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210. 新たな仲間を迎えた俺2
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いち早く立ち直ったのはミカエルだったが、なんと言うべきか考えてしまった。
シャリエルの妹のことを知っているのは、ここではシャリエルとミカエルだけのはずである。
なのに、ご友人の口からその言葉が出てくるなんて。
シャリエルから視線を向けられたが、ミカエルは視線で否定した。
言うわけがない。
そして、言ったとするならば、ご友人の発言はおかしかった。
彼女は、「妹の死体はどこにあるか」と問うたのだ。
それが意味する所は、一つ。
やはりご友人は、「逆ハールート」でゲームをプレイしていて、シャリエルを仲間に入れる過程で、「妹の死」は必要な条件だということを、知っているということだ。
シャリエルは無言を通し、ミカエルも沈黙した。
そうすると意味がわからないバージル達が、困惑した様子でシャリエルを見て、ご友人へと視線を移す。
「シャリエル王子の妹君の死体…とは?」
質問されても答えることなく、ご友人は周辺を見回して、がっかりしたようにため息をついた。
「ないねー。なんでだろー?」
「…どういうこと?」
続けて問われ、ご友人がバージルのそばへ歩み寄り、両手を胸の前で組んで、上目遣いに見上げた。
「あっバージル、えっとねぇ。神様のお告げがあってぇ!ホントは前回来た時にそうなるはずだったんだけどぉ、…あっあれあれ。前に見つけた、あの領主の死体が魔族でね」
「は?そんなこと、聞いてないけど」
「だってぇ、魔石もアイテムも手に入らなかったしぃ。めっちゃ高く売れるはずだったのに!」
「……それで?」
バージルの声が一段低くなったが、ご友人は気づかず続けた。
「あの魔族がぁ、シャリエルの妹を誘拐してぇ、シャリエルが妹を取り返そうとしたんだけどぉ、…あっこれ以上はシャリエルがかわいそうだから…」
「……」
バージル達の視線がシャリエルへと向かったが、シャリエルは無表情のまま立っていた。
また視線を戻し、ご友人に先を促す。
「それで?」
「魔族と妹は、一緒にいるはずなんだよねぇ。でもいなかったからぁ、どうしたのかなぁって」
「なるほど…。…シャリエル王子、ご友人殿の話は本当でしょうか?」
三度シャリエルへと視線が集中し、シャリエルは仕方なく頷いた。
「妹はすでに国へ連れて帰り、世界樹へと還った」
「…そう…だったのですか」
「えっもしかして魔族、シャリエルが殺したの?妹ごと?」
「…ご友人殿。もう少し言葉を選んで」
「それだと話が変わっちゃうじゃん!自分では殺せないから、聖女達に殺してくれってお願いする流れでしょ?」
「……」
ミカエルは、苦々しい思いでご友人を見ていた。
ゲームの流れでは、そうなのだろう。
実際、ミカエルが手出しをしなければ、そうなっていたのだろう。
勇者の聖剣…神器と呼ばれる武器達には、呪詛や瘴気など、致死性のあるデバフを無効化出来る祝福がかかっていた。
魔族の呪詛を気にすることなく、倒すことが出来ただろう。
そうしたら、流れでシャリエルに感謝され、エルフの国へ招かれていたのは、アベル達だったはずだ。
知らなかったとはいえ、ミカエルが先に解決をしてしまった。
でも。
人を人とも思わない言い方をするご友人に、シャリエルが感謝することにならなくて、良かったと思う。
「……何を言っているのかわからないが」
シャリエルは眉を寄せ、不快とも困惑とも取れる微妙な表情を浮かべたものの、口調は淡々としていた。
「魔族は私が倒したし、妹を連れ帰ったのも私だが」
「…えっ?シャリエルが?」
ご友人が目を瞠り、意外と言いたげに口を開けた。
「戦利品は、倒した者に占有権がある。まさか寄越せとは言わないだろうな?」
「…えっ…あのアイテム、めっちゃいいヤツなんだけど…。うーん…まぁ、シャリエルが持ってるならいっかぁ。…でもそしたら、どうやって仲間になるの?」
「……」
この流れでよく言えたな。
一斉に気まずい空気が流れたが、シャリエルは気にすることなくミカエルへと顔を向けた。
「仲間になって欲しいのか?」
「…え、あ」
いい意味で空気を読まず、強引に話を戻してくれたシャリエルに感謝しつつ、ミカエルは頷いた。
せっかくの機会を、逃してはいけない。
「はい。さっき言おうとしていたんですが、良かったら僕達と一緒に、魔王討伐に参加して頂けないかと」
「そうか。わかった、参加しよう」
「早っ」
「え?あー…。…私とミカエルの仲だから…?」
「う、うーん。…そう、…そうですね?ありがとう、ございますシャリエルさん!」
台本は、あらかじめ作っていた。
予定調和ではあるものの、違和感なく仲間に入ってもらえるような筋書きは、あったのだ。
シャリエルさん、台詞忘れたな?
エルフの国で一緒に過ごし、ミカエルの人となりを理解してくれて、魔王自体も世界の脅威になり得る存在であるから、協力することもやぶさかではない、というようなことを、言うはずだった。
省略しすぎ!
