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200. 新学期が始まる俺2
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新学期初日は午前中で終了だが、生徒会役員は放課後生徒会室で顔を合わせ、今学期の予定と、明日からまたよろしく、とミーティングをするのが常だった。
ミカエルは生徒会長として学園長から呼び出しを受け、遅れて参加したのだが、生徒会室に入ると侯爵令嬢が立ち上がり、頭を下げて詫びた。
「会長。わたくしの婚約者のことで、お騒がせし、申し訳ございません」
「…以前にも似たような光景を見た気がするな。会計が謝罪する必要はない。まずは座って。その件で学園長から話があった」
「…はい」
婚約者とはいえ、彼女には何の責任もないにも関わらず、恐らくミカエルの前にも役員達に詫びたのだろう。
同情的な視線が大半だったが、白けたような視線もいくつかあった。
侯爵令嬢に非友好的な視線を向けているのは、王太子派である。
会計補佐と書記補佐が退学になった後、後継として入ってきた彼らは、経緯を知っているので表立って反抗することはなく、職務には真面目に取り組んでいる。
ミカエルも会長席に腰掛けて、学園長から言われたことをそのまま告げた。
「王太子殿下にとって良くない噂が広がっている。生徒達の学業に影響が出かねない為、早急に事態を収束させて欲しいとのことだ」
俺の不名誉な噂は、放置なんですけど?
どういうことなの学園長?
…学園長も、王太子派なのだった。
知ってた。
「皆に収束案を出してもらいたい。方針がまとまるまで、今日は帰れないよ」
「えぇ…」
「おなかすきました…」
書記と庶務が嘆き、書記補佐と会計補佐は真面目に考え始めた。
副会長のアルヴィスは無表情だが、おそらく何も考えてない。
「長くなりそうなら、昼は用意してもらう」
教師は残っているし、クラブ活動も初日から行われているので、レストランは開いていた。
とはいえ、ミカエルもこんなどうでもいい案件で、居残りなどしたくはない。
最初に手を挙げたのは、侯爵令嬢だった。
「どうぞ」
「噂が広がっている原因は、相手とされる男爵令嬢が、周囲に話しているからです。我々が令嬢と話をして、これ以上話を広めないようお願いしてみるのは、いかがでしょうか?」
「なるほど、一理ある」
「本当に、王太子殿下の子なのでしょうか?」
懐疑的な声を上げたのは書記補佐だったが、ミカエルは穏やかに返した。
「それは、王太子殿下と令嬢本人しかわからないんじゃないかな。覚えがあるなら、王太子殿下が公式に発表するのが、一番早いだろう」
「…そうですね」
「生徒会が何かするより、王太子殿下側の対応を待つべきではないでしょうか?」
庶務の発言に、ミカエルは頷く。
「そうしたいのは山々だが、学園長からの指示がある。生徒会としても、何らかの方針を出さなければならない」
「…そもそも、男爵令嬢って、F組のジレット男爵令嬢ですよね。最近成人したようですが、未成年の頃から愛人商売してるとかで、噂のあった女性です」
「…そうなのかい?」
「誰の子か、わかったもんじゃないですよ。確証が得られない限り、王室も放置するのではないですか?」
「不特定多数と関係のある女性なら、公表はしないかもしれないな」
「だとしたら、噂なんてなくならないと思います…」
庶務の嘆きに、生徒会の空気が重くなった。
まとめるとこうだ。
妊娠した男爵令嬢本人が、噂を広めている。
その彼女は、不特定多数と関係があると噂がある。
王太子の子かどうかは、生まれてみるまでわからない。
現在妊娠三ヶ月から四ヶ月。
王室が令嬢との関係を否定して、生まれた子が王太子の血を引いていたら、致命的。
王室が令嬢との関係を肯定して、生まれた子が王太子の血を引いていなかったら、致命的。
王室は、子が生まれるまでは動けない。
王太子は、態度をはっきりさせていない。
でも噂は、収束させろと学園長から指示がある。
何とかしなければならない。
皆の前で状況を整理して、ミカエルはまとめた。
「結局、噂を流している本人に黙ってもらうしか、方法はなさそうだな」
「本人、絶対王太子殿下の側妃狙いだと思います。外堀を埋めようとしているのが明白なのに、黙るでしょうか?」
書記の発言には、侯爵令嬢が答えた。
「男爵令嬢に、王太子殿下の子を、後ろ盾もなく懐妊しているという危険性を、理解して頂くのが一番だと思いますわ」
「…それって、フランクリン侯爵家が何かする、ということですか?」
「…どういう意味ですの?」
会計補佐が口を出し、侯爵令嬢が眉を顰めた。
「会計は、王妃候補じゃないですか。正式な婚約者ですし。自分より先に、王子を産まれたら立場がないですよね」
「……」
「会計補佐、口が過ぎる」
「申し訳ありません、会長」
会計補佐はミカエルには頭を下げたが、侯爵令嬢には下げなかった。
