【完結】前世ハイスペックブサメンの俺、今世ではイージーモードを歩みたい

影清

文字の大きさ
106 / 311

103. ボスを倒す俺

しおりを挟む
 ボスは、ロングソードにスクトゥムを装備しており、見た目は完全にゲームに出てくる騎士キャラ、といった趣だった。
 剣は赤と金、盾は炎と樹木を組み合わせたような装飾で、無骨ながらも頑丈そうな作りに見える。
 左足を前、右足を後ろにして立ち、右手は剣先を地面に向け、左手で盾を正面に構える。
 強そうだ、とは思ったが、勝てない、とは思わなかった。
 
「ライトニング」

 ボスが動き出す前に、先制した。
 素早く横に避けるのを見越して、ファイアボールを撃つが、盾で防がれた。

 構わない。

 ロングソードの間合いよりも早く、至近へと飛び込み脇を狙って一撃。
 押し込む前に盾を突き出して来たので、かわして後ろに下がるがそれに合わせ、ボスが剣を振り下ろしてくる。
 ボスの右側へ回り込むように避け、膝裏を狙う。
 巨体であるので狙いはつけやすいものの、剣も盾も、ボスが振り回す度に風圧で飛ばされそうになるのが厄介だった。
 あまり動きは早くない、と思っていると、超加速して一歩で距離を詰め、剣を横薙ぎにされ焦る。
 盾をハンマーのように打ち下ろしてくるので避け、石や埃が飛んでくるのも避けなければならなかった。
 中距離になると剣を光らせ、薙ぎ払いながら光るビームを連続で撃って来る。 
「えっ何それ僕も使いたい!!」
 剣圧なのか、風と光と熱だった。
 ミカエルは盾を持っていないので、避けるしかない。
 避けているとまた超加速で詰め寄って来て、薙ぎ払ってくるのだった。
 
 騎士と戦っているというより、ボスキャラと戦っている。

 自分の身体は、思った通りに動いてくれた。

「ウォール」

 地面から土壁を立てる。
 防御に使われる魔術であるが、ボスの足下に出現させて攻撃に使った。
 足下をふらつかせた隙をついて、攻撃する。
   
 無詠唱で使える魔道具、優秀すぎない?

 タイミングさえ測れば、確実に当てられるのだ。
 小さい怪我が積み重なって、ミカエルもダメージを蓄積させていた。
 こまめに魔道具で回復させるが、回復量は微々たるものだ。
 ポーションを使うべきか迷いつつ、様子を見ていた。
 ボスの体力ゲージと、自分の体力ゲージを見比べつつ、いけるか、どうか、とじりじりしながら戦っている感覚だった。

 見えないけど。
 ゲージ。
 見えたらいいのに。
 ゲージ。

 この時ミカエルは、ここが現実の世界であることを失念していた。

 痛みもあるし、疲れもあるのに。
 パターン化されたボスの動きを把握することに夢中で、把握してからは避けては攻撃を繰り返すことに集中していた。
 
 思い通りに動けたから?
 ボスのパターンが読めて、楽しくなったから?
 
 少し距離を取り最終フェーズに入ったボスが、気合いを入れるように両足に力を入れ、踏ん張って魔力を爆発させた所までは、認識できた。
 攻撃が来る、と、構えた所までは良かった。

「ミカエル!!」

 ジルの叫びと、自分の正面以外のあらゆる所から危機を感じ振り返った時には、無数の剣が己に向かって突き出されていた。
  
 は…?

 死体が、
 起き上がって、
 剣を、

  
   


 ジルの回復と、ノアが影から飛び出して来るのは同時だった。
 死体の群れからミカエルを守るように、ノアが周囲に炎の壁を立てた瞬間、死体達は黒こげになって吹き飛んだ。
 ミカエルの怪我は、一瞬で全快していた。
 
「前!!」

 さらに叫ばれ、殺気に振り返れば、ボスが至近で剣を振りかぶっていた。
「ぐ…っ!!」

 受け止めるのは、無理だった。
 身体ごとへし折られる。   

「ウォール!!」
 
 立てた土壁が一瞬で斬り崩されたが、視界を防げればそれで十分だった。
 崩されることを前提に懐に飛び込んで、振り下ろし体勢が低くなったボスの喉へ、剣を一気に突き立てた。

 体力が全快されていたから、反応できた。
 怪我をしたままだったら、死んでいたかもしれない。  

 ボスは力を失って、膝をついた。

『…終焉は、来たれり…』

 最期の言葉を呟いて横倒しになり、そのまま動かなくなって、四十一階方面の結界の色が薄くなった。
 
 四十階を、クリアした。

 ミカエルもまた膝をつき、脱力して座り込んだ。
 ノアがミカエルの身体に寄り添うようにその場に伏せたが、撫でてやる心の余裕はなかった。
「ミカエル!!怪我は!?」
 ジルが走り寄り、ミカエルの身体を抱きしめる。
 シャリエルはボスへと近づき、ドロップ品の確認をしてくれていた。
「…し、…死んだかと思った…」
 身体を震わせながらミカエルが言えば、ジルがぎゅっと力を込めた。
「もぉおおお俺心臓が止まるかと…!!もう無理、ホント無理…ミカエルが痛い思いするとか、許せない…!!」
 何度も回復を重ねがけし、浄化もかけつつ、ミカエルの全身をあらためながら、ジルは泣きそうになっていた。
「…ありがとうジル。…ノアも。…危なかったね僕…」
「ううぅ…ホントもう…無理…俺が死んじゃう…」
「何でジルが死ぬの…」
 思わず笑ってしまったが、「笑えないし!!」とジルに泣かれた。
「ごめんて。…本当に、ありがとう、ジル」
 ぎゅっと抱きしめ返すと、ジルがぶるぶると震え出す。
「…っ俺、地獄と天国を一度に味わうと、死ぬから…ホント…」
「……あ、ハイ」
   
 こんな安い天国で満足しちゃって、いいのかなこの人。

 そっと手を離し、ジルの腕も引きはがした。
 なすがままのジルは置いて、ノアの頭を撫でてやると、満足そうに目を細めて立ち上がり、また影の中へと戻っていった。

 強すぎるな、この子も。

 死体の群は、結構な数が視界に入っていた。
 十体くらいはいたと思う。
 それを、一瞬で焼き払ったのだった。
 
 俺、この中で最弱でした。
 うん、知ってた。
 もっと頑張らないと。

「人型の解体は出来ないが、ドロップ品はある。これで全部だ、受け取ってくれ」
 さりげなく怖いことを言いながら歩み寄って来るシャリエルから、戦利品を受け取った。
 
 チタン製のロングソード。
 血染めのマント。
 指輪。
  
「…明らかに、ボスから剥ぎ取ったラインナップ…。ありがとうございます、シャリエルさん」
「この指輪は、攻撃力が二パーセントアップする素晴らしい物だ。ダンジョンでしかドロップしない、魔装具だ」
「…二パーセントアップって、どこでわかるんですか?」
「基本は魔道具と同じ。内側に、装備品の効果が書いてある」
 指輪はシンプルなチタン製であり、幅約一センチ程、厚さは二ミリ程の薄い金属の板だった。
 板には装飾のように見える魔法陣の一部が書き込まれ、虹色の小さな魔石がはめ込まれている。
 精巧な品だった。
 ちなみに二パーセントアップの文言は、指輪の内側、指と接する面に小さく彫られていた。
 通常、銘を入れる場所である。
「…虹色の魔石だ」
「魔装具は、壊したら終わりだ。虹色だからと、魔石を取り出すことは出来ないから、このまま使うしかないぞ」
「…そうでした。魔装具のこと、読んだことがあります。これ、激レアドロップ品では?」
「ああ。私も魔装具は数える程しか見たことがない。滅多に市場にも出ないはず」
「うわぁ…これ、僕が一人で倒したわけじゃないから、売って…」
「ダメだよミカエル」 
 少し離れた所でナニかを落ち着かせていたらしいジルが戻って来て、首を振った。
「え、でも」
「今のミカエルに必要な物だし、もっと強くなったら実感できるくらい変わるから、装備しておかないと!」
「それはそうかもしれないけど」
「いくら金積んでも、買えない代物だよ!攻撃力アップって、全員欲しいヤツだし!ミカエルに持っていて欲しい」
「私も賛成だ」
「……」
 優しくミカエルの頭を撫でながら、ジルが笑った。
「次出たら、俺にちょうだい。それでどう?」

 ジルもシャリエルさんも、いい人すぎて。

「…ありがとう。しばらく四十階までを周回したいから、出たらもらってね」
「もちろん!ミカエルとお揃い…!!」

 あ、喜ぶ所、そこなんだ。

 ブレないジルに、癒される自分がいた。
 もっと強くなって、お返ししないと。

 追加報酬の宝箱も、開けた。
 この階に石碑は、現れなかった。
 
 一カラット程のダイヤモンド。
 コバルト鉱石。
 チタン鉱石。
 
 以上だった。
 少ない、と思ったが、コバルト鉱石もチタン鉱石も複数入っていたので、十分かもしれない。
 四十一階からはこれらを使った装備で挑めよ、という、ありがたい忠告なのかもしれなかった。

「…ところで、血染めのマントって、どう使えばいいんだろう?」
 帰宅途中にミカエルが呟くと、ジルも「さぁ…」と首を傾げており、シャリエルが淡々と答えてくれた。
「そういう使い道のなさそうなアイテムは、浄化をかけると、使える物に変化することがある。マントだと、生地だろうか。特殊効果がついているかどうかは、浄化してみなければわからない」
「えっダンジョン産、すごいですね?」
「ダンジョン品の加工は、我々エルフ族かドワーフ族が得意だな。…私は職人ではないから無理だが」
「旅人ですもんね」
「ああ」
 ミカエルは冗談のつもりだったが、シャリエルは真面目に頷いた。
 
 職業旅人、って、カッコイイな。

「普通に冒険者でいいだろ…」
 ジルのツッコミに、答える者はいなかった。

 浄化をかけた血染めのマントは、防御力一パーセントがついたリネン生地になった。
 ミカエルの新しい外套の生地として、使わせてもらうことにした。
しおりを挟む
感想 29

あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放

大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。 嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。 だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。 嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。 混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。 琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う―― 「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」 知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。 耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした

リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。  仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!  原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!  だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。 「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」  死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?  原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に! 見どころ ・転生 ・主従  ・推しである原作悪役に溺愛される ・前世の経験と知識を活かす ・政治的な駆け引きとバトル要素(少し) ・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程) ・黒猫もふもふ 番外編では。 ・もふもふ獣人化 ・切ない裏側 ・少年時代 などなど 最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

【完】僕の弟と僕の護衛騎士は、赤い糸で繋がっている

たまとら
BL
赤い糸が見えるキリルは、自分には糸が無いのでやさぐれ気味です

有能すぎる親友の隣が辛いので、平凡男爵令息の僕は消えたいと思います

緑虫
BL
第三王子の十歳の生誕パーティーで、王子に気に入られないようお城の花園に避難した、貧乏男爵令息のルカ・グリューベル。 知り合った宮廷庭師から、『ネムリバナ』という水に浮かべるとよく寝られる香りを放つ花びらをもらう。 花園からの帰り道、噴水で泣いている少年に遭遇。目の下に酷いクマのある少年を慰めたルカは、もらったばかりの花びらを男の子に渡して立ち去った。 十二歳になり、ルカは寄宿学校に入学する。 寮の同室になった子は、まさかのその時の男の子、アルフレート(アリ)・ユーネル侯爵令息だった。 見目麗しく文武両道のアリ。だが二年前と変わらず睡眠障害を抱えていて、目の下のクマは健在。 宮廷庭師と親交を続けていたルカには、『ネムリバナ』を第三王子の為に学校の温室で育てる役割を与えられていた。アリは花びらを王子の元まで運ぶ役目を負っている。育てる見返りに少量の花びらを入手できるようになったルカは、早速アリに使ってみることに。 やがて問題なく眠れるようになったアリはめきめきと頭角を表し、しがない男爵令息にすぎない平凡なルカには手の届かない存在になっていく。 次第にアリに対する恋心に気づくルカ。だが、男の自分はアリとは不釣り合いだと、卒業を機に離れることを決意する。 アリを見ない為に地方に移ったルカ。実はここは、アリの叔父が経営する領地。そこでたった半年の間に朗らかで輝いていたアリの変わり果てた姿を見てしまい――。 ハイスペ不眠攻めxお人好し平凡受けのファンタジーBLです。ハピエン。

処理中です...