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103. ボスを倒す俺
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ボスは、ロングソードにスクトゥムを装備しており、見た目は完全にゲームに出てくる騎士キャラ、といった趣だった。
剣は赤と金、盾は炎と樹木を組み合わせたような装飾で、無骨ながらも頑丈そうな作りに見える。
左足を前、右足を後ろにして立ち、右手は剣先を地面に向け、左手で盾を正面に構える。
強そうだ、とは思ったが、勝てない、とは思わなかった。
「ライトニング」
ボスが動き出す前に、先制した。
素早く横に避けるのを見越して、ファイアボールを撃つが、盾で防がれた。
構わない。
ロングソードの間合いよりも早く、至近へと飛び込み脇を狙って一撃。
押し込む前に盾を突き出して来たので、かわして後ろに下がるがそれに合わせ、ボスが剣を振り下ろしてくる。
ボスの右側へ回り込むように避け、膝裏を狙う。
巨体であるので狙いはつけやすいものの、剣も盾も、ボスが振り回す度に風圧で飛ばされそうになるのが厄介だった。
あまり動きは早くない、と思っていると、超加速して一歩で距離を詰め、剣を横薙ぎにされ焦る。
盾をハンマーのように打ち下ろしてくるので避け、石や埃が飛んでくるのも避けなければならなかった。
中距離になると剣を光らせ、薙ぎ払いながら光るビームを連続で撃って来る。
「えっ何それ僕も使いたい!!」
剣圧なのか、風と光と熱だった。
ミカエルは盾を持っていないので、避けるしかない。
避けているとまた超加速で詰め寄って来て、薙ぎ払ってくるのだった。
騎士と戦っているというより、ボスキャラと戦っている。
自分の身体は、思った通りに動いてくれた。
「ウォール」
地面から土壁を立てる。
防御に使われる魔術であるが、ボスの足下に出現させて攻撃に使った。
足下をふらつかせた隙をついて、攻撃する。
無詠唱で使える魔道具、優秀すぎない?
タイミングさえ測れば、確実に当てられるのだ。
小さい怪我が積み重なって、ミカエルもダメージを蓄積させていた。
こまめに魔道具で回復させるが、回復量は微々たるものだ。
ポーションを使うべきか迷いつつ、様子を見ていた。
ボスの体力ゲージと、自分の体力ゲージを見比べつつ、いけるか、どうか、とじりじりしながら戦っている感覚だった。
見えないけど。
ゲージ。
見えたらいいのに。
ゲージ。
この時ミカエルは、ここが現実の世界であることを失念していた。
痛みもあるし、疲れもあるのに。
パターン化されたボスの動きを把握することに夢中で、把握してからは避けては攻撃を繰り返すことに集中していた。
思い通りに動けたから?
ボスのパターンが読めて、楽しくなったから?
少し距離を取り最終フェーズに入ったボスが、気合いを入れるように両足に力を入れ、踏ん張って魔力を爆発させた所までは、認識できた。
攻撃が来る、と、構えた所までは良かった。
「ミカエル!!」
ジルの叫びと、自分の正面以外のあらゆる所から危機を感じ振り返った時には、無数の剣が己に向かって突き出されていた。
は…?
死体が、
起き上がって、
剣を、
ジルの回復と、ノアが影から飛び出して来るのは同時だった。
死体の群れからミカエルを守るように、ノアが周囲に炎の壁を立てた瞬間、死体達は黒こげになって吹き飛んだ。
ミカエルの怪我は、一瞬で全快していた。
「前!!」
さらに叫ばれ、殺気に振り返れば、ボスが至近で剣を振りかぶっていた。
「ぐ…っ!!」
受け止めるのは、無理だった。
身体ごとへし折られる。
「ウォール!!」
立てた土壁が一瞬で斬り崩されたが、視界を防げればそれで十分だった。
崩されることを前提に懐に飛び込んで、振り下ろし体勢が低くなったボスの喉へ、剣を一気に突き立てた。
体力が全快されていたから、反応できた。
怪我をしたままだったら、死んでいたかもしれない。
ボスは力を失って、膝をついた。
『…終焉は、来たれり…』
最期の言葉を呟いて横倒しになり、そのまま動かなくなって、四十一階方面の結界の色が薄くなった。
四十階を、クリアした。
ミカエルもまた膝をつき、脱力して座り込んだ。
ノアがミカエルの身体に寄り添うようにその場に伏せたが、撫でてやる心の余裕はなかった。
「ミカエル!!怪我は!?」
ジルが走り寄り、ミカエルの身体を抱きしめる。
シャリエルはボスへと近づき、ドロップ品の確認をしてくれていた。
「…し、…死んだかと思った…」
身体を震わせながらミカエルが言えば、ジルがぎゅっと力を込めた。
「もぉおおお俺心臓が止まるかと…!!もう無理、ホント無理…ミカエルが痛い思いするとか、許せない…!!」
何度も回復を重ねがけし、浄化もかけつつ、ミカエルの全身をあらためながら、ジルは泣きそうになっていた。
「…ありがとうジル。…ノアも。…危なかったね僕…」
「ううぅ…ホントもう…無理…俺が死んじゃう…」
「何でジルが死ぬの…」
思わず笑ってしまったが、「笑えないし!!」とジルに泣かれた。
「ごめんて。…本当に、ありがとう、ジル」
ぎゅっと抱きしめ返すと、ジルがぶるぶると震え出す。
「…っ俺、地獄と天国を一度に味わうと、死ぬから…ホント…」
「……あ、ハイ」
こんな安い天国で満足しちゃって、いいのかなこの人。
そっと手を離し、ジルの腕も引きはがした。
なすがままのジルは置いて、ノアの頭を撫でてやると、満足そうに目を細めて立ち上がり、また影の中へと戻っていった。
強すぎるな、この子も。
死体の群は、結構な数が視界に入っていた。
十体くらいはいたと思う。
それを、一瞬で焼き払ったのだった。
俺、この中で最弱でした。
うん、知ってた。
もっと頑張らないと。
「人型の解体は出来ないが、ドロップ品はある。これで全部だ、受け取ってくれ」
さりげなく怖いことを言いながら歩み寄って来るシャリエルから、戦利品を受け取った。
チタン製のロングソード。
血染めのマント。
指輪。
「…明らかに、ボスから剥ぎ取ったラインナップ…。ありがとうございます、シャリエルさん」
「この指輪は、攻撃力が二パーセントアップする素晴らしい物だ。ダンジョンでしかドロップしない、魔装具だ」
「…二パーセントアップって、どこでわかるんですか?」
「基本は魔道具と同じ。内側に、装備品の効果が書いてある」
指輪はシンプルなチタン製であり、幅約一センチ程、厚さは二ミリ程の薄い金属の板だった。
板には装飾のように見える魔法陣の一部が書き込まれ、虹色の小さな魔石がはめ込まれている。
精巧な品だった。
ちなみに二パーセントアップの文言は、指輪の内側、指と接する面に小さく彫られていた。
通常、銘を入れる場所である。
「…虹色の魔石だ」
「魔装具は、壊したら終わりだ。虹色だからと、魔石を取り出すことは出来ないから、このまま使うしかないぞ」
「…そうでした。魔装具のこと、読んだことがあります。これ、激レアドロップ品では?」
「ああ。私も魔装具は数える程しか見たことがない。滅多に市場にも出ないはず」
「うわぁ…これ、僕が一人で倒したわけじゃないから、売って…」
「ダメだよミカエル」
少し離れた所でナニかを落ち着かせていたらしいジルが戻って来て、首を振った。
「え、でも」
「今のミカエルに必要な物だし、もっと強くなったら実感できるくらい変わるから、装備しておかないと!」
「それはそうかもしれないけど」
「いくら金積んでも、買えない代物だよ!攻撃力アップって、全員欲しいヤツだし!ミカエルに持っていて欲しい」
「私も賛成だ」
「……」
優しくミカエルの頭を撫でながら、ジルが笑った。
「次出たら、俺にちょうだい。それでどう?」
ジルもシャリエルさんも、いい人すぎて。
「…ありがとう。しばらく四十階までを周回したいから、出たらもらってね」
「もちろん!ミカエルとお揃い…!!」
あ、喜ぶ所、そこなんだ。
ブレないジルに、癒される自分がいた。
もっと強くなって、お返ししないと。
追加報酬の宝箱も、開けた。
この階に石碑は、現れなかった。
一カラット程のダイヤモンド。
コバルト鉱石。
チタン鉱石。
以上だった。
少ない、と思ったが、コバルト鉱石もチタン鉱石も複数入っていたので、十分かもしれない。
四十一階からはこれらを使った装備で挑めよ、という、ありがたい忠告なのかもしれなかった。
「…ところで、血染めのマントって、どう使えばいいんだろう?」
帰宅途中にミカエルが呟くと、ジルも「さぁ…」と首を傾げており、シャリエルが淡々と答えてくれた。
「そういう使い道のなさそうなアイテムは、浄化をかけると、使える物に変化することがある。マントだと、生地だろうか。特殊効果がついているかどうかは、浄化してみなければわからない」
「えっダンジョン産、すごいですね?」
「ダンジョン品の加工は、我々エルフ族かドワーフ族が得意だな。…私は職人ではないから無理だが」
「旅人ですもんね」
「ああ」
ミカエルは冗談のつもりだったが、シャリエルは真面目に頷いた。
職業旅人、って、カッコイイな。
「普通に冒険者でいいだろ…」
ジルのツッコミに、答える者はいなかった。
浄化をかけた血染めのマントは、防御力一パーセントがついたリネン生地になった。
ミカエルの新しい外套の生地として、使わせてもらうことにした。
剣は赤と金、盾は炎と樹木を組み合わせたような装飾で、無骨ながらも頑丈そうな作りに見える。
左足を前、右足を後ろにして立ち、右手は剣先を地面に向け、左手で盾を正面に構える。
強そうだ、とは思ったが、勝てない、とは思わなかった。
「ライトニング」
ボスが動き出す前に、先制した。
素早く横に避けるのを見越して、ファイアボールを撃つが、盾で防がれた。
構わない。
ロングソードの間合いよりも早く、至近へと飛び込み脇を狙って一撃。
押し込む前に盾を突き出して来たので、かわして後ろに下がるがそれに合わせ、ボスが剣を振り下ろしてくる。
ボスの右側へ回り込むように避け、膝裏を狙う。
巨体であるので狙いはつけやすいものの、剣も盾も、ボスが振り回す度に風圧で飛ばされそうになるのが厄介だった。
あまり動きは早くない、と思っていると、超加速して一歩で距離を詰め、剣を横薙ぎにされ焦る。
盾をハンマーのように打ち下ろしてくるので避け、石や埃が飛んでくるのも避けなければならなかった。
中距離になると剣を光らせ、薙ぎ払いながら光るビームを連続で撃って来る。
「えっ何それ僕も使いたい!!」
剣圧なのか、風と光と熱だった。
ミカエルは盾を持っていないので、避けるしかない。
避けているとまた超加速で詰め寄って来て、薙ぎ払ってくるのだった。
騎士と戦っているというより、ボスキャラと戦っている。
自分の身体は、思った通りに動いてくれた。
「ウォール」
地面から土壁を立てる。
防御に使われる魔術であるが、ボスの足下に出現させて攻撃に使った。
足下をふらつかせた隙をついて、攻撃する。
無詠唱で使える魔道具、優秀すぎない?
タイミングさえ測れば、確実に当てられるのだ。
小さい怪我が積み重なって、ミカエルもダメージを蓄積させていた。
こまめに魔道具で回復させるが、回復量は微々たるものだ。
ポーションを使うべきか迷いつつ、様子を見ていた。
ボスの体力ゲージと、自分の体力ゲージを見比べつつ、いけるか、どうか、とじりじりしながら戦っている感覚だった。
見えないけど。
ゲージ。
見えたらいいのに。
ゲージ。
この時ミカエルは、ここが現実の世界であることを失念していた。
痛みもあるし、疲れもあるのに。
パターン化されたボスの動きを把握することに夢中で、把握してからは避けては攻撃を繰り返すことに集中していた。
思い通りに動けたから?
ボスのパターンが読めて、楽しくなったから?
少し距離を取り最終フェーズに入ったボスが、気合いを入れるように両足に力を入れ、踏ん張って魔力を爆発させた所までは、認識できた。
攻撃が来る、と、構えた所までは良かった。
「ミカエル!!」
ジルの叫びと、自分の正面以外のあらゆる所から危機を感じ振り返った時には、無数の剣が己に向かって突き出されていた。
は…?
死体が、
起き上がって、
剣を、
ジルの回復と、ノアが影から飛び出して来るのは同時だった。
死体の群れからミカエルを守るように、ノアが周囲に炎の壁を立てた瞬間、死体達は黒こげになって吹き飛んだ。
ミカエルの怪我は、一瞬で全快していた。
「前!!」
さらに叫ばれ、殺気に振り返れば、ボスが至近で剣を振りかぶっていた。
「ぐ…っ!!」
受け止めるのは、無理だった。
身体ごとへし折られる。
「ウォール!!」
立てた土壁が一瞬で斬り崩されたが、視界を防げればそれで十分だった。
崩されることを前提に懐に飛び込んで、振り下ろし体勢が低くなったボスの喉へ、剣を一気に突き立てた。
体力が全快されていたから、反応できた。
怪我をしたままだったら、死んでいたかもしれない。
ボスは力を失って、膝をついた。
『…終焉は、来たれり…』
最期の言葉を呟いて横倒しになり、そのまま動かなくなって、四十一階方面の結界の色が薄くなった。
四十階を、クリアした。
ミカエルもまた膝をつき、脱力して座り込んだ。
ノアがミカエルの身体に寄り添うようにその場に伏せたが、撫でてやる心の余裕はなかった。
「ミカエル!!怪我は!?」
ジルが走り寄り、ミカエルの身体を抱きしめる。
シャリエルはボスへと近づき、ドロップ品の確認をしてくれていた。
「…し、…死んだかと思った…」
身体を震わせながらミカエルが言えば、ジルがぎゅっと力を込めた。
「もぉおおお俺心臓が止まるかと…!!もう無理、ホント無理…ミカエルが痛い思いするとか、許せない…!!」
何度も回復を重ねがけし、浄化もかけつつ、ミカエルの全身をあらためながら、ジルは泣きそうになっていた。
「…ありがとうジル。…ノアも。…危なかったね僕…」
「ううぅ…ホントもう…無理…俺が死んじゃう…」
「何でジルが死ぬの…」
思わず笑ってしまったが、「笑えないし!!」とジルに泣かれた。
「ごめんて。…本当に、ありがとう、ジル」
ぎゅっと抱きしめ返すと、ジルがぶるぶると震え出す。
「…っ俺、地獄と天国を一度に味わうと、死ぬから…ホント…」
「……あ、ハイ」
こんな安い天国で満足しちゃって、いいのかなこの人。
そっと手を離し、ジルの腕も引きはがした。
なすがままのジルは置いて、ノアの頭を撫でてやると、満足そうに目を細めて立ち上がり、また影の中へと戻っていった。
強すぎるな、この子も。
死体の群は、結構な数が視界に入っていた。
十体くらいはいたと思う。
それを、一瞬で焼き払ったのだった。
俺、この中で最弱でした。
うん、知ってた。
もっと頑張らないと。
「人型の解体は出来ないが、ドロップ品はある。これで全部だ、受け取ってくれ」
さりげなく怖いことを言いながら歩み寄って来るシャリエルから、戦利品を受け取った。
チタン製のロングソード。
血染めのマント。
指輪。
「…明らかに、ボスから剥ぎ取ったラインナップ…。ありがとうございます、シャリエルさん」
「この指輪は、攻撃力が二パーセントアップする素晴らしい物だ。ダンジョンでしかドロップしない、魔装具だ」
「…二パーセントアップって、どこでわかるんですか?」
「基本は魔道具と同じ。内側に、装備品の効果が書いてある」
指輪はシンプルなチタン製であり、幅約一センチ程、厚さは二ミリ程の薄い金属の板だった。
板には装飾のように見える魔法陣の一部が書き込まれ、虹色の小さな魔石がはめ込まれている。
精巧な品だった。
ちなみに二パーセントアップの文言は、指輪の内側、指と接する面に小さく彫られていた。
通常、銘を入れる場所である。
「…虹色の魔石だ」
「魔装具は、壊したら終わりだ。虹色だからと、魔石を取り出すことは出来ないから、このまま使うしかないぞ」
「…そうでした。魔装具のこと、読んだことがあります。これ、激レアドロップ品では?」
「ああ。私も魔装具は数える程しか見たことがない。滅多に市場にも出ないはず」
「うわぁ…これ、僕が一人で倒したわけじゃないから、売って…」
「ダメだよミカエル」
少し離れた所でナニかを落ち着かせていたらしいジルが戻って来て、首を振った。
「え、でも」
「今のミカエルに必要な物だし、もっと強くなったら実感できるくらい変わるから、装備しておかないと!」
「それはそうかもしれないけど」
「いくら金積んでも、買えない代物だよ!攻撃力アップって、全員欲しいヤツだし!ミカエルに持っていて欲しい」
「私も賛成だ」
「……」
優しくミカエルの頭を撫でながら、ジルが笑った。
「次出たら、俺にちょうだい。それでどう?」
ジルもシャリエルさんも、いい人すぎて。
「…ありがとう。しばらく四十階までを周回したいから、出たらもらってね」
「もちろん!ミカエルとお揃い…!!」
あ、喜ぶ所、そこなんだ。
ブレないジルに、癒される自分がいた。
もっと強くなって、お返ししないと。
追加報酬の宝箱も、開けた。
この階に石碑は、現れなかった。
一カラット程のダイヤモンド。
コバルト鉱石。
チタン鉱石。
以上だった。
少ない、と思ったが、コバルト鉱石もチタン鉱石も複数入っていたので、十分かもしれない。
四十一階からはこれらを使った装備で挑めよ、という、ありがたい忠告なのかもしれなかった。
「…ところで、血染めのマントって、どう使えばいいんだろう?」
帰宅途中にミカエルが呟くと、ジルも「さぁ…」と首を傾げており、シャリエルが淡々と答えてくれた。
「そういう使い道のなさそうなアイテムは、浄化をかけると、使える物に変化することがある。マントだと、生地だろうか。特殊効果がついているかどうかは、浄化してみなければわからない」
「えっダンジョン産、すごいですね?」
「ダンジョン品の加工は、我々エルフ族かドワーフ族が得意だな。…私は職人ではないから無理だが」
「旅人ですもんね」
「ああ」
ミカエルは冗談のつもりだったが、シャリエルは真面目に頷いた。
職業旅人、って、カッコイイな。
「普通に冒険者でいいだろ…」
ジルのツッコミに、答える者はいなかった。
浄化をかけた血染めのマントは、防御力一パーセントがついたリネン生地になった。
ミカエルの新しい外套の生地として、使わせてもらうことにした。
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ハイスペ不眠攻めxお人好し平凡受けのファンタジーBLです。ハピエン。
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