16 / 96
2.すこや課、現場入りします
5話
しおりを挟む
レヴィアスは内心大きく動揺していた。
まるで何かから身を守るように体を小さく縮めて震えているシオンの姿。
レヴィアスは表情にこそ出さなかったが、自分の感情が揺さぶられるような感覚を覚えていた。
ふと、彼女が初めてバルドラッドと対峙した時に見せた、強さと脆さを思い出す。
圧倒的に優位なバルドラッドに対して、真正面から立ち向かう強さ。
その一方で、触れただけで崩れてしまいそうな"何か"も秘められている。
……恐らく、バルドラッドが知りたがったのはその"何か"についてだったのだ。
カイレンに連れられてシオンがテントを後にする様子を見届けたが、彼女はすれ違いざまに気丈に笑って会釈をした。
顔色が幾分かよくなってはいたが、それでもどこか痛々しさを感じる笑顔だった。
――直接的な暴力行為はないと聞いたが、レヴィアスの配下であるワーウルフとの間で起きたトラブルだ。
彼女からすれば、それをこちらの気に病ませまいとしての行動なのだろう。
しかし一方で、これ以上立ち入らなくて結構、と明確な一線をひかれたようでもある。
無人になったテントの中を照らす明かりを消す。
すると、出口あたりに遠慮がちに佇む青毛のワーウルフの姿が見えた。
屈強で大きな体躯の、周囲から一目置かれる若者だ。
荒いコミュニケーションも多いワーウルフ族らしく、普段から強気で、まだ若いがリーダーシップもある。
しかし、今は肩も尾もがくりと落とし、小さくうなだれながらカイレンとシオンの後ろ姿をこっそりと見送っていた。
「ガルオン」
背後から声をかけると、鮮やかな青毛に覆われた逞しい肩がビクリと震えた。
おずおずとこちらを振り向く顔には、いつもの覇気は無い。
「レヴィアス様……俺……すみませんでした」
何があったのかは概ねガルオンから聞いている。
事の顛末を説明する表情と声には、自分の行いとその結果に対する後悔が滲んでいるようだった。
「あいつに謝りたいけど、またあんな風にさせちまったら、と思って……」
失敗して落ち込んだ子供のように、足元をじっと見てぼそぼそと呟く。
――どうしたものか。
引き金は確かにガルオンだったが、問題はおそらく彼女の中にある。
しばし考え、レヴィアスは静かに口を開いた。
「……対話の機会を設けることを、彼女に提案しておく」
受け入れられるかどうかは彼女の判断次第だ、と付け加える。
それを聞いたガルオンは、一瞬嬉しそうに目を見開いた後、一転して神妙な面持ちで頷いた。
彼なりに、シオンとどう関わるべきなのか真剣に考え始めているのだろう。
ガルオンは、テントの中に転がってしまった串焼きと空になったバスケットを、大事そうに拾い上げる。
「あの時、俺のことなんて無視することだってできたのに……」
ガルオンからは、テントで作業をしている時に、差し入れをして回っているシオンから声をかけられたと聞いていた。
振り向いたときに、シオンは一瞬はっとした顔をしたが……それでも、ひるまずガルオンに差し入れを手渡そうとしたのだという。
ガルオンはぼそっと呟くと、すっかり冷めてしまった串にかぶりついた。
「……旨いっすね」
ぱたぱた、と青毛の立派な尾が数回揺れて、テントの床を静かに叩いた。
◇
賑わっていた炊き出しの片付けを横目に見ながら、レヴィアスは魔塔研究員たちのテントへと歩みを向けた。
建物の復旧が済んだとしても、汚染された環境が浄化されなければ、いずれハーピーたちは住処を変える選択を迫られる。
少しずつ明かりが消え始めた作業現場とは対照的に、研究者たちのテントには煌々とランプが灯されていた。
「ノイル、進捗はどうだ」
「やあレヴィアス。相変わらず不景気な顔してるねえ」
視線だけ上げたノイルの顔も、決して景気が良いとは言えない。
しかしそれでも、いつもより僅かに頬の血色を感じた。
「進捗はしてるよ。持ってきてもらった薬品の片っ端から、"効果なし"」
――なるほど、確かに進捗はしている。
レヴィアスは静かに頷いた。
研究員たちは二人のそんな様子を見て、気まずそうに笑う。
「大丈夫、レヴィは理解してるよ。効果がないってわかるのは、大進歩だ。残りの試薬の中に当たりがないと言っている訳じゃないからね」
ま、当たりがあるとも断言できないけど?と言いながら、ノイルは手元のノートに新たなバツ印を書き入れた。
「土壌成分を基に、生体内で合成可能な毒素にアタリをつけてたんだけど……ここまでハズレが続くなら、攻め方を変えようか」
んー、と大きく伸びをして、ノイルは新しい紙に何やら図を書き込んでいく。
