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しおりを挟む鶯の鳴く声が、ひらひらと宙を舞う桜の花びらを揺らして響き渡る。
そんな仙山の中である。
仙山の中腹を切り開いた場所に、大きな寺院のようなある建物があった。
そこには、星を詠む者達が住んでいる。
星を詠む者は、その国で昔から重宝されてきた。
天が選び吉も凶も示す星の力を、国の人々は強く信じた。現にその法則に則ったその国は、何百年という泰平を手に入れ、国同士の争いも殆ど無い。
また、その国の王は、獅子を宿す星の下に生まれるとされた。
つまり王家の血筋の者の中でも、獅子座の者のみが王座に座ることを許される。
これは、そんな国の第一皇子と星詠みの話である。
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