まぁ意味は通じたので、良しとしよう。
「えっやったぁ!シャリエル、仲間に入ったぁ!これからよろしくねっ」
なぜかご友人が、自分の手柄かのようにシャリエルにすり寄っていたが、シャリエルは視線を向けなかった。
「シャリエルさん、バージルがパーティーリーダーです」
「よろしくお願いします、シャリエル王子」
「よろしく。王子は不要だ」
「…では、俺のこともバージルと」
「わかった」
固く握手を交わし、アベルとロベルト、ジーンもそこに加わっていた。
ミカエルが「さん」付けで呼んでいるので、皆からも「さん」付けで呼ばれるようになるシャリエルだったが、嫌な顔はしなかった。
アベルもロベルトも名前で呼んで欲しいということで、勇者一行は聖女とご友人を除いて、皆名前で呼び合うことになるのだが、ご友人だけは不満そうだった。
「姫も、姫って呼んでよぉ!」
「聖女殿とご友人殿は、異世界からのお客人だから。魔王討伐まではね」
バージルにあしらわれ、「まだ好感度がマックスじゃないってことぉ!?」と一人で考え込んでいた。
聖女だけは騎士団員に囲まれて、ずっと部屋の端で椅子に座って菓子を食べ、昼寝をして寛いでいた。
シャリエルは週末に行われている、アベル達のダンジョン攻略に参加することになり、冬期休暇には魔族領でSランクの魔獣を本格的に狩れるよう、レベル上げを頑張ることになった。
村長に任務完了を報告してから皇城に戻ったが、予定より二日早かったにも関わらず、ジルはニーズヘッグの魔石の売買契約書を、作成してくれていた。
ヴェルンドの紹介で、ドワーフ族の鑑定士が、正確な鑑定をしてくれたらしい。
冒険者ギルドのギルドマスターが、喜んでいた。
やはり百年前の魔王の魔石よりも価値が遙かに高いということで、白金貨千枚の値がついていた。
金貨百枚で、白金貨一枚の価値である。
金貨一枚で平民家族が一ヶ月生活出来るのだから、ニーズヘッグの魔石の価値は恐ろしいものだった。
契約書を交わしながら、立会人のギルドマスターが呟いた言葉が、忘れられない。
「ミカエル王子殿下は、すでに魔王より強いということでは…?」
「…いやぁ…どうでしょう…」
ニーズヘッグより魔王が弱いのなら、妥協せずレベル上げを頑張っている皆なら、確実に倒せるだろう。
ありがたいことだった。
シャリエルの妹のことを知っているのは、ここではシャリエルとミカエルだけのはずである。
なのに、ご友人の口からその言葉が出てくるなんて。
シャリエルから視線を向けられたが、ミカエルは視線で否定した。
言うわけがない。
そして、言ったとするならば、ご友人の発言はおかしかった。
彼女は、「妹の死体はどこにあるか」と問うたのだ。
それが意味する所は、一つ。
やはりご友人は、「逆ハールート」でゲームをプレイしていて、シャリエルを仲間に入れる過程で、「妹の死」は必要な条件だということを、知っているということだ。
シャリエルは無言を通し、ミカエルも沈黙した。
そうすると意味がわからないバージル達が、困惑した様子でシャリエルを見て、ご友人へと視線を移す。
「シャリエル王子の妹君の死体…とは?」
質問されても答えることなく、ご友人は周辺を見回して、がっかりしたようにため息をついた。
「ないねー。なんでだろー?」
「…どういうこと?」
続けて問われ、ご友人がバージルのそばへ歩み寄り、両手を胸の前で組んで、上目遣いに見上げた。
「あっバージル、えっとねぇ。神様のお告げがあってぇ!ホントは前回来た時にそうなるはずだったんだけどぉ、…あっあれあれ。前に見つけた、あの領主の死体が魔族でね」
「は?そんなこと、聞いてないけど」
「だってぇ、魔石もアイテムも手に入らなかったしぃ。めっちゃ高く売れるはずだったのに!」
「……それで?」
バージルの声が一段低くなったが、ご友人は気づかず続けた。
「あの魔族がぁ、シャリエルの妹を誘拐してぇ、シャリエルが妹を取り返そうとしたんだけどぉ、…あっこれ以上はシャリエルがかわいそうだから…」
「……」
バージル達の視線がシャリエルへと向かったが、シャリエルは無表情のまま立っていた。
また視線を戻し、ご友人に先を促す。
「それで?」
「魔族と妹は、一緒にいるはずなんだよねぇ。でもいなかったからぁ、どうしたのかなぁって」
「なるほど…。…シャリエル王子、ご友人殿の話は本当でしょうか?」
三度シャリエルへと視線が集中し、シャリエルは仕方なく頷いた。
「妹はすでに国へ連れて帰り、世界樹へと還った」
「…そう…だったのですか」
「えっもしかして魔族、シャリエルが殺したの?妹ごと?」
「…ご友人殿。もう少し言葉を選んで」
「それだと話が変わっちゃうじゃん!自分では殺せないから、聖女達に殺してくれってお願いする流れでしょ?」
「……」
ミカエルは、苦々しい思いでご友人を見ていた。
ゲームの流れでは、そうなのだろう。
実際、ミカエルが手出しをしなければ、そうなっていたのだろう。
勇者の聖剣…神器と呼ばれる武器達には、呪詛や瘴気など、致死性のあるデバフを無効化出来る祝福がかかっていた。
魔族の呪詛を気にすることなく、倒すことが出来ただろう。
そうしたら、流れでシャリエルに感謝され、エルフの国へ招かれていたのは、アベル達だったはずだ。
知らなかったとはいえ、ミカエルが先に解決をしてしまった。
でも。
人を人とも思わない言い方をするご友人に、シャリエルが感謝することにならなくて、良かったと思う。
「……何を言っているのかわからないが」
シャリエルは眉を寄せ、不快とも困惑とも取れる微妙な表情を浮かべたものの、口調は淡々としていた。
「魔族は私が倒したし、妹を連れ帰ったのも私だが」
「…えっ?シャリエルが?」
ご友人が目を瞠り、意外と言いたげに口を開けた。
「戦利品は、倒した者に占有権がある。まさか寄越せとは言わないだろうな?」
「…えっ…あのアイテム、めっちゃいいヤツなんだけど…。うーん…まぁ、シャリエルが持ってるならいっかぁ。…でもそしたら、どうやって仲間になるの?」
「……」
この流れでよく言えたな。
一斉に気まずい空気が流れたが、シャリエルは気にすることなくミカエルへと顔を向けた。
「仲間になって欲しいのか?」
「…え、あ」
いい意味で空気を読まず、強引に話を戻してくれたシャリエルに感謝しつつ、ミカエルは頷いた。
せっかくの機会を、逃してはいけない。
「はい。さっき言おうとしていたんですが、良かったら僕達と一緒に、魔王討伐に参加して頂けないかと」
「そうか。わかった、参加しよう」
「早っ」
「え?あー…。…私とミカエルの仲だから…?」
「う、うーん。…そう、…そうですね?ありがとう、ございますシャリエルさん!」
台本は、あらかじめ作っていた。
予定調和ではあるものの、違和感なく仲間に入ってもらえるような筋書きは、あったのだ。
シャリエルさん、台詞忘れたな?
エルフの国で一緒に過ごし、ミカエルの人となりを理解してくれて、魔王自体も世界の脅威になり得る存在であるから、協力することもやぶさかではない、というようなことを、言うはずだった。
省略しすぎ!
まぁ意味は通じたので、良しとしよう。
「えっやったぁ!シャリエル、仲間に入ったぁ!これからよろしくねっ」
なぜかご友人が、自分の手柄かのようにシャリエルにすり寄っていたが、シャリエルは視線を向けなかった。
「シャリエルさん、バージルがパーティーリーダーです」
「よろしくお願いします、シャリエル王子」
「よろしく。王子は不要だ」
「…では、俺のこともバージルと」
「わかった」
固く握手を交わし、アベルとロベルト、ジーンもそこに加わっていた。
ミカエルが「さん」付けで呼んでいるので、皆からも「さん」付けで呼ばれるようになるシャリエルだったが、嫌な顔はしなかった。
アベルもロベルトも名前で呼んで欲しいということで、勇者一行は聖女とご友人を除いて、皆名前で呼び合うことになるのだが、ご友人だけは不満そうだった。
「姫も、姫って呼んでよぉ!」
「聖女殿とご友人殿は、異世界からのお客人だから。魔王討伐まではね」
バージルにあしらわれ、「まだ好感度がマックスじゃないってことぉ!?」と一人で考え込んでいた。
聖女だけは騎士団員に囲まれて、ずっと部屋の端で椅子に座って菓子を食べ、昼寝をして寛いでいた。
シャリエルは週末に行われている、アベル達のダンジョン攻略に参加することになり、冬期休暇には魔族領でSランクの魔獣を本格的に狩れるよう、レベル上げを頑張ることになった。
村長に任務完了を報告してから皇城に戻ったが、予定より二日早かったにも関わらず、ジルはニーズヘッグの魔石の売買契約書を、作成してくれていた。
ヴェルンドの紹介で、ドワーフ族の鑑定士が、正確な鑑定をしてくれたらしい。
冒険者ギルドのギルドマスターが、喜んでいた。
やはり百年前の魔王の魔石よりも価値が遙かに高いということで、白金貨千枚の値がついていた。
金貨百枚で、白金貨一枚の価値である。
金貨一枚で平民家族が一ヶ月生活出来るのだから、ニーズヘッグの魔石の価値は恐ろしいものだった。
契約書を交わしながら、立会人のギルドマスターが呟いた言葉が、忘れられない。
「ミカエル王子殿下は、すでに魔王より強いということでは…?」
「…いやぁ…どうでしょう…」
ニーズヘッグより魔王が弱いのなら、妥協せずレベル上げを頑張っている皆なら、確実に倒せるだろう。
ありがたいことだった。
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