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君に告げられた最後の7日間。②

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4日目。
僕は息を吸って呼吸を整えながら、ゆっくり話した。

「僕はもう君とは居れないんだ。」

「・・・え?なんで・・?」

当たり前だ。僕自身が決めたことが今、伝わろうとしているから。。

「君といちゃ、いけない気がするんだ。」

「そんなことない!私はあなたと居れて楽しいよ!!なんで・・・?」
泣きだす君。

「君を見ると胸が苦しいんだ。神様がもう、会ってはいけないような、そんな感じがして。」

「私は神様!!そんな事、思ってないっ!あなたはいつも言ってた。私たちが地上にいる理由を!ねぇ、そんなんでしょ?『人は人々を幸せにするため』だって!私は幸せだよ、あなたと居れて。」

「でも、答えも見つかったんだ。僕が商店街でさがしていたものよりもずっと、大切であることを。切なかったんだ。」

「だからっ・・・なんでそんなこと言うのっ・・・・う、うっ・・。」

「君もあと、3日でいなくなるんだ。・・・分かってくれ。。。お願いだ。。。」
そして、一番言いたかったことを言う。




「幸せに3日間を少しでも暮らしてほしい。でも、君の事を好きみたいなんだ。」




「・・・・っえ?・・・・・」

「だから、僕から別れを告げたんだ。」

「・・・・・・・・。」

「ばっ・・・・・・・・・・ばかっ!!!!!」

「・・・え?」

「あなたと居れてとても楽しかったって言ってるでしょ!!・・・その・・・なんだかこの気持ちはよく分かんないっ・・・けど、それは私も好きって事じゃないの!?」

「私はあなたと居れて『恋する』ことを知った。教えてくれた。だから・・・・」





「私、あなたが好きよ。」




「・・・僕も。」

彼女は消えた。
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