと、気持ちよくなって……」
「ひゃうん……っ」
音を立てて吸い付かれ、もう片方も指で弄られ、両方の乳首をたっぷりと可愛がられる。
唾液でべとべとに汚れ、赤く腫れたように膨らんだ乳首を、湊はうっとりと見つめていた。
快楽と、彼の視線に下半身がじんじんと熱を持つ。はしたなく腰が揺れてしまう。
気づいた湊は艶然と微笑み、するりと恵琉の下腹部を撫でた。
「ンッ……」
「下も、触っていい? ね、触らせて?」
熱を帯びた声音で囁かれ、恵琉は小さく頷いた。
腰を浮かせ、ズボンと下着を脱がせる湊を手伝う。
下半身が剥き出しになり、ゆるりと勃ち上がったペニスが湊の目に晒される。
じっと股間に視線を感じ、恵琉は羞恥に身を竦めた。
「ああ……恵琉のおちんちんも可愛いね……」
「か、可愛く、なんて……」
「可愛いよ、すごく可愛い……」
本当に、愛でるようにペニスを見つめられる。
媚薬の効果とはいえ、湊にそんなところをそんな瞳で見られているという状況に興奮を覚え、そんな自分を恵琉は恥じた。
「み、湊さ……そんなに、見ちゃ……」
「だって可愛いんだもん。それに、ここもとっても美味しそう」
「あっ……」
湊の指がペニスの裏筋をつう……と辿る。
ほんの少しの刺激にも、興奮からか恵琉は過剰に反応してしまう。
「恵琉のおちんちんも、乳首と同じように味わっていい?」
「っ、だめっ、それは、だめですっ」
恵琉はかぶりを振って拒否した。
彼は媚薬の影響で正気を失くし、言っているだけだ。さすがにそんな事までさせられない。
「ダメ? どうして? 僕は恵琉の全身、余すところなく味わいたいのに……恵琉は嫌? されたくない?」
湊の悲しそうな表情に、強く拒む事ができなくなる。
「その……嫌なわけでは……。き、汚い、から……」
「汚くなんてないよ。恵琉はどこも可愛くて美味しそうだよ」
湊は恵琉の首筋に顔を埋め、すんすんと匂いを嗅ぐ。
「それに、石鹸の香りがするよ? 僕が来る前にお風呂に入ったんでしょう?」
「そっ……それは……」
入浴を済ませ、準備万端で待っていた事を暴かれて、恵琉は恥ずかしさに口籠る。
真っ赤になる恵琉を見下ろし、湊は蕩けるような笑みを浮かべた。
「ああ……可愛い……我慢できないから、食べちゃうね」
「え? あっ、待っ、だめ……っ」
制止の声を無視して、彼は恵琉の下肢へ顔を寄せる。そして躊躇いなくペニスに口付けた。
「ひっ、やっ、だめぇっ」
「んっ……恵琉のおちんちんも美味し……はっ……んっ……」
湊は恍惚とした顔で恵琉のペニスに舌を這わせた。
ぬるぬるとした感触が敏感な箇所を這い回る。はじめて味わう強烈な快楽に恵琉は身悶えた。
「んあぁっ、やっ、やめっ、湊さ、あっあっ、だめっ、舐めちゃだめぇっ」
やめてほしくて声を上げるけれど、湊はやめるどころか更に口淫を激しくする。先端をねぶり、鈴口をぬちゅぬちゅと舌先で抉る。
「ひあっあっ、やっ、きもちいっ、だめっ、そこっ、あぁっ、きもちよすぎて、んっあっあーっ」
「ふっ……可愛い……おちんちん舐められるの気持ちいいね? もっと気持ちよくなってね」
「んひぃ……っ」
すっかり勃起したペニスを、湊の口内へと迎え入れられる。
ぬめった粘膜にペニス全体を包まれ、強すぎる快感に恵琉は目を見開いて身をくねらせた。
「あぁっ、らめぇっ、んあっあっ、湊さ、やぁっ、ぺろぺろしないでっ、ああぁんっ、吸っちゃらめなのっ、あっ、ひあぁっ」
湊はうっとりと目を細め、口に含んだペニスを舐めしゃぶる。滲み出る先走りは全て啜られ、もっとと催促するように吸い上げられた。
「ひっあっあっ、んゃっ、出ちゃ、ああぁっ、そんなに、しちゃ、でる、でちゃうぅっ」
恵琉は首を振り立てて必死に我慢しようとするが、湊は容赦なく追い立ててくる。ちゅぱちゅぱと音を立ててペニスを口内で扱き、敏感な括れや先端を舐め回す。