「の、ノイル様……もしかして」
研究員が恐る恐るノイルの手元を覗き込む。
「あみだくじ。どうせ総当たりするなら、ゲーム性必要でしょ?」
各所から、ため息交じりの笑い声が漏れた。
手を止めた研究員たちが、わらわらとノイルの近くに集まると、次々とクジに名前を書いていく。
総当たりに異論を唱える者はおらず、そこには彼らの気概が滲んでいた。
「でもさあ、予想通りしんどい作業になったけど、皆案外体調崩してないよね」
そう言いながら、ノイルがあみだくじを赤いペンでさらさらとなぞる。
くじの行く末を見守りながら、研究員が口を開いた。
「そうですね、いつもならそろそろ仮眠……いや、救護用のベッドが埋まる頃ですけど、脱落者は今のところゼロです」
救護ベッドでのポーション漬けは、魔塔名物だ。
それが、未だベッドは空で、強烈な疲労回復用ポーションの瓶は未開封。
その脇におびただしい数の滋養強壮ドリンクの空き瓶が転がっているが、それはさしたる問題ではない。
「前から思ってたんですけど……なんかシオンさんが手伝いに来てくれると体が楽になるんですよね」
試薬をスポイトで吸い上げながら、ひとりの研究員がつぶやいた。
すると、周りも同調する。
「あー、わかる。作業効率上がるからなのかな?」
「でも人員が単純に増えた時とは、また違う感覚なんだよなあ」
「それそれ。疲れ方が違う感じするよな」
思い出したように、皆口々に不思議な感覚に言及する。
それを聞いて、レヴィアスは思案した。
……転生者が持つ"ギフト"だろうか。
彼女は"精神干渉系の魔法を無効化する"というギフトを持っている。
これは、面接の冒頭でバルドラッドが強烈な"洗脳"の魔法を行使したことで明らかになっていた。
後日、本人にもそのことが伝えられたが、面接中に洗脳しようとしていたバルドラッドへ冷たい視線を向けていた。
そして、今回発現したのは……別のギフトだ。
不意に、ノイルと目が合う。
彼は人差し指を立て、口元に寄せる仕草をした。
――喋るなと言うことか。
副作用も無く、広範囲に影響を与えるギフト――その利用価値の高さは、考えるまでもなかった。
「やっぱあれじゃない? なんか華やぐよねえ、この陰鬱な実験室の雰囲気が、こう、ぱっと明るくなって」
ノイルが適当なことを言うと、研究員たちが頷いた。
「ということで、作業の成果は明日のお楽しみ」
ひらひらと手を振るノイルに見送られ、レヴィアスは魔塔のテントを後にする。
ふと、カイレンとシオンが使うテントが目についた。
小さな人影が外幕に影絵のように映し出され、やがて明かりがふっと消える。
上空に目をやると、警戒にあたる飛竜の姿があった。
――ふと、少し前まで感じていた頭痛が、引いているのを感じる。
これも、彼女の"ギフト"によるものだろうか。
首元を夜風が吹き抜け、まだ手を付けていない報告書のことを思い出す。
やがて、レヴィアスは自身が使うテントへとひとり歩き出した。
まるで何かから身を守るように体を小さく縮めて震えているシオンの姿。
レヴィアスは表情にこそ出さなかったが、自分の感情が揺さぶられるような感覚を覚えていた。
ふと、彼女が初めてバルドラッドと対峙した時に見せた、強さと脆さを思い出す。
圧倒的に優位なバルドラッドに対して、真正面から立ち向かう強さ。
その一方で、触れただけで崩れてしまいそうな"何か"も秘められている。
……恐らく、バルドラッドが知りたがったのはその"何か"についてだったのだ。
カイレンに連れられてシオンがテントを後にする様子を見届けたが、彼女はすれ違いざまに気丈に笑って会釈をした。
顔色が幾分かよくなってはいたが、それでもどこか痛々しさを感じる笑顔だった。
――直接的な暴力行為はないと聞いたが、レヴィアスの配下であるワーウルフとの間で起きたトラブルだ。
彼女からすれば、それをこちらの気に病ませまいとしての行動なのだろう。
しかし一方で、これ以上立ち入らなくて結構、と明確な一線をひかれたようでもある。
無人になったテントの中を照らす明かりを消す。
すると、出口あたりに遠慮がちに佇む青毛のワーウルフの姿が見えた。
屈強で大きな体躯の、周囲から一目置かれる若者だ。
荒いコミュニケーションも多いワーウルフ族らしく、普段から強気で、まだ若いがリーダーシップもある。
しかし、今は肩も尾もがくりと落とし、小さくうなだれながらカイレンとシオンの後ろ姿をこっそりと見送っていた。
「ガルオン」
背後から声をかけると、鮮やかな青毛に覆われた逞しい肩がビクリと震えた。
