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54.
「おはようございます、リアムさん」
「おはようございます、お二人とも」
「今日こそまともな人達でありますように…!」
兄の祈りに、サラとリアムは苦笑した。
「今日はどんな人?」
「前衛と後衛で、夫婦らしい」
「へぇ~!」
「楽しみですねぇ」
掲示板の前で待っていると、それらしき男女二人組がやってきた。
二十代後半とおぼしき二人は、コンセプトを似せた装備を身につけていた。
おそろい、というほど似てはいないが、色味や所々の装飾品がお揃いだ。
仲の良い夫婦なのだろうと一目でわかるし、清潔感があってセンスも良く、装備品自体もしっかりしており、ランク相応の物であった。
「今日はどうぞよろしくお願いします」
男女は丁寧に礼をした。
「こちらこそ、集まって頂き感謝致します」
兄もまた丁寧に礼をし、サラとリアムも頭を下げた。
ああ、まともだ。
一目見てわかるくらいに、まともな冒険者であり、三人は安堵した。
一泊しての流れを説明すると夫婦は頷き、具体的な前衛と後衛の分担について話を向けてきた。
打てば響く会話は小気味良く、気づけばあっという間に五十一階を駆け抜けていた。
夫はディランと名乗り、妻はステラと名乗った。
ディランは大剣を背負った完全なる前衛で、魔法は使えないという話であったが、魔力がなくとも十分盾役として頼もしい動きをしてくれていた。
兄は盾役となったディランの補助をしながらアタッカーに徹し、リアムがメイン回復を務める、という形を取りつつも、サラもステラも必要に応じて回復に回るし、リアムも余裕があれば攻撃に回った。
最初は互いのペースを掴むのに戸惑っていたが、それも五十一階を抜ける頃にはなくなった。
皆が己の役割を理解し、必要であれば補助に回る。
冒険者夫婦はずいぶんと場数を踏んできたベテランなのだろう、という雰囲気があった。
五十一階層からの道も通い慣れた感があり、時折「こちらの方が敵が少なく進行は早いです。もし戦利品が必要であれば、敵の多いルートもあります」とディランが兄に提案をしていた。
兄は「今回は進行がメインなので、少ないルートを教えて頂けますか」と丁寧に返していたし、ディランの方も穏やかに微笑みながら先導してくれた。
後衛として動くステラも気配りに溢れた人であった。
「サラさん、戦いにくい点はない?私はとても戦いやすいんだけれど、もし何かあればすぐに教えてね」
「はい。私もとても戦いやすいです」
「良かった」
サラが一番レベルが低く、今回の試験対象者であることを見抜いた彼女は、丁寧に戦闘のコツなどを教えてくれた。
押しつけがましくなく、さりげない。
リアムが教えてくれるように、サラの成長を見守る瞳をしていた。
進行優先のルートを走ったおかげで、昼休憩の時点で五十四階をクリアしていた。
五十五階へと続く広場で休憩を取り、出発する頃には、ボス討伐に参加してもらうのはこの二人しかいない、と三人は顔を見合わせ頷いた。
その後も順調に進み、夜には六十階へと到達していた。
「目的階まで到達してしまいましたが、一泊してから帰りますか?それとも解散した方がいいでしょうか」
兄が問えば、夫婦は顔を見合わせ、こちらを見て微笑んだ。
「もし良ければ、一泊して行きませんか?せっかく知り合えたのだし、夕食をご一緒してお話しできたら嬉しいです」
三人に異論はなかった。
「こちらこそ、ぜひよろしくお願いします」
テントを設置し、テーブルとイスを出す。
夫婦は一つのテントとマジックバッグを共有しているとのことで、妻がバッグを管理し、出したテントやテーブル、イスの設置は夫がしていた。
テーブルとイスは互いに並べて会話がしやすいようにし、夕食はサラがテントで作ったものを兄が運ぶ。
夫婦の方も同じように、妻がテントで作った夕食を夫が運んで、テーブルに並べていた。
本当に互いに思いやり、仲の良い夫婦だなということが見ていてわかる。
席に着き、始めた食事は楽しいものとなった。
「私達は一緒に育ったんですよ。ステラ…妻が男爵家の次女で、私は執事の息子でした。あまり裕福とは言えない家ですが、旦那様は父をとても信頼して下さり、使用人を大切にして下さる方なのです。使用人の子と、ご自分の子を分け隔てなく育てて下さいました」
「素敵な旦那様なのですね」
「はい。十歳になった時、私は執事になるより冒険者になって稼ぎ、男爵家に恩を返したいと思いました。妻は魔法が使えましたので、一緒に頑張ろう、と言ってくれて。すぐに冒険者を始め、自分達で稼いだ金で学園に入学しました」
「真面目に頑張られたんですね」
「妻がいなければ挫折していたかもしれませんが、共に支え合って頑張って来ました。学園卒業の頃にはBランクが見えてきて、卒業後にはBランクになりました。そこで結婚し、さらに稼ぐべく頑張ってきました」
「色々な依頼も積極的に受けてるんですよ。護衛だったり、領地の魔獣討伐だったり。やったことのない仕事は、私達にとっていい経験になりますから」