「やっあぁぅっ、いくっ、でる、やっ、湊さ、あっ、離してっ、くち、離してぇっ、あっあっ、出る、出ちゃうのっ、おねが、あっあっ、はなし、んっあっあ~~~~っ」
我慢は長くは続かなかった。射精を促すような刺激を施され、呆気なく彼の口の中で果ててしまう。
湊は口を離す事なく、最後の一滴まで喉の奥へと流し込んだ。そうして名残惜しむようにゆっくりと、湊はペニスから口を離した。
「はあっ……美味しかったよ、恵琉……」
湊は満足そうに微笑んでいるが、恵琉は申し訳なさに泣きそうだった。
涙を浮かべる恵琉を見て、彼は顔を覗き込んでくる。
「えっ、恵琉、嫌だった? こういうの、されたくなかった? 僕の事、気持ち悪いって思った?」
「ち、違いますっ……。ただ、湊さんに申し訳なくて……」
「そんな事言わないで。僕がしたくてしたんだよ」
「それは……」
「これから毎日飲みたいな。毎日恵琉のおちんちん吸わせてね」
「は……」
毎日も何も、これが最初で最後だ。媚薬の効果が切れれば、きっと湊との関係も終わる。
否定も肯定もできず、恵琉は聞き流した。
「こっちも触っていい?」
身を乗り出し隣に来た湊は、恵琉の性器の更に奥へと手を伸ばした。
「っ……はい」
「ここ、自分で弄った事ある?」
くるくると指の腹で蕾を撫でながら訊いてくる。
「すみ、ませ……。自分で慣らしておいた方がいいって、思ったんですけど……できなくて……」
「謝らないで、恵琉。嬉しいよ、全部僕にさせてね」
恵琉の頬に唇を落とし、それから湊は手にローションを垂らした。
「痛かったり苦しかったら、我慢しないでちゃんと言うんだよ?」
「は、い……」
恵琉が頷いたのを確認し、湊は後孔にローションを塗り込んでいく。
「んっ……」
慣れない感覚に戸惑いつつ、恵琉は彼に身を委ねた。
痛くても苦しくてもいい。彼に抱いてもらえるのなら、恵琉はどれほどの苦痛にも耐えるつもりでいた。
たっぷりとローションをまぶされ、綻んだ蕾にゆっくりと指が入ってくる。
「ふぁっ……」
「恵琉、痛くない?」
心配そうな湊の問い掛けに、コクコクと頷く。違和感はあるが、痛みはなかった。
ローションでぬめった彼の指が、慎重に奥へと進んでいく。恵琉に決して痛みを与えないようにと気遣ってくれているのか、湊は焦らず時間をかけて中を解していく。
「んぁっ……あっあんっ」
前立腺を探り当てた湊の指が、そこを重点的に撫で擦る。恵琉が甘い声を上げれば上げるほど、彼は執拗に敏感な膨らみを刺激した。
「ひぁっんんっ、湊さ、あぁっ」
「恵琉、指、もう一本入れるからね」
ローションを継ぎ足し、二本目の指が挿入される。痛みはなく、後孔は柔軟にそれを受け入れた。
今度は二本の指で前立腺を弄り回され、恵琉は背中を仰け反らせ快楽に喘ぐ。
「ああぁっあっ、ひぃんっ、湊さ、ぁんっ、んっあっあっあっ」
「可愛いね、恵琉。ここが気持ちよくて堪らないんだね。いっぱい弄ってあげるからね」
「んひぃっ、ひっああぁっ」
ペニスは再び頭を擡げ、恵琉が身をくねらせるたびにぷるぷると揺れていた。
その様を湊は舐めるように見つめていたが、快感に溺れる恵琉は気づかない。
ぬちゅくちゅと濡れた音を立てながら、内部を指で慣らされていく。
「恵琉のここ、すっかり柔らかくなってきたね。上手に僕の指にしゃぶりついて……偉いね、恵琉、いい子だね」
「んっ、湊、さん……もぉっ、は、入りそう、ですか……?」
「まだダメ。もっと拡げてからね」
そう言って、湊は新たにローションを中に塗り込んでいく。
恵琉は不安だった。こんなに時間をかけてしまったら、途中で媚薬の効果が切れてしまうのではないかと。折角ここまでしてもらえたのに、計画は失敗に終わってしまうかもしれない。
焦った恵琉は彼にねだった。
「湊さん、んっあっ、も、もう、大丈夫です、からぁっ……い、入れてくださ、んんっ」
「もー、そんな煽るような事言っちゃダメだよ。もっとちゃんと解さないと、恵琉を傷つけちゃうから」
「いい、です、痛くてもいいから、あっんっ、湊さぁん、お願いぃっ」
苦笑を浮かべ窘めてくる湊にしがみつき、懇願する。
「恵琉のおねだりは嬉しいけど、こればっかりはダメ。恵琉に痛い思いなんてさせたくないから」
「で、でも……面倒になって、湊さんが萎えちゃうかもしれないです……そんなの、俺……」
「恵琉ってば、そんな心配してたの?」
「だってぇ……っ」
媚薬は効果が長時間持続するものを使ったが、湊は直接体内に摂取したわけではないのだ。いつ効果が切れてしまうかわからない。
湊は涙の滲む恵琉の眦に吸い付く。
「大丈夫だよ。恵琉を抱きたくて……ほら、触って……こんなに、興奮してるんだから」
「っあ……」
導かれるままに彼の下肢に触れれば、そこはズボンの上からでもわかるほどに膨らんでいた。
「あ、の……直接、触ってもいいですか……?」
「もちろん、いいよ」
湊は熱い吐息を吐き出した。
乱れた彼の息が肌にかかり、ぞくぞくと震えながら恵琉は陰茎を取り出す。
「わっ……」
ぶるんっと弾かれるようにして飛び出してきたそれに、思わず驚愕の声を上げる。どっしりと体積のある、大きくて硬い肉棒に触れた。触れれば、その大きさがしっかりと伝わってくる。
「み、湊さん……俺……こんなに大きいなんて、知らなくて……。ごめんなさい……やっぱり、前もって自分でしっかり慣らしておくべきでした……」
湊の性器の大きさなど全く考慮していなかった。自分の考えの甘さに、恵琉はえぐえぐと泣く。
「こんな、大きいの……は、入らなかったらどうしよう……」
「ん゛ん゛ん゛ん゛っ」
湊は顔を赤くして呻いた。
「湊さん……」
「んんっ……泣かないで、大丈夫だよ、恵琉。僕に任せてね」
「ほ、ほんとですか……? 湊さんの大きいおちんちん、ちゃんと入りますか……?」
「ん゛っんんっ……。もちろん、大丈夫だから心配しないで」
湊は鼻を押さえながらにっこり微笑んだ。
「っふー、小悪魔で天使な僕の恵琉が可愛すぎて鼻血吹くかと思った……」
湊はぶつぶつと呟く。声が小さくて恵琉には聞き取れなかった。
「じゃあ、もう一本指入れようね」
「あっんんっ……」
三本目の指が挿入される。湊の長い指が、解すように中を掻き回す。
「んあぁっ、あっ」
「気持ちよさそうだね、良かった」
恵琉の頬にちゅ、ちゅっとキスを落とし、湊は指を出し入れする。
後孔を指で犯されながら、恵琉は湊の性器を弄った。この太くて硬い肉棒に胎内を擦り上げられるのを想像し、期待と喜びにぞくぞくと背筋に震えが走る。
「んっ……はあっ……恵琉、嬉しいんだけど……いっぱい触ると出ちゃうから……」
色っぽく息を乱し、上擦る声で湊が言う。
このまま自分の手に出してほしいという気持ちもあるが、一回出してしまうとスッキリして媚薬の効果が薄れてしまう危険がある。
恵琉はもっと触っていたい気持ちをこらえ、彼の性器から手を離した。
「また今度触ってくれる?」
今度なんてないけれど、恵琉は彼の言葉に頷いた。
はにかむように微笑んで、湊は恵琉の唇にキスをする。
彼の表情も言葉も声も愛撫も全てが甘くて、恵琉の心はとろとろに溶かされた。まるで心から彼に愛されているみたいで、この時間は忘れられない思い出となるだろうと確信した。
「湊さん、大好きです……」
「ふふ……。うん。僕も大好きだよ、恵琉」
嬉しそうに微笑む湊の顔を目に焼き付け、再び彼に身を委ねた。
三本の指は着実に中を柔らかく拡げていく。ローションのぬめりを帯び、スムーズに抜き差しを繰り返す。その動きは恵琉に強い快感を与え、胎内は悦ぶように蠢き彼の指に絡み付いた。
「ひあっ、あぁっ、湊、さぁっ、あっあっんっ」
「蕩けた顔、可愛いね、恵琉」
「んっんっ、ひうぅっ、あっ、そこ、もうだめ、だめぇっ」
気づけば更に指を増やされていて、四本の指で前立腺を捏ねくり回され、恵琉はあまりの快感に涙を流し身を捩る。
「あっあっあっんあぁっ、やっ、湊さぁっ、んっ、あっ、もう、もう入れてぇっ、おねが、あっああぁっ」
感じすぎておかしくなりそうで、恵琉は彼の腕に縋り哀願した。
湊はデレデレと破顔し、恵琉の顔にキスの雨を降らす。
「もー、またそんなに可愛いおねだりして……。そんなに僕が欲しいの?」
「ほしいっ……湊さんのおちんちん、ほしいです……俺の中に、入れてぇ……っ」
これを逃せば次はないと思っている恵琉は必死だった。
直接的な言葉でせがむ恵琉に、湊はごきゅっと喉を鳴らし後孔から指を抜く。
「め、恵琉……」
「俺、湊さんとセックスしたいっ……お願い、湊さん……っ」
「ん゛……!!」
湊は真っ赤になって勢いよく枕に顔面を埋めた。
彼の突然の行動に恵琉はぎょっとする。
「えっ!? 湊さん、どうしたんですか……!?」
「ごめんごめん、大丈夫、ホントに鼻血が出そうになっただけだから」
「ええっ!? 大丈夫なんですか……!?」
「うん全然大丈夫、寧ろ元気になったっていうか……」
湊はゆっくりと顔を上げる。鼻血は出てなくて、恵琉は安心した。
戸惑う恵琉の頬を、湊の手が撫でる。
「嬉しいよ、恵琉……。恥ずかしがり屋の恵琉が、こんなに一生懸命僕を求めてくれるなんて……」
それはそうだ。恥ずかしがってチャンスを逃すくらいなら、恥を捨ててでもチャンスにしがみつかなくては。
「じゃあ、入れるよ……?」
そう言って覆い被さってきた湊は、恵琉の両脚を抱えた。
「は、はい……。入れて、ください……」
緊張と興奮と喜びに心臓はバクバクと高鳴った。
湊の陰茎が蕾を押し拡げ中に入ってくる。
「ふっ、あっあっあっ……はっ……湊、さんの……入って……あぁっ」
「うんっ……入ってるよ、恵琉の、中……っ」
指とは違う固くて太いそれが、腸壁を擦り上げゆっくりと埋め込まれていく。
遂に大好きな人と体を繋げられたのだという喜びに、じん……と胸が震えた。
しかし、半分ほど挿入したところで湊は動きを止める。
「あっ……恵琉、ごめんっ……ゴム、付けるの忘れてた……」
「はぇ……?」
「一回抜くね」
湊は腰を引こうとする。
「え……? あっ、だめぇっ……」
ずるっと剛直が抜けていく感覚に、恵琉は慌ててそれを止めた。彼の腰に脚を回し、腕を伸ばして抱きつく。後孔を締め付け、懸命にしがみついた。
「め、恵琉っ……そんなに締めちゃ、抜けないから……」
「抜いちゃ、いやです……。このまま、続けてください……」
「でも……ゴム……恵琉が折角用意してくれたのに……」
「いい、です……ゴムいらない、お願い、湊さ……このまましてっ……湊さんと離れるのやあぁっ」
「恵琉……っ」
「ああぁっ」
ぎゅうっと抱き締められ、陰茎が更に奥へと侵入してくる。
「もうっ……なんでそんな可愛いこと言うの……なんでそんなに可愛いの、恵琉、恵琉っ……我慢できなくなる……っ」
「ひっあっあっ……湊さ、あぁっ」
ぐっ、ぐっ……と湊が腰を突き上げるたびに、肉棒が奥へ奥へと進んでいく。
「嬉し、あっんあぁっ、湊さ、あっんんっ、すき、すきぃっ」
「ああ、可愛いっ、僕も嬉しいよ、好きだよ、恵琉、大好き」
湊は余裕をなくしたように腰を揺する。
硬い剛直が抽挿を繰り返し、胎内を擦り上げられる快感に恵琉ははしたなく乱れた。
「ひぁっ、あっ、きもちいっ、んっあぁっ、湊さぁんっ」