王太子が侯爵令嬢を嫌っているから、側近候補達も嫌う、というのは、愚かに過ぎる。
こんなのが、国の将来を担っていくのかと思えば、不安になる所だ。
ミカエルやアルヴィスのことはおそらく、「負けた王子」扱いなのだろう。
左遷が決まった上司、お別れまでの短い間、哀れんで優しくしてあげよう、って感じかな。
わぁ、馬鹿にされてる。
まぁ、どうでもいいことだった。
「侯爵家がどう、ではなく、王族の子を妊娠しているかもしれない、という状況は、確かに危険なものだ。危険性を令嬢に説明するのは、悪いことではないだろう」
「そうですね」
「誰が説明するのがいいか。…私とアルヴィス副会長は王族で、会計は婚約者だ。王太子殿下に近しい人間は、あまり出しゃばらない方がいいだろう」
「そういうことでしたら、俺とセシル副会長、あとは庶務補佐のモンロー子爵令嬢が女性ですし、同席して頂く、ということで、どうでしょうか」
書記補佐の発言には、理があった。
王太子派であるなら、王族に不利になるようなことは言わないだろうし、万が一王太子の子であったことを考えれば、不当な扱いもしないだろう。
「では任せよう。内容と日程については、明日詰めようか」
「はい」
今なら、レストランで昼を用意してもらわなくても良さそうだった。
「では皆、また明日。…会計は、少し残ってもらえるだろうか」
「はい」
ミカエルとアルヴィス、侯爵令嬢以外が退出した所で、ミカエルが声をかけた。
「会計補佐の言葉は、気にしないように」
「…はい」
「仮に生まれてくる子が王子だったとしても、実家が侯爵家であるあなたの…王妃の子が優先される。心配はいらないよ」
「はい」
「…王太子が軽率だったことは事実だし、あなたが怒るのは当然だと思う」
「あ、いえ」
「…ん?」
俯き加減で話を聞いていた侯爵令嬢が、きっぱりとした否定と共に顔を上げた。
そこにあるのは、冷静な表情だった。
「わたくしは怒っておりません」
「そうなのかい?」
「生まれてくる子が、健やかであればいい、と、願っております」
「…そう、なの?」
不毛な王位継承争いが起こるかもしれないのに?
実の兄弟なのに、兄が外され弟が王太子になる実例が目の前にいるのに?
ミカエルが軽く首を傾げると、侯爵令嬢は躊躇いがちに目を伏せた。
「…恐れながら、第三王子殿下が王太子殿下となられた時、殿下は怒ったりはされたのでしょうか?」
「いや。全く」
「わたくしも、同じです」
即答したミカエルに答える侯爵令嬢の顔は、晴れやかだった。
「……」
それはつまり、「どうでもいい」ということだ。
「水面下で、別の婚約者を立てようという、動きがあるようですの。…わたくし、怒る理由もございませんでしょう?」
「…そうなのか」
侯爵令嬢の気持ちを、理解した。
人のことを、何だと思っているのか。
勝手に第一王子と婚約させ、解消させ、今度は第三王子と婚約させた。
なのにまた、解消しようとしているのか。
外では「王子」の仮面を外さないように気をつけているミカエルだったが、思わず視線が下に落ちた。
瞳に動揺が現れたが、侯爵令嬢は淑やかに微笑んだ。
「わたくし、殿下と婚約を解消したくありませんでした」
「…それは」
ミカエルが視線を上げた時には、すでに侯爵令嬢は立ち上がっていた。
「会長。貴重なお時間を割いて頂き、ありがとうございました。わたくしはこれで、失礼させて頂きます」
「…ああ。お疲れさま。気をつけて」
完璧な角度で頭を下げる令嬢に、「馬車留めまで送って行く」とは言えなかった。
言ってはいけない気がした。
そのまま背中を見送って、侯爵令嬢が扉を開けようとした瞬間、扉が先に開いた。
「会長っ!!大変です!!王太子殿下がっ!男爵令嬢を殴ってます!!」
「…は…?」
駆け込んで来た庶務の悲鳴のような叫びに、室内は一瞬で緊張感に包まれた。
ミカエルは生徒会長として学園長から呼び出しを受け、遅れて参加したのだが、生徒会室に入ると侯爵令嬢が立ち上がり、頭を下げて詫びた。
「会長。わたくしの婚約者のことで、お騒がせし、申し訳ございません」
「…以前にも似たような光景を見た気がするな。会計が謝罪する必要はない。まずは座って。その件で学園長から話があった」
「…はい」
婚約者とはいえ、彼女には何の責任もないにも関わらず、恐らくミカエルの前にも役員達に詫びたのだろう。
同情的な視線が大半だったが、白けたような視線もいくつかあった。
侯爵令嬢に非友好的な視線を向けているのは、王太子派である。
会計補佐と書記補佐が退学になった後、後継として入ってきた彼らは、経緯を知っているので表立って反抗することはなく、職務には真面目に取り組んでいる。
ミカエルも会長席に腰掛けて、学園長から言われたことをそのまま告げた。
「王太子殿下にとって良くない噂が広がっている。生徒達の学業に影響が出かねない為、早急に事態を収束させて欲しいとのことだ」
俺の不名誉な噂は、放置なんですけど?
どういうことなの学園長?
…学園長も、王太子派なのだった。
知ってた。
「皆に収束案を出してもらいたい。方針がまとまるまで、今日は帰れないよ」
「えぇ…」
「おなかすきました…」
書記と庶務が嘆き、書記補佐と会計補佐は真面目に考え始めた。
副会長のアルヴィスは無表情だが、おそらく何も考えてない。
「長くなりそうなら、昼は用意してもらう」
教師は残っているし、クラブ活動も初日から行われているので、レストランは開いていた。
とはいえ、ミカエルもこんなどうでもいい案件で、居残りなどしたくはない。
最初に手を挙げたのは、侯爵令嬢だった。
「どうぞ」
「噂が広がっている原因は、相手とされる男爵令嬢が、周囲に話しているからです。我々が令嬢と話をして、これ以上話を広めないようお願いしてみるのは、いかがでしょうか?」
「なるほど、一理ある」
「本当に、王太子殿下の子なのでしょうか?」
懐疑的な声を上げたのは書記補佐だったが、ミカエルは穏やかに返した。
「それは、王太子殿下と令嬢本人しかわからないんじゃないかな。覚えがあるなら、王太子殿下が公式に発表するのが、一番早いだろう」
「…そうですね」
「生徒会が何かするより、王太子殿下側の対応を待つべきではないでしょうか?」
庶務の発言に、ミカエルは頷く。
「そうしたいのは山々だが、学園長からの指示がある。生徒会としても、何らかの方針を出さなければならない」
「…そもそも、男爵令嬢って、F組のジレット男爵令嬢ですよね。最近成人したようですが、未成年の頃から愛人商売してるとかで、噂のあった女性です」
「…そうなのかい?」
「誰の子か、わかったもんじゃないですよ。確証が得られない限り、王室も放置するのではないですか?」
「不特定多数と関係のある女性なら、公表はしないかもしれないな」
「だとしたら、噂なんてなくならないと思います…」
庶務の嘆きに、生徒会の空気が重くなった。
まとめるとこうだ。
妊娠した男爵令嬢本人が、噂を広めている。
その彼女は、不特定多数と関係があると噂がある。
王太子の子かどうかは、生まれてみるまでわからない。
現在妊娠三ヶ月から四ヶ月。
王室が令嬢との関係を否定して、生まれた子が王太子の血を引いていたら、致命的。
王室が令嬢との関係を肯定して、生まれた子が王太子の血を引いていなかったら、致命的。
王室は、子が生まれるまでは動けない。
王太子は、態度をはっきりさせていない。
でも噂は、収束させろと学園長から指示がある。
何とかしなければならない。
皆の前で状況を整理して、ミカエルはまとめた。
「結局、噂を流している本人に黙ってもらうしか、方法はなさそうだな」
「本人、絶対王太子殿下の側妃狙いだと思います。外堀を埋めようとしているのが明白なのに、黙るでしょうか?」
書記の発言には、侯爵令嬢が答えた。
「男爵令嬢に、王太子殿下の子を、後ろ盾もなく懐妊しているという危険性を、理解して頂くのが一番だと思いますわ」
「…それって、フランクリン侯爵家が何かする、ということですか?」
「…どういう意味ですの?」
会計補佐が口を出し、侯爵令嬢が眉を顰めた。
「会計は、王妃候補じゃないですか。正式な婚約者ですし。自分より先に、王子を産まれたら立場がないですよね」
「……」
「会計補佐、口が過ぎる」
「申し訳ありません、会長」
会計補佐はミカエルには頭を下げたが、侯爵令嬢には下げなかった。
王太子が侯爵令嬢を嫌っているから、側近候補達も嫌う、というのは、愚かに過ぎる。
こんなのが、国の将来を担っていくのかと思えば、不安になる所だ。
ミカエルやアルヴィスのことはおそらく、「負けた王子」扱いなのだろう。