実はグレゴリー侯爵令嬢の引率を引き受けたこともあるのだが、三人には預かり知らぬことである。
「そこで色々な貴族とも繋がりができ、男爵家は私達の支えがなくとも立ち行くようになりました」
「素晴らしいです」
「ありがとうございます。こつこつと攻略も進めて、やっとAランクが見えてきた頃、ボス討伐のパーティー募集をしてみたり、参加をしてみたりしたんですが、なかなか上手くいかず、時間だけが過ぎてしまって」
「Bランク十二人で挑みました?」
兄の問いに、夫が頷く。
「ええ。十二人もの大所帯だと、その場限りのメンバーでは連携も取れず…」
「そうですよね。私達が挑んだ時も、一ヶ月かけてメンバーの選抜と連携の練習をしました」
「そうなんですか。そうか…時間をかけてやれば良かったんですね…。いつもその日限りのメンバーで、作戦を決めても上手く動けないメンバーがいて、ぐだぐだになって終わってました」
「私達も最初、同じ目に遭ったので話し合って少しずつ練っていった感じです」
兄とリアムは十二人のパーティーで倒したのだった。
それだけの人数をまとめて指揮するだけでも大変だろうと、サラは思う。
夫婦は感心したように聞いていた。
「十二人が難しいなら六人で挑もうという話になりました。さすがに手伝ってくれるようなAランクの友人はいませんでしたし、ヘルプで三名雇おう、という話になったのですが、ボス討伐のヘルプとなるととてつもなく高額で」
「Aランクでも下手をすると命がけになりますもんね」
「そうなんです。私達夫婦は、報酬を払ってでもヘルプに入ってもらった方がいいと話していたんですが、もう一人の懐事情までは組んでみるまでわかりませんし。五人で挑戦するには、本当に強いAランク冒険者を雇わなければいけませんし。…本当に強い冒険者となると、私達が支払うにも厳しく…」
「それもあって、ずっと六十階までを行ったり来たりしながら金策をしていたところでした。今回募集があって、機会を頂いて、本当に感謝しています」
夫婦は揃って頭を下げた。
何年も金策をしながら機会を待っていたのだと言われ、三人はこの巡り合わせに感謝した。
「こちらこそ、お二人と知り合えて本当に良かったと思っています。ボス討伐は是非一緒に戦って頂きたいのですが、よろしいですか?」
兄が言えば、夫婦は手を取り合って喜んだ。
「ありがとうございます!私達、全力で挑ませて頂きます!」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
和やかな雰囲気で夕食を終え、食後も紅茶を飲みながらボス討伐の具体的な作戦等を語らったのだった。
「おはようございます、お二人とも」
「今日こそまともな人達でありますように…!」
兄の祈りに、サラとリアムは苦笑した。
「今日はどんな人?」
「前衛と後衛で、夫婦らしい」
「へぇ~!」
「楽しみですねぇ」
掲示板の前で待っていると、それらしき男女二人組がやってきた。
二十代後半とおぼしき二人は、コンセプトを似せた装備を身につけていた。
おそろい、というほど似てはいないが、色味や所々の装飾品がお揃いだ。
仲の良い夫婦なのだろうと一目でわかるし、清潔感があってセンスも良く、装備品自体もしっかりしており、ランク相応の物であった。
「今日はどうぞよろしくお願いします」
男女は丁寧に礼をした。
「こちらこそ、集まって頂き感謝致します」
兄もまた丁寧に礼をし、サラとリアムも頭を下げた。
ああ、まともだ。
一目見てわかるくらいに、まともな冒険者であり、三人は安堵した。
一泊しての流れを説明すると夫婦は頷き、具体的な前衛と後衛の分担について話を向けてきた。
打てば響く会話は小気味良く、気づけばあっという間に五十一階を駆け抜けていた。
夫はディランと名乗り、妻はステラと名乗った。
ディランは大剣を背負った完全なる前衛で、魔法は使えないという話であったが、魔力がなくとも十分盾役として頼もしい動きをしてくれていた。
兄は盾役となったディランの補助をしながらアタッカーに徹し、リアムがメイン回復を務める、という形を取りつつも、サラもステラも必要に応じて回復に回るし、リアムも余裕があれば攻撃に回った。
最初は互いのペースを掴むのに戸惑っていたが、それも五十一階を抜ける頃にはなくなった。
皆が己の役割を理解し、必要であれば補助に回る。
冒険者夫婦はずいぶんと場数を踏んできたベテランなのだろう、という雰囲気があった。
五十一階層からの道も通い慣れた感があり、時折「こちらの方が敵が少なく進行は早いです。もし戦利品が必要であれば、敵の多いルートもあります」とディランが兄に提案をしていた。
兄は「今回は進行がメインなので、少ないルートを教えて頂けますか」と丁寧に返していたし、ディランの方も穏やかに微笑みながら先導してくれた。
後衛として動くステラも気配りに溢れた人であった。
「サラさん、戦いにくい点はない?私はとても戦いやすいんだけれど、もし何かあればすぐに教えてね」