「はっ……可愛いっ……恵琉、僕も気持ちいいよ……恵琉の中、すごく気持ちいい……っ」
互いに荒い息を吐き、見つめ合う。
情欲の滲む湊の双眸を、蕩けた瞳で見つめ返す。
「あぁっ、湊さ、あっんっ」
「恵琉……」
湊の顔が近づき、貪るように口付けられる。
舌を絡め合い、深く唇を重ねた。
恵琉は強く彼に抱きつく。
腰の動きが速くなり、激しく内奥を穿たれる。ごりゅごりゅと亀頭で直腸を抉るように擦られ、強すぎる快感に恵琉は背中を弓なりに反らせた。
「んはぁっ、あっ、湊さ、も、いくっ、うぅっ、いっちゃ、あっあっ」
「んっ……いいよ、イッて、恵琉」
射精を促すように前立腺をぐりぐりと擦り、押し潰され、恵琉は絶頂へと駆け上がる。
「あひっ、いくっ、いくぅっ、~~~~~~っ」
思い切り脚を広げ、腰を高く浮かせながら恵琉は達した。吐き出した精液が下腹部に飛び散る。
きゅんきゅんと収縮する胎内を、休む間もなく突き上げられた。
「んああぁっ、あっ、いった、ばっかりなのにっ、ひあぁっあっ、擦っちゃ、あっあっんんんぅっ」
「ごめん、ごめんねっ……気持ちよくて止まれない……もう少し我慢して……っ」
「ひっああぁっ、湊さ、湊さぁんっ」
「恵琉、好き、好きだっ」
「あっんっんんぅっ、きもちぃっ、なか、ぐちゅぐちゅされてっ、あぁっ、また、いっちゃっ、あっあっあーっ」
「っく……僕も、もう……っ」
「湊さ、んんっ……出して、俺の中ぁ……っ」
「恵琉……っ」
きつく抱き締められ、それから胎内で彼の熱が爆ぜるのを感じた。どぷどぷっと体液を注がれる感覚に、恵琉はこの上ない幸せに満たされた。
「湊さん……ありがとう……」
恵琉は心の底から喜び、相好を崩した。
これで充分だ。媚薬が切れて正気に戻れば、湊は恵琉から離れていくだろう。
自分の中から彼のものが抜けていくのを寂しく思いながらも、恵琉は微笑んだ。
「恵琉……」
湊は眉を顰め、険しい表情を浮かべる。
もう媚薬が切れて、湊は自分の行動を後悔しているのだろうか。
熱い息を吐きながら、湊は何故か恵琉の体を反転させた。
「えっ……湊さん……?」
うつ伏せにされ、意図がわからず恵琉は困惑した。
背中に湊がのし掛かってくる。硬いものがぐりっと臀部に押し当てられた。熱くて大きなそれが彼の陰茎なのだと気付き、恵琉の困惑は深まる。
「はっ、え……あの……湊、さん……?」
「ごめんね、恵琉……」
熱っぽく掠れた彼の声が耳に吹き込まれ、ぞくぞくっと背中が震える。
「あっ……んっ……?」
「まだ、足りない……。もっと恵琉がほしい……もっともっと、恵琉を愛したい……っ」
「っあ!? ひっ、あっあっ、──~~~~っ」
すっかり綻んだ後孔が、ぬぷぬぷぬぷ……っと再び楔で貫かれる。状況を理解できていないというのに、恵琉の体はそれを従順に受け入れ、埋め込まれる肉塊にしゃぶりつく。
先ほどよりも更に深く、胎内を犯される。
「んひっ、ひっあっ、湊、さぁっ……ああぁっ」
「恵琉、恵琉っ……一回じゃ全然足りない……恵琉とずっとこうしていたい……っ」
ずちゅっずちゅっと背後から内奥を突き上げられる。腸壁を擦られる快感に、びくびくと内腿が痙攣する。
媚薬の効果はまだ切れていないようだ。
一度きりで終わってしまうものだと思っていた恵琉は、この幸せがもう少し続くのだと喜んだ。
もう少しどころか、一晩中続く事になるとはこの時の恵琉は知らなかった。
彼に心底愛されているのだと気づく事なく、一時の幸せを味わうのだった。
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読んで下さってありがとうございます。
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