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193. 北方都市に戻る俺
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「うぅ…もうだるい…寝ていたい…」
「…すまない」
継続回復の魔道具を使用して疲労軽減を計りつつ、ミカエルはアルヴィスから離れた。
素直に謝ってくれたので、これ以上は責めるまい。
激しいセックスと大量の魔力譲渡は疲れる、ということだけは頭に刻み、転移するべく少し下がった。
「アル、魔術が使えないから、無理はしないでね。いくつか攻撃用の魔道具、置いて行こうか?」
「…いらない、と言いたい所だが…攻撃よりはデバフの魔道具はあるか?」
「あるよ」
「予備があればそれを」
「わかった」
睡眠や麻痺の魔道具だけでなく、回復や浄化の魔道具も予備を渡し、結界の範囲外に出ようとしたが、腕を掴んで止められた。
「おまえは、ここから行き来できるようになっている」
「そうなの?」
「人目につかない方がいいだろう?昨日帰り際に調整していた」
「ラダーニエさん、調整してくれたんだね。助かる。お礼言っておいて」
アルヴィスに引き寄せられてキスをされたが、魔力は流されなかった。
軽く触れただけで、アルヴィスが一歩離れる。
「わかった。…気をつけて」
「…うん。じゃぁ、行ってきます」
魔族領のバージルの天幕内に用意された自分の部屋へと転移しつつ、ミカエルは熱くなった頬を撫でた。
そういえば、いってらっしゃいのキスは、初めてだ。
わぁ、恋人っぽい。
結界の魔道具を片づけて、朝食の八時までの一時間程度、ベッドに横になった。
使用した形跡がないと怪しまれるし、少しでも疲労を回復させておきたかった。
「…ノア」
呼ぶと、ベッドの下からにゅっと黒一色の柴犬が顔を出し、まんまるの瞳を向けながら、ベッドに上がってきて伏せをした。
「良かった、もう動けるんだ」
横になったまま頭を撫でると、嬉しそうに尻尾を振った。
「一時間経ったら、起こしてくれる?時計ここね」
枕元に懐中時計を置いて、目を閉じた。
…これ、今中身アルヴィスだったりしないよね。
知らなくて良かった事実を知ってしまったが、ノアが可愛いことに変わりはないので、気にしないことにした。
ノアに起こしてもらう十分前に、廊下側の扉がノックされた。
ミカエルは目を覚まし、ノアの頭を撫でながら身体を起こし、懐中時計を収納して、ベッドを降りた。
ノアが静かにミカエルの影の中へと戻って行くのを見届けて扉を開けると、そこにはバージルが立っていた。
今日はレベル上げの予定はないので鎧ではなく、私服である。
青いシャツに白いパンツ、というシンプルな出で立ちだったが、バージルの長い足にはとてもよく似合っていた。
「おはようミカエル。体調はどう?」
「おはようございます、バージル。ちょっと寝不足気味ですが、大丈夫です」
「…眠れなかった?誰か来た?」
そんなはずがないことは、バージル自身が知っている。
隣室のミカエルの部屋に夜中誰かが訪ねて来たら、おそらく気配で気づくだろう。
ミカエル自身は、結界内にいれば気配は遮断される為、中で寝ていたと言えば、実際に部屋にはいてもいなくても、気取られることはなかった。
「いえ、色々と考えることが多くて」
「ああ、…昨日は大変だったもんね。体調が問題ないようなら、食堂行こう」
「はい」
バージルの指す昨日、の内容は、ミカエルが考えているものとは大きく異なるが、そのままにしておいた。
ニーズヘッグ戦が大変だったことは、確かなので。
食堂には、勇者パーティーのメンバーがすでに揃っていた。
「あ、おはようございます、ミカエル殿下!公子殿下!」
アベルが立ち上がって笑顔で挨拶をしてくれ、ロベルトとジーンも挨拶をしてくれた。
「おはよう」
「おはようございます」
皆に体調を心配されたが、怪我はないし、あるのは疲労だけである。
「今日一日、ゆっくりさせて頂きます」
と言えば誰もそれ以上はツッこんでこなかったので、ありがたかった。
席に着き、朝食を並べてもらい、皆で食べる。
「五国からと、冒険者ギルドから来る調査団、午後になると思う」
「そうなんですか」
「この国の役人も来るけど、勝手なことはさせないから。称号認定に反対したとしても、多数決で確実だから、安心して」
「…ははは。ありがとうございます…」
我が国の事情は、バージル達に筒抜けである。
ほぼ確実に王妃派の役人が混ざるだろうし、ミカエルに名誉ある称号を与える、となれば反対するのは目に見えていた。
ニーズヘッグの素材については、倒した本人(とされている)ミカエルに占有権がある。
自身で独占するも良し、各国と交渉するも良し、だった。
そもそもどれくらいの素材が手に入るのかもミカエルは知らないのだが、これは調査団が来てから、皆が見ている前で、計上されることになるだろう。
魔剣のことは、黙っているつもりだ。
そもそも、倒した本人であるアルヴィスがくれた物だ。
…あ、本人に渡そうと思っていたのに、忘れていた。
今日帰ったら、渡さないと。
「午後までは、ミカエルはゆっくりしてて。出歩く時は、必ず俺達の誰かを連れて行って」
「はい、わかりました」
「あと、昨日のミカエルの提案、前向きに検討することになったから。とりあえず父に話を通す」
「我が国も、賛成する。私も今日中には父に…陛下に、話をするつもりです」
バージルとロベルトの言葉に、ミカエルは笑顔を向けた。
「ありがとうございます!」
昨晩、真面目に話し合いをしてくれたようだ。
「こちらの都合で召喚して、こちらの都合で送還する、というのも傲慢極まりないのですが、やはりお帰り頂くのが、この世界にとっても良いだろう、とは思うので」
ジーンの笑みは穏やかだったが、聖女達に言いたいことの十や二十はあることだろう。
もう少し、歩み寄ってくれる人達だったら。
…そんな要望すら、傲慢なのだろうけれど。
ならば最後まで傲慢に、こちらの都合で動いたらいいんじゃないかな、と、ミカエルは思うのだった。
「…あちらの世界に送還するにあたって、時間軸はどうなるんですか?」
「召喚された時間、場所に、お戻り頂くことになっております」
「なんだ、じゃぁあちらでのロスは、全くないってことじゃないですか」
ミカエルが安堵して言うと、ジーンはわずかに躊躇った。
「そうですね。そう、言われております。我々はあちらには行けませんし、帰還した聖女様にお会いすることは、二度とありませんので…、実際の所は不明です」
「…確かに、そうですね」
ミカエルとジーンが考えていると、バージルが何かを思い出すような仕草をした。
「けど、召喚と送還の魔法陣と仕組みは、神が作ったものだ。聖パルコの福音書には、聖女の存在について書いてあって…あー…なんだっけ?」
話に入って来た割に、肝心な所が抜けているようだった。
ジーンが信じられない、という顔をして、バージルを見た。
「…公子殿下…必須科目のはずですが…?」
「忘れた」
ジーンが、頭を抱えた。
聖教の宗主の息子であり、聖騎士団の副団長でもある公子が、忘れて良い内容ではない、ということなのだろう。
「……。…福音書には、平たく言えばこう書いてございます。『聖女は、こちらの世界での知識や経験を持ち帰り、元の世界、元の時間からやり直すことが出来る。人より多くの経験を積んだ聖女が、元の世界で素晴らしい人生を歩むことを、神は許されたのだ』と」
「あぁ、そうそう、そんな感じだった」
「…公子殿下。後程福音書を差し入れ致しますね」
「いらない。興味ないし。試験対策で詰め込んだだけだし」
「……」
ジーンがため息をついた。
諦めたようだった。
ミカエルは頷きつつ、ジーンに向き直る。
「その内容でしたら、やはり召喚された時間に戻れる、ということですよね。彼らにデメリットはありませんし、いいと思います」
「そうですね。我々司祭は損得で考えることは致しませんが、政治的な判断は、公子殿下にお任せ致します」
最高司祭が、堂々と公子に仕事を押しつけていた。
バージルも嫌な顔はせず、頷いているのでいいのだろう。
「今年の親睦会には、議題に出せるようにしておく」
「ありがとうございます、バージル。ただ、我が国に話をするのは…止めた方がいいかもしれません」
「なんで?」
「弟…王太子と聖女殿は、仲が宜しいようなので」
「うわ最悪」
「本音、出ちゃってますよ」
「出ちゃった。…なるほど、考えとく」
「はい」
「似た者同士か…」
露骨に嫌な顔をしたのは、バージルだけではなく、ロベルトもだった。
ああ、弟に絡まれてたな。
すいません、うちの国がご迷惑をおかけします。
聖女達に知られることは、避けたい。
対策をされたら厄介だ。
我が国は王も信用ならないので、各国で話し合いをする際にも、外してもらった方がいいだろう。
…俺は、聖人君子ではないので。
聖女達には、日本に帰ってもらう。
この世界には絶対に、残って欲しくはなかった。
「…すまない」
継続回復の魔道具を使用して疲労軽減を計りつつ、ミカエルはアルヴィスから離れた。
素直に謝ってくれたので、これ以上は責めるまい。
激しいセックスと大量の魔力譲渡は疲れる、ということだけは頭に刻み、転移するべく少し下がった。
「アル、魔術が使えないから、無理はしないでね。いくつか攻撃用の魔道具、置いて行こうか?」
「…いらない、と言いたい所だが…攻撃よりはデバフの魔道具はあるか?」
「あるよ」
「予備があればそれを」
「わかった」
睡眠や麻痺の魔道具だけでなく、回復や浄化の魔道具も予備を渡し、結界の範囲外に出ようとしたが、腕を掴んで止められた。
「おまえは、ここから行き来できるようになっている」
「そうなの?」
「人目につかない方がいいだろう?昨日帰り際に調整していた」
「ラダーニエさん、調整してくれたんだね。助かる。お礼言っておいて」
アルヴィスに引き寄せられてキスをされたが、魔力は流されなかった。
軽く触れただけで、アルヴィスが一歩離れる。
「わかった。…気をつけて」
「…うん。じゃぁ、行ってきます」
魔族領のバージルの天幕内に用意された自分の部屋へと転移しつつ、ミカエルは熱くなった頬を撫でた。
そういえば、いってらっしゃいのキスは、初めてだ。
わぁ、恋人っぽい。
結界の魔道具を片づけて、朝食の八時までの一時間程度、ベッドに横になった。
使用した形跡がないと怪しまれるし、少しでも疲労を回復させておきたかった。
「…ノア」
呼ぶと、ベッドの下からにゅっと黒一色の柴犬が顔を出し、まんまるの瞳を向けながら、ベッドに上がってきて伏せをした。
「良かった、もう動けるんだ」
横になったまま頭を撫でると、嬉しそうに尻尾を振った。
「一時間経ったら、起こしてくれる?時計ここね」
枕元に懐中時計を置いて、目を閉じた。
…これ、今中身アルヴィスだったりしないよね。
知らなくて良かった事実を知ってしまったが、ノアが可愛いことに変わりはないので、気にしないことにした。
ノアに起こしてもらう十分前に、廊下側の扉がノックされた。
ミカエルは目を覚まし、ノアの頭を撫でながら身体を起こし、懐中時計を収納して、ベッドを降りた。
ノアが静かにミカエルの影の中へと戻って行くのを見届けて扉を開けると、そこにはバージルが立っていた。
今日はレベル上げの予定はないので鎧ではなく、私服である。
青いシャツに白いパンツ、というシンプルな出で立ちだったが、バージルの長い足にはとてもよく似合っていた。
「おはようミカエル。体調はどう?」
「おはようございます、バージル。ちょっと寝不足気味ですが、大丈夫です」
「…眠れなかった?誰か来た?」
そんなはずがないことは、バージル自身が知っている。
隣室のミカエルの部屋に夜中誰かが訪ねて来たら、おそらく気配で気づくだろう。
ミカエル自身は、結界内にいれば気配は遮断される為、中で寝ていたと言えば、実際に部屋にはいてもいなくても、気取られることはなかった。
「いえ、色々と考えることが多くて」
「ああ、…昨日は大変だったもんね。体調が問題ないようなら、食堂行こう」
「はい」
バージルの指す昨日、の内容は、ミカエルが考えているものとは大きく異なるが、そのままにしておいた。
ニーズヘッグ戦が大変だったことは、確かなので。
食堂には、勇者パーティーのメンバーがすでに揃っていた。
「あ、おはようございます、ミカエル殿下!公子殿下!」
アベルが立ち上がって笑顔で挨拶をしてくれ、ロベルトとジーンも挨拶をしてくれた。
「おはよう」
「おはようございます」
皆に体調を心配されたが、怪我はないし、あるのは疲労だけである。
「今日一日、ゆっくりさせて頂きます」
と言えば誰もそれ以上はツッこんでこなかったので、ありがたかった。
席に着き、朝食を並べてもらい、皆で食べる。
「五国からと、冒険者ギルドから来る調査団、午後になると思う」
「そうなんですか」
「この国の役人も来るけど、勝手なことはさせないから。称号認定に反対したとしても、多数決で確実だから、安心して」
「…ははは。ありがとうございます…」
我が国の事情は、バージル達に筒抜けである。
ほぼ確実に王妃派の役人が混ざるだろうし、ミカエルに名誉ある称号を与える、となれば反対するのは目に見えていた。
ニーズヘッグの素材については、倒した本人(とされている)ミカエルに占有権がある。
自身で独占するも良し、各国と交渉するも良し、だった。
そもそもどれくらいの素材が手に入るのかもミカエルは知らないのだが、これは調査団が来てから、皆が見ている前で、計上されることになるだろう。
魔剣のことは、黙っているつもりだ。
そもそも、倒した本人であるアルヴィスがくれた物だ。
…あ、本人に渡そうと思っていたのに、忘れていた。
今日帰ったら、渡さないと。
「午後までは、ミカエルはゆっくりしてて。出歩く時は、必ず俺達の誰かを連れて行って」
「はい、わかりました」
「あと、昨日のミカエルの提案、前向きに検討することになったから。とりあえず父に話を通す」
「我が国も、賛成する。私も今日中には父に…陛下に、話をするつもりです」
バージルとロベルトの言葉に、ミカエルは笑顔を向けた。
「ありがとうございます!」
昨晩、真面目に話し合いをしてくれたようだ。
「こちらの都合で召喚して、こちらの都合で送還する、というのも傲慢極まりないのですが、やはりお帰り頂くのが、この世界にとっても良いだろう、とは思うので」
ジーンの笑みは穏やかだったが、聖女達に言いたいことの十や二十はあることだろう。
もう少し、歩み寄ってくれる人達だったら。
…そんな要望すら、傲慢なのだろうけれど。
ならば最後まで傲慢に、こちらの都合で動いたらいいんじゃないかな、と、ミカエルは思うのだった。
「…あちらの世界に送還するにあたって、時間軸はどうなるんですか?」
「召喚された時間、場所に、お戻り頂くことになっております」
「なんだ、じゃぁあちらでのロスは、全くないってことじゃないですか」
ミカエルが安堵して言うと、ジーンはわずかに躊躇った。
「そうですね。そう、言われております。我々はあちらには行けませんし、帰還した聖女様にお会いすることは、二度とありませんので…、実際の所は不明です」
「…確かに、そうですね」
ミカエルとジーンが考えていると、バージルが何かを思い出すような仕草をした。
「けど、召喚と送還の魔法陣と仕組みは、神が作ったものだ。聖パルコの福音書には、聖女の存在について書いてあって…あー…なんだっけ?」
話に入って来た割に、肝心な所が抜けているようだった。
ジーンが信じられない、という顔をして、バージルを見た。
「…公子殿下…必須科目のはずですが…?」
「忘れた」
ジーンが、頭を抱えた。
聖教の宗主の息子であり、聖騎士団の副団長でもある公子が、忘れて良い内容ではない、ということなのだろう。
「……。…福音書には、平たく言えばこう書いてございます。『聖女は、こちらの世界での知識や経験を持ち帰り、元の世界、元の時間からやり直すことが出来る。人より多くの経験を積んだ聖女が、元の世界で素晴らしい人生を歩むことを、神は許されたのだ』と」
「あぁ、そうそう、そんな感じだった」
「…公子殿下。後程福音書を差し入れ致しますね」
「いらない。興味ないし。試験対策で詰め込んだだけだし」
「……」
ジーンがため息をついた。
諦めたようだった。
ミカエルは頷きつつ、ジーンに向き直る。
「その内容でしたら、やはり召喚された時間に戻れる、ということですよね。彼らにデメリットはありませんし、いいと思います」
「そうですね。我々司祭は損得で考えることは致しませんが、政治的な判断は、公子殿下にお任せ致します」
最高司祭が、堂々と公子に仕事を押しつけていた。
バージルも嫌な顔はせず、頷いているのでいいのだろう。
「今年の親睦会には、議題に出せるようにしておく」
「ありがとうございます、バージル。ただ、我が国に話をするのは…止めた方がいいかもしれません」
「なんで?」
「弟…王太子と聖女殿は、仲が宜しいようなので」
「うわ最悪」
「本音、出ちゃってますよ」
「出ちゃった。…なるほど、考えとく」
「はい」
「似た者同士か…」
露骨に嫌な顔をしたのは、バージルだけではなく、ロベルトもだった。
ああ、弟に絡まれてたな。
すいません、うちの国がご迷惑をおかけします。
聖女達に知られることは、避けたい。
対策をされたら厄介だ。
我が国は王も信用ならないので、各国で話し合いをする際にも、外してもらった方がいいだろう。
…俺は、聖人君子ではないので。
聖女達には、日本に帰ってもらう。
この世界には絶対に、残って欲しくはなかった。
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