「はい。私もとても戦いやすいです」
「良かった」
サラが一番レベルが低く、今回の試験対象者であることを見抜いた彼女は、丁寧に戦闘のコツなどを教えてくれた。
押しつけがましくなく、さりげない。
リアムが教えてくれるように、サラの成長を見守る瞳をしていた。
進行優先のルートを走ったおかげで、昼休憩の時点で五十四階をクリアしていた。
五十五階へと続く広場で休憩を取り、出発する頃には、ボス討伐に参加してもらうのはこの二人しかいない、と三人は顔を見合わせ頷いた。
その後も順調に進み、夜には六十階へと到達していた。
「目的階まで到達してしまいましたが、一泊してから帰りますか?それとも解散した方がいいでしょうか」
兄が問えば、夫婦は顔を見合わせ、こちらを見て微笑んだ。
「もし良ければ、一泊して行きませんか?せっかく知り合えたのだし、夕食をご一緒してお話しできたら嬉しいです」
三人に異論はなかった。
「こちらこそ、ぜひよろしくお願いします」
テントを設置し、テーブルとイスを出す。
夫婦は一つのテントとマジックバッグを共有しているとのことで、妻がバッグを管理し、出したテントやテーブル、イスの設置は夫がしていた。
テーブルとイスは互いに並べて会話がしやすいようにし、夕食はサラがテントで作ったものを兄が運ぶ。
夫婦の方も同じように、妻がテントで作った夕食を夫が運んで、テーブルに並べていた。
本当に互いに思いやり、仲の良い夫婦だなということが見ていてわかる。
席に着き、始めた食事は楽しいものとなった。
「私達は一緒に育ったんですよ。ステラ…妻が男爵家の次女で、私は執事の息子でした。あまり裕福とは言えない家ですが、旦那様は父をとても信頼して下さり、使用人を大切にして下さる方なのです。使用人の子と、ご自分の子を分け隔てなく育てて下さいました」
「素敵な旦那様なのですね」
「はい。十歳になった時、私は執事になるより冒険者になって稼ぎ、男爵家に恩を返したいと思いました。妻は魔法が使えましたので、一緒に頑張ろう、と言ってくれて。すぐに冒険者を始め、自分達で稼いだ金で学園に入学しました」
「真面目に頑張られたんですね」
「妻がいなければ挫折していたかもしれませんが、共に支え合って頑張って来ました。学園卒業の頃にはBランクが見えてきて、卒業後にはBランクになりました。そこで結婚し、さらに稼ぐべく頑張ってきました」
「色々な依頼も積極的に受けてるんですよ。護衛だったり、領地の魔獣討伐だったり。やったことのない仕事は、私達にとっていい経験になりますから」
実はグレゴリー侯爵令嬢の引率を引き受けたこともあるのだが、三人には預かり知らぬことである。
「そこで色々な貴族とも繋がりができ、男爵家は私達の支えがなくとも立ち行くようになりました」
「素晴らしいです」
「ありがとうございます。こつこつと攻略も進めて、やっとAランクが見えてきた頃、ボス討伐のパーティー募集をしてみたり、参加をしてみたりしたんですが、なかなか上手くいかず、時間だけが過ぎてしまって」
「Bランク十二人で挑みました?」
兄の問いに、夫が頷く。
「ええ。十二人もの大所帯だと、その場限りのメンバーでは連携も取れず…」
「そうですよね。私達が挑んだ時も、一ヶ月かけてメンバーの選抜と連携の練習をしました」
「そうなんですか。そうか…時間をかけてやれば良かったんですね…。いつもその日限りのメンバーで、作戦を決めても上手く動けないメンバーがいて、ぐだぐだになって終わってました」
「私達も最初、同じ目に遭ったので話し合って少しずつ練っていった感じです」
兄とリアムは十二人のパーティーで倒したのだった。
それだけの人数をまとめて指揮するだけでも大変だろうと、サラは思う。
夫婦は感心したように聞いていた。
「十二人が難しいなら六人で挑もうという話になりました。さすがに手伝ってくれるようなAランクの友人はいませんでしたし、ヘルプで三名雇おう、という話になったのですが、ボス討伐のヘルプとなるととてつもなく高額で」
「Aランクでも下手をすると命がけになりますもんね」
「そうなんです。私達夫婦は、報酬を払ってでもヘルプに入ってもらった方がいいと話していたんですが、もう一人の懐事情までは組んでみるまでわかりませんし。五人で挑戦するには、本当に強いAランク冒険者を雇わなければいけませんし。…本当に強い冒険者となると、私達が支払うにも厳しく…」
「それもあって、ずっと六十階までを行ったり来たりしながら金策をしていたところでした。今回募集があって、機会を頂いて、本当に感謝しています」
夫婦は揃って頭を下げた。
何年も金策をしながら機会を待っていたのだと言われ、三人はこの巡り合わせに感謝した。
「こちらこそ、お二人と知り合えて本当に良かったと思っています。ボス討伐は是非一緒に戦って頂きたいのですが、よろしいですか?」
兄が言えば、夫婦は手を取り合って喜んだ。
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