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序章
プロローグ
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魔法暦700年を過ぎようとした今日、魔法世界「ルナシア」では各国が互いの領地を奪い合う戦争が百年以上も続いていた。
ルナシアにおける一大国家である赤の国と、青の国。
戦争が佳境に入るにつれて、両国の戦いの激しさは日を追って増していった。
赤の国の魔法騎士であるシルドはこの世界において只一人、伝説の古代魔法が一翼を担う「煉獄」の使い手であり、赤の国最強の魔法師。
魂すら燃やし尽くすことが出来る「煉獄」は、青の国に対して壊滅的な被害を与えた。
ただ、壊滅的な被害を受けたのは何も青の国だけではない。
青の国の魔法騎手であり、この世界において只一人、煉獄と同カテゴリーにある魔法「氷壊」の使い手で青の国最強の魔法師カレン。
魂をも凍てつかせる「氷壊」は、煉獄によって受けた被害をそのまま返すように、赤の国を蹂躙した。
そしていつしか、両国の戦争は、最強の二人の為に用意された決闘の場になっていた。
かつて赤の国に滅ぼされた緑の国、それの生き残りの兵士が、偶然にもそんな二人の戦いを見て、一言阿呆のように呟いたという。
「あれはもう、人間の領域ではない」と。
魔法暦703年。後にこの二人の魔法名を合わせて「獄氷の決戦」と呼ばれる戦いを最後に、この二人は突如として姿を消し、自国の最強を失った赤の国と青の国の戦争は、百年に渡る因縁なんてまるで最初から存在しなかったとばかりに、意図も容易く終わりを告げたのだった。
その後、シルドとカレンの姿を見た魔法師は誰もいない。
そして、戦争終結から半年。赤の国からおおよそ五十里、青の国からはおおよそ五十三里離れた辺境の地、地図には載っておらず、知る人ぞ知る名湯がある名も無き小さな村では、どこからかやって来た男女二人組が村の隅にある古びた民家を買い、突然に暮らし始めたという。
ルナシアにおける一大国家である赤の国と、青の国。
戦争が佳境に入るにつれて、両国の戦いの激しさは日を追って増していった。
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ただ、壊滅的な被害を受けたのは何も青の国だけではない。
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魂をも凍てつかせる「氷壊」は、煉獄によって受けた被害をそのまま返すように、赤の国を蹂躙した。
そしていつしか、両国の戦争は、最強の二人の為に用意された決闘の場になっていた。
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「あれはもう、人間の領域ではない」と。
魔法暦703年。後にこの二人の魔法名を合わせて「獄氷の決戦」と呼ばれる戦いを最後に、この二人は突如として姿を消し、自国の最強を失った赤の国と青の国の戦争は、百年に渡る因縁なんてまるで最初から存在しなかったとばかりに、意図も容易く終わりを告げたのだった。
その後、シルドとカレンの姿を見た魔法師は誰もいない。
そして、戦争終結から半年。赤の国からおおよそ五十里、青の国からはおおよそ五十三里離れた辺境の地、地図には載っておらず、知る人ぞ知る名湯がある名も無き小さな村では、どこからかやって来た男女二人組が村の隅にある古びた民家を買い、突然に暮らし始めたという。
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