おずおずとこちらを振り向く顔には、いつもの覇気は無い。
「レヴィアス様……俺……すみませんでした」
何があったのかは概ねガルオンから聞いている。
事の顛末を説明する表情と声には、自分の行いとその結果に対する後悔が滲んでいるようだった。
「あいつに謝りたいけど、またあんな風にさせちまったら、と思って……」
失敗して落ち込んだ子供のように、足元をじっと見てぼそぼそと呟く。
――どうしたものか。
引き金は確かにガルオンだったが、問題はおそらく彼女の中にある。
しばし考え、レヴィアスは静かに口を開いた。
「……対話の機会を設けることを、彼女に提案しておく」
受け入れられるかどうかは彼女の判断次第だ、と付け加える。
それを聞いたガルオンは、一瞬嬉しそうに目を見開いた後、一転して神妙な面持ちで頷いた。
彼なりに、シオンとどう関わるべきなのか真剣に考え始めているのだろう。
ガルオンは、テントの中に転がってしまった串焼きと空になったバスケットを、大事そうに拾い上げる。
「あの時、俺のことなんて無視することだってできたのに……」
ガルオンからは、テントで作業をしている時に、差し入れをして回っているシオンから声をかけられたと聞いていた。
振り向いたときに、シオンは一瞬はっとした顔をしたが……それでも、ひるまずガルオンに差し入れを手渡そうとしたのだという。
ガルオンはぼそっと呟くと、すっかり冷めてしまった串にかぶりついた。
「……旨いっすね」
ぱたぱた、と青毛の立派な尾が数回揺れて、テントの床を静かに叩いた。
◇
賑わっていた炊き出しの片付けを横目に見ながら、レヴィアスは魔塔研究員たちのテントへと歩みを向けた。
建物の復旧が済んだとしても、汚染された環境が浄化されなければ、いずれハーピーたちは住処を変える選択を迫られる。
少しずつ明かりが消え始めた作業現場とは対照的に、研究者たちのテントには煌々とランプが灯されていた。
「ノイル、進捗はどうだ」
「やあレヴィアス。相変わらず不景気な顔してるねえ」
視線だけ上げたノイルの顔も、決して景気が良いとは言えない。
しかしそれでも、いつもより僅かに頬の血色を感じた。
「進捗はしてるよ。持ってきてもらった薬品の片っ端から、"効果なし"」
――なるほど、確かに進捗はしている。
レヴィアスは静かに頷いた。
研究員たちは二人のそんな様子を見て、気まずそうに笑う。
「大丈夫、レヴィは理解してるよ。効果がないってわかるのは、大進歩だ。残りの試薬の中に当たりがないと言っている訳じゃないからね」
ま、当たりがあるとも断言できないけど?と言いながら、ノイルは手元のノートに新たなバツ印を書き入れた。
「土壌成分を基に、生体内で合成可能な毒素にアタリをつけてたんだけど……ここまでハズレが続くなら、攻め方を変えようか」
んー、と大きく伸びをして、ノイルは新しい紙に何やら図を書き込んでいく。
「の、ノイル様……もしかして」
研究員が恐る恐るノイルの手元を覗き込む。
「あみだくじ。どうせ総当たりするなら、ゲーム性必要でしょ?」
各所から、ため息交じりの笑い声が漏れた。
手を止めた研究員たちが、わらわらとノイルの近くに集まると、次々とクジに名前を書いていく。
総当たりに異論を唱える者はおらず、そこには彼らの気概が滲んでいた。
「でもさあ、予想通りしんどい作業になったけど、皆案外体調崩してないよね」
そう言いながら、ノイルがあみだくじを赤いペンでさらさらとなぞる。
くじの行く末を見守りながら、研究員が口を開いた。
「そうですね、いつもならそろそろ仮眠……いや、救護用のベッドが埋まる頃ですけど、脱落者は今のところゼロです」
救護ベッドでのポーション漬けは、魔塔名物だ。
それが、未だベッドは空で、強烈な疲労回復用ポーションの瓶は未開封。
その脇におびただしい数の滋養強壮ドリンクの空き瓶が転がっているが、それはさしたる問題ではない。
「前から思ってたんですけど……なんかシオンさんが手伝いに来てくれると体が楽になるんですよね」
試薬をスポイトで吸い上げながら、ひとりの研究員がつぶやいた。
すると、周りも同調する。
「あー、わかる。作業効率上がるからなのかな?」
「でも人員が単純に増えた時とは、また違う感覚なんだよなあ」
「それそれ。疲れ方が違う感じするよな」
思い出したように、皆口々に不思議な感覚に言及する。
それを聞いて、レヴィアスは思案した。
……転生者が持つ"ギフト"だろうか。
彼女は"精神干渉系の魔法を無効化する"というギフトを持っている。
これは、面接の冒頭でバルドラッドが強烈な"洗脳"の魔法を行使したことで明らかになっていた。
