18 / 18
『メア姫と魔物と4人の騎士』
しおりを挟む
あるお城に、メアというお姫様がいました。メア姫はいつも、5人の騎士を連れていました。
ある時、戦争になりました。メア姫は自分の国の人達を守るため、騎士に命じました。
「つよくなってください。あいするたみをまもるため」
4人の騎士は、それぞれ特訓をして、それぞれの強さを身に付けました。騎士達の活躍で、戦争に勝ったのです。
しかしひとりの騎士だけは、特訓をしても強くなれず、反対にとても弱くなってしまいました。
4人の騎士はその弱い騎士を責めました。姫に仕えていながら何故強くならないのかと。
弱い騎士は他の騎士を妬み、その恨みで魔物になってしまいました。
魔物となっては人の心を持たず、メア姫を襲いました。4人の騎士はメア姫を守ろうとしましたが、魔物の不思議な力によって阻まれてしまうのです。
こうして、メア姫は悪い魔物に連れ去られてしまいました。
騎士達は、今度はメア姫を救いだそうと、さらに特訓をしました。
ひとりは、誰にも負けない強い身体を鍛え上げ、
ひとりは、誰にも捕まらない素早い動きを会得し、
ひとりは、相手の動きを止める魔術を編み出し、
ひとりは、魔物の不思議な力に対抗する作戦を考えました。
そしてついに、騎士達は魔物を打ち倒し、メア姫を救いだしました。
ですがメア姫は既に魔物の力に侵されており、気が狂ってしまっていたのです。
4人の騎士は誓いました。
メア姫の愛した民を守り続け、もう魔物を生まないように正しい特訓方法を伝え続けようと。
メア姫はそのまま幽閉され、死ぬまで出ることはありませんでした。
彼らは知らなかったのです。
メア姫はたったひとり、魔物となった騎士のことを愛していたのだということを。
ある時、戦争になりました。メア姫は自分の国の人達を守るため、騎士に命じました。
「つよくなってください。あいするたみをまもるため」
4人の騎士は、それぞれ特訓をして、それぞれの強さを身に付けました。騎士達の活躍で、戦争に勝ったのです。
しかしひとりの騎士だけは、特訓をしても強くなれず、反対にとても弱くなってしまいました。
4人の騎士はその弱い騎士を責めました。姫に仕えていながら何故強くならないのかと。
弱い騎士は他の騎士を妬み、その恨みで魔物になってしまいました。
魔物となっては人の心を持たず、メア姫を襲いました。4人の騎士はメア姫を守ろうとしましたが、魔物の不思議な力によって阻まれてしまうのです。
こうして、メア姫は悪い魔物に連れ去られてしまいました。
騎士達は、今度はメア姫を救いだそうと、さらに特訓をしました。
ひとりは、誰にも負けない強い身体を鍛え上げ、
ひとりは、誰にも捕まらない素早い動きを会得し、
ひとりは、相手の動きを止める魔術を編み出し、
ひとりは、魔物の不思議な力に対抗する作戦を考えました。
そしてついに、騎士達は魔物を打ち倒し、メア姫を救いだしました。
ですがメア姫は既に魔物の力に侵されており、気が狂ってしまっていたのです。
4人の騎士は誓いました。
メア姫の愛した民を守り続け、もう魔物を生まないように正しい特訓方法を伝え続けようと。
メア姫はそのまま幽閉され、死ぬまで出ることはありませんでした。
彼らは知らなかったのです。
メア姫はたったひとり、魔物となった騎士のことを愛していたのだということを。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
魅了の対価
しがついつか
ファンタジー
家庭事情により給金の高い職場を求めて転職したリンリーは、縁あってブラウンロード伯爵家の使用人になった。
彼女は伯爵家の第二子アッシュ・ブラウンロードの侍女を任された。
ブラウンロード伯爵家では、なぜか一家のみならず屋敷で働く使用人達のすべてがアッシュのことを嫌悪していた。
アッシュと顔を合わせてすぐにリンリーも「あ、私コイツ嫌いだわ」と感じたのだが、上級使用人を目指す彼女は私情を挟まずに職務に専念することにした。
淡々と世話をしてくれるリンリーに、アッシュは次第に心を開いていった。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
行き場を失った恋の終わらせ方
当麻月菜
恋愛
「君との婚約を白紙に戻してほしい」
自分の全てだったアイザックから別れを切り出されたエステルは、どうしてもこの恋を終わらすことができなかった。
避け続ける彼を求めて、復縁を願って、あの日聞けなかった答えを得るために、エステルは王城の夜会に出席する。
しかしやっと再会できた、そこには見たくない現実が待っていて……
恋の終わりを見届ける貴族青年と、行き場を失った恋の中をさ迷う令嬢の終わりと始まりの物語。
※他のサイトにも重複投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる