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3. スケジュール通り生きる俺
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翌朝、ミカエルは五時に起床し三十分ストレッチをし、三十分庭の散歩をし、三十分木剣の素振りをしたら体力が尽きた。
ひ、ひよわ~。
だがまだ一日目、これからだ!
気合いを入れ直し、風呂に入った。
王子様なら二十四時間護衛がついていそうなものだが、庭を散歩しても誰にも会わなかった。
着替えや入浴は侍女を呼ぶのが正しいのだろうが、呼ばなかった。
魔力のこもった魔石が配置されているので、魔力がなくてもシャワーは浴びられるし、照明もつけられるので、一人でも問題はない。
着替えもどこにあるのかは把握していた。
手のまめが潰れて非常に沁みたが、なんだか懐かしい心地がした。
かつて、剣道を始めたばかりの頃を思い出す。
体力を付ける為に走り込みもしたい所だが、それはもっと後になりそうだった。
走ったら死んでしまいそうなくらいには、体力がないからだ。
デスクに入れっぱなしで使われることのなかった救急箱を取り出して、まめの消毒をする。
剣術を習い始めた時に、「回復魔術では成長を妨げるので、使わないように」と言われて用意したものだった。
怪我と、成長の為の傷は区別しなければならないようだ、と理解した。
消毒を終え、デスクへと片づけた所で侍女が起こしにやって来た。
目が合ったので「おはよう」と笑顔を向ければ「はわ…!」と謎の言葉を発し、祈ろうと膝を折ったもののすぐに体勢を立て直した。
「で…殿下、お呼び下さればすぐに参りましたのに…」
「大丈夫、一人で出来たよ」
「そんな、わたくしどもにお任せ下さいませ」
「これから毎朝、早起きして勉強しようと思ってね。君達はいつも通りで大丈夫だから」
「べ…べんきょう…で、ございますか…?」
驚愕に目を見開く侍女は二十代半ば。
子爵家の三女で王宮に勤め、三年前護衛騎士の一人と結婚した、一児の母である。
名をミルラと言った。
「うん。朝食の八時までここで読書をするよ」
「か…かしこまりました…では、朝食の時間にまた参ります」
「ありがとう」
王子の突然の変貌ぶりに、あからさまに動揺を見せながらも、追及はしてこない。
距離感を弁えた、いい侍女だと思った。
ソファに腰掛け、本を広げたミカエルに果実水を用意していくのも高得点。
侍女の数は多くない。
最低限の人数で回していることを知っているので、彼女達のスケジュールを狂わせるつもりはなかった。
学ぶことは山程ある。
学校で習うような勉強だけでなく、この世界を理解する為の勉強が必須だった。
人族が集落を作り、街を作り、国を興し…文明を築き始めた頃にはすでに、魔獣は存在した。
魔獣は意志疎通が不可能な存在で、見境なく襲って来る、全種族にとって脅威の敵だった。
エルフ族、ドワーフ族、獣人族、亜人族、竜族、魔族など、ファンタジーでは有名な種族もすでに存在し、新参種族だった人族は当初、それらの種族に庇護される形で仲良く、緩やかに成熟していったという。
他種族の寿命はとても長く、百年から数千年は生きるのに対し、人族は五十年から七十年と短かったが、その分繁殖能力と学習能力は高かった。
瞬く間に数を増やし、文明を発展させ、生息地を拡大していくにつれ、他種族との軋轢が生じるようになった。
争いを好まぬ少数民族であるエルフ族は、森の奥深くに結界を張り、人族との断絶を選んだ。
世界の中央にあるユルベオク大陸の大森林、「ニイドの森」のどこかにエルフ族の国があるとされるが、現在では物語の中の存在となっている。
ドワーフ族はユルベオク大陸南部から海を渡ったダエク島に、移住した。
ドワーフ産の武器防具、魔道具などは高い技術力でもって、非常に高級品である。
各地に残るドワーフの遺跡は、宝物が眠るとして多くの冒険者達がこぞって探索しており、ほぼ取り尽くされたと言われていた。
獣人族や亜人族は各地に存在し、敵対的な種族もいれば、友好的な種族もいる。
西方のオセルグ大陸では、獣人族と人族は共に生活しているようだった。
竜族はいわずとしれたドラゴンだが、彼らは主に北方のエオイス大陸で暮らしており、その姿を見ることはまずないとされる。
ミカエルが住むユルベオク大陸人にとっては、幻の存在と言って良かった。
人族はあらゆる大陸に存在しており、大型帆船での行き来があり貿易は盛んである。
魔族は我が国の北方に領土を構えており、過去幾度も苛烈な戦いを繰り広げてきたという。
魔獣も非常に強い個体が集中しており、高ランクの冒険者でなければ戦えない為、国境に魔獣除けの結界を張り巡らせることで、平穏を確保している。
百年前、魔王討伐に参加した聖女がこの結界を構築してくれるまで、毎年大量の死者を出し、酷い有様であったようだ。
この世界の人族は大小様々、確認されているもので二十の国が存在し、集落や部族を入れれば数百にはなるという。
そのうち、大国と呼ばれる五国は同盟を結び友好関係を築くことで、人間同士で争わずに済むよう、調整する役割を担っていた。
魔王討伐に参加した五国の勇者達の健闘を称え、百年前に結ばれたものである。
「なるほどなるほど」
今まで興味もなく、教師の話を聞き流していた過去のミカエルだったが、改めて本を読み、頷いた。
我が国の結界があるのは北方都市ヒミンビョルグである。
いつか行ってみたい場所だった。
魔獣はどこにでもいるので討伐は必須であり、騎士団も必須であり、冒険者達もまた、必須であった。
「冒険者、面白そうだな」
ファンタジーだ。
ファンタジー世界に自分はいるのだと、実感した。
朝食を終え、本日のスケジュールをこなすために部屋を出る。
魔術師団の研究塔で、基礎理論の授業を受ける為だった。
王子宮から研究塔まではかなり遠い。
子どもの足で歩けば一時間以上はかかるので、馬車で移動する。
だが乗り心地は良くなく、過去のミカエルは馬車酔いを理由に頻回に馬車を止めては休憩をし、平気で遅刻していた。
いやダメでしょ。
真面目にやろ?
朝のトレーニングですでに体力は尽きていたし、出来れば寝ていたい気分だったが、まっすぐ塔へと向かった。
転移魔術とかあればいいのに。
あっても魔力なしじゃ、使えませんけど。
ハハッ!
途中で止まることなく進んで行く馬車に、並走していた護衛騎士達から困惑と驚きの視線が向けられるが、こちらから視線は向けない。
見ていてくれたまえ、護衛騎士くん達。
婚約者になったソフィア嬢の為にやる気を出したんだ、って、思ってくれたらいいよ。
イージーモード人生を謳歌する為に、立派な王子になるからね。
王子宮を抜け、正宮へと入る途中に見えた団体に、思わず視線が向いた。
王妃宮から出てきた団体の先頭は、ミカエルの母でもある王妃である。
アッシュブロンドの髪を結い上げ、スラリとした肢体は二児を出産してなお美しい。
サファイアのような蒼い瞳は「我が国の至宝」と謳われ、絶世の美女として名高い女性である。
その手は小さな子どもと繋がれており、見下ろす視線は慈愛に溢れていた。
子どもは三歳。
灰に近いくすんだ銀髪と、蒼い瞳を持っていた。
子どもは母を振り回さん勢いで手を動かしているが、母に叱る様子はなく好きにさせていた。
奇声を上げてはしゃぎながら、早く早くと母を引っ張る。
後ろからぞろぞろとついている侍女達の手には、バスケットやたくさんの荷物があることから、庭園のどこかで遅めの朝食でも摂るのかもしれない。
あちらの護衛騎士は八人いた。
向こうはこちらに気づくことなく、庭園の奥へと消えていった。
「…殿下」
ミカエルの視線が王妃達に向いていることに気づき、そっと声をかけてくるのは、伯爵家の三男だったか。
彼もまた、なかなかの美形である。
言葉に憐憫の響きを感じたが、ミカエルは微笑みながら首を振った。
「ああ、なんでもない。今日はいい天気だね」
「…はい」
自分が三歳の頃には、すでに王子宮で一人だった。
父も母も姿を見せることはなかった。
会いたいと言っても、「ご多忙でいらっしゃる為」と会わせてもらえなかった。
あの弟は三歳になっても、母と共に暮らしている。
研究塔に時間通りに現れた第一王子を見て、教師は「嵐が来るのか」と真顔で呟いた。
さらに真面目に授業を受ける様子を見て、「俺は明日死ぬのか」と呟いていた。
いや、ほんとすいませんて。
ミカエルが学ぶのは、魔術の仕組み、だった。
魔術は術式を組み、正しく発音することで魔力を韻に乗せ、少ない魔力で効率良く発動させる。
攻撃魔術、回復魔術、補助魔術など分類分けがされており、魔力を持つ者は自身の適性に合わせて学んでいく。
魔力さえあれば無詠唱、術式なしで発動させることも可能だと言うが、それには膨大な魔力が必要で、それは魔術ではなく魔法と呼んだ。
人族には扱えないものだった。
竜族、魔族などの一部の種族だけが、使用可能であると言う。
魔獣も詠唱を必要とせずに攻撃をしてくることがあり、「魔獣も魔法を使う」という認識だ。
シャワーから湯が出たり、照明をつけたり出来るのは、魔道具のおかげだった。
術式を組み、発音する代わりの符が組み込まれていることで、魔石の魔力を使って発動させている、ということを知った。
面白いな、と思った。
一日のスケジュールを終え、日課となった寝る前の衣装室の鏡の前で、ミカエルはあることに気がついた。
「あれ?第二王子、どこ行った?」
ひ、ひよわ~。
だがまだ一日目、これからだ!
気合いを入れ直し、風呂に入った。
王子様なら二十四時間護衛がついていそうなものだが、庭を散歩しても誰にも会わなかった。
着替えや入浴は侍女を呼ぶのが正しいのだろうが、呼ばなかった。
魔力のこもった魔石が配置されているので、魔力がなくてもシャワーは浴びられるし、照明もつけられるので、一人でも問題はない。
着替えもどこにあるのかは把握していた。
手のまめが潰れて非常に沁みたが、なんだか懐かしい心地がした。
かつて、剣道を始めたばかりの頃を思い出す。
体力を付ける為に走り込みもしたい所だが、それはもっと後になりそうだった。
走ったら死んでしまいそうなくらいには、体力がないからだ。
デスクに入れっぱなしで使われることのなかった救急箱を取り出して、まめの消毒をする。
剣術を習い始めた時に、「回復魔術では成長を妨げるので、使わないように」と言われて用意したものだった。
怪我と、成長の為の傷は区別しなければならないようだ、と理解した。
消毒を終え、デスクへと片づけた所で侍女が起こしにやって来た。
目が合ったので「おはよう」と笑顔を向ければ「はわ…!」と謎の言葉を発し、祈ろうと膝を折ったもののすぐに体勢を立て直した。
「で…殿下、お呼び下さればすぐに参りましたのに…」
「大丈夫、一人で出来たよ」
「そんな、わたくしどもにお任せ下さいませ」
「これから毎朝、早起きして勉強しようと思ってね。君達はいつも通りで大丈夫だから」
「べ…べんきょう…で、ございますか…?」
驚愕に目を見開く侍女は二十代半ば。
子爵家の三女で王宮に勤め、三年前護衛騎士の一人と結婚した、一児の母である。
名をミルラと言った。
「うん。朝食の八時までここで読書をするよ」
「か…かしこまりました…では、朝食の時間にまた参ります」
「ありがとう」
王子の突然の変貌ぶりに、あからさまに動揺を見せながらも、追及はしてこない。
距離感を弁えた、いい侍女だと思った。
ソファに腰掛け、本を広げたミカエルに果実水を用意していくのも高得点。
侍女の数は多くない。
最低限の人数で回していることを知っているので、彼女達のスケジュールを狂わせるつもりはなかった。
学ぶことは山程ある。
学校で習うような勉強だけでなく、この世界を理解する為の勉強が必須だった。
人族が集落を作り、街を作り、国を興し…文明を築き始めた頃にはすでに、魔獣は存在した。
魔獣は意志疎通が不可能な存在で、見境なく襲って来る、全種族にとって脅威の敵だった。
エルフ族、ドワーフ族、獣人族、亜人族、竜族、魔族など、ファンタジーでは有名な種族もすでに存在し、新参種族だった人族は当初、それらの種族に庇護される形で仲良く、緩やかに成熟していったという。
他種族の寿命はとても長く、百年から数千年は生きるのに対し、人族は五十年から七十年と短かったが、その分繁殖能力と学習能力は高かった。
瞬く間に数を増やし、文明を発展させ、生息地を拡大していくにつれ、他種族との軋轢が生じるようになった。
争いを好まぬ少数民族であるエルフ族は、森の奥深くに結界を張り、人族との断絶を選んだ。
世界の中央にあるユルベオク大陸の大森林、「ニイドの森」のどこかにエルフ族の国があるとされるが、現在では物語の中の存在となっている。
ドワーフ族はユルベオク大陸南部から海を渡ったダエク島に、移住した。
ドワーフ産の武器防具、魔道具などは高い技術力でもって、非常に高級品である。
各地に残るドワーフの遺跡は、宝物が眠るとして多くの冒険者達がこぞって探索しており、ほぼ取り尽くされたと言われていた。
獣人族や亜人族は各地に存在し、敵対的な種族もいれば、友好的な種族もいる。
西方のオセルグ大陸では、獣人族と人族は共に生活しているようだった。
竜族はいわずとしれたドラゴンだが、彼らは主に北方のエオイス大陸で暮らしており、その姿を見ることはまずないとされる。
ミカエルが住むユルベオク大陸人にとっては、幻の存在と言って良かった。
人族はあらゆる大陸に存在しており、大型帆船での行き来があり貿易は盛んである。
魔族は我が国の北方に領土を構えており、過去幾度も苛烈な戦いを繰り広げてきたという。
魔獣も非常に強い個体が集中しており、高ランクの冒険者でなければ戦えない為、国境に魔獣除けの結界を張り巡らせることで、平穏を確保している。
百年前、魔王討伐に参加した聖女がこの結界を構築してくれるまで、毎年大量の死者を出し、酷い有様であったようだ。
この世界の人族は大小様々、確認されているもので二十の国が存在し、集落や部族を入れれば数百にはなるという。
そのうち、大国と呼ばれる五国は同盟を結び友好関係を築くことで、人間同士で争わずに済むよう、調整する役割を担っていた。
魔王討伐に参加した五国の勇者達の健闘を称え、百年前に結ばれたものである。
「なるほどなるほど」
今まで興味もなく、教師の話を聞き流していた過去のミカエルだったが、改めて本を読み、頷いた。
我が国の結界があるのは北方都市ヒミンビョルグである。
いつか行ってみたい場所だった。
魔獣はどこにでもいるので討伐は必須であり、騎士団も必須であり、冒険者達もまた、必須であった。
「冒険者、面白そうだな」
ファンタジーだ。
ファンタジー世界に自分はいるのだと、実感した。
朝食を終え、本日のスケジュールをこなすために部屋を出る。
魔術師団の研究塔で、基礎理論の授業を受ける為だった。
王子宮から研究塔まではかなり遠い。
子どもの足で歩けば一時間以上はかかるので、馬車で移動する。
だが乗り心地は良くなく、過去のミカエルは馬車酔いを理由に頻回に馬車を止めては休憩をし、平気で遅刻していた。
いやダメでしょ。
真面目にやろ?
朝のトレーニングですでに体力は尽きていたし、出来れば寝ていたい気分だったが、まっすぐ塔へと向かった。
転移魔術とかあればいいのに。
あっても魔力なしじゃ、使えませんけど。
ハハッ!
途中で止まることなく進んで行く馬車に、並走していた護衛騎士達から困惑と驚きの視線が向けられるが、こちらから視線は向けない。
見ていてくれたまえ、護衛騎士くん達。
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王子宮を抜け、正宮へと入る途中に見えた団体に、思わず視線が向いた。
王妃宮から出てきた団体の先頭は、ミカエルの母でもある王妃である。
アッシュブロンドの髪を結い上げ、スラリとした肢体は二児を出産してなお美しい。
サファイアのような蒼い瞳は「我が国の至宝」と謳われ、絶世の美女として名高い女性である。
その手は小さな子どもと繋がれており、見下ろす視線は慈愛に溢れていた。
子どもは三歳。
灰に近いくすんだ銀髪と、蒼い瞳を持っていた。
子どもは母を振り回さん勢いで手を動かしているが、母に叱る様子はなく好きにさせていた。
奇声を上げてはしゃぎながら、早く早くと母を引っ張る。
後ろからぞろぞろとついている侍女達の手には、バスケットやたくさんの荷物があることから、庭園のどこかで遅めの朝食でも摂るのかもしれない。
あちらの護衛騎士は八人いた。
向こうはこちらに気づくことなく、庭園の奥へと消えていった。
「…殿下」
ミカエルの視線が王妃達に向いていることに気づき、そっと声をかけてくるのは、伯爵家の三男だったか。
彼もまた、なかなかの美形である。
言葉に憐憫の響きを感じたが、ミカエルは微笑みながら首を振った。
「ああ、なんでもない。今日はいい天気だね」
「…はい」
自分が三歳の頃には、すでに王子宮で一人だった。
父も母も姿を見せることはなかった。
会いたいと言っても、「ご多忙でいらっしゃる為」と会わせてもらえなかった。
あの弟は三歳になっても、母と共に暮らしている。
研究塔に時間通りに現れた第一王子を見て、教師は「嵐が来るのか」と真顔で呟いた。
さらに真面目に授業を受ける様子を見て、「俺は明日死ぬのか」と呟いていた。
いや、ほんとすいませんて。
ミカエルが学ぶのは、魔術の仕組み、だった。
魔術は術式を組み、正しく発音することで魔力を韻に乗せ、少ない魔力で効率良く発動させる。
攻撃魔術、回復魔術、補助魔術など分類分けがされており、魔力を持つ者は自身の適性に合わせて学んでいく。
魔力さえあれば無詠唱、術式なしで発動させることも可能だと言うが、それには膨大な魔力が必要で、それは魔術ではなく魔法と呼んだ。
人族には扱えないものだった。
竜族、魔族などの一部の種族だけが、使用可能であると言う。
魔獣も詠唱を必要とせずに攻撃をしてくることがあり、「魔獣も魔法を使う」という認識だ。
シャワーから湯が出たり、照明をつけたり出来るのは、魔道具のおかげだった。
術式を組み、発音する代わりの符が組み込まれていることで、魔石の魔力を使って発動させている、ということを知った。
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