後日、本人にもそのことが伝えられたが、面接中に洗脳しようとしていたバルドラッドへ冷たい視線を向けていた。
そして、今回発現したのは……別のギフトだ。
不意に、ノイルと目が合う。
彼は人差し指を立て、口元に寄せる仕草をした。
――喋るなと言うことか。
副作用も無く、広範囲に影響を与えるギフト――その利用価値の高さは、考えるまでもなかった。
「やっぱあれじゃない? なんか華やぐよねえ、この陰鬱な実験室の雰囲気が、こう、ぱっと明るくなって」
ノイルが適当なことを言うと、研究員たちが頷いた。
「ということで、作業の成果は明日のお楽しみ」
ひらひらと手を振るノイルに見送られ、レヴィアスは魔塔のテントを後にする。
ふと、カイレンとシオンが使うテントが目についた。
小さな人影が外幕に影絵のように映し出され、やがて明かりがふっと消える。
上空に目をやると、警戒にあたる飛竜の姿があった。
――ふと、少し前まで感じていた頭痛が、引いているのを感じる。
これも、彼女の"ギフト"によるものだろうか。
首元を夜風が吹き抜け、まだ手を付けていない報告書のことを思い出す。
やがて、レヴィアスは自身が使うテントへとひとり歩き出した。
6
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
【最強モブの努力無双】~ゲームで名前も登場しないようなモブに転生したオレ、一途な努力とゲーム知識で最強になる~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
アベル・ヴィアラットは、五歳の時、ベッドから転げ落ちてその拍子に前世の記憶を思い出した。
大人気ゲーム『ヒーローズ・ジャーニー』の世界に転生したアベルは、ゲームの知識を使って全男の子の憧れである“最強”になることを決意する。
そのために努力を続け、順調に強くなっていくアベル。
しかしこの世界にはゲームには無かった知識ばかり。
戦闘もただスキルをブッパすればいいだけのゲームとはまったく違っていた。
「面白いじゃん?」
アベルはめげることなく、辺境最強の父と優しい母に見守られてすくすくと成長していくのだった。
伯爵令嬢アンマリアのダイエット大作戦
未羊
ファンタジー
気が付くとまん丸と太った少女だった?!
痩せたいのに食事を制限しても運動をしても太っていってしまう。
一体私が何をしたというのよーっ!
驚愕の異世界転生、始まり始まり。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
【完結】憧れの異世界転移が現実になったのですが何か思ってたのと違います
Debby
ファンタジー
【全話投稿済み】
私、山下星良(せいら)はファンタジー系の小説を読むのが大好きなお姉さん。
好きが高じて真剣に考えて作ったのが『異世界でやってみたい50のこと』のリストなのだけど、やっぱり人生はじめからやり直す転生より、転移。転移先の条件として『★剣と魔法の世界に転移してみたい』は絶対に外せない。
そして今の身体じゃ体力的に異世界攻略は難しいのでちょっと若返りもお願いしたい。
更にもうひとつの条件が『★出来れば日本の乙女ゲームか物語の世界に転移してみたい(モブで)』だ。
これにはちゃんとした理由があって、必要なのは乙女ゲームの世界観のみで攻略対象とかヒロインは必要ないし、もちろんゲームに巻き込まれると面倒くさいので、ちゃんと「(モブで)」と注釈を入れることも忘れていない。
──そして本当に転移してしまった私は、頼もしい仲間と共に、自身の作ったやりたいことリストを消化していくことになる。
いい年の大人が本気で考え、万全を期したハズの『異世界でやりたいことリスト』。
なんで私が転移することになったのか。謎はいっぱいあるし、理想通りだったり、思っていたのと違ったりもするけれど、折角の異世界を楽しみたいと思います。
----------
覗いて下さり、ありがとうございます!
2025.4.26
女性向けHOTランキングに入りました!ありがとうございます(๑•̀ㅂ•́)و✧
7時、13時、19時更新。
全48話、予約投稿しています。
★このお話は旧『憧れの異世界転移が現実になったのでやりたいことリストを消化したいと思います~異世界でやってみたい50のこと』を大幅に加筆修正したものです(かなり内容も変わってます)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる