【完結】前世ハイスペックブサメンの俺、今世ではイージーモードを歩みたい

影清

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194. ドラゴンスレイヤーになる俺

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 ゆっくりしていい、とのお言葉に甘えて、ミカエルは午後まで寝た。

「…ホントに寝てしまった…ごめん」
 聖女のご友人が朝から訪ねて来てうるさく、外に出る気になれない上に、疲れていたことも重なって、気づいたら眠ってしまっていた。
 バージル達は入れ替わり立ち替わり、洞窟内のニーズヘッグを見に行ったり、これからの予定の確認をしたり、自国へ報告などで席を立つことも多く、ジーンも石碑の保存や司祭達との交流の為、バージルの天幕にはいなかった。
 アベルはずっとそばにいてくれたのだが、さすがに二人っきりでいつまでも会話は続かず、苦し紛れに最近読んで面白かった小説を貸したら、熱心に読み始めた。
 そんな様子を微笑ましく見ているうちに、気づけば眠っていたのだった。
 目を覚ますとソファに横になっていて、枕がわりのクッションにシーツもかけてもらっており、さすがにミカエルはアベルに詫びた。
「え?いえ、全然構いません!俺もずっと本を読んでましたし、眠っている殿下はとても…あ、いえ、その、寝顔見ちゃってすいません!」
「いえ…」
「怪我は回復出来ても、疲れは回復出来ませんし。あの死骸を見たら、どれだけお疲れかは想像できます」
「…ありがとう、勇者殿」

 疲れている本当の理由が言えなくて、申し訳ないです。

「ご友人殿がまた来ていたので、眠っておられて正解です」
「…彼女も諦めないな…」
「姫が看病してあげなきゃいけないの!とか言ってました」
「…何で彼女に看病されなきゃいけないんだ…」
「…ですよね…」
 そもそもの元凶が彼女であることは、すでに皆が知っていた。
 あの場所をなぜ知っていたのか、という問いに、彼女はこう答えた。

 「神様があそこでデートしろって、教えてくれたんだもん!」と。
 魔族領の中のどこか、であることは知っていたから、探したのだ、と。
 
 なるほど彼女の言葉を信じるなら、ここ一週間程の別行動の理由にも納得がいく。 
 だが石碑の存在は知らず、スキルを発動したらどうなるかも、知らなかった。

 彼女の言動については、初期の頃から不審に思われ、監視対象にはなっていたようである。
 一番最初は、聖女召喚の際、座標がずれて、カノラド王の後宮に転移してきた時。
 聖女と共に、ひとまず一晩泊まれる部屋に案内しよう、と王自らが案内に立った時だったという。
 彼女は、カノラド王について歩きながら、突然王の名前を叫んだらしい。

「あぁあぁあぁあ!!えっ待ってもしかしてこれってあれじゃん、こいつザーフィルじゃん!!」

 アウトである。
 聖女とそのご友人、でなければ、即首と胴が切り離されていても文句は言えない所業であった。
 相手が王でなかったとしても、失礼極まりなく、追い出されても文句は言えない。

 とてつもなく初期から、聖女とご友人は警戒対象になっていた。
 なんだコイツ、と、思われていた、ということである。
 他にも公子の名を知っていたり、最高司祭の名を知っていたりと…攻略対象者ですね、わかります。
 かと思えば公主の名は知らず、この世界の常識も知らなかった。
 が、一部の慣習や地名などは、知っていた。
 どこそこへ行きたい、と具体的に言い出すのはいつもご友人であり、見解としては、「部分的に、予知能力のようなものを持っているのでは」ということだった。
 そもそもが、聖女しか召喚されないはずの魔法陣に、ご友人がくっついて来たこと自体が、異常である。
 その際ご友人に、特殊能力が付与されたのだと言われたとしても、この世界の人間は驚かない。
 聖女にくっついて世界を渡れるのだから、ミカエルにくっついて、資格外でも魔法陣で洞窟に入れたのも、納得できることだった。

 ゲーム、という予知能力なら、合ってますね。

 今まではそこまで問題視はされていなかったが、一国の王子を危険に晒したことで、今後は危険視されることだろう。
 そろそろ昼食の時間、という頃になって、バージル達が戻って来た。
 昼食で戻ってきた割には、彼らの顔には緊張感が漂っている。
「調査団が来たよ。…ミカエル、動ける?ちょっと…出迎えないとマズイ人が来てて」
「?はい。…一体どなたが…?」
 促されるまま天幕の外に出ると、大きなざわめきと共に人垣が二つに割れており、聖騎士団員と王国騎士団員が、直立不動で敬礼していた。
 先頭は聖女の護衛を務めているAランク冒険者二名で、続いて現れた人物に、ミカエルは目を丸くして驚いた。

「…え、カノラド王と…ジル…?」

 いやいや、王と皇帝が魔族領に現れるとか、ありえないでしょ。

 おかしな組み合わせの二人の他には、各国の調査団と、公国にある冒険者ギルド本部のギルドマスターと、冒険者達がいた。
 我が国からは宰相府の役人と、第三騎士団長他、騎士団員が来ていた。
 なかなかの大所帯であるが、先頭のAランク冒険者二名に加えて、最後尾にはさらにAランク冒険者二名が追加されていた。
 世界に十名しかいないAランク冒険者のうち、六名がこの場に集結している。
 魔獣を避けるルートを通ってきたとはいえ、これだけの人数を無傷でここまで連れて来るのは大変だったろうと思う。
 案内役の冒険者の彼らは、よほど優秀なのだろう。
 勇者パーティーのメンバーが待つ、バージルの天幕まで彼らはやって来て、先頭にいた冒険者達はサイドに回り、カノラド王と皇帝が前に出た。
「あぁ、わざわざの出迎え傷み入る。ミカエルがドラゴンを倒したと聞いては、駆けつけないわけにはいかなくてな。一番に祝福をしたかった」
「…ありがとうございます、カノラド王」
 まっすぐミカエルの元へと歩み寄り、手を取って微笑む王は、相変わらずのワイルドなイケオジぶりだった。
「祝いの品も用意したのだが、取り急ぎだ。後日改めて贈らせてもらうが、ひとまずはこれを受け取っておくれ」
「えっ?いえいえ、そんな、頂けません…!」
 さっと王が手を挙げると、後ろから護衛として来ていたカノラド連邦の騎士団の面々が、ずらりと箱を抱えて現れ、地面に次々と置いていった。
 
 なんだこれ。
 どうすんだこれ。

「すご…」
 隣でバージルが呆然と呟き、ロベルトも呆然としていたが、彼はすぐに我に返った。
「カノラド王、目録をこちらでお預かり致します。ひとまずはバージル公子の天幕に保管させて頂いても、よろしいでしょうか?」
「ん?それは構わぬが…、…ふむ、ではそうしてもらおう」
 言いながらカノラド王はミカエルを見て、周囲を見て、ロベルトへと頷いた。
 ミカエルにつく侍従や護衛騎士がいないことを、確認したようだった。
 王達の後ろに調査団としてついて来ている、ミカエルの国の役人達に任せるつもりが一切ないロベルト王太子の意図に、気づいたのである。

 わぁ、カノラド王にも、我が国の事情、知られてるなぁ。

 今更と言えば、今更だった。
「…過分な贈り物を、ありがとうございます…」
「何を言う。ドラゴンスレイヤーなど、千年ぶりか?英雄の誕生なのだ、全く足りないよ」
「…そ、そうでしょうか…」
 とても魅力的な笑顔を向けられ、ミカエルは内心の罪悪感を隠すのに苦労した。

 自分が倒したわけではない、と言う事実が、大変心苦しい。

「ああ、そうそう。今日は是非とも、とご一緒して下さった、オシウィアド帝国の皇帝陛下を皆に紹介しよう」 
 その場にいた全員の視線が、皇帝へと集中した。
 北方大陸の半分を数年で支配下に置いた、若き天才皇帝である。
 この世界で名を知らぬ者はなく、新聞等で姿を知っていても、実際に顔を見た者はほとんどいない。
 国交を開いたとはいえ、皇帝自身が交渉の場に赴くことは滅多になく、五国同盟の中でも顔を見知っているのはおそらく、最も貿易取引金額の大きいカノラド連邦と、イングジェラ王国くらいではないだろうか。
 黒と見紛う深紅色の髪に金色の瞳の皇帝の外見は、二十前後に見える。
 広大な国土を支配する、自信と能力に裏打ちされた表情は、その若さに似合わず落ち着いており、整った容貌は、誰もが振り返る程の美形であった。
 紹介されてカノラド王に並んだ皇帝は、挨拶するより先にミカエルの手を取り、甲に唇を落とした。
 ざわつく周囲を気にすることなく、皇帝は堂々とミカエルだけを見て、嬉しそうに微笑んだ。
「会いたかったよ、ミカエル。なかなか会えなかったからね。ドラゴンを倒したって聞いてびっくりしたけど、怪我はない?大丈夫?」
 さらに周囲がざわついたが、ミカエルはツッコミを入れたいのを堪え、同じように微笑んだ。
「…怪我は、治癒して頂いたので、大丈夫です。…ありがとうございます、皇帝陛下…」
「なんで?いつものようにジルって呼んで」
「…じ、ジル」
「うん。ドラゴンの素材、加工するならうちのラボ使ってね。ドワーフじゃないと無理でしょ?」
「…そ、そうかもですね…」
「ヴェルンドも絶対喜ぶから。あ、あとで二人っきりで話しようね」
「…あ、はい」
 気づけば周囲は、静まり返っていた。
 バージル達も「え、どういうこと?」という顔で、ミカエルとジルの間を視線が行き来している。 
 にこにこと嬉しそうにミカエルと手を繋いだまま、離そうとしない皇帝の様子に、周囲は勝手に誤解する。

 …わざとだ。
 ジルは、わざと二人の仲を誤解させようとしている。   

 ジーンは面白そうな顔をしているが、カノラド王はミカエルのことをじっと見ていた。
 視線が合ったが、少し考えるような素振りを見せ、納得したように頷いた。

 え、何を納得したの?

 気になったが、すぐにカノラド王が口を開いた。
「ミカエルとオシウィアド皇帝は知り合いだったな。ちょうど今朝から会談の予定で、我が国にお越し頂いていたんだ。再会出来たようで何よりだ」
「はい…」
 答えるミカエルに続いて、ジルもカノラド王へと顔を向けた。
「同行を、快く了承して頂いたカノラド王には、感謝申し上げる。勇者パーティーの諸君は、以前我が国にお越し頂いたことがあったな」
 ようやくバージル達へと話を向け、バージル達は姿勢を改め、頭を下げた。
「その節は魔獣討伐を任せて頂き、ありがとうございました」
「いや、こちらこそ。魔王討伐という、大きな使命を背負う諸君の協力が出来ることは、幸いなことだ」
 淡々とした表情で語っていても、ミカエルの手を握ったままなので、格好良さは半減だった。
「昼食を済ませた後に、実際に黒龍を見て頂きたいと思っております」
「それは楽しみだ」
「調査団の面々は、各自食事は用意しているので、気遣いは不要だ。俺と、オシウィアド皇帝は、君達と同じ席で構わないか?無論、食事は用意している」
 カノラド王の提案に、反対する者はいない。
 バージルは頷き、すぐ背後の天幕へと誘った。
 カノラド王からミカエルに頂いた贈り物は、すでに天幕に入ってすぐの場所に積まれていた。
「ミカエル王子。目録の確認は終了しました。どうぞ」
「ありがとうございます、ロベルト王太子」
「いえ、確認は当然のこと。収納されるなら早い方がいいかと」
「そうだよミカエル。盗むような馬鹿はいないだろうが、口出ししてくる愚か者はいるかもしれないからね」
 背後からカノラド王に両肩に手を乗せられ囁かれて、ミカエルの肩が跳ねた。

 距離、近いです。
 カノラド王といいジルといい、どうしたの?
 なんかおかしくない?

「ああすまない。驚かせたかな」
 手を離して一歩下がってくれたので、ミカエルは振り返って苦笑した。
「えっと…そうですね。びっくりしました」
「中の確認は、後でゆっくりしておくれ。下手な宝飾品では君の美しさには負けてしまうから、今回は実用的な物にしたよ」
「…ありがとうございます…」
「気に入ってもらえると嬉しいな」
 そう言って、カノラド王は手を振りながら中へと入っていった。
「マジックバッグに収納されるなら、お手伝いしますよ」
「わぁ、優しい」
 ロベルトが箱の前に膝を付き、一つずつ中を取り出して手渡してくれた。
 目録は確認できていなかったが、見るからに贈り物は魔道具だった。
「Sランクの回復と、治癒の魔道具が主のようです」
「え、ものすごくありがたい…昨日の戦闘で使い切ってしまって、魔石を入れ替えないとと思ってたんです」 
「どれくらい使われたんですか?」
「回復が三十、上級ポーションが五、治癒が二」
「…げ、激闘ですね」
「死ぬかと思いました」
「…ご無事で良かった。本当に…」
「そうですね、本当に…。ありがとうございます」
 使い切ることはない、と思っていた。
 作りすぎだろ~あっはは~なんて余裕を持って所持していたSランク回復を、使い切る日が来ようとは、思ってもいなかった。
 次は百くらい持っておくべきか、なんて考えるくらいである。
 回復はいくら持っていても困らないので、カノラド王の気遣いはありがたかった。
 
 ちゃんとお礼を考えなければ。

 和やかに昼食を済ませ、ニーズヘッグを見に行こうと天幕を出た所で、波乱の一言が飛んできた。

「えっザーフィルとジルじゃん!やだぁ!姫に会いに来てくれたのぉ!?」




 
 ご友人のその強メンタル、ホントにすごいな、と、ミカエルは思った。
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