左遷が決まった上司、お別れまでの短い間、哀れんで優しくしてあげよう、って感じかな。
わぁ、馬鹿にされてる。
まぁ、どうでもいいことだった。
「侯爵家がどう、ではなく、王族の子を妊娠しているかもしれない、という状況は、確かに危険なものだ。危険性を令嬢に説明するのは、悪いことではないだろう」
「そうですね」
「誰が説明するのがいいか。…私とアルヴィス副会長は王族で、会計は婚約者だ。王太子殿下に近しい人間は、あまり出しゃばらない方がいいだろう」
「そういうことでしたら、俺とセシル副会長、あとは庶務補佐のモンロー子爵令嬢が女性ですし、同席して頂く、ということで、どうでしょうか」
書記補佐の発言には、理があった。
王太子派であるなら、王族に不利になるようなことは言わないだろうし、万が一王太子の子であったことを考えれば、不当な扱いもしないだろう。
「では任せよう。内容と日程については、明日詰めようか」
「はい」
今なら、レストランで昼を用意してもらわなくても良さそうだった。
「では皆、また明日。…会計は、少し残ってもらえるだろうか」
「はい」
ミカエルとアルヴィス、侯爵令嬢以外が退出した所で、ミカエルが声をかけた。
「会計補佐の言葉は、気にしないように」
「…はい」
「仮に生まれてくる子が王子だったとしても、実家が侯爵家であるあなたの…王妃の子が優先される。心配はいらないよ」
「はい」
「…王太子が軽率だったことは事実だし、あなたが怒るのは当然だと思う」
「あ、いえ」
「…ん?」
俯き加減で話を聞いていた侯爵令嬢が、きっぱりとした否定と共に顔を上げた。
そこにあるのは、冷静な表情だった。
「わたくしは怒っておりません」
「そうなのかい?」
「生まれてくる子が、健やかであればいい、と、願っております」
「…そう、なの?」
不毛な王位継承争いが起こるかもしれないのに?
実の兄弟なのに、兄が外され弟が王太子になる実例が目の前にいるのに?
ミカエルが軽く首を傾げると、侯爵令嬢は躊躇いがちに目を伏せた。
「…恐れながら、第三王子殿下が王太子殿下となられた時、殿下は怒ったりはされたのでしょうか?」
「いや。全く」
「わたくしも、同じです」
即答したミカエルに答える侯爵令嬢の顔は、晴れやかだった。
「……」
それはつまり、「どうでもいい」ということだ。
「水面下で、別の婚約者を立てようという、動きがあるようですの。…わたくし、怒る理由もございませんでしょう?」
「…そうなのか」
侯爵令嬢の気持ちを、理解した。
人のことを、何だと思っているのか。
勝手に第一王子と婚約させ、解消させ、今度は第三王子と婚約させた。
なのにまた、解消しようとしているのか。
外では「王子」の仮面を外さないように気をつけているミカエルだったが、思わず視線が下に落ちた。
瞳に動揺が現れたが、侯爵令嬢は淑やかに微笑んだ。
「わたくし、殿下と婚約を解消したくありませんでした」
「…それは」
ミカエルが視線を上げた時には、すでに侯爵令嬢は立ち上がっていた。
「会長。貴重なお時間を割いて頂き、ありがとうございました。わたくしはこれで、失礼させて頂きます」
「…ああ。お疲れさま。気をつけて」
完璧な角度で頭を下げる令嬢に、「馬車留めまで送って行く」とは言えなかった。
言ってはいけない気がした。
そのまま背中を見送って、侯爵令嬢が扉を開けようとした瞬間、扉が先に開いた。
「会長っ!!大変です!!王太子殿下がっ!男爵令嬢を殴ってます!!」
「…は…?」
駆け込んで来た庶務の悲鳴のような叫びに、室内は一瞬で緊張感に包まれた。
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